なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

もっちん

2006年08月16日 23時35分05秒 | 本・雑誌
「ぜつぼう」本谷有希子 2006/4 読了 ☆☆☆
売れなくなった芸人の絶望の人生。希望よりも絶望することの方が生きる力に溢れているという人間の性を描く。2000年代カルチャーを縦横無尽に疾走する若手女流作家の長編小説。『群像』掲載。 (「MARC」データベースより)

「江利子と絶対」を読んでその奇妙なパワーに魅かれ気になる作家としてリストアップしていたので読んだが、これも少しぶっとんでいる。主人公のいきあたりばったりのいいかげんさとくだらささや、鬱病で家出をくりかえす女シズミもとんでるようだがとんでないところに不思議に共感してしまう。 劇団を主宰しているもっちん(HPの日記で自分のことをこう呼んでいた)らしく演劇をみているような雰囲気あり。

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