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気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

ウツボカズラ Nepenthes

2015-06-07 23:47:25 | 店先で


ご存知、代表的な食虫植物。頭にアンテナを立てて、笑っている宇宙人の横顔みたい。ツボの中には、消化液が入っている。前にうっかり手にかけてしまい、「手が溶ける~!」と、焦って洗い落とした。実際はそんなに強い消化液ではなく、捕まった虫は細菌が分解するらしい。

ツボと書いたが、ウツボは靫と書き、矢を入れる道具のこと。不気味な印象から、凶暴な魚のウツボのことかと思っていたのは私だけか。



葉っぱの先から蔓が伸びて、ウツボが着いているように見える。でも、本当の葉っぱはウツボ部分で、葉に見える部分は茎が広がった擬葉らしい。

ハエトリソウは虫がついたら閉まるけど、ウツボカズラの蓋は閉じない。前に実験してみたからホント。蟻などを無理矢理入れようとしても、なかなか中に滑り落ちない。入ったと思ったら平気で出て来たりして。本当に虫から栄養補給しているのか、ハングリーさが足りない食虫植物である。


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アンゲロニア

2012-06-28 21:51:53 | 店先で

 アンゲロニア  ゴマノハグサ科アンゲロニア属

 名前が覚えにくい。しかも美しい響きではない。ということで、損しているかなあと思われるアンゲロニア。中南米原産なので、高温多湿にとても強く、盛夏の花壇を彩ります。霜が降るまで次々と花穂があがり、鑑賞期間も長いのです。その割には、あまり売れないのは、不当な扱いだといつも思うのです。

 実は、アンゲロニア(Angelonia)のAngelって、エンジェルですよね。本当は天使の花なんです。はじめに日本に導入した方が、学名のラテン語ではなく、英語読みでエンジェルニアって、名づけてくれたら良かったのに。あるメーカーさんはエンジェルラベンダーとして販売していますが、ラベンダーではないのです。

 

 


栄養系コリウス

2012-06-27 20:00:00 | 店先で

コリウス シソ科コリウス属

 鮮やかな色と形、そして、暑さに強いこと、鑑賞部分が葉であることで、花がら摘みなどの手間がかからないことで、夏のガーデニングにぴったりのコリウス。実生系(種まきで増える)のものは、かなり昔からありました。最近の流行は、圧倒的に栄養系(挿し木で増える)コリウスです。性質が丈夫で、品種が豊富、そして花がつきにくいという種類です。

 コリウスは一年草とされていますが、それはあくまでも「日本では一年草」ということで、温度さえあれば、冬越しします。稲のように、花が咲いたら枯れる性質の、本当の一年草とは違います。それは、実生系でも栄養系でも同じことです。実生系のものも、もちろん挿し木でつきます。栄養系とされているものたちも、種まき可能です。ただ、F1と呼ばれる、優秀な性質が1代限りのものは、種から育てると親と違うものが生えてくる可能性が高いです。栄養系コリウスがF1かどうか確認はしていません。

 色あいの多種多様さは見事です。

 花芽がつきそうになったら、刈り込んでやると、秋まで美しい姿を保ちます。背丈が高くなる品種も刈り込んでこんもりさせたほうが、台風などで倒れにくいです。刈り込んだ芽は捨てずに挿し木をすると、すぐに発根します^^v

 ただここ数年、夏の終わり頃から、大きな芋虫が大量発生することがあり、できれば小さいうちに発見して補殺してくださいね。

 

 


久留米ツツジ レジナ

2012-02-28 20:58:40 | 店先で

 久留米ツツジは、一般のツツジより早生で、花が小さく、多花性で、しかも色合い豊富なグループです。もともとは、江戸時代に久留米藩士の何某さんが、在来種のキリシマツツジとサタツツジから改良したのが始まりだとか。お花の好きなお侍さんだったのですね。そして、この優しい花はレジナという品種です。白に薄紅をさした色合いがなんとも言えず、あの派手なオオムラサキ(紫ピンクのよくあるツツジ)とは、まったく別物の観があります。花は二重というのでしょうか、ひらひらっと軽やかです。これは温室咲きですが、お庭に植えてあるものも、桜の咲く頃には咲き出します。小輪系のツツジの仲間としては、サツキが有名ですが、さつきは名前のとおり5月にゆっくりと咲いてきます。

 とても丈夫で、育てやすい花でもあります。←ここ重要。背丈も30センチくらいなので、小さいお庭にも植えやすく、おすすめ二重丸◎といったところでしょうか。

 

 


ピンク系寄せ植え

2012-02-06 23:25:56 | 店先で


 年末までは、比較的過ごしやすい冬だなんて思っていたのに、1月は日本全国冷え込みました。たまにしか雪の降らない愛媛でも、寒い時は花屋に来てくださるお客様の数は減ります。テレビに出るほど、大雪の降る地方の花屋さんは、どうしていらっしゃるのでしょう。でも!どんなに寒くても、どんな地方にでも、必ず花好きの方っているんですよね。ありがたや~~。


