英国の日刊タブロイド紙『デイリー・メール』より
ピアーズ・モーガン:ヘンリー王子夫妻が批判されているのは英国の差別が原因ではない、メーガンが利己的な成金主義者でありヘンリーがヘタレだからだ。そしてこの二人は "差別" というカードを使い英国の名誉を傷つけた。
PIERS MORGAN: Meghan and Harry haven’t been criticized because of her color but because she’s a selfish social climber and he’s a weak whiner - 13 January 2020結局のところこの国の人種差別が悪いのだと人は言う。
この国の性差別が悪く、いじめが悪く、彼らを精神的に追いつめる環境が悪いと。
何の罪もないメーガンとヘンリーは哀れにも抑圧され、虐げられ、傷つけられ、苦しく辛い立場に置かれてしまっていると。
(世界で最もウォーク - 社会的不公正や人種差別に対して敏感であること - で、神経過敏で、自分たちがどれだけ不幸かを訴えることに関しては右に出る者のいないカップルらしく)
それが彼らが王室から離脱したいと望んだ理由だ、とされている。
ただし彼らは王室から完全に離脱することは望んではいない。
彼らはこれからも王族のスターであり続けたいと考えており、これからも英国の納税者が彼らの贅沢なライフスタイルを支え続けることを望んでおり、そしてこれからも王室のメンバーであることから生じる特権は手放さず世界中で派手に活動したいと考えている。
要は彼らはただ退屈なことを辞めたいのだ。王族であることに伴う地味な公務を嫌いその責任を放棄しようとしているだけなのだ。
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私はこの数日間、このヘンリー王子夫妻の“王室離脱”をめぐる許し難い物語の展開を怒りを募らせながら見てきた。
特にこのサセックス公爵と公爵夫人による "女王陛下に対する恥ずかしいほどに失礼な行い" に。
一体どうしてあんな、長年にわたってこの国を治めてきた君主に対して頭ごなしに命令するなどということができるのか。
一体どうしてあんな、自分たちの要求を彼女に伝えるより先に世界に向けて発表するなどということができるのか?
一体どうしてあんな、60年以上にわたって王位を務めてきた女性に事前に相談することも了承を得ることもなく「王室の中で進歩的で新たな役割を作り上げることを決めた」と宣言するなどという傲慢なことができるのか?
そして彼らがこのような行動に出た理由は、メーガン妃に対する厳しい批判の声が上がっている理由は、"英国が人種差別主義の国でありここに住んでいる人間が人種差別主義者だから" という論調がますます勢いづいている事実に私は激しい怒りを覚えている。
それは全くの嘘だ。
それも極めて卑劣で不誠実な嘘だ。
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メーガン・マークルがイギリス王室の一員になることをこの国は大いに歓迎した。
彼女が混血であることは多文化的で多様な現代のイギリスにとって大きな意味を持っていた。非白人の王族がついに生まれたと人々は興奮に包まれた。
特に婚約が発表されたときには文字通りあらゆる方面から賞賛の声が上がった。
メディアの報道はこの国にとって素晴らしいことであるという論調で全会に一致していたし、実際その浮かれっぷりは王室に関する出来事ではダイアナ妃が皇太子と交際を開始した時以来見たことがなかったレベルのものだった。
この異常な親善の波は2018年5月の結婚式でも続いていた。
私は翌日のデイリーメールでこれを歓迎する記事を書いたし、その中でこの結婚式の重要性はどれだけ誇張しても足りず、世界中の黒人の人々に希望の光が差した瞬間であり、キング牧師の言葉を借りてこれは黒人の少女が王子様と結婚するという夢を白人の少女と共有することができるようになった瞬間だと綴った。
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確かにその後メディアはメーガンとヘンリーに対する批判を繰り返してきた。だがそれらは差別によるものではなく、彼らが無分別な行動を繰り返してきたことに起因する。
メーガン・マークルの父トーマス・マークルがパパラッチとグルになって“娘の結婚式に向けて張り切る父親”を演じるために写真を捏造、それが発覚し挙式を欠席することとなったことを愚かと批判することがレイシズムに当たるだろうか?
ヘンリーが「どうか貧しい人々の事を真剣に考えてみてほしい」と人々に向かってツイートした同じ日に、メーガンがジョージ・クルーニーのプライベートジェットに乗ってニューヨークの高級ホテルで自分のために開かれたパーティーに参加するという推定総額50万ドルの旅をしたことを偽善的と批判することがレイシズムに当たるだろうか?
ヘンリー&メーガン夫妻が新居改築に税金240万ポンド(約3億3000万円)を使うなど国民に家族の贅沢なライフスタイルへの支出を求めておきながら、息子であるアーチーの姿を公衆に全く見せようとしない対応をおかしいと批判することがレイシズムに当たるだろうか?
テニスのウィンブルドン選手権を観戦に訪れたメーガン妃がボディガードを使って他の観客に彼女の写真を撮影することを禁止していたことを酷いと批判することがレイシズムに当たるだろうか?
メーガン妃が王室唯一のアメリカ人であるにもかかわらず、トランプ大統領が英国を訪問した際に彼に会うことを拒否したことをとんでもないことだと批判することがレイシズムに当たるだろうか?
夫婦そろって環境問題に取り組んでおきながら一般のフライトで移動するのに比べて二酸化炭素排出量が多いプライベートジェットをバカンスのために繰り返し繰り返し利用していることを二枚舌と批判することがレイシズムに当たるだろうか?
そして現在93歳であられる女王陛下に対する扱いだ。夫である98歳のフィリップ殿下が病に伏せる中、ジェフリー・エプスタインのスキャンダルのせいで息子アンドリューを公務から解任するという苦しい決断をするなど、ご心労を深くなさっているであろう陸下に対するあの扱いをあまりにも遺憾で残酷と批判することがレイシズムに当たるだろうか?
