goo blog サービス終了のお知らせ 

MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<アルバム・レヴュー>Santa Maria「Santa Maria」

2007-05-04 02:00:12 | レヴュー
先日紹介したSanta Mariaは、スウェーデンの人気バンドThe Concretesのギタリスト・Maria Erikssonのソロ・ユニットで、初のアルバムです。前回も少し触れたようにピアノ、バンジョー、フルート、オーボエ、グロッケン、トライアングル、シンセサイザー、ハモンドオルガン、ヴィブラフォン、マラカス、ミュージカルソー、シンバルなどなど、多彩な楽器が曲に合わせて効果的に使われた一味違うギターポップです。
違った表情を持った全10曲が並ぶのですが、曲の途中にそれらの楽器であちらこちらに仕掛けが用意されているので、楽しみながら聴けます。ある曲はドリーミーに、ある曲はサウンドスケッチのように、またある曲は童謡のように仕上がっています。後半が美しい「Dogs」、とにかく楽しげな「Every Time」、夢見心地の「La-La-La-La-Laaa」、ポップな「Cuckoo」はとくに気に入りました。
また歌い方は技巧的な感じがあまりなく、感情もかなり抑え目です。前回も書きましたが米国のNatalie Merchantと似たタイプで、心の隙間にすっと入ってくるようです。

The Concretesは今までに少し聴いた程度なのであまり詳しくはないのですが、昨年まではVictoria Bergsmanという看板ヴォーカリストがいたので、このMaria Erikssonという人のリード・ヴォーカルを聴いたことがなかったのですが、調べてみたら作詞・作曲でもこの人のクレジットはないようです。
変だと思ってもう少し調べてみたらわかりました。The Concretesと並行して、現在プロデューサーとして活躍しているJari Haapalainenという人と、デュオのHeikkiで活動していたようで、そこでヴォーカルとソング・ライティングをしていました。Heikkiは前に2、3曲聴いたことがあったのですが、まさか同一人物だとは思いませんでした。スウェーデンのインディーズ・アーティストは二股、三股は当たり前のようで少しややこしいです。なお、Heikkiの唯一のフル・アルバムは日本盤も出ているようです。

「Santa Maria」のプロデュースはTapeという3人組のメンバーのJohan Berthlingという人です。企画の勝利といっても良いようなアルバムです。ギターポップ、ドリーミーポップ好きなら、名前に惑わされずに是非聴いて欲しい大スイセン盤です。

MySpace↓
http://www.myspace.com/santamariamusik
オフィシャル・サイト↓
http://www.slottet.eu/santamaria/

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« <アルバム・レヴュー>Lucky... | トップ | <この1枚>Steve Forbert「A... »
最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (パイクマン)
2007-05-05 23:15:55
こんばんは。
スウェーデンのアーティストたちはバンドを掛け持っているのってやっぱり多いんですね~。

マイスペを聴いたら、この間聴いた時とは印象が変わっていたので、曲を入れ替えたんだと思ったんですが、違いますかねぇ?
私は「Dog」と「Every Time」が好きでしたよ♪
「Dog」の方の曲展開が意外でした。
ほんとにバラエティにとんでいて、楽しいポップスが満載ですね!
返信する
Unknown (atpaleys)
2007-05-06 00:58:47
パイクマンさん、こんばんは。

スウェーデンのアーティストは掛け持ちも多いですし、ソロでもバンドのような名前を付けたりするので複雑です。アーティスト同士がお互いサポートし合ったりするところはとても好感が持てます。

MySpaceの曲は入れ替えはないと思いますよ。「Dog」の曲展開は本当にいいですね。後半が好きです。なんというか爽やかなクラシックのような感じがします。
全く話題になっていないアルバムなので、少し得した気分です。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

レヴュー」カテゴリの最新記事