なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

ひさびさのキマイラ

2006年06月27日 23時23分27秒 | 本・雑誌
「キマイラ青龍変」夢枕獏 2006/2 読了 ☆☆☆☆

大鳳と久鬼を捜し、キマイラ化を見極めようとする龍王院弘。この「伯爵病」の格闘家は、いかにしてその能力に目覚めたのか!? そこには、あの宇奈月典善がいた。夢枕獏のライフワーク「キマイラ吼」シリーズ、待望の最新刊。(出版社 / 著者からの内容紹介)

ソノラマ文庫でキマイラ吼シリーズ16巻の昇月変(2002/3)まで発刊し続けてきたが今回はハードカバーで先行発売となり一冊で完結している。現在、雑誌「ネムキ」に連載中だが次回からは本編にもどるとあとがきで述べている。(文庫に手を加え、なおしを入れた単行本は文庫2冊分を一巻としⅧまで発刊)

初刊から読んでいたが12巻(1992年)ごろから発刊期間があきすぎたため読んでいなかったので約10数年ぶりのキマイラを読むこととなる。この本は龍王院弘が主役で宇名月典善とのであいから道場破りで黒幕にいる馬垣勘十郎とその弟子みたいな来留間三郎との闘いが中心となる。超強い典善と過去に五分の闘いをした勘十郎も典善同様に拳銃の弾をはじくことができ再戦へと怒涛のビックマッチをむかえる。

股間の蹴りや両眼への突きもありルール無用のどの闘いもCGを駆使した映画やテレビの格闘技、コミック以上に頭に映像化され夢枕獏作品に拍手。
25年間、キマイラを書き続けた夢枕獏も55歳になりあと7年で真壁雲斎の年齢になる。残された時間の限り書き続けることを約束する夢枕氏、好きな釣りでリフレッシュして次回も楽しませてくだされ。

図書で6冊借りる
「キマイラ青龍変」夢枕獏
「もしも、私があなただったら」白石一文
「王様の漢方」牛波
「港町食堂」奥田英朗
「まかふしぎ・猫の犬」出久根達郎
「急所で読む 中国の古典」小川義男

図書館

2006年06月27日 23時20分06秒 | 生活
最高気温30度。   平日で人の少ない園内で、今日の読書スポットは木陰のベンチ。開花の遅れていたアジサイが園内のあちこちで咲く。
図書館は平時のため若者少なかったが、熟年者がそこそこ場所を占めている。他人との距離感の遠いのを好むため長居せず。

最近気になった毎日新聞記事で利用者軽視の公費削減民営化が進む図書館というのがあった。
3月末現在で全国8自治体で民営化され、北九州市では利用者から「以前あった初版本が破棄された」「地域関連の専門書が減った」とか山梨県山中湖村ではNPO職員の7人の年収は180万円、館長は無給という状態らしい。図書館法に無料貸し出しの原則があるため入館者が増えれば赤字になりうまみのある事業ではなく、喜んでいるのは支出が削減できた自治体と「改革」の例が増えた小泉政権だけだと。
国立国会図書館のホールに「真理がわれらを自由にする」との言葉がかかげてあり、国民が求める情報をいつも無償で入手できることが民主主義を根底で支えている理念だろうと。

我が街の図書館協議会議事録をみると近隣市しか館外貸出していないが県内への相互貸借も議論になっているんだ。それにしても予算枠あるのはわかるがどういう基準で新書をそろえているのかHPみてもよーわからん。先進国みたいに24時間とはいわないが夜間利用時間を延長してほしい(本館は20時だが)

プリズン

2006年06月26日 23時59分02秒 | 本・雑誌
「プリズン・ボーイズ―奇跡の作文教室」(原題:True Notebooks)マーク・サルツマン 2005/11 読了 ☆☆☆

少年院K/L寮の作文クラス約10人強の少年達が登場して語るエピソードや作文は、社会への批判、あるいは社会に適応できなかった自分へのいらだたしさ、未熟さ、内省を鋭く表現していた。

