ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2019年J1リーグ第26節 浦和レッズvsセレッソ大阪

2019-09-16 12:02:49 | サッカー視聴記(2020年以前)

シーズン前「ACLとリーグの二冠」という目標を掲げながら、ここ最近は統制を失いリーグ戦では残留争いに巻き込まれんとしている浦和。
「良くて引き分け、そうでなければ負け」という試合を繰り返し、気付けば6戦勝ち無し。
そんな状況にもかかわらず鹿島とのルヴァンカップでの戦いでは、ワントップとして唯一無二の存在である興梠を無理使いした挙句負傷退場させてしまう等、本当に危機感を抱いているのかという振る舞いが目立っています。

その興梠ですが、なんとこの日もスタメン出場。
本人は気丈にその役目に耐えつつ結果を残していますが、彼が不在になってしまった際はどうするのか。
それをテストする場も殆ど残っておらず(強いて挙げれば天皇杯4回戦か)、ズルズルと終盤戦まで来てしまった挙句チーム成績も見ての通り。

まさに踏んだり蹴ったりな浦和の現状ですが、この試合前半は悪くなく。
といっても攻撃面では相変わらずビルドアップに四苦八苦し、ウイングバックの関根・汰木の突破力を軸にしたくても、右の関根は浦和復帰後興梠同様に頼りにされっぱなしで疲労困憊気味。
左の汰木はむしろバランサーとしての働きに追われ、長所を発揮する場面は殆どありませんでした。
それでもリアクションサッカーに移行しているセレッソ相手なので、目に見えてペースを握られるという事無く、スコアレスのまま時間を浪費していきます。

前半の前半は、浦和の攻撃を遮断し続けるセレッソが優位に立つものの、肝心のシュートは撃てず。
両チーム通じての初シュートは前半23分まで進んでようやく(浦和・長澤のミドル)、という我慢比べの展開に。
このシュートを境に、セレッソの守備に慣れたのか浦和も攻撃に出れるようになります。
といっても相手ゴールを脅かす場面は限りなく少なく(32分マテイ・ヨニッチのあわやオウンゴールというバックパスミスぐらいか)、前からのプレスでの守備による、相手にロングキックを蹴らせるといった守備面が光った前半。

それ故時間が経ち対応されつつあったのか、前半終わり際はセレッソの攻勢に。
しかし浦和陣内でサイドチェンジで振り回すも、シュートまでは持っていけずに結局0-0のまま後半へ。

シーズン前は浦和と対照的な状況だったのがセレッソ。
監督交代・主力選手の離脱(かくいう杉本を獲得したのが浦和)という目に見える問題を抱え込み、前評判はお世辞にも高くありませんでした。

2017年にチームに初タイトル(ルヴァン杯・天皇杯)を齎した監督が尹晶煥(ユンジョンファン)氏でしたが、その強化方針はトレーニングからの徹底した走り込み。
そのため良く他者と衝突しがちだったのでしょう、鳥栖の監督時代は、チームがリーグ戦首位に立ったにも拘らずシーズン途中で退任という憂き目に。
セレッソでも功労者と言ってもいい(選手時代も所属してましたし)実績を残したにも拘らず、僅か2年でチームを去るというのは寂しい以外に言葉が見つからず。その後タイの
クラブチーム監督では早期解任される事態になりましたし

そんな状況でのセレッソの新監督が、ミゲル・アンヘル・ロティーナ氏。
J2・ヴェルディからの「個人昇格」という形となり、2年連続でヴェルディを昇格プレーオフに進出させた実績が評価されての招聘なのは確実でしょう。

序盤こそもたついたセレッソですが徐々に浮上、目下3連勝中で上位を争う位置でリーグ終盤を迎えているという具合に、ロティーナ氏のサッカーが浸透しつつあるのが成績からも伺えます。
リアクションサッカー・相手の長所を消すサッカーに務め、ロースコアの試合をモノにしていくスタイルを貫く今季。
ヴェルディでは、クラブの伝統である「パスサッカー」「技で魅せるサッカー」とのギャップに苦労していた節が見受けられたので、恐らく現在が彼の本来のサッカーなのでしょう。

そんなセレッソ、現在の浦和に消すだけの長所があるのかという疑問符が付きますが、守備から入るサッカーは健在。
前半は何度も浦和のサイドチェンジのパスをインターセプトする場面が見られ、浦和の攻撃に「手詰まり感」を与えるのには十分でした。

そして迎えた後半、攻撃重視の浦和のWBという穴を突いて早々に先制ゴールを挙げます。
後半2分、左サイドバックの丸橋がドリブルで突破、長澤・関根と浦和選手を次々にかわして一気にアタッキングサードまで進入。
そしてグラウンダーでクロスを入れると、エリア内に居た水沼が戻って受けるふりをしてスルー、後方から右SBの松田陸(福岡・松田力の兄)が走り込んできてダイレクトでシュート。
後半最初のチャンス、それもSBからSBへのパスという意外な形をしっかりとモノにし先制に成功します。

