タスクアンビエント方式

2010-11-28 13:38:34 | Weblog
 白熱灯は、コストがかかり、長持ちしない。それと何となくですが、明るい方がベストという感覚の中で育ってきました。小さい時に、「そんな暗い所で本は読まないで」と、さんざん注意されてきたからでしょうか?
 
 白熱灯を利用するのは、ムードを演出する時だけです。でもお店に行くと、何か他のモノを見せたくない(=あるモノだけを浮かび上がらせたい)からかなぁと感じてしまうのは私だけでしょうか?

 でも海外では、圧倒的に白熱灯が多いそうです。きっと青い目の人は、光に敏感なのでしょうね。

 このように、全体を均一に明るくすると無駄なので、全体の照明を落として必要な場所だけ補助照明を利用するものを、専門用語では「タスクアンビエント方式」というそうです。事務作業(タスク)照明と天井、壁などへのアンビエント(周りの)照明とを組み合せた方式のいう意味らしいです。

 人は火を見ると暖かな気持ちになる、とか安心する、とよく言われます。白熱灯はフィラメントを熱し、ある意味燃やすのと同じ原理で光を生みだします。一方蛍光灯はガスの中を飛ばし化学反応によって光が生み出されます。つまり白熱灯をみると優しい気持ちになる、というのもあながち人間の本能として間違いではないでしょう。

      おうちつくりまSHOW 堀内三佳著 祥伝社