気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

ニワトコ  接骨木

2010-03-27 20:16:38 | 農園で


 ニワトコ スイカズラ科ニワトコ属


 そんなに馴染みのない木なのに、名前がなつかしいように感じるのはなぜでしょう。西洋ニワトコ、エルダー、そんな名前が、若い頃に読んだ欧米の小説によく出てきたような気がします。漢方薬として今も利用されていますし、昔は骨折の時の塗布薬としたので、接骨木と書くそうです。この枝で小鳥の止まり木を作ると、小鳥が病気をしないなんてお話もあります。


 枝の髄(ピス)の部分が太く、プレパラート作成のときの、切片作りに利用するというと、理科系の方は、ああ、あの・・・とお解りになると思います。


 



 最近、若い方も知っているのは、「ニワトコの杖」。ハリーポッターに出てくる、恐ろしいワケありの強力な杖です。髄は軽くスカスカの組織ですから、軽くしなやかな枝という印象で、なぜそんなおどろおどろしい杖の材料に選ばれたのか、よくわかりません。私たち日本人が知らない欧米の伝説の類があるのかもしれませんね。ニワトコの杖で検索していたら、プラスティックのフィギュアが販売されていました。長さ35センチで、4000円ほど。 魔法はついていないようです。


  


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花のある暮らし 2月

2010-03-03 21:13:43 | 農園で


 2月28日の、「花のある暮らしの会」では、お雛様をテーマに、クレッセントを勉強しました。クレッセントとは、ご存知クロワッサンとも語源が同じ、そう、三日月のことです。カーブする雪柳の枝を、上手に利用し、枝ものと花で、三日月を描きます。ピンクの花が主役ですから、ふわふわのミモザはでしゃばらないように、


 



 枝はいろいろな形があるので、それを見極め、どこを使っていくのかに悪戦苦闘。でも、花活けに夢中な時間は、みんな日常を忘れて、無邪気な笑顔です。


 



 最後にお雛様ピックを飾り、できあがり。今日3月3日は、それぞれのご自宅でプチひな祭りを楽しんでおられるでしょうか。


 


 


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ジャカランダ

2009-06-20 23:30:23 | 農園で

 


 めずらしい植物を多種類生産しているS農園さんから、ジャカランダ満開のお知らせあり。ここ数年、花を見に行きたいと思いながら見逃しているので、今年こそはと行って来ました。


 ジャカランダは南アフリカ原産のノウゼンカズラ科の植物で、世界三大花木のひとつとされています。他のふたつ、カエンボク、ホウオウボクとともに、日本で日常的に見られる花ではありません。観葉の鉢植えとしては出回っているのですが、どれだけ大きくなったら花がつくのか見当がつきませんでした。


 



 大きな木です。植えて7年目から花がついたそうです。あいにく強い風が吹いていて、木全体がゆさゆさと揺れています。ネットで検索すると、葉は出ていない木に、花だけが桜のように満開になっている写真が出ています。やはり、原産地との気候の違いなのでしょうか。ここのジャカランダは、葉の緑の先に花をつけていました。


 



 花は、桐の花に似た感じの紫色です。葉は整然と美しい二回羽状複葉。田んぼが背景の、この花の写真は非常にめずらしいと思います。


 



 南国の木は、赤や黄色の派手なものが多いような気がしますが、優しい薄紫の花も、涼しげでいいですね。


 


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大文字草  ダイモンジソウ

2008-10-31 21:19:13 | 農園で


 精耕園さんでの撮影です。


 自然状態では、渓流の川岸などに咲いています。花が、漢字の「大」に似ているのが大文字草で、「人」に似ているのが人字草。大に見えたり、人に見えたりと、とてもわかり易い命名です。 でも、実際には、花の色、形、花びらの枚数などで、何百もの品種が作られていて、全然「大」ではないものもたくさんあります。


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 ユキノシタ科ユキノシタ属。本家ユキノシタも良く似た花です。ひらひらと雪が降る様子を花に例えての命名でしょうか。こちらは、なつかしい昔からの庭によくありますね。日陰に耐えるということで、近年のガーデニングで見直されているようですが。


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鳥兜  トリカブト

2008-10-29 22:59:53 | 農園で


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 ご存知、推理小説によく登場する毒草です。少し前には、推理小説まがいの殺人事件もありました。写真のものは、園芸種で、小さい白い花ですが、野生種はごつい紫が一般的です。烏帽子にも似た花は印象的なのですが、花がまだ無い春に、ゲンノショウコやニリンソウやセリの葉と誤食することもあるとか。それに、花や蜜にも毒があるのですって。なんだか、蜂蜜も怖い。


 アイヌの毒矢に使われていた話も有名です。でも、アイヌはそれを狩猟用(熊、鹿、鯨?)に使ったのだそうです。決して、殺人用ではありませんでした。


 大好きなキンポウゲ科なんですが、花言葉は「人間嫌い」。我が身の毒を悪用されるたびに、人間が嫌いになっていったのでしょうか。


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梅鉢草  ウメバチソウ

2008-10-26 23:23:24 | 農園で


 先日おじゃました、精耕園さんでの写真です。若い頃、尾瀬などで出会った梅鉢草。山道で、この小さい白い花を、ほとんどの方は気にも留めず、気づいた人は深く愛してしまいそう。そんな不思議な存在感のある花でした。


梅鉢


 家紋の梅鉢に似ているから、梅鉢草。本物の梅やプラムの花にも似ていますが、ユキノシタ科ウメバチソウ属なんです。私はなぜか、ユキノシタ科やキンポウゲ科の植物には、かすかな違和感があり、そこが大好きです。


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