明智光秀の紋は水色桔梗。ほとんどの紋が白と黒の中で、当時めだって美しい紋だったのではないでしょうか。彼自身の好みなのか、もともとの水色なのかは知らないのですが、信長のいる本能寺を、無数のこの旗が囲んだ様子は、さぞ美しく哀しい歴史の分岐点だったことでしょう。
桔梗は、秋の七草のひとつとして風流な花と思われていますが、古くは音から吉凶を占う神聖な花、あるいは字から「更に吉」の強運の花としての位置付けでした。それで、現代にも桔梗関係の家紋が多いのだと思います。
ところで、桔梗の花の中心を見てください。紫の花のおしべはまだ若く、めしべに寄り添っていますが、ピンク、白の花はおしべが開いていますよね。ここまでは、雄花の時代なんです。
そしてここまでくると、おしべは落ちて、めしべの先が開き、花粉受け入れ体制。雌花の時代です。
こうして、自家受粉により子孫が弱るのを避け、他の個体の花粉を受け入れる仕組みになっているんです。なんてかしこいのでしょう。
昔、桔梗を出荷用にたくさん作っていた頃、そのころ、5.6歳だった長男が蕾を全部潰して歩いていたことがありました。まあるい桔梗の蕾は、指でつまむとポンとはじけ、確かに快感ですけど、ねえ。
理科の時間のように、教えていただき、わかりやすい先生です。
お墓まいりでよくぽん~とやりましたね。
こんなに 花について詳しい先生は私の周りには居ません。素敵な花やめずらしい花や花のお話は Qu先生に…ですね。