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気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

花のある暮らしの会 第75回    百合の国

2014-06-28 20:00:00 | 花の教室

 6月はジューンアレンジ。この季節が旬の、百合を中心にしたアレンジです。ブルーのデルフィニウム、ピンクのトルコキキョウ、白い千日紅がはいっています。足元の涼しげな葉はダバリア(西洋しのぶ)です。オリエンタル百合は、生産していたことがあるので、特別思い入れのある花です。大学を出て、種苗会社に就職した頃、初めてのオリエンタル百合である、スターガザールとカサブランカ、ル・レーブが、オランダで交配されて、日本にも出てきました。こんなに大きな百合はそれまで花屋にはなかったので、1本1万円?という話もあったような。バブリーな時代だったのです。

 ユリ科の花は、どれも凛とした気品がありますね。もともとの原種が日本に多く存在することはうれしく誇らしいことです。日本の花は?というと、桜や菊が一般的ですが、百合の国というイメージもまた素敵だと思いませんか。

 

 アシスタントのAさんの季節の花。つんつんした葉のスチールグラス以外は、ご自宅のお庭で咲くお花です。ピンクのカラーと額アジサイ(ダンスパーティー)が鮮やかです。かごは百均だと自慢(?)しておられましたが、とても素敵なアレンジに仕上がっています。かごの中には、ヨーグルトの瓶がふたつ。あじさいの葉に巻かれて可愛くはいっていました。

 

 

 いつも、お付き合い頂いている皆さん。花好き仲間です。

 

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花のある暮らしの会 第65回

2013-09-02 15:10:40 | 花の教室

 長い間、ブログをお休みしてしまいました。

 ただいま~!

 その間も、花のある暮らしの会は毎月一回続いていて、今回は65回です。8月はプリザーブドフラワーをしました。これは、百均のカップとポットですが、一客だけになってしまった思い出のコーヒーカップとか、使い勝手は悪いけどモノは良い急須とか、皆さん素敵な器の持ち寄りでした。ワイヤーかけの練習も兼ねて、すべての花材にワイヤーをかけましたが、皆さん器用にできていました。初めからいらっしゃっている方は6年目ですから、もう慣れていますよねえ。

 

 季節の花活けは、A先生が担当しています。今回はお庭の谷渡り、折鶴らん、ルリマツリ、ローズマリーを使用しています。どこにでもあるものを、ちょこっと活けて、暮らしを豊かに。会の方針そのものの花を毎回提案してくださっています。

 

 次回は9月22日。秋の花活けということで、どんな内容にするか、今考え中です。


多肉植物

2012-06-26 20:00:00 | 花の教室

 

 ベンケイソウ科セダム属 リニアレ

ベンケイソウ科クラッスラ属 クーペリー

 ベンケイソウ科セダム属 マキノイ バリエガタ(コーカサスキリンソウ)

 ベンケイソウ科セダム属 トリカラー(コーカサスキリンソウ)

  ベンケイソウ科セダム属 ドラゴンズブラッド(コーカサスキリンソウ)

 キク科セネシオ属 ピーチネックレス

 ベンケイソウ科センペルビブム属 ミッドナイトローズ 

 ベンケイソウ科セダム属 オリジフォリウム (大唐米) 

 ベンケイソウ科セダム属 シルバーペット

 ベンケイソウ科セダム属 アクレアウレウム

 ベンケイソウ科イワレンゲ属 コモチレンゲ

 花のある暮らしの会で挿し木に使った多肉たちです。多肉植物の名前は、標準和名がはっきりせず、ほとんどが品種名です。

 

 


花のある暮らしの会  第51回

2012-06-25 16:33:42 | 花の教室

 今回は人気の多肉植物で、ハンギングタブローを作りました。板に培養土を入れた金網を取り付けて、そこに多肉植物を挿し木していくという手順です。丈夫で、この時期なら発根も早いという多肉植物の性質を利用したものです。今は整然としていますが、生きている植物ですから、だんだん形を変えていくというところが、楽しくもむずかしくもありますね。

 そもそも多肉植物というのは、植物分類上の名前ではなく、葉や茎などの植物体に水を溜めこむ性質のある植物の総称です。今回使用したものはほとんどベンケイソウ科ですが(一種類だけピーチネックレスがキク科)、サボテン科、リュウゼツラン科、アロエ科など、いろいろな科の植物が含まれています。水をためないと生きていけない・・・つまり、砂漠など、乾燥地帯が原産の植物が多いわけです。

