気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

日長

2012-02-29 21:05:41 | 気になる動物たち

 曇り空が保護色のようでよく見えませんが、白鷺が電線にとまっているところです。結構大きな鳥ですが、あんな不安定なところにもとまるのですね。春は名のみの風の寒さや~♪どころか、雪で高速が通行止めになったりする今日この頃。それでも、最近白鷺や五位鷺、ヒヨドリやセキレイなど、鳥たちを頻繁に目撃します。もうそこまで来ている春を感じて、じっとしてはいられないのかも。太陽が出た日には、たくさんの烏が田んぼでひなたぼっこをしていることもあります。

 気温が低くても少しずつ、春にむかって変化していくのは、やはり日長を感じてのことなのでしょう。人間も・・・・・あまりいい変化ではないですが、モノ忘れの多くなった母や義父は、真冬に比べるとやや情緒不安定です。人間も日長を感じ取る力があるのですね。


久留米ツツジ レジナ

2012-02-28 20:58:40 | 店先で

 久留米ツツジは、一般のツツジより早生で、花が小さく、多花性で、しかも色合い豊富なグループです。もともとは、江戸時代に久留米藩士の何某さんが、在来種のキリシマツツジとサタツツジから改良したのが始まりだとか。お花の好きなお侍さんだったのですね。そして、この優しい花はレジナという品種です。白に薄紅をさした色合いがなんとも言えず、あの派手なオオムラサキ(紫ピンクのよくあるツツジ)とは、まったく別物の観があります。花は二重というのでしょうか、ひらひらっと軽やかです。これは温室咲きですが、お庭に植えてあるものも、桜の咲く頃には咲き出します。小輪系のツツジの仲間としては、サツキが有名ですが、さつきは名前のとおり5月にゆっくりと咲いてきます。

 とても丈夫で、育てやすい花でもあります。←ここ重要。背丈も30センチくらいなので、小さいお庭にも植えやすく、おすすめ二重丸◎といったところでしょうか。

 

 


道後温泉本館

2012-02-27 18:34:51 | 日記

 道後温泉本館は、明治時代に建てられた木造建築で、国の重要文化財に指定されているそうです。周りは近代的な建物ばかりになってしまいましたが、ここだけは時代をタイムスリップしたようです。「千と千尋の神隠し」のモデルになったことでも有名です。ちょうど、和服の新郎新婦が前撮り中でした。

 

 道後には俳句の会などで度々来るのですが、この温泉にはいったのは若い頃に一度だけです。朝6時からしているそうなので、一度朝風呂にゆっくり浸かってみたいものです。このアングルは、向かいのお菓子屋さんの喫茶室から。屋根の様子が間近に見えて、おもしろかったです。ちなみに抹茶と生菓子で600円(たぶん・・・)でした。


霜除け

2012-02-23 23:42:01 | 田畑で

 豌豆の霜除けが、稲わらで丁寧に作られています。豌豆はこの季節までは、わらの下で寒さから守られ、3月になれば、わらを支柱にしてぐっと伸び上がる予定です。4月になれば、スイートピーに似た形の可愛い花が咲きます。もうすぐ春。みんな春を待っています。

 遠くに見えるのは、まだまだ雪で真っ白な石鎚山です。


マンサクの花

2012-02-22 23:41:09 | 野山で

 

 今年もマンサクの花が咲き始めています。まだまだ寒い北国の春に「まんず咲く」花です。この冬は、特別に寒い冬でした。北国の雪の多さは、毎日のように放映されていました。震災復興の町の方々にとっても、つらい冬だったのではないでしょうか。でも、こんな地味な花に春への希望を感じとれます。がんばろう、日本!春はもうすぐそこです。

 桜はまだまだ硬い蕾。

もくれんの蕾は、少し大きくなりました。

 

 


花のある暮らしの会  第47回

2012-02-19 19:34:05 | 花の教室

 今回は、卒業入学シーズンを控えてのコサージュ作りです。2年前も作ったのですが、(こちら)なかなか手間のかかる仕事だけに、いつもの2時間をかなり過ぎてしまいました。お花を短く切って、ワイヤーをかけて、保水して、フローリストテープを巻いて、それを全部束ねて形を作って、ワイヤーで留めて、りぼんを作って留めて、茎にあたるワイヤー部分にテープとリボンを巻いて・・・・・ふーーーっ・・・・・そして、コサージュピンをつけて、霧吹きで湿らせて、やっと出来上がりです。

 

 それでもなんとか、全員完成!

