オキナグサ、キンポウゲ科。その昔は日本中にあった野草のようですが、今は絶滅危惧種です。園芸用の採集、植生の遷移、草地の開発が減少の要因です。100年後の絶滅確率はほぼ100パーセントだとか。(この写真のものは、何代にもわたり種を自家採取している栽培品です。)
自然及び自然資源保存国際連合(IUCN)の2007年レッドリストに登録された絶滅危惧種は、動物、植物合わせて4万種以上あります。誰もが驚く数字ですし、人間との関わりの中で、絶滅する運命となった生物たちへの申し訳なさに胸を痛め、何とかしてあげなくては!と思うのは、当然の感情です。
でも、例えば、ひとつの植物をことさらに保護するために、野山に柵や看板を建てることで、その他の貴重な命を踏み荒らしていることもあるのでしょう。人間は神ではなく、自然の一部です。人間が自然を荒らしてきた道のりも、自然の一部なのかもしれません。つまり、他の生物を絶滅させながら、自らも含まれた自然全体が同じ道を歩んでいくのかも。
自然保護は人間保護。まずは、歩き、エコバッグを使い、汗をかき、寒さに震えることは、他の生き物のためではなく、自分のためなんだと、自覚して生きたいと思っています。ヒトがレッドリストに載る日が来ないように。