
ピアノはいつまでやったら卒業とか決まっていないけど・・
中学に入ると部活で続けられなくなる場合が多くて
6年生はひとつの節目になることが多いのです。
今年は6年生が3人いるからどうかな・・と少し覚悟はしてたけど、
最近、中学に行っても部活と上手く両立できる子も出て来てたので
もう少し続けてくれるかも・・と期待していたところ・・・
今回の発表会の1カ月前。6年生の子が二人、辞めるということを聞いて
とても残念・・・・。
一人の生徒さんは、これからいろいろと忙しくなるのでピアノと両立が難しくて
ここで一旦ひとくぎり・・ということでした。
せめて6年生終わるまで続けて欲しかったな・・
まだやりたい曲、伝えたいこと、いっぱいあったのに。。
この生徒さんは、2才から年長までリトミックを続けてくれて、1年生からピアノ。
小学生になっても、ときどきリトミックにも参加してくれて、もう10年のお付き合いでした。
ずっと成長を見続けて来れたので、想いも期待も大きかっただけに
お話を聞いた日は、茫然としてしまって・・。
でも、「今回の発表会を最後に・・」ということだったので、気持ちを切り替えて
それなら、最後の発表会が良い思い出に残る一日になるように
それまで精一杯できることをしようと思った。
発表会では、この生徒さんとあと二人の生徒さんに「10年賞」の表彰。
10年分の写真をフォトフレームに入れてプレゼントしました。
懐かしい写真をあちこちから探しながら、いろいろ思い出して
ほんとに大きくなったなぁ・・ってしみじみ・・
発表会までのレッスンは一生懸命集中して
本番は落ち着いて良い演奏ができて本当によかった。
発表会が終わって今月は2回レッスンが残っていたので
残りのレッスンは好きな曲を弾いたりしてから
最後に。
私が一曲プレゼント・・?
生徒さんが発表会で弾いた曲の原曲。
「悲愴」第二楽章
私もレッスンでみてもらってたので、最後のレッスンまでに仕上げようと練習してたんだけど
かなり緊張した~
模範演奏ではなかったけど・・気持ちは伝わったかなぁ。。
ピアノ、わすれないでね。
時々ひいてね。
いつかまた余裕ができたら
ピアノ続けてね・・
帰り際に何度も言ってしまった。
もうレッスンできないのはさびしいけど
いつかまた一緒に音楽ができたらいいな。
終わりは始まり。
前向きな巣立ちだから
生徒さんの成長を喜んで送り出してあげないとね。
もう一人の6年生の生徒さんは、少し違うパターンで・・
やはり発表会1カ月前。
新しいことを始めて、その練習がきつくてピアノとの両立ができないと
突然辞めてしまいました。
2週間前までは、楽しそうに発表会の練習をしていたので
あまりにも突然で、私の方が気持ちがついていけず
しばらく悩んだり落ち込んだりしてしまいました。
最後のレッスンが、「もう弾けない」って泣きながら来て弾かずに終わってしまった。
こんな終わり方になってしまったことが残念で・・
なんでもっと早く気持ちに気づいてあげられなかったのか
せめて発表会まで頑張ってほしかったな・・
1年生から5年間。ほとんどレッスン休まない子だったから
ピアノが嫌いになったわけではないのだと思うけど・・
「今は、目の前の楽しいことに夢中で・・そっちを頑張らせて欲しい」そう言っていたと
お家の方から聞いて
残念だけど、そっか・・って納得するしかなかった。
思い返したら、自分も6年生くらいのとき・・ピアノ以外のことが忙しくて
「ピアノはもういいかな・・」って思ったことあったな。。
でも、そのとき一緒に習ってた友達が
「え~。小学校までは続けようよ~」って言ってくれて続けたのを思い出した。
あの時、あの子が言ってくれなかったら
今頃ピアノの先生してなかったかも・・?
おかげで私は中3まで続けたけど
その友達は、中学行ったら私が止めてもあっさり辞めちゃったけどね・・(笑)
何かを続けてると、「壁」にぶつかることって度々ある。
どういう選択をするかは、それぞれの考え方だと思うけど・・
あとで後悔しない道を選んでほしいな。。
あの時は・・挫折したとか、諦めたんだ・・っていう思いが心に残らないように。
そんな気持ちを残して欲しくなかったから
この生徒さんには、なんとか考え直して欲しかったんだけど
やっぱり気持ちは変わらなかった。
でもね、今それだけ夢中になれるものがあるってことも素晴らしいこと。
ピアノを5年間がんばってきたことが、どこかでプラスになっていたら嬉しい。
彼女が選手コースで厳しい練習を毎日がんばってるということを聞いて、
じゃあ、私もがんばらなきゃ。もっと。
落ち込んでる場合じゃない・・。
そこから講師演奏曲に取りかかった。
みんなに楽しんでもらえる曲に挑戦しよう・・って。
ピアノからはしばらく離れてしまうかもしれないけど
自分で選んだ道を一生懸命やるなら、先生も応援するよ。
生徒さんの成長は嬉しいけど
そばで見られなくなるのは、やっぱりちょっとさびしい。。
でも巣立ちだと思えば
これからの活躍を楽しみにずっと見守っていられるもんね。
卒業はいつか決まっていないけど
巣立ちもいつ訪れるかわからない。。
だからいつも気を抜かずに
私が伝えられることを精一杯伝えていかないとね。
自分が後悔しないように・・。