ここからは引いて様子を見るいつものスタイルへと移行、必然的に浦和がボールを握る時間となります。
しかしセレッソにとって誤算だったのは、ここで浦和に良い攻撃の形を作られた事でしょうか。
左サイド中心の攻撃を仕掛ける浦和、何度も武藤・汰木がカットインからエリアに迫る場面を見せると、後半10分。
今度は右サイドから関根・長澤・青木がパス交換ののち、長澤がクロスを上げファーサイドで興梠がヘッドで落とし、汰木に渡る絶好のチャンスを作りましたがシュートは撃てず。

この直後に汰木→荻原への交代を行った浦和、これが効きました。
15分中盤で長澤がトラップでレアンドロ・デサバトをかわした後左にパス、受けた荻原はドリブルでエリア内左へ進入した後、果敢にシュート。
GKキムジンヒョンを抜いたものの右ポストを直撃、しかし興梠が詰めて事無きを得てゴール。
荻原に0.5点ぐらいあげたい得点が生まれ、同点に追い付いた浦和。

その直後からも荻原・関根の両WBを軸に怒涛のサイド攻撃。
後半16~18分の間に、実に5度もセレッソ陣内で攻め込む機会があり、クロス・カットインを仕掛けましたが肝心のシュートは撃てず。

逆に荻原中心の攻撃を繰り返す事で、ボランチへの守備負担が相当なものに。(それ以前から、という感じもしますが)
後半25分、右CB・岩波のロングパスに荻原が受けにいくも跳ね返され、そのセカンドボールを拾った武藤から受けた荻原がシュート。
これは武藤に当たってゴールならず、その直後のセレッソの攻撃、中盤での柿谷のドリブルを阿部が引っ張って止めた事で反則・警告を受ける事に。
このプレーの直後、セレッソは柿谷→田中へと交代。

以降浦和のサイド攻撃は次第に尻すぼみとなり、29分にはCB鈴木大輔ロングパス→興梠落とし→青木ドリブルという半ば強引な攻撃。
武藤がゴール前でキープするもクリアされ、その後関根のクロスも跳ね返された後、拾った阿部のパスを受けた青木がシュート。
これがGKキムジンヒョンにキャッチされると以降は手詰まり状態に。

それを受けたのか32分、長澤→杉本へと交代。
何としても2点目を、という采配を見せましたが結果的には裏目に出てしまいます。

34分にも関根が田中にチャージして反則・警告を貰った浦和。
その直接フリーキックこそ、丸橋の直接シュートは外れ事無きを得ましたが、最悪の事態が37分に起こります。
奥埜のポストプレイを受けた鈴木孝司(ブルーノ・メンデスと交代で出場)が受け、仕掛けにいった所を対面の阿部が引っ掛けてしまい反則・警告となり、2枚目で阿部が退場に。

これで勝ち越し点どころでは無くなった浦和ですが、混乱・立て直しを図らんとする時間はあまりにも短かった。
直後のフリーキックの合間に守備を固めるべく興梠→柴戸への交代が認められましたが、残念な事にこの方策でも収拾できず。
39分、デサバト→松田→水沼というパスの流れで柴戸が剥がされ、そのまま水沼→鈴木孝→松田と渡りがら空きの中央へと持っていかれ、田中へとパス。
田中は豪快にミドルシュートを放ち、ゴール左上隅へとぶち込み勝ち越しゴール。

その後は守りを固めに入るセレッソに対し、一人少なくなった状態ではどうしようも無く。
可能性の感じられない、杉本への放り込みを仕掛け続けるだけの時間となったアディショナルタイム。
そのまま1-2で試合終了の笛を聞く事となりました。

 以前は「優勝争いに加わったシーズンの翌年はJ2降格する」などという有り難くないジンクスもあったセレッソですが、ここ2年は一桁順位を継続しており、そして今季も上位をキープ。
ようやく地盤が出来上がった3年間という印象で、今後Jリーグにどんな勢力図を描いていくのか楽しみです。

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DAZN観戦 2019年J2リーグ第31節 愛媛FCvs徳島ヴォルティス

2019-09-12 16:53:01 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の愛媛の記事はこちら(27節・千葉戦)
※前回の徳島の記事はこちら(25節・鹿児島戦)

四国ダービー。
こう呼ぶと、「讃岐(前年にJ3降格)との試合はどうなんだよ」と言いたくなりますが、讃岐が両クラブと絡む試合は「クラシコ」と呼ばれるそうです。

それはともかくとして、愛媛・川井健太監督も珍しいスーツ姿で指揮を執るなど普段との違いが見られたこの試合。
ダービーフラッグも用意しているなど演出面も見逃せなく、そのフラッグは前年最後に勝利した愛媛が所有していたとの事。(今季前半戦は1-1の引き分け・9節)

試合開始。
開始早々徳島はヨルディ・バイスのロングパスから攻め、受けた杉本が野村とワンツーで左サイドを突破してクロスを上げます。(これはGK岡本がキャッチ)
これが号砲だったのか、その後もディフェンスラインからのロングパス主体の攻めを敢行。
前半6分には再びバイスがロングパス、今度は右の岸本を使って好機。
ここから渡井→岸本→河田ポストプレイ→岸本→小西と渡り、これを小西がミドルシュートにいきましたが枠外に。
ポゼッションサッカーに定評のある徳島らしからぬ序盤の時間を過ごしていきます。

