よく通りかかる道沿いの池に、水鳥がたくさんいます。道幅が狭い割に交通量が多く、鳥を横目で見ながら、いつも通り過ぎていました。きのう、夫と、とうとう池のそばの神社に車を停めて、鳥の楽園(?)に侵入を試みました。
カモ。足のオレンジ色が鮮やか。穏やかな鳥だけど、陸海空制覇の実力者。
サギ。白く大きく迫力満点。他にも、シギ、ウ、カイツブリ、カワセミ、など、種類も数もたくさんいました。
こんな感じで撮影。池の中にぶつぶつ見えるのはみんな鳥です。鳥たちは、車がいくら通過しても平気なのに、生身の人間が近づくとみんな逃げてしまいます。自分たちにとって、何が危険かわかっているのでしょうね。
で、望遠レンズを持たない私は土手のシロバナタンポポを撮影。
もう、綿毛になっているものさえあり、暖冬を満喫しました。
学名はnarcissus。ギリシャの美青年ナルキッソスは、エコーというニンフの求愛を拒み、エコーはやつれてとうとう声だけになってしまった。その罰で、ナルキッソスは水に映った自分に恋をする呪いをかけられた。手を伸ばすと水面が乱れ、自分の姿が消えてしまうという、決して成就しない恋にナルキッソスは苦しみ、とうとう水仙となっていつも川のほとりで俯いている。
香りの良いすっきりした日本水仙は好きな花のひとつですが、俯き咲く上品なアイスフォーリスの雰囲気には、何か考えさせられてしまうものがあります。
「ナルシスト」という言葉は、マイナスの意味で使われるけど、自分を好きでいることは大事なことではないかしら。自分は良い者、美しい者だと、思える子に育てることは大事なことではないかしら。世界中が自分を否定していると感じる時、鏡の中の自分を自分で肯定して、また立ち上がることができるのなら。
30年も前の私の振袖を身につけて、娘が成人式に出席しました。髪に何をつけようかとぎりぎりまで悩んだ結果、鉢植えの大輪のラナンキュラスを切って、どかんとひとつ。反対側には、ミニバラを三輪。花屋の娘らしい成人式でした。
年末と年始の忙しさにかまけて、長い間ブログをお休みしてしまいました。うちは、スーパーマーケットと関わりの深い花屋なので、1月1日から営業しています。それに、ニセ主婦と言えども、お正月は忙しいのです。他県に出ている娘や息子も帰省するし、・・・などと、言い訳で始まる2007年です。
写真は、生産者T氏の作品(という言葉を使いたくなるような、仕上がり)です。手前の苗は、左から四つ葉のクローバー、葉色の違うオキザリス2種(撮影時間が遅く、花が開いてないのが残念)、大輪バコパです。プランターのバコパの白とピンクの寄せ植えは、春らしく淡い優しい雰囲気です。お客様の手に渡ってから、ますます美しく成長する丈夫な苗を、今年も扱って行きたいと思っています。そんなウデとココロのある生産者の方々、今年もどうぞよろしくお願いします。