 甘いピンクの花を集めた寄せ植えです。右上のピンクのマーガレットのようなローダンセマム、ピンクの花びらと茶色の目が可愛いですね。アリッサムって、アブラナ(菜の花)やナズナ(ぺんぺん草)の仲間だって、ご存知でしたか?花と花の間がぐっとつまっているから、花が丸いかたまりになってみえますが、小さい花のひとつをよく見ると、ほら、ぺんぺん草と同じです。ニワナズナという和名もあり、つまり、花びら四枚のアブラナ科の植物なんですね。さらに、ストックや葉牡丹も、大根も白菜も小松菜もブロッコリーも、みんなアブラナ科の仲間たちです。春になると、みんな黄色から白色の菜の花を咲かせます。モンシロチョウはこのグループが大好き。私たち人間もアブラナ科の野菜を好むのですから、青虫さんたちと味覚が似ているということかもしれませんね。


節分

2012-02-03 19:59:10 | 店先で


 日本中に寒波到来!ここ、南国(のはずの)愛媛県にも大雪が降り、朝は交通渋滞で大変でした。でも、犬の花子を連れて散歩すると、まだ誰も踏んでいない土手の雪はキラキラして、とてもきれいでした。花子は裸足なのに、冷たいとか寒いとか文句も言わず、いつものようにご機嫌です。えらいもんです。


 写真左は春らしい明るい寄せ植え。でも、右の個性的な寄せ植えに惹かれます。ポリアンのアーリーレースが、なんとも地味可愛いですね。魚柳梅は、本当はあまり好きではないのですが、こうして使うと他の花とよく調和していますね。基本、植物は何でも好きなのですが、ちょっと古い系の魚柳梅やツツジ、牡丹みたいな花はそんなに魅力を感じないのです。(ごめんなさい。)夫や、バイヤーをしている息子はツツジ系大好き。奴等とは、趣味が平行線ですねえ。


春遠からじ

2012-01-29 19:31:04 | 店先で


                                 (パルティフジ砥部内アン’ズガーデンにて)


 本格的に寒い日が続きますが、園芸店は一足お先に花盛りです。温室にはいるとなんとも言えない、いい香りがします。



 地元愛媛では椿さんが終わったら春が来るのは、一般常識です(笑)。伊豫豆比古命神社の春祭りのことなのですが、「椿さん」という愛称で全員が理解してしまうほど、有名なお祭りなんです。あ、でも伊豫豆比古命神社という名前を知らない人は結構いるかもしれません。旧暦の1月7・8・9日の三日間なのですが、今年は今日1月29日から31日です。椿さんの早い年は春が早くくるはずなのですが、さてどうでしょうか。


 「往古、伊豫豆比古命・伊豫豆比売命の二柱の神様が舟山に御舟を寄させ給い、潮鳴栲綱翁神(しおなるたぐつなのおきなのかみ)が纜(ともづな)を繋いでお迎えした。」それは2300年ほど前のことだったのだそうです。神代に思いを馳せて、最終日の夜にお参りに行く予定です。


秋の寄せ植え2

2011-10-30 19:43:47 | 店先で


 ビオラ ミッキー、カラーリーフセージ 


 寄せ植えは商品見本のつもりで製作しているのですが、結構そのまま売れてしまいます。植えてあるもののほうが、手間がかからないということでしょうか。とは言っても、圧倒的に多いのが、ご自分で植えるお客様です。パンジー、ビオラは、もともと高温多湿に弱いので、今(10月下旬)くらい気温が下がってから植えたほうが、その後の生育が良好です。高温多湿の時期に播種、育苗して、こんなにしっかりした苗を育てる生産者の技術には脱帽です。


 



 カルーナ ガーデンガールズ、セダム ドラゴンズブラッド(龍の血!すごい命名!)


 小さい花をつけているカルーナはツツジ科で、エリカと近い種類です。小さいけれど常緑低木で、寒さに非常に強い優れもの。花も可愛いのですが、葉が寒さで山吹色やオレンジや赤に変化するのが見事です。種類も様々なので、紅葉の色合いもそれぞれ魅力的。日当たりがよいところで発色が良いようです。お庭のアクセントにおすすめです。器は素焼き素材が人気のビスケットポット。 


 



 クルクマ 、エレモフィラ、ハシカンボク、ガーデンシクラメン、セダム ドラゴンズブラッド


 クルクマはショウガ科ウコン属。ウコン(鬱金)はカレーにはいっている、ご存知肝臓にいい植物です。写真に見える濃いピンクのものは花ではなく苞で、一ヶ月くらいは美しい色を保ちます。本当の花は白や黄色や紫色で、苞の隙間にこっそり咲きます。ウコンの場合は、苞の色は白から薄ピンクですが、本当の花は黄色(カレー色?)なんです。ちなみに、カレーにはいるのは秋ウコン、薬になるのは春ウコンだとか。鬱金という品種名の緑の桜もあります。


 


 


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枕木と花たち

2011-10-26 20:00:51 | 店先で


 砥部の支店「アン'ズガーデン」の枕木のまわりが、何やらにぎやかになっています。



 こんな小道具たちも参加してメルヘンチック。


 



