さて、先日の森の交流センターでのこと。ソメイヨシノはとうに終わっていましたが、第二駐車場の縁に植えられている八重桜が満開でした。そして、その後ろの地味な緑色の木は葉桜?いいえ、これが、緑の桜「御衣黄(ぎょいこう)」です。
そばに寄ってみると、緑の縞に臙脂色でお化粧した、かなりインパクトのある色彩です。こんな桜もあるのですねえ。御衣(天皇などの衣)の黄色はこんな色なのでしょうか。花なのに葉緑素を持ち、さらに気孔まであるとか。顕微鏡でのぞいてみたかったです。小学校4年生の時に買って貰った顕微鏡は、もう使えないかしら。(何十年前?)
そして、その隣には、「鬱金(うこん)」。こちらは優しいグリーンにほんのりピンクという色合いです。カレーの原料のターメリックは、濃い山吹色の印象ですけど。
そして、はじめに出てきた「観山」。なんだかおいしそうと感じるのは、桜餅のイメージでしょうか。実際、桜餅を包む葉は、八重桜の葉だそうですね。
「普賢象」 花びらの多い薄いピンクの花です。蘇芳色のガクとの取り合わせが美しい、後姿。
今回の「花のある暮らしの会」は、和の風情がテーマ。竹かごなどを持ち寄り、オアシスの上に山苔を敷いて、春の林をイメージして作りました。材料は、純和風というわけではありませんが、雰囲気ということで。自然らしく作ろうと言われて初めて、本物の自然を見直してみる。そういうことが大切なのではないかしら。
枝ものは、愛媛の市場で「銀葉ヤマナシ」と呼ばれているものですが、本当の名は「オオウラジロノキ」といいます。バラ科で、小さいりんごのような実が成り、果実酒にするとおいしいそうです。枝ものの市場での通り名は、本名と違うことが多く、なかなかむずかしい世界です。
小さなオダマキは、風鈴オダマキです。うつむいて咲く姿が、なんとも愛らしく、今回は鉢仕立てのものを切って使いました。
それぞれのかご、それぞれの個性。
デザインの後、久しぶりの青空のもと、森の交流センターのお庭で皆でお弁当を頂きました。お花見の季節は過ぎたけれど、八重桜が満開でした。ひそかに期待していた緑の桜「御衣黄(ぎょいこう)」と「鬱金(うこん)」も満開!その画像はまた後日アップしますね。
そのうちに、なぜかフラダンス教室に!楽しいひとときでした。