MUSIC IS THE SCENERY

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<アルバム・レヴュー>Strange Idols「It's No Fun!」

2007-04-10 01:10:35 | レヴュー
先日少し紹介したロンドンの5人組Strange Idolsの6曲入りミニ・アルバムです。バンド名はFeltがCherry Redから発表した赤いジャケットの84年作品「The Strange Idols Pattern and Other Short Stories」から付けたようです。サウンドははっきりいって80年代ギターポップの焼き直しなのですが、こんな完璧なギターポップ・バンドは当時なかったというのが正直な印象です。後追いだからなせる業かもしれませんが、だとしたらかなりの確信犯です、この人たちは。

ジャングリーなギターサウンドは前回も触れましたがOrange Juiceが一番近そうですが、The Chesterfields、Hurrah!、The June Brides、The Pretenders、The Newcoloursあたりも感じさせてくれます。時折The Pipettesも顔を覗かせます。
キュートでクールで透き通ったLaunetteのヴォーカルも、過去のバンドにはなかったタイプのものです。強いて挙げればThe PrmitivesのTracy Tracy、BlondieのDeborah Harry、The PretendersのChrissie Hyndeあたりでしょうか。彼女のバババ・コーラス、ナナナ・コーラスと、キーボードの入るタイミングが実に良く効果的です。

楽曲では「She's Gonna Let You Down Again」と「Say Anything」の2曲が目立って良かったです。「She's Gonna・・・」はMySpaceのものとは別テイクで、トランペットが入っていなかったのが少し残念でした。トランペット入りは、ジャケットが素敵な7インチ・ヴァージョンのようです。Blondieっぽい「Say Anything」は甘めの曲で、Lucky Soulの「Lips Are Unhappy」が好きな人にもオススメです。

ギターポップ好きなら一聴の価値はありそうです。Au Revoir Simoneの作品なども出している金沢のRallyeレーベルから発売されています。

http://www.youtube.com/watch?v=hMfGyTnk2JA
http://www.myspace.com/strangeidols
コメント
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