北谷に彼岸花を見に行って来ました。昨年も行った場所です。今年は残念ながら、少し咲きすぎていて、全体の本数も少なかったような気がします。我が家よりも標高のある場所なので、涼しい分は低温に反応する花は早く咲くのでしょうね。
彼岸花と呼ぶか曼珠沙華(まんじゅしゃげ)と呼ぶかで、迷うことがあります。曼珠沙華のほうが明らかに美しく、花の雰囲気も表していていい名前と思うのですが、植物は正しい名前で呼ばなくてはいけないという思いで、いつもはヒガンバナと呼んでいます。少し妥協しても、彼岸花です。
ひとつの花にはいろいろな名前があります。学名、標準和名、地域名、品種名、通称名などなど、どれも間違いではなく、特に生活に即した地方名とかは愛すべきものです。でも、隣町の人や他県の人、あるいは外国の人と話をするときに、共通して理解できる固有名詞がどうしても必要ですよね。そうして生まれたのが、標準和名であり、学名(ラテン語)です。一花屋ではありますが、植物に関わる人間として、万人に理解できる呼び名を使わなくてはいけないと思っています。でも、文学的嗜好としては美しい名前、昔の名前が大好きなので、それをどう使っていくか、迷いながらいつも記事を書いています。モノに対するこだわりはかなり捨て、ヒトに対するこだわりはなるべく捨てて、すがすがしく生きていくのが私の理想なのですが。言葉に対するこだわりは捨てなくても自由に生きていけるかしら。
パンパスをこんなにたくさん植えたのはどなたでしょう。素敵な秋風の通り道になっています。
裸足は寒くなり、タビックスを履いてみました。でも、これでウォーキングは無理でした。下駄とタビックスがすべって、裸足のように踏ん張りがきかないのです。またしばらく、運動靴で歩く季節になりました。
← ← ← 運動会はせめてこのくらいの気温になってからにして頂きたいものですね。
チェリストのナサニエル・ローゼン氏のリサイタルの花のご注文を頂きました。氏は、俳人の夏井いつきさん(私たちは、愛と尊敬をこめて組長とお呼びしています。)の妹さんのご主人で、そのご縁で松山に移住して来られたのです。今回が松山で初のリサイタルということで、本格的クラシックなのにいいんですか!?という価格で手にいれたチケットを握り締め、私も聴衆のひとりとなりに行きます。
お花はお任せということだったので、秋をイメージして活けてみました。でも、よく見るとエキゾチックな花たちでしょう?針山みたいなのがピンクッション、真ん中のピンクの大きいつぼみのようなのがクイーンプロテア、赤茶色に見えるのはリューカデンドロン、赤と黄色のユリのような花はグロリオサ、黄色の鳥のクチバシのような花はストレリチア、黄色の小花はオンシジュウムです。中でも、ピンクッション、プロテア、リューカデンドロンは南半球から輸入の花たちです。北半球と気候が反対の彼の地は、今早春・・・。秋色と、初めに書きましたが、実は南半球の早春の色だったのでした。
ドテカボチャカーニバルにて (2011.09.11撮影)
毎年、東温市で行われるドテカボチャカーニバルですが、今年は天候不順のため、出品されたカボチャが小さかったそうです。一番重いカボチャが大会長賞ですが、同じ生産者さんの三連覇だそうです。昨年は300キロ台なのに、今年は200キロ台だとか。どちらにしても、すごいカボチャではありますが。
「どてかぼちゃ」というのは、一昔前の悪口です。諸説あるようですが、カボチャは肥料が少なくても育つ作物ですから、土手でも育つ。→簡単に作れるものは、価値がないと感じる。→価値がないという意味の差別用語。という説が正しいかなと思っています。まあ、現代「この、どてかぼちゃ!」などと言う人はあまり見かけないので、差別用語というよりは愛嬌のある言葉になっていますね。写真の大きいカボチャたちは飼料用に作られるもので、おいしくないので人は食べません。まさにどてかぼちゃなんですが、シンデレラのカボチャの馬車のモデルかと思うと、なんだか素敵なものにも思えます。余談ですが、アメリカでパンプキンというのは、オレンジ色のカボチャだけだなんだそうです。
明日から一週間、秋のお彼岸です。暑さ寒さも彼岸までと言われますが、ゆっくり台風の影響で確かに気温は下がってきました。でも、明日あさっては大荒れの予報が出ています。秋の田の黄金色の中、彼岸花の咲く道をのんびりお墓参りに・・・というパターンは今年は無理そうです。せめて23日、秋分の日以降は爽やかな秋晴れとなればいいのですけれど。お供えのお花を準備している、全国の花屋さん、がんばりましょうね。
婚家のお墓は、まさに彼岸花の風景ですが、実は実家のお墓は浅草にあります。四方をビルに囲まれた四角い空にお線香の煙が消えていきます。それでも、その空はいつも青空だったと、お供えの菊の香りとともに思い出しています。帰りは仲見世まで歩いて、舟和の芋ようかんやあんこ玉を買ったり、鳩の餌を買ってもらい、しばし鳩と遊んだり。大黒屋で、天丼とかき玉汁を食べたなんてことも鮮明に覚えています。お墓参りが幸せというのもおかしな話ですが、そこには家族がいる、幸せの風景だったのでした。そんなお墓参りしていますか?
