ホオズキ ナス科。お盆の時期になると、市場にホオズキがたくさん出回ります。昔、この時期には、暑さのため鮮やかな花が少なく、ホオズキのオレンジは、目がさめるほど美しかったことでしょう。盆だなに飾って、ドライになっても――つまり枯れても ――ほとんど色が変わらないという長所もあります。でも、ホオズキがお供えものになったのは、それだけのことではありません。
ホオズキの役目は、あの世から帰ってくるご先祖様の、足元を照らす提灯なのだそうです。そういえば、英名はChinese lantern plant(中国の提灯) です。ご先祖様は、キュウリの馬に乗って、ホオズキの提灯を持ち、家の門で焚かれる迎え火を目印に、それぞれの家に帰ってくるのです。ひたすら優しい、日本人の先祖の霊に対する考え方だと思いませんか。本来、仏陀が伝えた仏教と、日本人独特の先祖崇拝が合体した形の、お盆の行事なのでしょうね。ご先祖様の霊は、帰られるときはナスの牛に乗り、ゆっくりとお名残を惜しまれながら、再びあの世をめざします。
提灯というと思い出すのは、ハロウィンのカボチャです。これも、カボチャをくりぬいた提灯であり――アイルランドではカブの提灯――あの世の暗い道を歩くためのものです。闇夜という言葉がまだあった時代、提灯は頼りになる光であり、同時に提灯に照らされた世界はおどろおどろしく、そこからいろいろなストーリーが生まれていったような気がします。
子供の頃、祖母が教えてくれたホオズキのお雛様。皮をひっくり返して、ヒモを結ぶだけです。トウモロコシの皮の姉様人形もぼんやり覚えてはいるのですが、作ることはできません。皮できちんと日本髪を結って、千代紙で着物を作ってくれたおばあちゃんを、なつかしく思い出します。
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情緒があって。
あっ、そうそう。食べられるホオズキってあるやん。
初めて食べた時はとっても違和感あったなぁ~。
あすマー派遣しましょうかぁ?
どうせいつも放っておかれてるんで全然大丈夫ですよ~。
意外においしく怪しい味・・・。
でも、何もホウズキ食べなくても、ねえ。
あすマーさん、お待ちしてます~^^
お盆と言えば、子供の頃からの残像は「ほおずき」
提灯やいろいろな飾り付けがあって、親戚が集まって、
和尚さんがバイクでやって来て、お経を上げて、足がしびれて…。
お小遣いをもらって、いとこの兄ちゃんだけが泊ってくれて…。
うちの中がそんな思い出、日没前から外では近所で盆踊り。
私ら小学生は「積極的に」輪になって、なぜか炭坑節やら…。
そしてハイライトは、精霊流し。
海まで2kmくらいの道のり、ぞろぞろ付いてって…。
花火も上がっていたような記憶。
そんな幻想的な、お盆の灯りに近い色、ほおずきの色。
それが目をつぶると思い出す、少年時代の故郷の色です。
少年時代の故郷の色。
なつかしいドラマを見ているようなお話ですね。
さだまさしの歌で精霊流しを知った私などには、想像もつかない、濃く深い思い出があるのでしょうね。
できれば、ご一緒にタイムスリップして、覗いてみたい世界です。