気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

コメツブツメクサ

2007-04-28 01:00:37 | 野山で

 ツメクサ、つまりクローバーの仲間です。集合花の直径は5ミリくらい、群生するので、緑の絨毯に黄色のつぶつぶがきれいです。遠くから見ると、クローバーというよりは、多肉植物の花みたいな印象でした。葉も、草丈も、普通のクローバーよりかなり小ぶりで、地面を覆っています。

 実は、ヨーロッパ原産の帰化植物なんですって。でも、今はすっかり日本に馴染んで、川の土手に小さい黄色い花をたくさん咲かせていますよ。

 


ヒメウズ

2007-04-26 00:39:35 | 野山で

 キンポウゲ科、オダマキに近い仲間。小さく、色もほとんど白でめだたない花です。でも、覗き込むと、おだまきなんです。外側の花びらに見えるところがガクで、その内側の筒状に集まっているのが、本当の花びらです。キンポウゲ科らしい、ややこしく、可愛い花の構造です。

 今の季節、足元に小さい野草(雑草)がたくさんあります。小さいほど、めだたないほど、好きなので、あと何回かは、小花ネタでいくつもりです。


すみれを見るゆとり

2007-04-21 23:01:27 | 野山で

 いつも、したいこと、しなくてはならないことが山積みです。現在の事情がそう、というだけでなく、子供の頃からいつも、そういう精神状態だったような気がします。自分ができること以上のことをしようとする、と、いつも母に怒られていました。なぜ、怒られるのかもわからないまま、いつのまにか、人生の折り返し地点を過ぎてしまいました。

 子供たちも成人したし、少し好きなこともしようと始めたブログも、仕事に追われ途絶えがちなある日、夫が「すみれがたくさん咲いているぞ。」だって、これを早く決めて、あれをして、それをして、といらいら言う私に「話はすみれを見ながらでもできるよ。」と。

 ふと、我に返り、明るい陽光の中を歩いてほんの5分、河原に一面のすみれが咲いていました。

 こんなゆとりの時間をもっと増やさなくては。と、つい自分に課してしまう私の本性は、結局変わらないのかもしれません。