一方の愛媛も、それに合わせるかのように山崎や茂木がどんどんロングパスを上げていく攻撃を敢行。
ただこちらはロングパスからの好機はあまり無く、徳島のパスを遮断してからの好機が目立ちました。

13分、中盤でのパスカットから神谷がドリブルで運んでエリア内へスルーパス。
山瀬が受けるもシュートは撃てず、下川→神谷と繋ぐ所でパスカットに遭います。
22分にも中盤で山瀬がカット、そのまま近藤→神谷と繋がり、神谷がミドルシュートを狙いましたがGK梶川がキャッチ。

お互い3-4-2-1のフォーメーションというミラーマッチなので、ポゼッションをある程度捨てての攻撃が展開されたのでしょう。
前半も中盤以降はその傾向は薄れますが、今度は攻め手に悩む膠着状態に。
徳島がボールを握るものの、愛媛がしっかりと人に付きつつブロックを崩さない陣形を保つため攻勢に出れないという時間が続きました。

その均衡が崩れた時どちらに流れが来るのか、というのが注目ポイントでしたが、掴んだのは徳島でした。
ボール保持していても攻められない、そんな状況にも焦れる事無く、30分以降攻勢に。
しかしそれでも愛媛の集中力は切れる事無く、この時間帯で徳島が放ったシュートは1本のみ。(35分の内田のミドル)
逆に31分には、反則の笛が鳴った後もプレーを続けたバイスが愛媛・前野にチャージしてしまい、警告を貰うといった我慢の代償を支払う破目に。(バイスはこれで次節出場停止)

40分以降は愛媛も攻撃チャンスが増えますがシュートは放てず(36分に田中がミドルを放った)。
そのまま時間は経過していき、アディショナルタイムに徳島が直接フリーキックを得、バイスが直接狙った所で(右足で巻き気味のシュート、GK岡本がセーブ)前半を終えます。

後半もどちらが主導権を握るかという展開になりますが、今度は双方好機を作っていきます。
後半2分に徳島は左サイドでパス回し、岩尾のパスを受けた杉本がエリア手前からクロスを上げ、河田が頭で合わせにいったものの辛うじてGK岡本がパンチング。
直後の3分、愛媛は神谷の左サイドへのスルーパスからチャンス、受けた下川はクロスを上げずに中央へパス。
これを山瀬→近藤ポストプレイ→山瀬シュートという攻めを見せましたがGK梶川がセーブ。

5分の愛媛の右からのコーナーキック、選手がゴール前に密集を作った所、キッカーの前野はその後方へクロス。
ファーに流れた所を神谷が収め、反転シュートを放ちますがこれもGK梶川がセーブします。
6分の徳島の攻撃は右サイドをDFの石井がドリブルしてからパス、河田がポストプレイで再び右に流し、受けた岸本がクロス。
これをこれまたDFの内田がヘディングにいったものの、ミートせず流れてしまう事に。

双方好機を得る展開はまだ続き、8分の愛媛は、徳島・野村のミス(クリアボールをヘディングも下川の方に転がる)から下川がボールを持ちエリア内左へ進入。
グラウンダーでクロスを入れ、ニアで藤本が右足で合わせますが、当たりは薄くゴール右へと逸れていき決定機を逃します。
徳島は12分のコーナーキックから、バイスがエリア外に流れたボールを拾うと、杉本に渡し左サイドから二次攻撃。
杉本がフェイントを入れながら溜めを作り、中央へ送ると受けたのはバイス。
左へ切り替えした後、エリア手前からシュートを放つもののGK岡本にキャッチされます。

15分も徳島のチャンス、敵陣やや深い所でボール奪取して、左サイドから杉本→渡井→野村と渡りエリア内へ進入。
野村のシュートはまたもGK岡本が止め、こぼれ球を岸本が詰めにいくも愛媛・下川が間一髪クリア。
19分には愛媛、コーナーキックからのクリアボールを下川が中盤で拾ってロビング。
これをエリア手前で山崎がエリア内へと落とし、田中が受けてシュートを放つもゴール上へと外れてしまいます。

オープンな展開へと移行していき、前半ゲームをコントロールされていた印象の愛媛にもワンチャンスが生まれてきたような内容の後半。
この日の愛媛は、前節のレギュラーを3人欠いた状態で試合に臨み、しかも出場停止(野澤)・代表に参加(長沼)・故障(丹羽)と色とりどりな内訳です。
右ウイングバックの小暮はこの日3試合目の出場で、後に交代で出場する河原が5試合目・西田が8試合目と、苦しさは否めなかったと思います。(ただし小暮は前年レギュラー、河原・西田は既にベテランなので経験面での不安は少ないはず)

そんな状況なので、前半は我慢して願わくばスコアレス、そして後半勝負という展開に持っていく算段だったのかもしれません。
それが本当だとしたらその通りの展開になりましたが、惜しむらくはこれらの好機を決めきれなかった事でしょうか。

その後徳島側は再びロングパス主体の攻撃にシフトします。
愛媛の気勢を削いで試合を落ち着かせるのが目的だったでしょうか、20分以降次第に愛媛の攻撃機会は減少する事に。

