パイナップルリリー ユリ科ユーコミス属
パイナップルのように見えるところは、葉(苞葉)とその下のたくさんのつぼみです。咲いた写真はこちら。まったくの他人の空似ですが、ユーモアのある姿が笑えます。とても丈夫で、何もお世話をしない我が家でも、毎年咲いてくれる律儀者でもあります。
ナンテン メギ科ナンテン属 過去記事はこちら。
南天の花の季節です。地味な花ですが、雨に濡れて健気に咲いています。実ばかり注目されるけれど、たまには花をじっくり愛でるのはいかが?今年は花がたくさん咲いているので、秋にはたくさんの実がなりそうです。
ミニ水仙のtete-a-tete(ティタティタとかテータテートとか読みます)は古いフランス語だそうで、英語でいうとhead-to-head、つまり頭を寄せてひそひそと内緒話をする雰囲気からの命名です。丈が低く、たくさんの黄色い花がびっしり咲く様子は、かなり賑やかな内緒話ですね。
商品としてのティタティタは1月頃から店頭に出ますが、こちらは数年前に植えた我が家のティタティタです。お彼岸になり、気温が上がってきてようやく可愛らしく咲き始めました。周りの草たちも、ここ半月くらいで少し春らしくなってきました。ハコベやオオイヌノフグリ、ナズナもそれぞれの小さな花を開いています。義母はせっせとツクシを摘んで、卵とじを作って差し入れてくれています。いい季節になってきました。
ナツメ クロウメモドキ科 ナツメ属
棗の木に花が咲いています。小さな黄緑色の花です。葉は光沢があり、三本の葉脈が目立つので、見分けやすい木です。棗という漢字は、棘(トゲ)の多い木ということ。でも、今の庭木の棗は、ほとんどトゲのない種類です。夏芽という書き方もあり、これは他の木より遅く、初夏になってから芽を出すからといいます。でも、春になると確認するのを忘れるので、来春こそ、芽吹き時期の確認をしなくては。
茶器の棗は、植物の棗の実に、形が似ているから。確かにそんな形の実は、かじるとシャクシャクと野性味のあるリンゴのような味です。食料の豊富でなかった時代には、うれしいおやつだったそうです。
アップにすると、ちゃんとお花の形をしています。真ん中の先がふたつに割れた雌しべと、5本の雄しべ。それらを囲んでいる星型の5枚はガクで、ガクの間に小さく丸くついているのが花びらです。花びらの付け根は、少しだけ、ガクより内側に見えますね。
ブラシノキ フトモモ科 ブラシノキ属 (5/30撮影)
なぜか今年は、花を見事につけたブラシノキに出会うことが、多いような気がします。英名はBottle brush 、花がビンを洗うブラシにそっくりですね。ひとつのブラシはたくさんの花の集まりで、ブラシの毛に見えるのは、紅く長いおしべです。金宝樹という豪華な名前も持っています。
この植物は花序(花の集まり)の先からまた枝が出て、葉がついて、またその先に来年の花が咲くという、不思議な成長をします。ですから、今年の花を逆に幹にむかってたどると、去年の花の実、おととしの花の実が枝を取り巻くようについていたりします。実といっても、枝に固くへばりついた虫の卵のような実です。なんでも、この実は山火事のときに、はじけて種子を振りまくのだそうです。山火事で背の高い樹が燃えて、日当たりのよくなった大地に子孫を残すための工夫なのでしょうか。バンクシアも、同じような仕組みの植物です。さすがにオーストラリアの植物たちは、不思議がいっぱいです。
青柳家の庭に生えていた、この不思議な形の実を持つ植物の名前がわからず、友人である愛大のO先生に問い合わせたところ、キレンゲショウマ(ユキノシタ科)ということでした。ああ、あの・・・と思ったのは、読んだわけではないのですが、宮尾登美子さんの「天涯の花」を読んだと言う話を、別の友達Y氏に聞いたことがあったからでした。四国の霊峰剣山(徳島県)が舞台の話で、キレンゲショウマが深く関わるらしいのです。
夏に黄色い半開きの花を咲かせるというこの花は、日本固有の種で、四国や紀伊半島を中心に西日本の太平洋側に点々と分布するだけで、鹿の食害に遭うなどして絶滅危惧種に指定されています。秋田にあるということは、この花もこだわりのコレクションの一部なのでしょうか。
いろいろ調べてみると、明治21年石鎚山で発見、命名されたとか。我が愛媛県に縁の花だったのです。来年の夏は、是非四国のどこかで花に出会いたいと思います。触角の三本ある虫のような、手榴弾のような実と、秋田のお庭で出会えたなんて、不思議な気分です。
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花が魅力的だし、実も可愛いという理屈で、うちの庭で堂々と市民権のあるカラスウリ。きれいなオレンジ色になりました。秋の陽射しのもと、たくさんの実を誇らしげにつけています。
