山道で、垂れ下がる茎に咲く、小さなアザミのような花に出会いました。よく見ると細い花びらの先がカールして、繊細な可愛らしい花です。箒に関係のある名前・・・ふっと浮かんだのですが、それ以上思い出せず、ホウキ、ホウキとつぶやきながら帰りました。
コウヤボウキというのが、この植物の名前でした。なんでも、その昔、高野山では営利作物は植えてはいけないことになっていたので、竹箒も作れず、この植物の枝を束ねて箒にしたとか。
キク科 コウヤボウキ属。草のようですが、れっきとした木本です。
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「花屋のあぼんりーです。」
万両も、徐々に色づきはじめました。すべてのものが、年末に向かって準備を始めているように感じる今日この頃です。休みが取れた時にぼちぼちしている、うちの大掃除は、年末までに一段落するのでしょうか。
裕福なおめでたさで、縁起物とされています。ちなみにお金の名がついた、赤い実のなる植物たちは・・・
万両 ヤブコウジ科 マンリョウ
千両 センリョウ科 センリョウ
百両 ヤブコウジ科 カラタチバナ（唐橘）
十両 ヤブコウジ科 ヤブコウジ（藪柑子）
一両 アカネ科 アリドオシ（蟻通）
安く（？）なるほど、実の数が少なくなりますが、どれも可愛い植物たちです。
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花を楽しむタイプ。
紅葉を楽しむタイプ。
寒さにとても強いので、冬の庭の色どりに最適です。葉が細かく重なってつくので、まるで針葉樹のような雰囲気で、コニファーと間違えられることもあります。
ツツジ科カルーナ属。エリカに近い仲間ですが、別種です。
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若い葉が、白いヘデラ（アイビー）。新品種なので、普通のアイビーより少し高いのですが、人気モノです。
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トレーに入れた状態だた、ほとんど白い葉ばかりです。そして、品種名が白雪姫。実は、人気のひとつの理由は、この品種名にもあるように思います。白雪姫、シンデレラ、眠りの森の美女・・・お姫様というと、そんなヨーロッパ伝承（グリム版やら、ペロー版やら、いろいろあるようです。）が日本で有名なのは、ひょっとしてディズニー映画の影響なのでしょうか。
余談ですが、グリムにしろ、ペローにしろ、本当の話は結構残虐で、本当に童話なの？と思ってしまう内容です。ディズニー映画では、優しく美しく夢のあるお話になっていて、そのお話で育ってきたのは、幸せなことでした。アニメも実写版も含めて、人が殺される場面を描いたのは、パイレーツ オブ カリビアンが最初で最後なのだとも聞きました。ウォルト ディズニーという人は、偉い人だったのですね。幼い者たちには、美しいものだけを見せたいと、私も思います。
ウコギ科ヘデラ属。暑さ寒さに強く、育て易い植物です。ただし、白雪姫の色素の少ない白い葉は直射日光には弱そうです。美人薄命？
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モチノキ科モチノキ属。モチノキの仲間は、つるんとした葉で常緑、しかも大木が多いのですが、梅もどきはちょうど庭木にちょうどいい大きさの落葉樹です。「もどき」というと、○○に似せて作った・・・という意味ですが、梅とどこが似ているのでしょう。梅はバラ科。花も実も似ていないように思うのですが。葉や枝ぶりが似ていると書かれたものもありますが、どうでしょう。さらに、ニシキギ科のツルウメモドキは？「もどき」に、別の意味があるのかもしれませんね。
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花びらの先がうっすら白くなるものが、よく出回っていますが、これは、てかてかのまっ黄色。秋の陽射しに反射して、とてもきれいです。
キク科ビデンス属。アップで見ると、コスモスによく似ています。
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九州の山でアザミを発見。どうも、九州と四国のみに分布するツクシアザミのようです。ちょっと俯いて咲く藤色の花は、優しくはかなげで、つい手を伸ばすとイタッ！・・・トゲはしっかり鋭いのでした。こんなに我が身を守るのは何故なのでしょう。やはり、食べられない為なのでしょうか。そういえば、アザミの若い芽はゆがいて食べられると聞いたことがあります。まさか、対人間防衛策ではないと思いますが。
キク科アザミ属。日本中に100種類以上のアザミがあるそうです。日本の田園風景によく似合う印象ですが、スコットランドの国花でもあります。アザミのトゲが国を守ったとか。トゲ恐るべし。翕腓澆罎④痢屮▲競濔遒離薀薀丱ぁ廚蓮∪ぢ綸Ⅳ砲茲里辰燭韻譴鼻△△離肇欧鮖廚Δ箸舛腓辰反欧弔④砲さい♢靴泙后/P>
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このバラの品種名は「ラ カンパネラ」といいます。実物の美しさは見てのとおりですが、名前にも惹かれます。リストの「ラ カンパネラ」をご存知でしょうか。私がクラシック通というわけではなく、小学校時代、給食の時間にかかっていた曲です。高い音が、遠くで鐘が鳴っているように聞こえる軽快な曲で、カンパネラは、鐘という意味なのです。
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ホタルブクロ （Campanula punctata ）
前出の曲は、読み方で、「ラ カンパネルラ」と表記されることもあり、大好きな宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の登場人物カンパネルラと同じ名前です。はかなく夭折するこの少年に、賢治はそんな名前をつけたのです。
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そして、カンパニュラ メディウム。キキョウ科カンパニュラ属。本来は紫ですが、ピンクの花は優しく、まるでお伽話の世界から出てきたような雰囲気です。
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そんなイメージだなあ、と思うのは、子供の頃、実物の野菊を知るより前に、伊藤左千夫の「野菊の墓」を読んでしまったからのようです。野菊は、めだたない、はかなく美しい花のはずだと想像していました。子供の頃都市部に住んでいたせいか、本で名前を知って、実物に出会うのが楽しみな植物がたくさんありました。古い歌ですが、この歌も好きです。
野菊
遠い山から吹いて来る
こ寒い風にゆれながら
けだかく きよくにおう花
きれいな野菊(のぎく) うすむらさきよ
秋の日ざしをあびてとぶ
とんぼをかろく 休ませて
しずかに咲いた野べの花
やさしい野菊 うすむらさきよ
しもがおりても まけないで
野原や山にむれて咲き
秋のなごりを おしむ花
あかるい野菊 うすむらさきよ
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キク科、ヨメナ属。近縁のミヤマヨメナ属のミヤマヨメナは、都忘れの原種だそうです。
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「花屋のあぼんりーです。」
精耕園さんにて。
高さ5センチくらいの可愛いラッキョウの花です。花の形は、大きいラッキョウと同じようです。地下には、モモヤノハナラッキョより、もっと小さいラッキョウができているのかしら。
ユリ科、ネギ属。本当のラッキョウのお話はこちらで。
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