オーロラ特急    ノスタルジック旅日記 

旅好き、歴史好き、鉄道好き、クルマ好き、カメラ好きの団塊ボーイが社会科見学的な旅を続けます。

歴史的建築遺産、旧大間々町の芝居小屋「ながめ余興場」

2016年12月12日 | 群馬



わたらせ鉄道の大間々駅です。

車両検修庫


大間々駅の駅舎内

大間々駅正面。旧大間々町は2006年に東村、笠懸町と合併し、みどり市となりました。
全国珍名都市ベストテンがあれば、文句なしにランクインすると私は思います。珍名都市ベストテンには四国中央市(愛媛県)、南アルプス市、中央市(以上山梨県)、北名古屋市(愛知県)、西東京市(東京都)、さくら市(栃木県)などが候補に上げられます。
みどり市決定に際しては、ほかにあかがね市、赤城市、あかぎ市、わたらせ市の4つが最終候補になっていたそうです。あかがねは、足尾銅山への街道、現在の国道122号があかがね街道と呼ばれたことに由来します。これらの5案の中でもみどり市は最悪ですね。私ならば赤城市、またはわたらせ市を支持しますが。





高津戸峡の上の高津戸城を目指して歩いていくと、途中にながめ余興場があります。地図で見て、余興場とは何だろうと思いつつ通りかかったのですが、驚きました。立派な芝居小屋です。
芝居小屋としては内子座(愛媛県)、八千代座(熊本県)は知っていましたが、どちらも私はまだ行ったことがありません。群馬の大間々町に芝居小屋が現存し、今も営業中なのはうれしいです。
ながめ余興場は、足尾銅山のための娯楽施設として1937年に建設された芝居小屋で、銅山の全盛期には大いに賑わったようです。1987年に閉館、1990年に旧大間々町の所有となり、1997年に大改修工事を完了し、復活しました。

正面入口



舞台

回り舞台


花道


楽屋

大部屋


舞台の下は資料室になっています。

蓄音機。「FIJIPHONE」というブランドです。富士電機あるいは富士通でしょうか?


全国芝居小屋連絡協議会。内子座、八千代座のほかに康楽館(秋田県小坂町)、共楽館(茨城県日立市)など約20館があります。ながめ余興場は康楽館、共楽館と同様に鉱山の町の施設です。鉱山で働く人たちのための娯楽として芝居小屋や映画館は必須の施設でした。軍艦島には芝居小屋はなかったが映画館はありました。


2階席から


2階席

2階から見る高津戸峡


警官席。「花と龍」や「無法松の一生」の世界ですね。芝居小屋は押すな押すなの大盛況、飲んで騒いで喧嘩が始まるということでしょうか。

入口の扉。重厚です。




唐破風屋根

切符売場



冬桜

側面

裏側の楽屋口






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