オレンジになる前は、スイカのような縞々があるのご存知でしたか?グリーンの実、オレンジの実が入り混じっているのも、なかなかの光景です。
カラスウリ、スズメウリ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ・・・・・カラスやスズメのが名につく植物は多いですが、カラスとスズメとワンセットの場合は、単に、大きいほうがカラス、小さいのがスズメのようです。子供の頃、すごく少ないことを、私の祖母は「雀の涙」と表現していて、私はその度に雀の涙の大きさを想像していたのでした。
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無農薬というと、聞こえはいいけれど、実は放置レモンです。虫や病気で、葉は哀れな状態ですが、去年は2個しかならなかった実が、今年はたくさん成りました。こんなに実をつけて、木は大丈夫なのか、ちょっと不安ですが、少しづつ楽しく使わせて頂きましょう。
最近、口腔アレルギーというのでしょうか、ナマの果物を食べると口の中が腫れた感じになります。初めはメロンだけだったのですが、年とともに、キウイも梨も無花果も、と範囲が広がってしまいました。柑橘と葡萄は、なんとかまだ大丈夫です。アトピーなどで、食事制限のある子供たちも増えていますね。本来の食べ物が食べられない生物って、おかしいと思いませんか?ネズミが増えすぎると、自ら水に飛び込むように、私たちアレルギーを持つ人間は、神様が作られた突然変異種なのでは?などと考えてしまいます。私が滅びへの、ひとつの因子でした。なんて、壮大な宇宙ドラマのようで、むしろロマンティックです。「百億の昼と千億の夜」を読んだのは、もうかなり昔ですけれど。
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ハナセンナ マメ科カッシア属。花屋では、「アンデスの乙女」という名前で、小鉢が売られています。時々間違えますが、「アルプスの乙女」は、姫リンゴ。「アルプスの少女」は麻丘めぐみ(これを知っている方は同世代^^)。
木を覆うほど、見事に咲き誇ります。(この写真は、半月ほど前のものです。)ここは、冬には何度か雪が積もる地域なので、アンデスの乙女は、かなり寒さに耐えるようです。その後ろの黄色い花は・・・
キクイモ(キク科)です。この花も、あたりを黄色く染めるほどたくさん咲いています。
単純な作りの、よくある花ですが、生き生きとしてなんて可愛いのでしょう。黄色の花には、特別に力があるような気がします。風水というわけではないのですけれど。
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メキシコ原産のミナ・ロバータ。ヒルガオ科で、アサガオや、サツマイモの親戚です。蔓でぐんぐん伸びる様子や、葉の形はなるほどな感じ。でも、花は?
アサガオのおおらかな全開に比べ、おちょぼ口を少しだけ開けて蕊を出しているだけの、内気な花です。でも、色あいはメキシカン。オレンジから黄色、白に変化して、かなり目立ちます。暑さに強く、店の売れ残りを義母が植えておいたら、いつのまにかたくさん花をつけていました。来年は、春からきちんと植えたら、緑のカーテンにもなりそうです。ゴーヤやヘチマのカーテンのおしゃれなアクセントに、こんなオレンジはいかがでしょうか。
今日、犬を連れて歩いていて、リードにつまずいて、また転びました。ちょっと痛かったのと、恥ずかしかっただけで、たいしたことはなかったのですが、最近よく転びます。そういえば、小学校低学年までは、私はよく転ぶ子供でした。ひざはいつも赤チンで真っ赤でしたし、長ズボンのひざには母がリンゴの形のアップリケをしてくれていました。あれからもう長い間、転ばない時代だったのですが、また本性が出てきたのかしら。
長い間かかって自分で直してきた偏食も、またわがままに戻ってきています。逆に、緊張してうまくしゃべれなかった大勢の人前での会話は、少しづつ素のままで話せるようになってきました。こうして還暦の60歳までに、幼かった自分に近くなっていき、歴史が一回りするのでしょうか。より良い自分になりたいと、肩肘張ってがんばって生きてきたけれど、もう少し楽になってもいいということかな。結局は、徐々に生まれたままの自分に戻って、生涯を閉じていくものなのかもしれません。60歳ちょうどで、生涯を閉じてしまった父に、そんなことも聞いておけば良かったなあと思ってみたり。
情けないと思ってきた自分の本性も、結構好きになってきた今日この頃。人生は自分探しの旅だって、どなたか言っていましたっけ。でも、転ぶのは、嫌です。痛いですから。
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