Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

さらば実家・最終章

2024-10-04 08:40:05 | 実家の片づけ

時折強く降る雨の中、今日取り壊し予定の元実家を見てきました。

さほど広くない裏道のくせに交通量の多い道沿いにあるので、向かい側にとめた車の中から見ただけ。相方や娘は写真を撮っていましたが、それもせず。

周りの建物が大きいものに建て替わっていく中、おそらく築百年超えの実家は、まるでそこだけ時間が止まっているかのような昭和のたたずまい。

でも長姉が亡くなってから1年9か月近く。中にあったものを処分して空にしてからでも1年5か月くらいになっている割には、いかにも空き家という感じは

ほとんどないのが不思議でした。

庭木どころか草の生える余地もないので、そういうものがあったとしたらすごく荒れた感じになっていたのだろうと思います。

最近車で出かけるとき、いかにも長い間空き家になっている家が目につくようになりました。

門扉から玄関までのアプローチは草が生い茂り、以前の住民がいたときに置かれたままのものがいくつもあったり、そうした荒れた状態がもしかすると心無い

人からのゴミを引き寄せてしまうこともあるかもしれない。

そうした空き家は明らかに死んでいるなと思いますが、元実家はまだ生きているような感じがしなくもなくて。同じようなことを娘も話していました。

取り壊すところを見るとさすがに心が痛みそうなので、少し経って更地になったらもう一度見に行こうかな。

親が死んだとき、実家というものは親が住んでいてこそ実家なんだなと思いました。母親は元実家から兄の家の近くに転居したのですが、義姉ひとりが今

その家に住んでいるけれど、もうそこは私にとって実家でもなんでもない。

長姉に続いて兄も亡くなった後、元実家の片づけや取り壊しなどに関して、義姉や甥に対しては不満こそあれ親族という気持ちはもうほとんど持っていません。

 

実家の片づけについて去年からあれこれ書いてきましたが、それも今日でおしまい。きっと私以上に実家の片づけで悩んだり困ったりしている人がたくさん

いると思います。

お金で解決出来る人はそれでいいでしょうけど、一番困るのがお金も時間もないという人でしょうね。私はお金はないけれど、義母が特養に入ったあとだったので

時間を捻出することは難しくなかったし、子どもたちの手助けもありました。手続きについては次姉と協力して分担したのもよかったと思います。

借りられる手は遠慮なく借りていい。私も今後そうしたことで友人なり知人が困っていたら、出来る範囲で手伝いたい。

かく言う我が家もまだ義父母のものが完全に整理出来ていません。今頃までに大物処分するつもりだったのになぁ。骨折したことでいろいろなところに影響が

出てしまったけれど、あまり焦らず少しずつ。でも来年中にはなんとかしなくちゃ!(矛盾してる?)


実家の片づけ総括

2023-05-28 09:11:43 | 実家の片づけ

                 

                       

我が家にはいくつもの紫陽花がありますが、ガクアジサイのほうが多くなって、写真のような球紫陽花は2、3鉢しかないと思います。

写真の紫陽花は何年かぶりに花をつけました。今は青空のような色合いですが、どんどん濃くなっていきます。私はこんなふうに、ふちが色づき始めた頃の様子のほうが好き。

 

実家の片づけが終わって、とてもほっとした気持ちの朝。

よい業者さんだったので、義父母のタンスを処分するときにもお願いしたいなと思うほど。

私もそうだったけれど、姉や子どもたちもこの片づけが負担どころか、レジャーのような気分で進められたのがよかったですね。

今回のように、住む人間がいなくなってからの片づけのほうがラクだなと改めて思います。

世の中には高齢のご両親または片親が住んでいる家をなんとか片づけたいと思っている方が、きっと多くいらっしゃるはず。

ものの所有権は親御さんにあるので、処分を納得させるのは至難の業でしょうね。私の実家にも、どうしてこんなものとっておいたんだろう?と思うようなものが出てきましたから。

実家は町家式の造りで、通り庭と呼ばれる土間が入口から奥まで続いて、その反対側に部屋が連なっているのですが、昨日その通り庭から床下を覗いてみると、奥のほうに

プラスチック製の何か大きめのものがあるのを発見。

以前床下にタイヤがある!とびっくりしたことがあったのですが、よくよく見たら実は火鉢だった・・・とか、一見目につかないところにまるでからくりのようにものがあって、

最後の最後までやれやれと思いました。

 