そして後半28分から、徳島はボールを握り攻撃を仕掛けます。
空中での競り合いから敵陣で岩尾がボールを持ったのが始まりで、以降河田に入れる→岸本シュートもブロック→渡井拾って一旦戻す→(バイス左サイドへ展開→杉本受けるも戻す)×数回という長い攻撃。
そして小西の縦パスが防がれて内田が拾った後、今度は河田のポストプレイを交えて野村が右から前進。
パス交換からエリア内右へ進入してシュート、愛媛・山崎がブロックに入るも勢いは止まらず、ゴール右へと突き刺さる先制ゴール。
実に1分20秒もかけてのフィニッシュで、徳島らしいポゼッションの攻撃を完結しました。

試合を見事にコントロールする事に成功した徳島。
32分にも小西のドリブルから、野村がエリア手前左から際どいシュートを放ちます。(GK岡本セーブ)

愛媛はここまで手を付けなかった交代枠を使い、流れを引き戻す試みを見せます。
33分、小暮に代えて有田を投入し、フォーメーションを4-4-2にシフト。(近藤・神谷がサイドハーフに)
その後藤本→河原(37分)、田中→西田(41分)とカードを切っていき、35分以降攻勢に出るものの決定機を作る事は無く。

これを耐え抜いた徳島がその後反撃。
43分、敵陣で内田がパスカットしてそのままエリア手前まで行き、ミドルシュートを放ちますがGK岡本が触った後ポストに当たって得点ならず。
直後のコーナーキックでも、キッカー野村ニアに上げる→河田フリック→ファーで石井合わせるという際どい場面を作ります。(枠外)
アディショナルタイムでもじっくりボール保持して逃げ切りを図り(&残していた交代枠も使い)、そのまま0-1で動かず試合終了。

この勝利で4連勝となった徳島。
連勝の間スタメンも、この日に清武→杉本と入れ替えたのみで後は固定と安定感が生まれています。
しかし次節(長崎戦)はディフェンスの要であるバイスが出場停止。
以前中心選手の岩尾が出場停止した新潟戦(26節)では0-4の大敗を喫しているだけに、アクシデントへの脆さを見せる愚を避け、昇格争いに食い込みたい所でしょう。

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DAZN観戦 2019年J2リーグ第31節 東京ヴェルディvsレノファ山口FC

2019-09-11 17:17:34 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回のヴェルディの記事はこちら(23節・愛媛戦)
※前回の山口の記事はこちら(28節・甲府戦)

ラグビーW杯開催によるFC東京の「アウェイ8連戦」が話題ですが、同じく味の素スタジアムをホームとするヴェルディもその影響を被る訳で。
ヴェルディには味の素フィールド西が丘(以下味フィ西)というセカンドホームがありますが、これもJ3・FC東京U-23、JFL・東京武蔵野シティFC等が使い果ては女子サッカー・なでしこリーグでも使用されるという忙しさなので常時使う訳にはいかず。
その味フィ西で開催となったこの日の試合。(ちなみに台風の影響でキックオフ時間が早まる事態に)

永井秀樹氏が新しく監督に就任したヴェルディ。
26節・京都戦での同じポゼッションスタイルのサッカー同士の対決で0-4の大敗、その直後に起こったキャプテン・渡辺のマリノスへの移籍。
「ひょっとして崩壊の序章では……」とも思えた永井政権ですが、9戦で4勝2敗3分と一定の成績を残しています。

永井色が濃く出ているのが選手起用、特にディフェンスラインはじめ後方の編成です。
前監督(ギャリー・ジョン・ホワイト氏)の末期、つまり3バックの時期ではセンターバックに李・若狭・平、ウイングバックに永田・小池というレギュラーで大体固まっておりました。
それが、4バックにシフトしたのもありますが現在DFはCBに近藤・内田、サイドバックに奈良輪と新加入のクレビーニョという編成。
前者のメンバーは永井氏就任と同時にレギュラー落ちしたり、京都戦を境に見限られたりして、小池だけが前線でレギュラーに残っている現状。(奈良輪はホワイト氏の4バック時ではレギュラーでしたね)
ボランチだった井上も、過去3試合はベンチメンバーに落ちており、そしてこの日はウイングでのスタメンと流動的に。
そしてボランチには井上と同じユースからの生え抜き・山本を抜擢しています。

それに合わせるかのように夏の移籍による選手編成も入れ替え激しく。
前述の渡辺の他、FWの林が移籍し(町田にレンタル)助っ人FWネマニャ・コイッチが退団。
新たに入団したのが新井に、カンスイル、クレビーニョそしてジャイルトン・パライバという助っ人軍団。
前々年J2でプレー(群馬)していたFWカンスイルは中々フィット出来ずにいる現状ですが、クレビーニョは29節・水戸戦からスタメン起用され定着。
そしてこの日、パライバが右ウイングの位置でスタメン出場してきました。

試合序盤は山口がやや押し気味。
前半8分、高井が左サイドをドリブルしエリア左脇で吉濱にバックパス、吉濱がエリア内にロビングを上げて山下がヘディングシュート。(枠外)
その後もコーナーキックを連続で取るなど攻勢をかけますが、その2本目に落とし穴が。
キッカー吉濱のクロスがクリアされた後、奈良輪が縦パスでカウンター。
森田がスルーパスを通すと、抜け出したパライバが一気にGKと一対一になり、エリア手前からシュートを放ちあっという間のゴール。
これまでのポゼッションスタイルとは一線を成した速い攻めで先制したヴェルディ。

