なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

2010年12月29日 23時59分17秒 | 本・雑誌
「金閣炎上」水上勉 1979/7 読了 ☆☆☆☆☆
ルポジュタール風の小説と言っていいのか。なぜ林養賢が金閣に放火したのか本当のことはわからないが著者の取材と推察で人間の心理にするどくせまっている。21歳で亡くなるまでの生活歴から浮かび上がってくる林養賢像は悲しい。


「漂着」小檜山博 2010/9 読了 ☆☆☆☆
いま、野生が現代を撃つ  日本人の運命を問う 渾身の長編小説
これは現代の百姓一揆だ 逃げた妻を捜してさまよう男の激怒。
小説『出刃』から『光る女』を通り、35年をかけて描かれた『漂着』、三部作完成。(出版社)
この国の人々には、国が成り立つにはまず食べ物が必要だという発想が欠落しているから、このままでは日本が滅亡してしまうかもしれないという思いでこの小説を書きあげた、というとおりメッセージは強烈。

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