◎ 2014年3月22日(土) 巨匠フェドセーエフによる リハーサル
「ベートーベン&チャイコフスキー」交響曲第4番対決
チャイコフスキーの4番は「後期三大交響曲」のはじめを飾る一曲。
ロシア民謡のフレーズが多用され、ドラマティックな展開が人気です。
冒頭に登場する主題が「運命」と名付けられ、ベートーベンが5番「運命」で示し
た「逃れることのできない運命に立ち向かう」という図式を意識し作曲されたと言
われています。
この日、驚いたことは、ロシアのプーチンさんがウクライナのクリミア半島を占拠し
ようとしているとテレビや新聞に報道された日です。フェドせーエフ指揮者(ロシア
人)がにこやかに「芸文センターにお越しいただいたみなさまに、御挨拶を申し上
げます。と丁寧にお辞儀をされ、(ようこそ、今日のコンサートにご参加いただき大
変嬉しく思います)」と御挨拶されました。
それから、おもむろに曲が始まると、いかにもロシア人らしい雄大な大陸から流れ
てくる夜明けの大気・風景が甦るようなチャイコフスキーのメロディーが惜しげもな
く奏でられるのです。音楽は戦争も、嫌なことも 吹き飛ばし、人と人の心を紡いで
くれるものだと改めて感じいりました。
彼の指揮する交響曲は、ダイナミックで力溢れる調べと、人の心を高揚させる力強
い魂を彷彿とさせるものでした。
エパミナンダスな老人より