その後再び山口は攻め、コーナーキック2本にフリーキックとチャンスを掴みます。
14分のフリーキック、右ハーフレーンからキッカー三幸がクロス、中央で菊池がヘディングで合わせますがゴール上に外れます。

山口が押し気味ながら好機を生かせずにいると、次の1点もヴェルディに。
19分にクレビーニョとパライバがパス交換しながら前進、クレビーニョは山口・高井のスライディングを受け潰されますが、こぼれ球をパライバが拾ってドリブル。
山口・楠本をあっさりかわし、右サイド奥まで入りグラウンダーでクロスを入れると、中で井上が足で合わせてゴールに蹴り入れました。

圧倒的なスピードを披露しヴェルディにリードを齎したパライバ。
一方それに翻弄されていたのが山口で、2点ビハインドとなってからは、スタート時の4-3-3のフォーメーションが流動的に。
山下がFWの位置に張ったり、高井と田中パウロ淳一がウイング同士でポジションを入れ替わったりと、その意図は伝わるものの苦境を打開する有効な手段とは成り得ず。

前節(岡山戦)から、再びパウロ・工藤の補強組をレギュラーに取り入れた山口・霜田正浩監督。
それは今季前半に4バックで戦った時期とさほど変わらないシステム・メンバーなのですが、その時期の戦績は芳しくなく、16節・水戸戦から3バックのシステムに移行し勝ち点を稼ぎました。
しかし夏の移籍で高木・瀬川といった主力がチームを離れ、このシステムを維持する事が難しくなり、28節・甲府戦から元の4-3-3のフォーメーションを採っているという今季の歩み。

選手を当てはめる段階で苦労している印象で、ストロングヘッダーでセンターフォワードに最適と思われた山下がウイングやMFで出場を重ねているのが象徴的。
またこの日は高井が5試合ぶりにスタメン復帰(26節・水戸戦で負傷)しましたが、離脱中にフォーメーションが変わっていたという事態になってしまいました。(3バック時は主にシャドーで出場)

前半38分にクロスの跳ね返しを三幸がヘディングで縦へ送り、吉満が2タッチでエリア内へスルーパス、そこに工藤が走り込みます。
しかし工藤のシュートはGK上福元が足で阻み、決定機をモノにできなかった山口。

前半を2-0で終えると、後半頭に双方選手交代。
ヴェルディは前半頭部を打った場面があった森田に代えて小池を入れ、ウイングの井上を中盤にシフトします。
山口は吉濱に代えて池上、こちらは同ポジション。

しかし開始早々、試合を動かしたのはまたしても規格外の助っ人でした。
前半終わり際から井上とサイド交換をしていたパライバ、左ウイングでも躍動します。
山口・菊池のミスからボールを拾うと左サイドを一気にドリブル、菊池のマークも気にせず、カットインからエリア内に進入。
たまらず菊池は手を使って止めるものの、パライバは倒れ審判の笛が鳴りPKという事態に。(菊池には警告)
これを蹴るのはCFのレアンドロ、最初のグラウンダーのシュートこそGK吉満にキャッチされますが、これが吉満が蹴る前に動いたという判定でやり直し。(吉満に警告)
再度のシュートはキッチリと右へ決め、ヴェルディが追加点。

パライバが躍動する事で、CF・レアンドロも腰を据えてポストプレイでボールを裁く事が出来るようになった印象。
積極的に降りてきてボールをはたくその姿は司令塔のようでした。
後半9分、左サイドの井上のパスからやってきたボールが梶川→山本→レアンドロへと渡り、レアンドロはトラップ→ロングキックという流れで右サイド奥へボールを送ります。
これを抑えた小池が切り返してバックパス、クレビーニョがシュート(ブロックに阻まれる)というチャンスを演出しました。

その直後の10分、ヴェルディに4点目。
決めたのはまたもパライバで、フリーキックからの二次攻撃で梶川→山本→パライバと渡り、エリア内左から巧みにグラウンダーでコントロールシュートを放ったパライバ。
右ゴールポストの内側に当たってゴールインという絶妙なシュートでした。

一気に敗色濃厚に追い込まれた山口。
その後3バックにシフト(ウイングバックは右に石田・左にパウロ)し一矢報いようとします。
4点差もついたためか、ヴェルディ側もそれほどリトリートに徹する訳でも無く、何度か決定機は作れました。

後半18分に右サイドの石田が中央へ向けてロングパス、これを宮代(工藤と交代で出場)がエリア内中央で受け、ヴェルディDF・近藤のブロックをかわしてシュート。
しかしGK上福元に阻まれ、22分のコーナーキックからの山下のヘディングシュートもキャッチされるなど、当たりまくりだったこの日の上福元。