姉の死の直後にバイト生活に入ったこともあって、亡くなった1月中にやったのは食品などの急を要するものの処分だけで、片づけに本腰を入れられるようになったのは4月に

入ってからでした。3月には義父の法事もありましたしね。

片づけ期間は4か月ちょっと。実働だと2か月半程度でしょうか。この時間はわりと短いほうなのではないかなと思います。

でも小さな小さな家でも物量はかなりあったので、仮に今住む家から引っ越さなくてはならなくなったとしたら、どえりゃあことになるのだな・・・・・・と思い知らされることにも

なりました。やっぱり生前整理は必要だわ。

金銭的に余裕のある方は全部業者にお願いするのが一番ラクではあると思うけれど、残しておきたいもの処分したいものの見きわめ作業は必須です。ここんところが一番厄介で手間が

かかるところかも。

私のように実家が比較的近くの場合はまだいいですが、日帰り出来ないような距離の場合などは本当に困ってしまうでしょうね。

義父母のものの片づけはまだ道半ばですが、義父が亡くなったあと、義母がデイサービスやショートステイで不在のときに、これは絶対今後使わない!と断定できるものから、少しずつ

処分をしていました。

相方はあまりものを捨てたがらない人でしたが、義父の遺したものの後片づけをするうち、以前よりはものを手放すことに肯定的になっています。

それでも親のものを私の独断で処分することには抵抗があるかもしれないので、ごみの収集日に相方が仕事に出かけたあとにこそっと処分することもありましたっけ。

 

実家の片づけに関しては今後記事にすることは少なくなると思いますが、今回の義母の葬儀とその後に対して書きたいことが結構溜まっています。

ちょうど今朝のラジオで、葬儀費用に関する話が出てきましたが、やっぱりかなりかかるんですよね。考えさせられることも山ほど。なのでぼちぼち記事に書いていこうと思います。


さらば、実家

2023-05-27 05:43:00 | 実家の片づけ

今日は実家の中のあれこれを業者が運び出す日。

まだ取り壊す日が決まっていないので、家自体はしばらく存在しますが、中はがらんどうになるはず。いや、ならなければいけませんよね。

姉が亡くなってから足繫く通った実家。

母親がそこに住まなくなってからは「姉の家」という認識のほうが強くて、実家という意識はほとんどなくなっていたけれど、片づけ作業をするなかで親の遺したものを見ているうちに

そこで育ったことを少しずつ思い返すようになっていました。

 

この先のことは兄たちにお任せなので、今日が私にとっては実家を看取る日。

もう足を運ぶこともないでしょう。

でも更地になったら一度見に行こうかな。

 


親が遺したもの

2023-05-25 08:35:54 | 実家の片づけ

昨日は相方と息子を伴い、実家へ行ってきました。

相方はせっせと金属類の回収作業で息子はその手伝い。本当は息子は実家にあった古い書物の買い取りを業者に出張してもらう予定だったのですが、量が少なくて結局明日、私と

車で持ち込むことになってしまったのですよ。多分値段などつかないと思うんですけどね。

私はと言えば、まだ残っていた紙類の回収と、投函されていた、亡くなった姉の介護保険料の還付に関する書類に目を通したり。3千円ほど還付されるそうで、それも片づけ業者の

支払の一部に充てることにしました。そのうち自転車でやってきた次姉とあれこれおしゃべり。

お昼は例の如く、次姉夫婦にごちそうになりました。

2時間ほど作業をして、こんなふうにお昼を一緒に食べるのが一連の流れになっていて、これはこれで結構楽しみになっていたのですが、それももう明後日が最後になります。

 

昨日の午後は、相方がお客さんの古い桜が強風で倒れて道路のほうへ出ているという連絡で急遽現場に行ったため、晩ごはんがかなり遅くなりました。

帰ってから鳩小屋掃除もあるものだから、余計に遅くなるんですよね・・・・・・

待っている間に、実家から持ってきた父の日記を何気なく読んでいたら、兄が生まれた日のものがあるのに気づきました。

兄は実家で生まれているので、陣痛で苦しむ母のうめき声が気になって飯が喉を通らなかったが、丸々と太った男の子が生まれてほっとしたということが書いてありました。

そのときの父の喜びと、現在闘病中の兄のことを思うと、なんだかしみじみしちゃいましたね。

 