東京から戻った私を一番歓迎してくれたのは、花子。「姐さん、どこ行ってたの~~。」とぴょんこぴょんこ飛びついてきます。疲れてるけど、仕方ないか・・・。と、おもむろに靴と靴下を脱ぎ捨て、愛用の下駄を履いて散歩に出ました。夜気は涼しく、お月様は冴え冴えと中空にあり、3日間靴の中で縮まっていた足も生き返るようです。この下駄、すぐれもので、2キロや3キロ早足で歩いても、足はなんともありません。気に入って夏中はいていたものですから、そんな爽快さに慣れて、やや細身(本当に細身の靴は持っていません。)の靴を履くのがつらい体になってしまったようです。
← ← ← しかし、東京の人ごみに疲れた。ぐったり。__/乙(、ン、)__
東京ギフトショーの見学に東京へ行ってきました。ギフトショーの内部では、撮影禁止なので、この写真は宿泊したビジネスホテルの壁です。額の中に9個取り付けられているプラスチックの箱にはグラスウールのようなものがはいっていて、観葉植物の根を支え、水分を供給していました。
これも同じホテルのロビーです。ギフトショーにも、同じような提案をしているブースがありました。一般家庭では、壁全体は無理ですが、一個だけ壁掛けとして飾りたいと思われる方はいらっしゃるでしょうね。
翌日は、花関連雑貨の問屋さんで商談。そして、有名花店の見学。ここで一緒に行っていたスタッフと別れて、渋谷へ。実は、高校時代のクラス会があるのです。30数年ぶりの再会です。すっかりおばさんに成り果てた我が容姿に引け目を感じるけれど、みんな同じに年をとっているのだからと、自分を励まして会場へ。会ってみたら、昔のままの仲間を発見し、すっかりくつろぎ楽しいひとときを過ごせたのでした。もちろん、皆多少皮膚や髪やお腹に異変はあるけれど、昔の姿がオーバーラップして、18歳に戻ってしまう不思議。2次会のカラオケで、キャンディキャンディを熱唱してしまったのでした。
渋谷14階から見えた富士山(真ん中やや左に)。高校の校舎の5階から、冬の晴れた日は真白い富士山が見えたものです。
← ← ← ♪茜の雲の果に清く 富士が峰は影と浮ぶ(校歌3番)
ニラの花がたくさん咲いているここは・・・・・。
実は、愛媛大学付属病院の駐車場横のスロープです。今日は母の付き添いですが、義母の付き添いや、友人のお見舞いなどでも、たびたび訪れる場所です。そうそう、かつて3人の子供たちを産んだのも、何かと子供たちを連れて来たのも、10年くらい前に病気で入院したのもこの病院でした。いなかですから、敷地も広く、もともとあったらしい大木や、その後植えたもので、結構植物豊富な楽しいスペースです。入院していたときも、ずいぶんと歩き回らせてもらいました。
メタセコイアの球果がびっしりなっていました。重みで枝がしなだれています。
診察が終わったら昼をとっくに過ぎていたので、平井まで足を伸ばして「羅座亜留」でランチ。中庭の見える席に、とわがままを言ったら、一番奥の部屋に通してくれました。奥の部屋は私たちだけで、そんなに暑くなかったので、エアコンを切って戸を開けてもらい、小さな噴水の水音を聞きながらの軽食は楽しかったです。母はプチ旅行みたいと大喜びでした。ほっそりした白樺の梢が風に揺れていました。