答えはNOだ。
これらはレイシズムではない、いずれも "あからさまな差別" でもなければ "潜在的な差別" でもない。
これらの批判のすべてに同意できない人もいるだろう、だがメディアがこのように批判するのは完全に妥当であり、多くの人々が批判したのは同じように彼らに対する問題意識を持ったからだ。
私が、人々がメーガン妃を批判しているのは彼女の肌の色や性別が理由ではない、彼女の振る舞いや他の人間に対する扱いに問題があるからだ。
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だがこの問題を差別の問題にすり替えようとする論調がある。
ニューヨークタイムズ紙はどう考えても恥知らずなコラムの中で「メーガン妃はメディアから人種差別的な扱いを受けている」とし、「"サセックス公爵夫人メーガンを追い詰め英国から叩き出す" ことを明らかに企てていた英国の報道機関はそれに成功した」と書いている。
米ニューヨークタイムズ紙
『英国の黒人の市民はなぜメーガン妃が王室から離脱しようとしているのかを知っている - それは人種差別』
CNNやワシントンポスト紙などの主要メディアも同様に問題の根幹には人種差別があるとした内容の記事を書いている。
そしてヘンリー自身も英国の報道には「人種差別的な底意がある」と主張してメディアを攻撃している。だがそれらは言いがかりに過ぎない。
そして彼らはその言いがかりをメディアだけでなく王室にまで向け始めた。
メーガンとヘンリーは王室からの独立を宣言しつつ、王室の称号や王族としての特権を自分たちから奪うようなことがあればテレビで全てをぶちまけると脅している。
彼らはそこで王室による人種差別、性差別をことさらセンセーショナルに非難するつもりだろう。
私はその様なことが起こっていたなどとは考えていない。そして自分たちの要求を呑ませるために女王陛下を脅迫したことに強い憤りを覚える。
王室離脱をめぐる今のひどい状況は全てメーガンとヘンリー自身が招いたものだ。
彼らはその都合のいい犠牲者意識と、自分たちは道徳的な活動を支援していると誇示する傲慢さと、自己本位の精神を捨て今回の問題は人種差別とは一切関係がないと認め、全ては自分たちの自尊心と身勝手さとウィリアム王子との確執が原因であると認めなければならない。
完全に正当な批判を前に「RACISTS!」と叫ぶことにより、この癇性なカップルは英国王室を貶めている。人種差別の犠牲になっているのは彼らではなく英国王室だ。
メーガンとヘンリー、そして問題をありもしない差別にすり替えようとしている全ての人間は恥を知れ。
海外の反応
dailymail.co.uk, twitter.comのコメント欄より: ソース , ソース
needthefactspleaseこの記事の言う通りだ。
ハリーは常に彼を支持してきた国に対して信じられないくらい酷い侮辱を行っている、それに自覚がないことに驚いている。気が遠くなる。
jiddyピアーズ・モーガンよ、よく言ってくれた。
Sittingprettyinthesun全力で同意。本当によく言ってくれた。
agapanthus999ありがとう、君はこの国のまともな人間の声を代弁してくれた。
LULU Bリベラルなメディアやメーガン支持者は問題の本質は差別にあるなどと根拠のない主張を繰り返すことで文脈をすり替えようとしている。それを許してはならない。
Cassidy Leeもうメーガンの思うがままって感じだな。ヘンリーは本当にヘタレになってしまった。
彼がディズニーのCEOにメーガンを起用するように懇願する映像を見たかい? もう恥ずかしいったらありゃしない...
彼女が離婚届を突きつけたりしたらどうなるか想像してごらんよ、生きていけなくなっちゃうんじゃないか?
英人気テレビ司会者ピアーズ・モーガン公式Twitterアカウント
見れば見るほど恥ずかしい気持ちになってくる。
特にヘンリーが海兵隊元帥でありながらイギリス海兵隊の重要な記念式典を欠席してまでこのライオンキングのプレミア試写会に参加し、メーガンに仕事を与えてもらおうと、ウォルト・ディズニー・カンパニー会長のボブ・アイガーに自分の妻がどれだけナレーションが上手いかをまくしたてているなどと知った時には。
英紙ザ・サン公式Twitterアカウント
ライオンキングのプレミア試写会でヘンリーがディズニーCEOにメーガンの押し売りをする。
jenny ex-patGo Piers!
彼女の言葉をそのまま受け取る人間の多さに眩暈がする、どれだけ騙されやすいんだか。 その一人がヘンリーなわけだが、まぁ彼は引き出しの中でもあまり鋭い方のナイフではないからね。
P-S彼らの結婚式に招待されたメーガン側の人間が1人しかいなかった時点で警報ベルは鳴っていた。それに気づくべきだったのだ。
Downward Facing Dogメーガンは基本的に米国の間違っているところを凝縮したような存在だ。ナルシストで功利主義、伝統的な社会構造を嫌いそしてもちろんウォーク(社会的不公正や人種差別に対して敏感であること)でもある。
もうさっさと出ていってほしい。
Blazing Storm"英国の黒人の市民はなぜメーガン妃が王室から離脱しようとしているのかを知っている - それは人種差別"
ニューヨークタイムズ紙のこの社説にはデイリー・テレグラフも反発していたな。我々の国がこのようなレッテル張りによって名誉を失っているとは酷い話さ。あっちの人たちはこれを読んで鵜呑みにするんだろう。その誤解はずっと続いてしまうに違いない。
Ems786何か問題が起きるたびに「肌の色が~」という話になるけどホント勘弁してほしい...