「その日の吉良上野介」池宮彰一郎 1996/3 読了 ☆☆☆☆☆
浅野・吉良事件から5つのエピソードを綴った短編集。とくに「千里の馬」、忠臣蔵ではその他大勢扱いされる千馬三郎兵衞を主人公にしているのが新鮮、他の4編も従来にない視点で切り取られおもしろい。
罪科は浪士の断罪にとどまらず、浪士の師弟に連座の刑が附加されていた。浪士の子について、十五歳以上の男子は遠島流罪、十五歳に満たぬ男子は親戚預けとし、十五歳に達した年に、遠島に処す旨、申し渡されたとは。(四年後には遺児流罪は解消)
浅野・吉良事件から5つのエピソードを綴った短編集。とくに「千里の馬」、忠臣蔵ではその他大勢扱いされる千馬三郎兵衞を主人公にしているのが新鮮、他の4編も従来にない視点で切り取られおもしろい。
罪科は浪士の断罪にとどまらず、浪士の師弟に連座の刑が附加されていた。浪士の子について、十五歳以上の男子は遠島流罪、十五歳に満たぬ男子は親戚預けとし、十五歳に達した年に、遠島に処す旨、申し渡されたとは。(四年後には遺児流罪は解消)