30分には三幸のロングパスを右サイド奥で石田が拾い、ここから波状攻撃。
暫く続いたパス回しから石田がエリア内右へスルーパス、前が走り込んでクロスを上げ、GK上福元がパンチングで出すも尚も三幸が拾ってパウロがクロス。
池上がフリック気味に流した所を岸田が合わせますがこれもGK上福元が防ぎ、上空に上がったボールは岸田と上福元が競り合い、ゴール前にこぼれたもののかき出され、その後山口も繋いで山下がシュートしますがゴールは奪えず。
43分にはコーナーキックの二次攻撃、三幸ヘディング→楠本ダイレクトで右へはたく→前と繋ぎ、前のクロスに菊池が足で合わせるもGK上福元がこれもセーブ。
最後まで上福元という牙城を崩せず、山口は攻め込みながらも無得点で試合を終える事となりました。

一方のヴェルディも攻められっぱなしではなく、レアンドロのパスワークを中心に、山口ゴールに迫る事が何度かありました。
アディショナルタイム、奈良輪がボール奪取し左サイドをドリブルしてから中へパス、レアンドロが右へとはたきサイドチェンジ。
受けたパライバがエリア内右からクロスを上げると、上がっていた奈良輪がボレーシュートを放ちますが枠外に。
その後に小池の縦パスからレアンドロがポストプレイ、受けた井上が敵陣に進入しパライバ→新井と繋がり、エリア内左から新井がシュートを放つもバーをかすめる惜しい結果に。

少し前まではポゼッションスタイルへの拘りが強く、例によって中々シュートまで持っていけない試合が目立ったヴェルディ。
しかしこの日はパライバの活躍もあり、決定機まで持っていく攻撃を最後まで見せる事が出来ていました。
果たして今後このスタイルは継続できるのかに注目が集まりそうです。

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DAZN観戦 2019年J2リーグ第31節 柏レイソルvsモンテディオ山形

2019-09-10 17:05:04 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の柏の記事はこちら(24節・栃木戦)
※前回の山形の記事はこちら(29節・栃木戦)

両チームのスタメンを見ると、柏が助っ人4人を一度に並べたのに対し、山形はゼロ。
しかも柏は、MF以前のポジションに4人全てを使っていました。
おまけにFWジュニオール・サントスはこれが来日初スタメンとの事で、首位を快走しているクラブにしては随分と思い切った構成で挑んだものです。

その(あくまでJ2では)強豪に違いない柏ですが、その試合内容は極力シンプル。
縦に速い攻撃が主流で、ポンポンとディフェンスラインからボランチへの、あるいはサイドバックからサイドハーフないしは降りてきたFWへの縦パスを入れてきます。
しかしクリスティアーノや江坂・オルンガ(この日はケニア代表に合流のため欠場)とJ1レベルの選手が前線に揃っていれば、それだけで相手には脅威になり得ます。
良い縦パスが入った後は、スルーパスありワンツーありポストプレイありと、多彩な攻撃法を見せて決定機を作る。
このサッカーで、11連勝(前節・新潟戦でストップ)・13戦無敗(継続中)と無類の強さを誇ってきました。

しかしこの日、先制したのは山形でした。
立ち上がりから何度かコーナーキックを得たように、強者相手でも臆する事無く。
前半9分、右サイドで坂元がスローインを受けた所を柏左SB・古賀に倒され、今度はフリーキックを得ます。
するとキッカー中村駿のクロスが良い軌道を描いてファーサイドに落ち、そこに山岸が頭で合わせてゴールゲット。

先制した山形、その後も柏の攻撃を凌ぎつつ、サイドからの攻撃に活路を見出します。
タレント揃いのイメージな柏ですが、手薄なのが両SB。
左は古賀が固定されていますが、守備面で穴になっているようで、前節では新潟にそこを突かれ続けてチームは苦戦。
そして右ですが、新潟からレンタル移籍してきた川口が故障してこの日はベンチ。(26節から4試合連続スタメン)
小池の海外移籍と併せて一気に不透明なポジションとなり、前節は田中スタメン→後半頭から瀬川が入るという具合に一試合単位でも不安定。
その瀬川のプレーは良かったらしく今節も継続したものの、元々前線の選手だけにやはり緊急的だったのは否めず。

そんな柏の穴を突く山形の攻撃、右サイドでは坂元が、左サイドは山田・山岸が中心となりサイドを崩さんとします。
たまらず柏側は17分に山岸に対し瀬川が、19分には大槻に対し大谷が反則を犯してしまい、後者が得点に結び付く事に。

右サイドからのフリーキック(1点目と近似的な位置)、中村駿のクロスは今度はゴール中央に上がり、合わせたのはDFの熊本。
強烈なヘディングシュートは一旦GK中村航輔が止めたものの、こぼれ球を大槻が蹴り込んでゴール。
20分で2点、しかもいずれもセットプレーと効率良い攻撃を見せた山形。

反面、失点とともに反則も多発してフラストレーションが溜まる展開だった前半の柏。
直後の21分には、山形・柳がマテウス・サヴィオから反則気味にボールを奪いますが笛はならず。
これを見て逆上したのか、直後サントスが柳にバックチャージして反則・警告となった場面はその象徴だったでしょう。