 多肉やサボテン(園芸的には両者を区別しています)など、乾燥に強い植物は少ない水やりでいい・・・・・という認識は、あっているような、まちがっているような。よく言う「霧吹きだけでOK」←というのは、大間違いです。水をやるときにはたっぷりやって、乾くまではやらないというのが、すべての植物にほぼあてはまる、水やりの原則です。多肉、サボテンはカラカラに乾いても、すぐには枯死しないというだけです。寒さの苦手な植物の場合、加湿で根腐れすることがあるので、冬季は水を控え目に。でも、少しずつやるという意味ではなく、できるだけ暖かい日の午前中にたっぷりやって、乾き切るまではやらないということです。室内でも生きているのは丈夫だからで、本来は戸外で日光にあたるのが好きです。

 セダムと呼ばれる多肉植物たちは、葉の色が濃い赤などに染まって美しいのですが、これは寒さや日照、肥料切れなどの微妙なさじ加減があるみたいです。さあ、どなたの作品がきれいになるのか、これからが楽しみです。

 

 アジサイの美しい季節です。でも、切ると水揚げが悪いのが難点ですね。切れ味の良いハサミかナイフで斜めに切って、中のワタをほじくり出してみてください。そして、茎はできるだけ短く、水はできるだけ多く、水替えは頻繁に。

 

 今日は黙々とがんばりました。少し肩こり気味ですが、作品を見るとうれしさいっぱい!

 

 


花のある暮らしの会  第50回

2012-06-02 19:25:40 | 花の教室

 バラの美しい季節です。今を盛りのバラ園をイメージして、グリーンのクランツ(リース)の中にバラを生けるデザインを作ってみました。クランツを作る枝ものは、なんでもいいのですが、枝がある程度しなやかに曲がるものが扱いやすいです。オアシスの両側に挿した枝(今回は斑入りイボタ)を丸く矯めて、天辺でワイヤー留めして作ります。バラは赤バラが目立つので、バランスを考えて。カスミはでしゃばらないよう、間をうめました。

 イボタはモクセイ科なので、葉のつき方が一対が同じ場所から出る対生です。葉が交互に出る互生とともに覚えておくと、木の名前がわからない時の判断材料になります。

 

 バラだけ生けるよりは、ボリューム倍増もうれしい。

 

 同じようでも、それぞれ違うのが個性です。

 

 はい、今日も楽しかったね。ぱちり。

 

 花のある暮らしのヒントは、工夫次第で、何でも花器になるということ。写真は栄養ドリンクの空きビンにラフィアとシールでひと工夫しました。

 次回は、多肉のハンギングタブローです。お楽しみに。

 

 


花のある暮らしの会  第49回

2012-04-22 14:57:16 | 花の教室

 花のある暮らしの会は丸4年が過ぎ、この4月で5年目にはいりました。月にたった一度の会ですが、続けていらっしゃる方は、かなり上達されています。継続は力なり。三日坊主の私がここまで続けてこれたのは、NPO法人教育倫理プラザの仲間たち、そして毎回お花が大好きと集まってくださる生徒さんのおかげです。誰かと一緒にすること、励まされることって、大切なことですね。ちょっと心の弱っているときには、特にしみじみと思ったりします。あ、今弱っているわけではないので、ご心配なく p(^^)q

 今月のテーマはホリゾンタル。テーブルの上においても、向かいの人との会話に支障がないよう、つまり平べったくお花をいけます。horizontalは「水平な」という意味です。中学校の英語の教科書がhorizon(水平線)でした。なつかしいJane and Frank! 横からみたらなだらかな山のように。上から見たらダイアモンド型に。今回はきっちりした形にいける練習です。

 

 花のある暮らしのヒントは、Aさんの庭に咲いたおおでまりの花とビオラ。おおでまりはアジサイに似た集合花なので、それを花留めにして、ビオラを少しさしてみました。展開したばかりのおおでまりの葉も新鮮です。

 

 5月の花のある暮らしの会は、5/27(日)東温市中央公民館3階で10:00~12:00です。参加費は材料代の1000円のみ。どなたでも参加できます。参加ご希望の方はご連絡ください。


