写真ではわかりにくいですが、真ん中あたりの下の方から、左の上の方まで、テイカカズラの花が咲いています。つるが、サンゴジュなどにからみつき、西面のほとんどを覆っているのです。野葡萄や、山藤もあって、つる性植物強し。つるを切って山の世話をする人(ほとんどお年寄り)が少なくなり、こんな光景がちらほら見かけられます。
テイカカズラは、キョウチクトウ科。花の形も似ていますが、折ると白い汁が出てきてべたつくところも、この科共通の特徴です。ニチニチソウの花がら摘みをしていると、手がベタベタしてくるのも同じことです。
実は、「花のある暮らしの会」で使うカズラをとりに、川の上流に来てみたのですが、テイカカズラは上記のベタベタで断念。藤や山葡萄のカヅラが歪めても折れにくく、手頃でした。
やはり藤原定家でした。
死後定家葛になって式子内親王の墓にからみついたなんて書いてあったけど。からまれてもなぁ・・・。
キョウチクトウ科って白い液がでるんですかぁ?
それは知らなかったよー。
キョウチクトウ科って聞くと夏!って言うイメージが強いなぁ。もう初夏やしかも。
何でそんなに言われんといかんの?
と、定家さんが機嫌を損ねそうです。
赤い夾竹桃を見上げると、どこまでも青空で、蝉の声が脳天から響いてくる・・・そんな夏が近づいてきました。
最近夾竹桃の八重咲きが多いように思うのは気のせいでしょうか。