飲水タイム(23分)を挟み柏は怒涛の攻撃を開始しますが、ブレーキになっていたのがFWのサントス。
先程の警告で精神的に不安定になっていたのか、あるいは初スタメンという事で連携面で課題が残っていたのか。
チャンスボールを受けてエリア内へ進入してもシュートを撃てない場面が多々あったり、はたまたシュートを撃とうとしてクリスティアーノと被ってしまったりと、流れに乗れないシーンが目立ちます。

前半39分からは山形は一度もチャンスを作れず、前半終了までひたすら柏が攻撃。
アディショナルタイムにようやくサントスがポストプレイでチャンスに絡み、これを受けたサヴィオが左に展開し、古賀がグラウンダーでクロス。
これにサントスがスライディングで合わせにいきますが僅かに届かず。
このサントスのプレーで、柏は期待をほんのりと持って後半に臨むことが出来ると感じました。

そして後半4分の柏の攻撃、敵陣でサイドチェンジを繰り返し、右サイドから瀬川がクロス。
山形DF・栗山のクリアが古賀に当たってこぼれた所を、クリスティアーノが後ろ向きでヒールで叩き込んでのゴールを挙げて1-2。
技量の高さを見せ付け、試合の行方を判らなくしたクリスティアーノ。

サントスこそ未知数なものの、やはり柏の助っ人は能力十分。
プレースキックも務めるクリスティアーノの他、サヴィオはサントスと同時期に入団した選手ながら、すぐに順応して8試合4得点と活躍。
ヒシャルジソンは警告の多さこそ玉にキズですが(開幕から4試合連続警告で出場停止とかあった)、ボランチの一角として欠かせない存在となっています。
そしてこの日不在だったオルンガ。

そんな首位チーム相手に、逆に助っ人ゼロというスタメンで挑んだ山形。
最も多く出場しているジェフェルソン・バイアーノすら最近はチョイ役で、とにかく組織力を維持する事で上位戦線に君臨しています。

DFに長期離脱から復帰してきた加賀を加え、ベテランの力を借りる事で再びチームを引き締める事に成功。
彼がスタメンになって以降4試合連続で無失点と、見事に結果に表れているのが気持ち良い。

ベテランといえば、ドイスボランチの一角を占める本田。
今季は相方のボランチである中村駿に攻撃のタスクを任せ、自身は低目の位置でスルーパス一本を通す役に徹する……。
そんなイメージを抱いていましたが、この日は強敵・柏が相手という事もあったのか、積極的に攻撃に顔を出していました。
といっても中村駿が大活躍した事もあり、相対的にはあまり変わっていない印象でしたが。
主に右サイドでウイングバック・柳を使うのが役割だったのでしょうが、柏のサヴィオの存在で柳が中々上がれなかった前半、大槻にポストプレイをしてもらう縦パスが主な活躍面だった本田。

しかし後半10分辺りから、やっとというべきか右サイドで柳が躍動し始めます。
中村駿のロングパスを受けた柳、その後坂元に繋いだ場面こそ柏・鎌田に奪われますが、直後の攻めでは本田→大槻ポストプレイ(鎌田がチャージして倒れるも流してその後警告)→本田右へパス→柳がアーリークロスを上げます。(クリアされる)

前半の右サイドの攻めは坂元頼みな感が否めずでしたが、ここに来て攻撃が多彩化。
そして13分、本田→中村駿→山岸→大槻と渡り、大槻は浮き球をエリア内左に入れて山田がヘディングで落とします。
これを受けた中村駿、山岸とのワンツーでゴールに迫ると、柏・瀬川のブロックより早くノーモーション気味にシュート。
ゴール左隅を突いてGK中村航輔も届かず、グラウンダーでネットに突き刺さり山形が3点目。

その直後、加賀が接触で倒れた際手首を痛めるアクシデントもあり、試合の針は柏に振れ始めます。(加賀は最後まで出場も、試合後骨折が判明)
しかし22分、坂元が右サイドでボールを奪いドリブルすると、サヴィオに倒され反則。
このフリーキックを、中村駿が蹴ると見せかけて自身が直接シュート。
グラウンダーのシュートはGK中村航輔のニアサイドを突き、ゴールラインを割ってからセーブされるゴールを見事決めて4点目を奪います。

その後も本田のスルーパスで柳がサイドからシュートを狙うという山形の良いシーンが見られ(28分)、このまま推移するかと思われた試合ですがここから柏が反撃。
直後の柏の攻撃、サヴィオが左サイドからクリスティアーノとワンツーでエリア内に入り、そのままやや角度が付いた位置からシュート。
豪快にゴール右に突き刺さり、柏の反撃の狼煙となる2点目。

そして31分、ヒシャルジソンのボール奪取からサントスがドリブル。
柳が中央まで追ってスライディングで止めるも、こぼれ球がクリスティアーノに。
するとエリア手前から思い切ってミドルシュートを放ったクリスティアーノ、ビューティフルと表現するしかないゴールを決めて3点目。
たちまち再び1点差になります。

その後も押せ押せの展開を見せる柏。
35分には再びヒシャルジソンが左に展開、古賀が1タッチでサヴィオに送り、サヴィオのパスに対しクリスティアーノがヒールパス。
再び心にくいクリスティアーノのヒールでサントスにシュートチャンスがやって来ますが、そのシュートはブロックされます。
39分には右からのコーナーキック、クリスティアーノがファーサイドへクロスを上げ、江坂がゴール右へヘディングシュート。
これはGK櫛引がビッグセーブを見せ同点ならず。