花のある暮らしの会     第48回

2012-03-25 19:09:53 | 花の教室

 今回はフラワーケーキに挑戦しました。スプレーバラとカスミ草で、同じ高さに活ける練習です。まったく同じ形に活けるというのもむずかしいもので、立体の認識力やら、几帳面さが出ますね。そこから血液型の話になって、ためしに手をあげてもらったら、半分以上がA型でした。AB型ひとり、B型ふたり、O型数名。A型は几帳面だなどというのが、本当かどうかはわかりませんが、きれいなケーキがたくさんできました。ちなみに私は、くよくよしない(?)O型です。

 

 家に咲いているミニ水仙ティタティタと冬知らず(カレンジュラ)をコーヒーカップにいれてみました。ふんわり流れるグリーンはアスパラガス スマイラックスです。アスパラガスの仲間は仮葉といって、つんつんした葉がついているものが多いのですが、この種類は小さな葉っぱ型の葉をつけます。からみついて伸びる茎は柔らかく繊細な雰囲気なので、花嫁さんのブーケにもよく使われます。こんなグリーンが少しあると、とても便利なので、ハウスに一株植えてみるつもりです。ただ生育旺盛すぎて、何にでもからみついてくしゃくしゃになりそう。生産者の方はひもに巻きつかせて、ひもを引き抜いて出荷するそうです。

 

 はい、みなさん、いいお顔して~~。ぱちり。


花のある暮らしの会  第47回

2012-02-19 19:34:05 | 花の教室

 今回は、卒業入学シーズンを控えてのコサージュ作りです。2年前も作ったのですが、(こちら)なかなか手間のかかる仕事だけに、いつもの2時間をかなり過ぎてしまいました。お花を短く切って、ワイヤーをかけて、保水して、フローリストテープを巻いて、それを全部束ねて形を作って、ワイヤーで留めて、りぼんを作って留めて、茎にあたるワイヤー部分にテープとリボンを巻いて・・・・・ふーーーっ・・・・・そして、コサージュピンをつけて、霧吹きで湿らせて、やっと出来上がりです。

 

 それでもなんとか、全員完成!

 

 今日の「花のある暮らしのヒント」は、器に入れたオアシスをロベ(フェニックス ロベレニー、椰子の葉です。)の切り離した小葉で覆い、隙間に少しだけお花を挿したもの。たったこれだけの花で、可愛い!しかも、「デザイン」ぽいでしょ^^v

 

 

 


今さらの教室風景

2012-01-27 21:22:31 | 花の教室

 

 

 

 

 11~12月にかけて、いつもより、さらに気ぜわしかったのは、単発の教室ご依頼が増えたためです。日ごろの活動が地域社会に少しでもわかって頂いているようで、うれしいです。下は小学校1年生から、上は80代のお年寄りまで、ご一緒にお花を楽しむ時間を持つことができました。お花の優しさ、豊かさを、なんとかお伝えできたかな。

 

 

 

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今さらの記事   その1

2012-01-25 21:55:49 | 花の教室

 12月の花のある暮らしの会(45回)は、お正月の花活けでした。

 

 

 お盆の中に二つのパーツを作り、ベアグラスでつなぎました。12月23日に活けるので、お正月まで長持ちするような花材で作っています。1月の会のとき聞いてみたら、まだお花元気よ!と言って頂きました。涼しいところに置くこと、水をたっぷりやること、このふたつさえ守れば、冬のお花は長持ちしてくれます。

 

 

 

 

 ヨーグルトの瓶を葉っぱでくるんで、お庭の花を活けました。なんの葉でくるんだか、わかりますか?左から、ツワブキ、ヒバ、サザンカです。たまには、こんな花遊びも楽しいですね。

 

 

 

 

 

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花のある暮らしの会 46回

2012-01-24 20:02:05 | 花の教室

 大変ごぶさたいたしました。元気にしています。ご心配くださった方々ありがとうございます。年末に忙しかったのと、その後、夕食後のこたつでうたたねがクセになってしまい・・・(反省)。

 

 

 さて、1月の花のある暮らしの会は、雲竜柳のアーチに赤いハートが揺れるバレンタインアレンジです。ギフトを意識して、オアシスをそのままOPとペーパーで包みあげています。初めに作るアーチが少し面倒なだけで、あとはラウンドに活けてあります。花が少し寂しかったので、実際には写真撮影の時にはいっていなかったスイートピーと、アイビーが加わりました。アイビーと白妙菊は、アシスタントのYさんと私の家の庭から切ってきました。大小あったけれど、それもご愛嬌ということで・・・。

