なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

さて、どちらへ行かふ風がふく

2007年01月31日 23時59分10秒 | 本・雑誌
・「山頭火を行く」写真 四宮佑治 2006/11 読了 ☆☆☆
妻子を捨て、世間を捨て、行乞の人生を送り、自然と一体になり、自己に偽らず、自由に一筋の道を詠い続けた種田山頭火。生涯に約8万4千句を詠み、泥酔のうちに死んでいった彼の、奔放な句と凄まじい生きざまを写真で描く。(「MARC」データベースより)
「行乞記」を読み直し句のイメージと山頭火の内面をみごとに表現した写真は、さすがプロ。山頭火における行乞は「歩く、飲む、作る」だった。
「歩かない日はさみしい、
 飲まない日はさみしい
 作らない日はさみしい
 ひとりでゐることはさみしいけれど、
 ひとりで歩き、ひとりで飲み、
 ひとりで作っていゐることはさみしくない。」

「くよくよするなかれ
 けちけちするなかれ
 がつがつするなかれ」

・「あのエッセイこの随筆」川本三郎 2001/10 読む
猫のこと、古本のこと、旅や散歩のこと、ご飯のこと…。無為の時間の中に心を遊ばせ、日々の暮らしの中に日だまりのような時間を見つけたエッセイ集。『週刊小説』に連載されたものを単行本化。(「MARC」データベースより)
1958年にニューヨークからロサンゼルスに移転するまえ、下町の庶民に愛されたブルックリン・ドジャースの話が興味深かった。当時、NYにあった3チーム、ドジャースと金持ちや人生の成功者にファンの多かったヤンキース、中小企業のビジネスマンに支持されたジャイアンツとの比較のなかで1955年に宿敵ヤンキースを倒して優勝した瞬間のブルックリンの興奮ぶりが伝わってくる。

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