ich bin dann mal weg 巡礼コメディー旅日記

2011-02-16 17:13:10 | Weblog
       

 スペイン サンティアゴ巡礼の道中記。気負いなく普通の人の弱さを見せながら、鋭い観察眼で道中を語っています。「神に遭った」との描写がありました。

「カミーノで日に日に自由になっていった。突然研ぎ澄まされた感覚をつかんだ。自分の中の全ての心の動きの周波数の中から徐々に一つの周波数へチューニングしていき、そしてすばらしい受信をしたのだ」

「くたくたに疲れてきた。自分の周りにやけに明るい光の帯が見え出した。白っぽい翼状の光が僕のリュックを運んでくれているような気がする。自分でかついでいる感覚がない。歩みをゆるめるどころか、ペースは逆に上がった。自分とは別の人間が歩いているような感じだ」

長い過酷な旅を深刻にならず気軽に読めるのはさすがコメディアン(ドイツでは有名な人のようです)かな。本文にも出てきましたが、シャーリー・マクレーンの「カミーノ」を多くの巡礼者が読んでいるようですね。私が読んだのは何年前かな?同時にパウロ・コエーリョの「アルケミスト」を思い出しました。