気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

ハーデンベルギア

2007-01-24 18:09:05 | 店先で

 マメ科。オーストラリア原産。フジ色、ピンク、白の花を咲かせます。

 ハーデンベルギアは、ここ10年くらいで急速に日本に普及したように思います。普及の理由は、丈夫で育てやすいこともありますが、その姿が穏やかに日本の風景に馴染むからではないでしょうか。日本に紹介されている、オーストラリアの植物の多くは、色が派手で、姿はエキゾティック、いかにも新大陸っぽい印象的なものです。それはそれでおもしろいのですが、我が家に植えるなら、おとなしくて繊細な植物なのかもしれません。和名は「小町藤」。

 大きくなるとつる状になり、フェンスにからみます。

 アップにすると、宿根スイートピーそっくり。

 

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水鳥の池

2007-01-21 20:07:50 | 気になる動物たち

 よく通りかかる道沿いの池に、水鳥がたくさんいます。道幅が狭い割に交通量が多く、鳥を横目で見ながら、いつも通り過ぎていました。きのう、夫と、とうとう池のそばの神社に車を停めて、鳥の楽園(?)に侵入を試みました。

 カモ。足のオレンジ色が鮮やか。穏やかな鳥だけど、陸海空制覇の実力者。

 

 サギ。白く大きく迫力満点。他にも、シギ、ウ、カイツブリ、カワセミ、など、種類も数もたくさんいました。

 

 こんな感じで撮影。池の中にぶつぶつ見えるのはみんな鳥です。鳥たちは、車がいくら通過しても平気なのに、生身の人間が近づくとみんな逃げてしまいます。自分たちにとって、何が危険かわかっているのでしょうね。

 

 で、望遠レンズを持たない私は土手のシロバナタンポポを撮影。

 

 もう、綿毛になっているものさえあり、暖冬を満喫しました。

 

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冬の多肉は美しい

2007-01-19 22:29:27 | 店先で

 乙女心。ベンケイソウ科、セダム属。

 

 火祭り。ベンケイソウ科、クラッスラ属。

 

 虹の玉。ベンケイソウ科、セダム属。

 

 夏に普通に緑色だった多肉植物たちは、気温が下がるにつれ、しかも水も肥料も少ないほど、鮮やかな色に変わっていきます。つまり、真冬の今が多肉植物の鑑賞に最適です。もともとは、メキシコなど暖かい国が原産のものが多いのに、です。つらい環境で美しくなる植物。最近、教えて頂いた言葉が浮かびました。

 「風の強い日の旗は美しい。」

 風が強い時こそ、美しくはためく旗でありたいです。異郷で冬を迎える小さい多肉植物たちに負けないように。

 

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月兎耳 ツキトジ

2007-01-18 19:31:08 | 店先で

 再び、多肉植物です。ベンケイソウ科カランコエ属。月の兎の耳と書いて、ツキトジと呼びます。よく見かける種類ではありますが、しみじみ見ると細かい白い毛の密生したふっくらした葉は、まさにうさぎの耳です。しかも、月の、としたところがなんともロマンティック。英名は panda plant だそうですが、可愛い系の動物を連想するあたり、同じ発想ですね。

 性質は丈夫で、ほったらかしでも元気です。むしろ、可愛がりすぎで水や肥料をやり過ぎると、駄目になったりします。この辺に、人間と植物との相性があると思います。ちなみに、私は(私生活では)ほったらかし派。丈夫な植物、大歓迎です。

 

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黒法師

2007-01-17 19:28:29 | 店先で

 ベンケイソウ科エオニウム属。スペイン原産だそうです。ユニークなその姿と黒法師というネーミングで、ひとつの物語ができそうです。

 寒さにも、乾燥にも耐える丈夫な植物ですが、直射日光が当たらないと、だんだん緑になり、平凡なベンケイソウといった風情になってしまいます。まじめで平凡より、ちょいワルがタイプの方は、日当たりの良いところでの栽培をおすすめします。

 

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椿 ポップコーン

2007-01-17 00:02:51 | 店先で

 直径3センチくらいのミニ椿、ポップコーン。外側がほのかにピンクの白い半八重の花は、本当にはじけたポップコーンみたいで、命名された方のセンスに拍手!です。

 作出されたのは海外だとか。どうりで。椿の品種はほとんどが漢字ですもの。

 

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木守り

2007-01-13 19:54:24 | 庭で

 ご存知でしょうか。来年も良く実がなるように、とのおまじないの意味をこめて、柿の実をわざと取り残しておくことを、木守りといいます。木守りは冬の鳥たちにとって、大切な食料です。となりの家の柿の木には、今日も小さな訪問者が後を絶ちません。ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、そしてカラス、スズメは常連さんです。

 自然の恵みを人間が一人占めしないように、という先人の教えでしょうか。こういう優しい日本の文化を、絶やさず語り継いでいきたいと思います。

 

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水仙 アイスフォリス

2007-01-10 18:24:43 | 花市場で

 学名はnarcissus。ギリシャの美青年ナルキッソスは、エコーというニンフの求愛を拒み、エコーはやつれてとうとう声だけになってしまった。その罰で、ナルキッソスは水に映った自分に恋をする呪いをかけられた。手を伸ばすと水面が乱れ、自分の姿が消えてしまうという、決して成就しない恋にナルキッソスは苦しみ、とうとう水仙となっていつも川のほとりで俯いている。

 香りの良いすっきりした日本水仙は好きな花のひとつですが、俯き咲く上品なアイスフォーリスの雰囲気には、何か考えさせられてしまうものがあります。

 「ナルシスト」という言葉は、マイナスの意味で使われるけど、自分を好きでいることは大事なことではないかしら。自分は良い者、美しい者だと、思える子に育てることは大事なことではないかしら。世界中が自分を否定していると感じる時、鏡の中の自分を自分で肯定して、また立ち上がることができるのなら。

 

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賀正

2007-01-07 00:09:26 | 店先で

 年末と年始の忙しさにかまけて、長い間ブログをお休みしてしまいました。うちは、スーパーマーケットと関わりの深い花屋なので、1月1日から営業しています。それに、ニセ主婦と言えども、お正月は忙しいのです。他県に出ている娘や息子も帰省するし、・・・などと、言い訳で始まる2007年です。

 写真は、生産者T氏の作品(という言葉を使いたくなるような、仕上がり)です。手前の苗は、左から四つ葉のクローバー、葉色の違うオキザリス2種(撮影時間が遅く、花が開いてないのが残念)、大輪バコパです。プランターのバコパの白とピンクの寄せ植えは、春らしく淡い優しい雰囲気です。お客様の手に渡ってから、ますます美しく成長する丈夫な苗を、今年も扱って行きたいと思っています。そんなウデとココロのある生産者の方々、今年もどうぞよろしくお願いします。