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気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

オキナグサ 絶滅危惧種に思う

2008-01-18 22:44:26 | 花市場で

 オキナグサ、キンポウゲ科。その昔は日本中にあった野草のようですが、今は絶滅危惧種です。園芸用の採集、植生の遷移、草地の開発が減少の要因です。100年後の絶滅確率はほぼ100パーセントだとか。(この写真のものは、何代にもわたり種を自家採取している栽培品です。)

 自然及び自然資源保存国際連合(IUCN)の2007年レッドリストに登録された絶滅危惧種は、動物、植物合わせて4万種以上あります。誰もが驚く数字ですし、人間との関わりの中で、絶滅する運命となった生物たちへの申し訳なさに胸を痛め、何とかしてあげなくては!と思うのは、当然の感情です。

 でも、例えば、ひとつの植物をことさらに保護するために、野山に柵や看板を建てることで、その他の貴重な命を踏み荒らしていることもあるのでしょう。人間は神ではなく、自然の一部です。人間が自然を荒らしてきた道のりも、自然の一部なのかもしれません。つまり、他の生物を絶滅させながら、自らも含まれた自然全体が同じ道を歩んでいくのかも。

 自然保護は人間保護。まずは、歩き、エコバッグを使い、汗をかき、寒さに震えることは、他の生き物のためではなく、自分のためなんだと、自覚して生きたいと思っています。ヒトがレッドリストに載る日が来ないように。

 

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翁草 オキナグサ

2007-02-11 00:45:52 | 花市場で

 キンポウゲ科。正しくはヨウシュオキナグサ。翁(おじいさん)の名は、白い毛の生えたもしゃもししゃの実から。花びらに見えるのはガクだそうです。寒さに強く、外で越冬可ですが、夏はなるべく涼しい半日陰に。

 花の形は、同じ科のアネモネやクレマチスに似ています。でも、小さく地味でうつむきがち。基本的にそんな花に心惹かれるのは、なぜなのでしょう。見過ごしがちだけれど、しゃがんで、覗き込んだら、意外に可愛い花たち。そんな人になりたいと願いながら、年を経てしまいました。

 

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水仙 アイスフォリス

2007-01-10 18:24:43 | 花市場で

 学名はnarcissus。ギリシャの美青年ナルキッソスは、エコーというニンフの求愛を拒み、エコーはやつれてとうとう声だけになってしまった。その罰で、ナルキッソスは水に映った自分に恋をする呪いをかけられた。手を伸ばすと水面が乱れ、自分の姿が消えてしまうという、決して成就しない恋にナルキッソスは苦しみ、とうとう水仙となっていつも川のほとりで俯いている。

 香りの良いすっきりした日本水仙は好きな花のひとつですが、俯き咲く上品なアイスフォーリスの雰囲気には、何か考えさせられてしまうものがあります。

 「ナルシスト」という言葉は、マイナスの意味で使われるけど、自分を好きでいることは大事なことではないかしら。自分は良い者、美しい者だと、思える子に育てることは大事なことではないかしら。世界中が自分を否定していると感じる時、鏡の中の自分を自分で肯定して、また立ち上がることができるのなら。

 

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主材市

2006-12-18 00:26:35 | 花市場で
 土曜日に市場で主材市がありました。松市、千両市と続いた年末大市も、これで終わりです。主材市では、梅、柳、五葉松、南天などが売られます。年末しか出荷されないものも多いので、良し悪しの見極めがむずかしく、良い品を買えるかどうかに、年末商戦の行方もかかってくるので、かなり緊張します。
 でも、この緊張感が好き。冷たい空気、松や梅(花ではなく木の)の匂い、迷いながらも自分を信じての真剣勝負。そして、店に帰ると、枝を切ったり束ねたりの日々。松脂で汚れた手、寒さと疲れ、睡眠不足・・・・・。でも、なぜか、年末が好きなんです。
 とはいえ、いつもこんな状態では私もスタッフたちも倒れてしまいます。一年に一度がちょうどいい、ということですね。

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クレマチス インテグリフォリア

2006-07-06 11:22:41 | 花市場で



 キンポウゲ科には、なぜかいつも心ひかれます。うつむき加減のインテグリフォリアは、つるにならないクレマチス(てっせん)の仲間です。四季咲きで、冬越し可(地上部は枯れるけど)という、家庭園芸好みの性格も持ち合わせているすぐれものです。自分の家に植えよっかなあ、と思案中です。



 むりやり上を向かせてパチリ。こうしてみると、てっせんぽいですね。花びらに見えるのは、がくだそうです。なぜか、花びらはないのです。


 山に咲くハンショウヅル(半鐘蔓)を、しばらく見ていないなとふと思いました。


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ごぼうの花

2006-07-04 15:30:37 | 花市場で

 花市場で、とげとげの地味なあざみのような花を発見。なんだか見当がつかず、せり人さんに聞いたら、なんとごぼうの花でした。そういえば、裏の白いざらざらした葉っぱに見覚えがあります。花も知らずにごぼうを食べ続けた、ン十年はなんなのでしょう。こんなにも身近なのに、知らないことがたくさんあるのです。




 植物が好きと公言している、しかも花屋というプロ(と、お客様は思う)の私としては、日常身の回りにいる植物への正しい知識をもっていたいと思っています。まだまだ修行が足りません。ゆるやかな下り坂になってきた人生後半の努力目標として、植物の正しい知識を身につけていきたいと思っています。


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西洋あじさい 2

2006-04-19 00:57:16 | 花市場で

 命名のすばらしさに感動します。



 隅田の花火


 


 この繊細な美しさ。



 城が崎


 


 もちろん、庭植えしても、毎年咲きます。鉢植えでちょうどいい大きさに咲かすために、矮化剤(背丈が伸びないようにする薬)を使っているので、薬のきれた翌年以降は、普通のあじさいくらいの大きさに育ちます。庭植え挑戦してみませんか?


西洋あじさい

2006-04-12 23:58:16 | 花市場で

 紫陽花と言ったら梅雨時の花。


六月の雨には、六月の花咲く・・・


 と、いうイメージに反して、春早くから市場には西洋あじさいが出荷されます。季節感のなさに嫌がる意見もあるけれど、交配され、品種名がつけられた個性的な姿はなかなか捨てがたいものがあります。いっそ、日本のあじさいと一線を画して、違う名前をつけたら、もっと普及するのではないだろうか。美しく、丈夫で長持ちし、あまり高価ではない、素敵な鉢植えなのだけれど。


 
ミセス クミコ


 
ピコティ