 線路の枕木は、どんどんコンクリートになってしまったので、今はこんな枕木も手にはいらにくいようですね。線路の枕木の上で遊んだ時代がなつかしいです。(良い子は真似しないでね。)



 一本一本に番号がふってあったのでしょうね。いったい君たちは、どこで線路を支えていたのかな。今は花たちに囲まれて、うつらうつら列車の響きの夢をみながら、静かな余生を過ごしているんだね。


 


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秋の寄せ植え

2011-10-20 20:57:16 | 店先で


 コルディリネのレッドスターを中心に、ミニシクラメン、銅葉のヒューケラ、ゴーテリアなど、同系色でまとめてあります。玄関前などに堂々の貫禄です。


 



 草花中心で優しい雰囲気の寄せ植えです。鉢は人気の高いソフト&メロウなテラコッタ。エリカ、ゼラニウム、ガーデンシクラメン、ミニバラ、クリサンセマムはピンク、白系に統一しています。


 



 栄養系のコリウスは秋の花壇や寄せ植えの王様。どこまでも大きく、色鮮やかに成長します。反対色の黄花コスモスと引き立てあっています。


 



 モクビャッコウ(木白香)、ヒューケラ、白花のセンニチコウ(千日紅)のハンギング。ナチュラルカラーが人気です。 


 



 多肉植物を愛する人は意外と多いのです。小さい寄せ植えでも、プチプチした葉に生命力満載。癒し系です。マルバマンネングサ(セダム マキノイ)、マキノイ バリエガタ、セダム ドラゴンズブラッド。


 



 ミニ観葉の寄せ植えも楽しいです。一口に緑と言っても、いろいろな緑があることを実感します。アイビー、フィットニア、ペペロミア、ピレア、シンゴニウム チョコレート、ムラサキオモト(ロエア)。


 


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雨あがりのブーケ

2011-09-18 18:51:38 | 店先で


 グリーンの花主体で作ったブーケ。軽井沢で挙式なさるそうです。明日は明るい爽やかな日でありますように。


 


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フレンチラベンダー

2011-06-16 22:58:16 | 店先で


 アタマの上に、ひらひらリボンのついたおしゃれなラベンダーは、フレンチラベンダー(ストエカス ラベンダー)です。リボンの色は薄紫だったけれど、最近は白や緑の品種も出てきました。透けるような淡いグリーンのリボンが、なんとも言えず爽やかです。小学校の時、「赤毛のアン」でミス・ラヴェンダーに出会ってから、ずっとラベンダーのファンです。


 


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巨大輪ダリア

2011-01-29 19:57:55 | 店先で


 超巨大なダリアの花。名前は「浮気心」です。あれ、前もそんな名前で違う色のダリアがありました。→こちら。どうも、いろいろな色の花が咲いてしまうので、そんなネーミングらしいです。赤白の咲き分けも、赤一色のも、以前のピンクも、みんな同じ品種です。特に今回は驚くほどの花の大きさで、コガオの方の顔くらいあります。私の顔とは・・・・・比べません!


 



 ほら、大きいでしょう?皇帝ダリアの背の高さ、花つきの良さにも、いつも驚きます。ダリアって、すごい力を持った植物なのですねえ。


 


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風のメロディ

2011-01-20 21:59:54 | 店先で


 風のメロディなんて、春らしい命名のシンビジウム。今朝、犬と散歩した時の風は、ピシリピシリと顔に刺さるような冷たさでした。春はまだまだ先です。


 友人が敢えて厳寒の京都にひとり旅。寒そうだなあと思っていたけれど、屋根の雪の積もった金閣銀閣の美しいこと!寒くて良いこともありますね。


 


 


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スカビオサ

2010-09-25 23:38:20 | 店先で


 スカビオサ マツムシソウ科マツムシソウ属


 空は前線の影響でしょうか、荒れ模様のようです。大きな雲がもくもく移動しています。このスカビオサは鉢用の品種で、背が低く花も小さめです。はるか昔、学生時代に行った霧が峰で、丈高いマツムシソウが辺り一面、霧の中に浮かぶように咲いていた情景は忘れられません。


 マツムシソウと、あのチンチロリンの松虫、どこに共通点があるのか、不思議でした。調べてみると、マツムシソウの語源には、いくつか説があるようです。松虫の鳴く頃に咲くから。松虫塚(どこ?)のそばにたくさん咲いていたから。松虫鉦(音がチンチロリン?)に花の散ったあとの坊主頭が似ているから、などです。うーーん、ますますわからなくなって来ました。


 夜、愛犬花子と散歩をしていると、松虫の鳴いているスポットがありました。昨年も一昨年も、チンチロリンを楽しんだのですが、今年は鳴いていないのです。そのスポットに近づくと、イヤホンをはずして耳を澄ませてみるのですが、聞こえるのは、大音量の外来種アオマツムシの声ばかり。夏が暑すぎたのか、除草剤にやられてしまったのか。もう少し秋が深まるまで、聞き耳を立ててみるつもりです。


 


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