なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

出家

2007年01月29日 23時59分05秒 | 本・雑誌
・「寂聴さんがゆく」瀬戸内寂聴 2006/11 読了 ☆☆☆
写真もたっぷりありいつもの法話をきくようなわかりやすさ。
源氏物語を書いた理由の章が①現代語訳三人(与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子)のちがい②光源氏と交渉をもった女たちは、後に7割ぐらいが出家しているが、なぜ出家したのか、紫式部も出家したと想像される③教科書が源氏物語をつまらなくして日本の文化遺産にもかかわらず読んでいない人が多い④子どもにも読めるように工夫⑤後宮の仕組み⑥桐壺のいじめられる話⑥満二歳で母の桐壺を亡くした光源氏が継母の藤壺に憧れる経緯⑦源氏物語は読み上げられた小説などの考察がなかなかおもしろかった。

寂聴さんは、紫式部はなにを書きたかったのかという自問に対して、果たして女は本当に成仏できるのだろうか、女人成仏というのはあるのかしら、という大きな命題を書きたかったのではないかと考え、最終的に女は女人成仏できる。と。仏に身を任せて出家すれば救われる。しかし、男はだめね、ということを書いたのだ語る。

・「破壊天使 (下)」(原題:DEMOLITION ANGEL)ロバート・クレイス 2002/8 読む

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