著者があそこに行くのは彼らを救うことでも、改心させることでもなく犯罪の責任を取らせることでもなく彼らが正直に書いたからだと、そうした先生と生徒間のやりとりに価値があると語っているが、両者の距離感も読みどころだった。また、10数年という短い人生にもかかわず、過酷な日常を生き抜いてきたことも読み取れ、少年院をでて20年を超える刑や終身刑といった長い刑期を言い渡され成人用の刑務所に移されて行くことを思うと厳罰化の是非を考えさせられる本だった。

特にティーン・ギャング(10代の少年ギャング)で殺人を犯したケビンの裁判場面場が登場するが罪を裁くことの難しさを感じさせられる。

彼らの短い時間で綴る表現力のある文章力にブログを書く人間としてタジタジなり。

レンタル日

2006年06月26日 23時54分15秒 | 音楽
月、木はレンタルツタヤの割引日のためついつい寄ってしまう。
なかなか気に入りの映画、CDなかったが、空で帰るのは寂しいので無理やりCDを2枚、DVD1枚借りる。

①「MTV アンプラグド」シャキーラ 1999
1999年8月に収録されていたライヴ作が、ようやく日本でも登場。“アンプラグド”である以上、『ランドリー・サーヴィス』のようなグリッター感には当然とぼしいが、歌い手としての技量は伝わる。マリアッチ調の演奏をバックに、楽しそうに歌う一幕も。(「CDジャーナル」データベースより)

②「ナイトフライ」ドナルド・フェイゲン 1982
13年ぶりにドナルド・フェイゲンが「モーフ・ザ・キャット」のアルバムをだしたが、購入に躊躇し、CMで使用されたシングル「I.G.Y」や「ニュー・フロンティア」など収録されたAORの名盤。1982年の初ソロ作品を借りる。

雨あがる

2006年06月26日 20時10分09秒 | 糊口
6+1時間
天候    :雨のち雲り。最高気温24度
ザコキャラ :5、7万
ボスキャラ :ありあり
ヘルパー  :あり
前半クリア面  :39
難易度☆☆☆(5個が最高難度)
無事。雨は昼前にあがる(ランチ)すき焼き丼+みそ汁+スイカ

決勝トーナメント

2006年06月25日 23時59分59秒 | テレビ・ビデオ・ラジオ
①W杯ドイツ大会決勝トーナメント アルゼンチン 2対1 メキシコ  6/24 (BS録画
午前中にこの延長戦の試合の録画をみたら疲れて外出する気になれず。
試合開始から両チームともアグレッシブな攻防で1点づつ入れあう。特にメキシコの出だしはすばらしかった。アルゼンチンは、FWクレスポ、サビオラのスタメンから後半30分、39分にテベス、メッシに入れ替えおし気味に進め、延長前半のロドリゲスのボレースーパーシュートで試合を決めた。負けたがメキシコは、バルサのマルケス以外はほとんど国内リーグ選手らしいが完成度高くいいチームだった。
6/24がともに誕生日のリケメル28歳とメッシ19歳が勝利で自らを祝う。

②ラグビーテストマッチ2006 南アフリカ 26対36 フランス 開催地:ケープタウ 開催日:2006年6月24日 (CS録画
互いに核になる選手が欠場しているもののほぼ互角の接戦を演じてみごたえがあるゲームだった。日本でおなじみヤコ・ハデルベルグハイデンが南アのスタンドオフでまずまずのプレーをみせていた。来年フランス開催の地元チームとしてフランスは、選手の世代交代もうまくいっているようだと解説者は語った。

③W杯ドイツ大会決勝トーナメント  イングランド 対 エクアドル 6/25 (BS生

オシム歓迎

2006年06月25日 23時59分36秒 | 生活
朝から21時過ぎまで部屋にひきこもりしてしまった。新聞をみないと落ち着かないのでマン喫へ。テレビでも発言場面が流れていたが、W杯帰国記者会見で川渕氏が日本代表の新監督をオシムに決めて交渉していると口をすべらした記事であふれていた。おいおい、内定前に軽率に失言していいのか故意か本当かわからないが、W杯の総括と反省、検証なしに口に出すことか、大いに違和感あり。

