足触り

2009-06-14 22:34:49 | Weblog
 普通、床というと、キズが付き難いとか掃除がしやすいといった点から表面がツルツルした材質が使われます。普段は靴下を履いていますし、足の裏のことなんてあまり考えることもないと思いますが、いざ浮造りの床等を歩いてみると、足から伝わってくる感触はとても心地よいものです。自分が思っているより、足の裏って敏感で、そこから入ってくる刺激は、いつもは使っていない神経を刺激してくれるようです。
 最初、「木はたわむ」から「柔らかい」と感じるのかと思っていましたが、実は「柔らかい」というのは「温かい(冷たくない)」という感触であることに気がつきました。無垢材は、繊維の間に空気を含んでいるため、熱伝導率が小さく、保温性が高いのです。金属のように熱伝導度が高いものは、体温をすぐに奪ってしまうため、触ると冷たく感じます。コンクリートは木の10倍、鉄は木の40倍も熱を伝え易いそうです。まぁスリッパで部屋の中を歩く人にはあまり関係ないと思いますが、やはり家の中は素足で歩きたいものです。足の裏から伝わる感触や情報は、日本人にとってはなくてはならないものだと思います。