実家からは金目のものはほとんど出てきませんでしたが、逆に亡くなった義母が遺した貴金属。

孫娘ふたりが数点ずつ持ち帰った残りを、うちの娘が昨日換金しに行きましたが、そこそこまとまった額になって娘にとってはかなりの驚き。

そういうものの値段に疎いので仕方ないですが、その中で断トツで値段が高かったのが、義母が一時期つけていた、ニトログリセリンを入れるペンダントトップ、ではなく、それを

下げるための18金のネックレスで、それだけで全体の半分近い値段がついていたのには私もびっくり。そんなに重さがあるくらい太かったっけ。

ゲットしたお金を残る3人の孫で分配して。孫のためになるのなら義母も納得するでしょう。

今日は家事を済ませたあと、香典返しの注文書を書く予定にしています。少しずつでも片づけていかないと。

 

最後に、季節の花、紫陽花の写真を。

                        

今咲いているなかでもお気に入りの紫陽花です。今朝一輪切って、家の中にも飾っています。たくさん咲いている様もいいですが、こうしてアップで見るのもいいですね。


実家の片づけも大詰め

2023-05-21 06:49:13 | 実家の片づけ

昨日、実家で不用品回収業者の見積もりがありました。

やってきたのは若いお兄さん。なんだかとても珍しい名前でしたよ。漢字の字面どおりでは読めないような。

それはさておき、感じはとてもよくて。

20分くらいの時間であちこちを見てもらって、出てきた数字は10万ちょっと。

家電製品のうち、買い取り値段がついたのは洗濯機のみ(2020年製)で、それもたったの500円。

製造年が10年未満のものしか値段がつかないそうだけど、それにしても安いなとは思いました。冷蔵庫もそれほど古くないように思えたけれど、値段はつかず。

その査定金額に若干不満がないわけではありませんでしたが、全体にかかる費用がそれほどでもなかったこともあって、後で姉と相談してその業者にお願いすることにしました。

これまで自分たちで片づけてきた甲斐もちょっとはあったように思えます。聞いた話によると、ものの量によっては20~30万くらいかかる場合もあるとか。

亡くなった姉が入っていた生協などの出資金の戻りや、先日買い取り処分した健康器具の値段が規定の最高額だったこともあり、私が受け取った金額が約4万円。

それを差し引いた分を姉と折半することにしているので、一人あたり3万。なんとか片手(5万)で抑えたいと思っていたので、金額的な不満はほぼありません。

あとは作業してもらう日を調整するだけ。当日は作業の始めと終わりに立ち会って、即日払いで終わることになっています。

 

1月に姉が亡くなって、4か月。

ここまで持ってくるのにかかった時間は、長いような短いような。

その間、兄の病状が急変したり義母が亡くなったりと、かなり慌ただしい日々であったことは確か。

そんな中でなんとか片づけの終わりが見えてきたのも、子どもたちや相方の手助けがあったからこそ。

なかなか手伝えないからと、よくお昼をごちそうしてくれた姉夫婦にも感謝です。その楽しみ?があったことで、それほど苦痛を感じずに片づけてこられたのだと思います。

実家の片づけ問題を抱えている方はきっと多いと思いますが、親が存命中はなかなか思うようにことは進まなくて、ストレスを感じることも多々あるはず。

親が日々の生活がうまく回る程度の片づけはしたほうがいいかもしれませんが、それ以上は無理に進めないほうがいいのではないかな、と今は思います。実は私も、義母がまだ家に

いた頃に、片づけを無理やり進めようとしたことがありましたが、結局それほどの成果はありませんでした。

今回実家の片づけが比較的楽に出来たのは、手助けしてくれる人がいたことと、そこに住んでいる人がいなくなったことが大きいです。

でもものをただ減らすのではなく、生前姉とあまり行き来していなかったことを後悔しつつ、生きていた頃の姉のことを思うことで、詫びを入れていたように思えます。

片づけをすることが亡くなった姉に出来る最後の孝行、ってところでしょうか。

 

それにしても、本当に小さな家、なのに!どうしてこんなにものがあるんだ!?と昨日も改めて思いましたよ。

もうここには何もない、と思っていたところにまだものが残っていたり、ラスボスとも思える魔窟が発見されたり。

私はもう、その魔窟は中をあらためず、業者にお任せしようと思っているのですが、相方は「何か大事なものがあるかもしれない」なんて言うんですよ。でもものすごい埃なんです。

そんなところに大事なものなんて、あるのか!?というのが私の意見なんですが、さて、どうしましょうね?