時折強く降る雨の中、今日取り壊し予定の元実家を見てきました。
さほど広くない裏道のくせに交通量の多い道沿いにあるので、向かい側にとめた車の中から見ただけ。相方や娘は写真を撮っていましたが、それもせず。
周りの建物が大きいものに建て替わっていく中、おそらく築百年超えの実家は、まるでそこだけ時間が止まっているかのような昭和のたたずまい。
でも長姉が亡くなってから1年9か月近く。中にあったものを処分して空にしてからでも1年5か月くらいになっている割には、いかにも空き家という感じは
ほとんどないのが不思議でした。
庭木どころか草の生える余地もないので、そういうものがあったとしたらすごく荒れた感じになっていたのだろうと思います。
最近車で出かけるとき、いかにも長い間空き家になっている家が目につくようになりました。
門扉から玄関までのアプローチは草が生い茂り、以前の住民がいたときに置かれたままのものがいくつもあったり、そうした荒れた状態がもしかすると心無い
人からのゴミを引き寄せてしまうこともあるかもしれない。
そうした空き家は明らかに死んでいるなと思いますが、元実家はまだ生きているような感じがしなくもなくて。同じようなことを娘も話していました。
取り壊すところを見るとさすがに心が痛みそうなので、少し経って更地になったらもう一度見に行こうかな。
親が死んだとき、実家というものは親が住んでいてこそ実家なんだなと思いました。母親は元実家から兄の家の近くに転居したのですが、義姉ひとりが今
その家に住んでいるけれど、もうそこは私にとって実家でもなんでもない。
長姉に続いて兄も亡くなった後、元実家の片づけや取り壊しなどに関して、義姉や甥に対しては不満こそあれ親族という気持ちはもうほとんど持っていません。
実家の片づけについて去年からあれこれ書いてきましたが、それも今日でおしまい。きっと私以上に実家の片づけで悩んだり困ったりしている人がたくさん
いると思います。
お金で解決出来る人はそれでいいでしょうけど、一番困るのがお金も時間もないという人でしょうね。私はお金はないけれど、義母が特養に入ったあとだったので
時間を捻出することは難しくなかったし、子どもたちの手助けもありました。手続きについては次姉と協力して分担したのもよかったと思います。
借りられる手は遠慮なく借りていい。私も今後そうしたことで友人なり知人が困っていたら、出来る範囲で手伝いたい。
かく言う我が家もまだ義父母のものが完全に整理出来ていません。今頃までに大物処分するつもりだったのになぁ。骨折したことでいろいろなところに影響が
出てしまったけれど、あまり焦らず少しずつ。でも来年中にはなんとかしなくちゃ!(矛盾してる?)