書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

新田義貞・書状

2007-08-23 08:47:56 | Weblog

新田義貞(1301-1338)
先年、琵琶湖北岸の観音を巡り歩いた時に、あるお寺で、
ここが新田義貞とその兵が豪雪にを阻まれ自害したと伝えられる地と、聞いた。
お話して頂いたご婦人が、ご自分の胸の辺りを指差して、
「冬はこの辺りまで雪が積もるのですよ」
と仰って居られたのが印象的だった。
どちらかと言えば雪の少ない上野の出身である義貞にとっては
堪らない雪であったであろう。
ましてや義に忠じての負け戦、
頼みの後醍醐天皇にも見捨てられた形の義貞の心底を思うと切ない。

これは義貞36歳の書、
内容は尊氏討伐の出兵を鞍馬寺に要請したものである。

読み:
尊氏以下五徒追罰の事