ただオシムになったらおもしろい。ストイコビッチもスタッフに加えるというようなことが以前に監督候補ベンゲル、ヒディング、ジャケなどとあげられていた時の記事にあったが。

W杯の日本の第1.2戦の試合時間が当初オーストラリア戦は現地時間午後9時、クロアチア戦は午後6時が午後3時になったのは日本の放送界の要望だと聞いてたがその結果が載っていた。32チームのうち午後3時からの試合を戦ったのは17チーム。うち1次リーグ2試合とも午後3時だったのは日本、トーゴ、セルビア・モンテネグロの3チーム。
テレビ業界側は変更の働きかけを否定していたがサッカーもビジネスの側面がある限りやむをえないのか。

187

2006年06月25日 23時50分35秒 | 本・雑誌
「プリズン・ボーイズ―奇跡の作文教室」(原題:True Notebooks)マーク・サルツマン 2005/11 読み始める

言葉が心をひらき、人と人とをつなぐ。創作に行きづまり、ひょんなことから少年院で作文を教えることになった作家を待ち受けていたものは? ロサンゼルスの重罪少年院で繰り広げられる感動の人間ドラマ。(「MARC」データベースより)

<187>
カルフォルニア州では殺人を犯したことを意味する法規制上のコード。本書少年院の寮に入っている男の子たちの元帳にほとんどこの三桁の数字がついている。
 
<インサイド・アウト・ライターズについて>
米国カルフォルニア州の非営利団体、Alethos Foundationが主宰しているプログラムで、少年院や学校で若者たちに作文を教えることで、彼らが暴力に走るのをやめ、その代わりに自己をみつめ、互いに尊敬しあい、学ぶ喜びを発見するようになることをめざしている。現在、本書の著者のほかに25人ほどの作家やライターがボランティアで教えている。

<ジミーの作文より>
おれはここにいる
おれの生活の場になってしまった
この寂しい場所に
たったひとりで。
おれの家族、友人たち、
それにおれの夢もすべて
どこかへ行ってしまった。
おれが知っていた人たち、
知っていたものすべてだ。
丸一日することは、
考えることだ。
どうして人生がこんなふうに
狂ってしまったのかって。
おれの話をさせてくれ。
おれについて、話させてくれ。
心配しないで、
長くはかからないよ。

天気の話

2006年06月24日 23時15分34秒 | 本・雑誌
「トゥルー・ストリーズ」(True Stories)ポール・オースター 2004/2 から「その日暮らし」を読み読了  ☆☆☆

「事実は小説よりも奇なり」が本質的な真実であるような話には納得させられる。
若い時に金銭的にはめぐまれないもののパリやニューヨークでいろいろな仕事をてがけられたのも才能があるからできたことのように思える。天気の話を次のように書けるとは才能だよな。

「折々の文章」の中の”知らない人と話す”で、話すことが尽きてきたら、天気を話題にすることと語っている。醒めた連中は天気なんて陳腐だとけなすが、じつは話のきっかけとしてこれほど約に立つテーマはないと。「~ 天候ほど人々を平等にするものはない。天気は誰にも、どうすることもできない。天気は我々みなに同じように作用する。富める者も貧しい者も、黒人も白人も、健康な人も病める人も、天候はいっさい区別しない。私に雨が降るときはあなたにも雨が降るのだ。私たちが直面している大半の問題とは違って、それは人類によって作り出された問題ではない。 

-略ー 知らない人間と天気の話をするのは、握手して武器を脇へ置くことである。それは親善のしるしであり、私もあなたと同じ人間なんですと認めるメッセージである。人間同士を引き裂くものがかく多く、憎しみや不和が蔓延しているなかで、我々をひとつにしてくれるものたちのことを覚えておくのは悪くない。知らない人と接する上で、そういうものたちから離れぬよう務めるほど、都市の士気は向上するだろう。」