なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

ライオンの夢

2006年06月06日 23時35分31秒 | 本・雑誌
河出世界文学大系89より(画像は新潮文庫)「老人と海」(原題:The Old Man and the Sea)ヘミングウエー  1952 読了 ☆☆☆☆

やせこけた老人。その名はサンチャゴ。しかし、海の男である彼には、不屈の闘志があった。ひとり、小舟で沖に出て1週間、つにに遭遇した巨大な、かじきまぐろ。綱を操り続け、大魚と格闘する日が続く。殺すか殺されるか―。だが、いつしか彼の心には、大魚への熱い友情が生まれていた…。アメリカの文豪、ヘミングウェイが、大自然の中で生き抜く男の、勇敢さとロマンを描き上げた不朽の名作
(「BOOK」データベースより)

61歳で謎の死をとげた著者52歳の時の作品。
後に起こるまかじきとの闘いを知っているだけに序盤での信頼関係のある少年と老人の描写が印象に残る。気品高く、立派なまかじきを”友”、”兄弟”とよび最後まで不屈の魂で老人が全力でぶつかっていく姿はすばらしかった。
解説では現実と夢幻の対象が究極的に煮詰められた作品のようにおもわれるとあった。作品の最後の一行「老人はライオンの夢を見ていた」。老人がいつもみるライオンの夢は、なにを意味するのかヘミングウエイに聞かなければわからない。


「戦中派復興日記 昭和26年、昭和27年」山田風太郎 2005/10
昭和26年9月まで読む。 
6月24日は
探偵小説が外部から「中学生的読物」みたいだと文章の稚拙さや表現の素朴さが批判されることを記していた。その変革の手段として漢字制限「恐」「怖」「神」「秘」「魔」「鬼」「奇」「妖」「怪」「呪」ectと、小学生並の形容詞で騒々しい突発的カタカナ「ゾーッ」「ゾクゾク」「アア」「ドキドキ」「オドロオドロ」「ギョッ」「ギャッ」を減らしてみたらと記していた。
そして、そういった形容は怖いどころか滑稽の感、嫌厭の感をおこさせるだろうと週間文春の「ホリイのずんずん調査 堀井憲一郎」なみに横溝正史の「本陣殺人事件」と江戸川乱歩の「陰獣」と高木彬光の「刺青殺人事件」の中から約4ページにわたり具体例をあげているのには恐れ入った。

ラベンダー

2006年06月06日 23時19分34秒 | 生活
最高気温25度
家族連れの多い日曜とちがい平日の植物園は人影少なく居心地よし。
小さなハーブ園でラベンダー咲く。菖蒲は、今度の日曜には咲き乱れるが、アジサイは、もう1週間ほどかかる見込み。

サラリーマン時代にノー残業デー(ほとんど守られなかったが)があったなら、テレビ観すぎのこんにちノーテレビデーがあってもおかしくない。というわけで今日はその日とする。

厳密には昨日の深夜録画放送全仏オープン男子シングル ナダル対ヒューイット戦の途中をみてしまったが。ナダルのどんな相手ショットでもひろう驚異的なフットワークと闘志には感服。今朝の新聞で3:1でナダル勝利が掲載されていたがヒューイットも好きなプーヤーだけに残念。
ラジオで中日川上が途中までパーフェクト、ノーヒットノーランピッチングしていたので終盤聴く。結果は9回にヒット打たれ二度目のノーヒットノーラン逃す。3:0でロッテに完勝。