なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

NO1

2008年08月19日 23時59分29秒 | 本・雑誌
「レッド・ボイス」(原題:THE FALLEN)T・ジェファーソン・パーカー 2008/7 読了 ☆☆☆☆☆
今年のNO1候補。クーンツは、読んでいてワクワク感あったが、パカーの作品にただようシミジミ感にはかなわない。
共感覚を持つ主人公ロビーと妻ジーナ、殺害されたギャレットとその妻ステラ、それぞれ男女の愛情・葛藤・喪失などが事件の謎解き以上に物語に深みをもたせる。
疑念と信頼、厳格と寛容、謙虚と傲慢が奇妙に入り混じった市倫理局捜査官ギャレット、強さと他人への共感と寛容な心の持ち主で、怒りと喪失と尽きることのない悲しみを胸に秘めたステラ、ロビーのパートーナーの女性刑事マッケンジーなど登場人物が魅力的で終盤の権益がらみとおもわれた事件の意外な結末以上に各人それぞれが人生をやり直すためにふみだす姿は、すがすがしい。

購入本1冊
「鎮魂歌は歌わない」ロノ・ウェイウェイオール

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