 

 

 

 

 花のある暮らしのヒントは、簡単な花留め2種。左はつるをまっすぐ立てるために、細い花器の口にゴールドクレストの葉を丸めて詰め込んでいます。詰め込む葉はなんでもいいのですが、ゴールドクレストが手近にあったので。(写真の後ろに写っています。)右は、柊南天のゴワゴワした葉を丸めてホチキスで留め、その円の中に水仙をそっと立てています。水仙は袴を一度脱がせ、花と葉3枚を短く切ってから袴をはかせています。

 

 

 

 

 お花を愛する仲間たち。参加費1000円でどなたでも参加できますので、ご連絡くださいね。この会の母体はNPO法人教育倫理プラザです。

 

 

 

 

 

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花のある暮らしの会 11月

2011-11-21 20:22:19 | 花の教室

 

 オアシスをチキンワイヤーで包んで、ダイヤ型の壁かけを作りました。白いコチアが、サツマ杉の上に積もった雪のようで雰囲気でているでしょう?折りしも、急に冷え込んで冬らしい気候になってきました。寒い玄関先に飾ると、クリスマスまで持つかも。お水の補給は忘れずにお願いします。皆さん、意外に苦労したのがフレンチボウ(リボン)でした。私も始めて作る時は、苦労したものです。くじけずがんばりましょうね。

 

 コチアはアカザ科で、草のようですが常緑低木です。プチプチ丸いのは葉です。ホウキギのコキアもアカザ科です。寒くなると、あちこちで赤くなり、急に存在感の増すボサボサのアレです。 

 

 

 

 

 あまったサツマ杉をグラスに押し込んで、花留めにしました。超簡単トピアリーはいかが。

 

 

 

 

 今日もきれいにできました。おうちに飾るのが楽しみです。

 

 

 

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寄せ植え教室 サロンねむのき

2011-11-02 20:59:02 | 花の教室

 

 ぽかぽか陽気の11月1日、近くのお年寄りサロンで寄せ植え教室をしました。例年、パンジー、ビオラは、夜温が低くなる今頃がちょうど植え頃なのですが、ちょっと気温高めの今年です。この分だと、年内いっぱい植え頃が続くかもしれませんね。ゆっくり系の方には、ちょうどいい温暖化事情です。(私?)

 

 パンジー、ビオラ、アリッサム、ガーデンシクラメン、ヒメマサキ

 

 

 

 

 

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花のある暮らしの会 フォーマルリニアール

2011-10-23 18:06:14 | 花の教室

 

 フォーマルリニアールとは、茎や葉のラインを生かしたアレンジのことです。まっすぐな線、丸い線、ゆがんだ線、放物線・・・自然界にはいろいろな線がありますね。それに気付くだけでも、楽しい作業です。植物には、色、形、香り、触感など、いろいろな要素があるけれど、それらをあらためて見直すことで、新しい発見があります。フラワーデザインの形を覚えるより、そうやって、植物と向き合う時間が大切なのだと、私はひそかに思っています。

 

 

 

 

 ワンポイントは、ドラセナなどの葉の使い方。たった1枚の葉でも、あるとないとでは大違いです。ガラスにはいっている美しいドラセナは、ハワイアンフラッグという品種です。名前も美しいものを思わせるいい名前ですね。

 

 

 

 

 今日も、楽しく真面目にがんばりました。

 

 

 

 

 

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花のある暮らしの会 第42回

2011-09-25 19:34:21 | 花の教室

 

 今回のテーマはパラレル。普段は求心的に活けることが多いアレンジですが、それぞれの茎を平行に活けるやり方です。ほとんどの植物は屈光性(地面より下は屈地性)があり、読んで字のごとく、太陽をめがけて伸びていきます。太陽と地球のはるかな距離を考えると、地球上においては、植物は原則平行に生えているわけです。実際に秋の野や花壇に生えている、自然な雰囲気をイメージして活けて頂きました。

 

 ミニ垣根を結ぶのがややこしかったくらいで、皆さんそれぞれの秋の風景が出来上がりました。

 

 

 

 

 

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