 

 今日の「花のある暮らしのヒント」は、器に入れたオアシスをロベ(フェニックス ロベレニー、椰子の葉です。)の切り離した小葉で覆い、隙間に少しだけお花を挿したもの。たったこれだけの花で、可愛い!しかも、「デザイン」ぽいでしょ^^v

 

 

 


ブーケ

2012-02-18 21:28:08 | 日記

 保育園で息子と同級生だった女の子の結婚式。先日、すっかり成長した姿で、ブーケの相談に来てくれました。無理してお金をかけずに、友人たちの手作り挙式をあげるそうなのです。堅実な人生の第一歩を歩み始める彼女の顔に小さい頃の面影を重ねながら、どうぞお幸せにと願えることも、花屋をしている幸せです。

 

 お金をかければ、幸せが買えるというものでもないのですから、無理をしないというのは若い二人の懸命な選択だと心から思います。とはいいながら、うちの長男長女は、一般的な結婚式をしたのでした。もちろん、本人たちの判断ですが。残る次男の選択はどうなるのでしょう。母は、心をこめてきれいな花をいけるだけです。


エリカ

2012-02-18 00:42:31 | 季語の植物たち

 お天気なのに、風は身を切るように冷たい先週の日曜日、森の交流センターの蛇の目エリカはもうピンク色に煙っていました。エリカは春の季語です。カタカナの名前しかない花も、日本での歴史が長いものは、しっかり季語として歳時記に載っています。

 

 梅は春、寒梅は冬の季語なのですが、まだ一輪も咲いていません。品種にもよるのでしょうが、以前行った立春の湯島天神では、たくさん咲いていたのに。この日見かけた花は、エリカと、椿とマンサク、水仙、そして、もう終わりかけの蝋梅(ろうばい)くらいでした。

 


東寺の宝鐸

2012-02-12 19:21:18 | 神社仏閣で

 昨年11月に日帰りで行った京都の東寺。日本の木造建築の中では、一番背が高いという五重塔です。

 

 この五重塔の屋根の四隅にぶらさがっている、大型風鈴を宝鐸といいます。ホウチャクソウという野草が好きなのですが、名の意味はこの宝鐸(ほうちゃく)の形と知ってから、お寺などに行くと必ず宝鐸が気になります。

 

 そして、大銀杏の幹に宿る櫨(ハゼ)の木。ハゼは本来宿木とは違うのですが、偶然銀杏のうろにでも種が付着し、そこですくすく育ってしまったのでしょうか。ハゼの大きさ元気さを見ると、その根は銀杏の幹の中を通り、地面まで達しているのではないかと思います。銀杏は幹が途中で折れているようで、幹の太さからすると、すごい大木です。銀杏は背の高い木ですから、落雷で焼失ということもよくあるようですね。

 


ピンク系寄せ植え

2012-02-06 23:25:56 | 店先で


 年末までは、比較的過ごしやすい冬だなんて思っていたのに、1月は日本全国冷え込みました。たまにしか雪の降らない愛媛でも、寒い時は花屋に来てくださるお客様の数は減ります。テレビに出るほど、大雪の降る地方の花屋さんは、どうしていらっしゃるのでしょう。でも!どんなに寒くても、どんな地方にでも、必ず花好きの方っているんですよね。ありがたや~~。


 甘いピンクの花を集めた寄せ植えです。右上のピンクのマーガレットのようなローダンセマム、ピンクの花びらと茶色の目が可愛いですね。アリッサムって、アブラナ(菜の花)やナズナ(ぺんぺん草)の仲間だって、ご存知でしたか?花と花の間がぐっとつまっているから、花が丸いかたまりになってみえますが、小さい花のひとつをよく見ると、ほら、ぺんぺん草と同じです。ニワナズナという和名もあり、つまり、花びら四枚のアブラナ科の植物なんですね。さらに、ストックや葉牡丹も、大根も白菜も小松菜もブロッコリーも、みんなアブラナ科の仲間たちです。春になると、みんな黄色から白色の菜の花を咲かせます。モンシロチョウはこのグループが大好き。私たち人間もアブラナ科の野菜を好むのですから、青虫さんたちと味覚が似ているということかもしれませんね。


節分

2012-02-03 19:59:10 | 店先で


 日本中に寒波到来!ここ、南国(のはずの)愛媛県にも大雪が降り、朝は交通渋滞で大変でした。でも、犬の花子を連れて散歩すると、まだ誰も踏んでいない土手の雪はキラキラして、とてもきれいでした。花子は裸足なのに、冷たいとか寒いとか文句も言わず、いつものようにご機嫌です。えらいもんです。


 写真左は春らしい明るい寄せ植え。でも、右の個性的な寄せ植えに惹かれます。ポリアンのアーリーレースが、なんとも地味可愛いですね。魚柳梅は、本当はあまり好きではないのですが、こうして使うと他の花とよく調和していますね。基本、植物は何でも好きなのですが、ちょっと古い系の魚柳梅やツツジ、牡丹みたいな花はそんなに魅力を感じないのです。(ごめんなさい。)夫や、バイヤーをしている息子はツツジ系大好き。奴等とは、趣味が平行線ですねえ。


椿さん

2012-02-02 20:49:59 | 神社仏閣で


 最終日の夜、いつもの花屋さん仲間と椿さんに行ってきました。頬に痛いような寒さのせいか、人出は少なめでした。福をかき集める熊手などの縁起ものが屋台で売られています。 富久椿さんという可愛い縁起ものを頂いて、おみくじを引くのがいつものコースです。さて、今年の運勢は?久しぶりに大吉でした。でも、自分のことばかり考えずに、人のために動き、徳を積みなさいと。このおみくじの言葉を忘れずに一年がんばるぞ!


 そして、椿もちは、寒さで売れ残ったのでしょうか、なんと半額でした。ラッキー(はあと)!と、しっかりおみやげを買って帰ったのでした。