ニワトコ スイカズラ科ニワトコ属
そんなに馴染みのない木なのに、名前がなつかしいように感じるのはなぜでしょう。西洋ニワトコ、エルダー、そんな名前が、若い頃に読んだ欧米の小説によく出てきたような気がします。漢方薬として今も利用されていますし、昔は骨折の時の塗布薬としたので、接骨木と書くそうです。この枝で小鳥の止まり木を作ると、小鳥が病気をしないなんてお話もあります。
枝の髄(ピス)の部分が太く、プレパラート作成のときの、切片作りに利用するというと、理科系の方は、ああ、あの・・・とお解りになると思います。
最近、若い方も知っているのは、「ニワトコの杖」。ハリーポッターに出てくる、恐ろしいワケありの強力な杖です。髄は軽くスカスカの組織ですから、軽くしなやかな枝という印象で、なぜそんなおどろおどろしい杖の材料に選ばれたのか、よくわかりません。私たち日本人が知らない欧米の伝説の類があるのかもしれませんね。ニワトコの杖で検索していたら、プラスティックのフィギュアが販売されていました。長さ35センチで、4000円ほど。 魔法はついていないようです。