気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

花のある暮らしの会     第48回

2012-03-25 19:09:53 | 花の教室

 今回はフラワーケーキに挑戦しました。スプレーバラとカスミ草で、同じ高さに活ける練習です。まったく同じ形に活けるというのもむずかしいもので、立体の認識力やら、几帳面さが出ますね。そこから血液型の話になって、ためしに手をあげてもらったら、半分以上がA型でした。AB型ひとり、B型ふたり、O型数名。A型は几帳面だなどというのが、本当かどうかはわかりませんが、きれいなケーキがたくさんできました。ちなみに私は、くよくよしない(?)O型です。

 

 家に咲いているミニ水仙ティタティタと冬知らず(カレンジュラ)をコーヒーカップにいれてみました。ふんわり流れるグリーンはアスパラガス スマイラックスです。アスパラガスの仲間は仮葉といって、つんつんした葉がついているものが多いのですが、この種類は小さな葉っぱ型の葉をつけます。からみついて伸びる茎は柔らかく繊細な雰囲気なので、花嫁さんのブーケにもよく使われます。こんなグリーンが少しあると、とても便利なので、ハウスに一株植えてみるつもりです。ただ生育旺盛すぎて、何にでもからみついてくしゃくしゃになりそう。生産者の方はひもに巻きつかせて、ひもを引き抜いて出荷するそうです。

 

 はい、みなさん、いいお顔して~~。ぱちり。


ミニ水仙 ティタティタ

2012-03-19 01:15:12 | 庭で

 ミニ水仙のtete-a-tete(ティタティタとかテータテートとか読みます)は古いフランス語だそうで、英語でいうとhead-to-head、つまり頭を寄せてひそひそと内緒話をする雰囲気からの命名です。丈が低く、たくさんの黄色い花がびっしり咲く様子は、かなり賑やかな内緒話ですね。

 

 商品としてのティタティタは1月頃から店頭に出ますが、こちらは数年前に植えた我が家のティタティタです。お彼岸になり、気温が上がってきてようやく可愛らしく咲き始めました。周りの草たちも、ここ半月くらいで少し春らしくなってきました。ハコベやオオイヌノフグリ、ナズナもそれぞれの小さな花を開いています。義母はせっせとツクシを摘んで、卵とじを作って差し入れてくれています。いい季節になってきました。

 

 


お雛様

2012-03-03 19:21:05 | 四季と行事

 内子の下芳賀邸にて。築140年の歴史のある建物で、蕎麦とつみ草料理のお店をしています。建物自体も、家具調度も興味深いものばかりです。年代もののお雛様が飾ってありました。下にしいてあるのは、これも年代ものの帯です。坪庭との境は昔ながらのガラス戸(上部は障子になっています。)のみです。アルミサッシばかり見慣れている目には、とてもなつかしく、優しく感じます。

 

 最近のお雛様の手は、よほど高価なものでないとプラスチック製です。昔はもちろん木で作ってありました。プラスチックなんて便利なものはなかったですし、職人さんの手間代がそんなに高くなかったのでしょう。経営者として、人件費という概念がすぐに思い浮かんでしまいますが、手間代が高くなって労働者の暮らしが良くなって、それはもちろんいいことだけれど、でもお雛様の手がプラスチックになってしまうのはなんだか寂しいような。

 仕事の途中でお昼を食べに来ただけなのですが、楽しいひとときでした。ひとりひとりのお盆の上には、ガラスの小瓶にナズナや菜の花が飾ってありました。雑草大好きな私好みのお店でした。