この時間帯で追いつけなかった柏、次第にペースダウン。
逆に45分には山形が決定的なチャンスを迎え、バイアーノ(大槻と交代で出場)の左コーナーでのボールキープから、クリアボールを拾った後本田が左サイドにスルーパス。
抜け出した山田の低いクロスに完全フリーで南(山岸と交代で出場)がボレーで合わせるも、シュートはゴール右に逸れてしまいました。

とどめを刺し損ねた山形、その後のアディショナルタイムで逃げ切り体制に。
柏はサヴィオクロス→クリア→瀬川ダイレクトでシュート→江坂がコースを変えようとするも合わずゴール左に外れる、というチャンスがあったものの得点は奪えず。
そのまま3-4で試合終了、激戦を山形が制しました。

技術では柏が上回りながらも、櫛引・栗山を中心とした守備で逃げ切った印象を残した山形。
スコアこそ乱打戦でしたが、山形の勝ちパターンは守られた試合となりました。

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サッカータウンの旅 ~川崎・等々力編

2019-09-09 19:39:44 | その他旅行記

今回の目的地である等々力陸上競技場。
しかしそこまでの足取りは、前日から長旅(といっても駅から歩ける範囲にしか行っていないが)を続けてきた身にとっては決して易しいものでは無く。

東京都心から最寄り駅・武蔵小杉までは大まかに2つのルートが。
まずは品川駅から、急行ともいえる横須賀線で向かうもの。
次に目黒駅から東急(東急目黒線)に乗り換えて向かうものがありました。

どうせなら両方を使ってみようと、行きは前者を利用。
途中止まったのは僅か1駅(西大井)と確かに速かったですが、武蔵小杉に着いた後苦しむ事に。
駅出口まで長い距離を歩く破目となり、その間に南武線のホームにまで足を踏み入れたりと、足の疲労が無視出来ない域にまで達していた身にとってはキツい道のりでした。
結局、出口は後者のと同じもの。

さて武蔵小杉の地に降り立ち、そこからスタジアムに向かうまでの道のりには、延々と↓ののぼりが。

公式HPに徒歩20分と書いてあったうえ、持参の地図を見ても素直な一本道とは言い難かったので非常にありがたく、またデザイン的にも癒される。
それにしても、ふろん太はJリーグで最も「くん」付けをするかどうかで悩むマスコットでありますな。(どうでもいい)
しかしやはり徒歩で向かうにはやや遠く、おまけに進むにつれて車道も細くなり、それに合わせ歩道も少なくなっていき危なっかしい歩きに。

道中寄り道。
川崎のオフィシャルグッズショップ「アズーロ・ネロ」に入店し、こちらを購入。
木製のキーホルダーです。(自宅で撮影)

店内のTVでは、DAZNでおなじみの「オールゴールショー」が流れていました。
しかもJ2バージョン。
その映像を観て興奮度を上げていきたい所でしたが、試合前という時間帯で川崎サポーターも多く居た中ではそんな訳にはいかず。
丁度千葉vs愛媛の、愛媛逆転のシーンが映っており興奮を自制するのに困った

そして何とか辿り着きました。
前回はスタジアムグルメ・マスコット・試合内容にウエイトを置いて書いたので、今回は主にイベントの事をば。

スタジアムに入る前に立ち寄った「フロンパーク」
そこでは「川崎ゲームショウ」と釘打っての、ビデオゲームに比重を置いたイベントが開催されていました。

ゲストが高橋名人という事で、彼の代名詞的なシューティングゲーム「スターフォース」のブースが。
どうせなら「高橋名人の冒険島」を用意してあの極悪難易度を体現させた方が

こちらは「ボンバーマン」の対戦用のブース。

そんなゲーム色満載のフロンパーク、音響もゲームミュージックをふんだんに使用していました。
それにしても、スタジアムに着いて最初に聴いたものが「ドラゴンクエスト」の戦闘曲……
いや、良い曲なのですが、サッカー観戦をベースに置いていた身としては肩透かし感が拭えず。
どうせならサッカー繋がりで「Jリーグエキサイトステージ」の曲をだな

そんな雰囲気はスタジアム前まで来ても続き、延々とドラゴンクエスト(以下ドラクエ)の音楽が鳴り響きます。
しかもファミコンでのシリーズ、主に2~4の曲ばかりで、このイベントは完全にレトロゲームの方に比重を置いているようでした。

スタジアムに入り、購入したスタジアムグルメを食している最中、今度は「ファイナルファンタジー」シリーズ(以下FF)の音楽が。
しかも「勝利のファンファーレ」を、1~6まで順々に流すという贅沢な演出。
何故FFにスーパーファミコンでのシリーズの曲が取り上げられてドラクエには無いんだ、と突っ込みを入れたくなりましたが、試合終了直後明らかになります。
尚、「チャレンジャー」の音楽も聞こえてくる等、必ずしもドラクエ・FF一辺倒では無かった事を述べておきます。

ゲームの他、この日はスポンサー・JAセレサ川崎とのコラボを前面に押し出していました。
農業という事で、カブレラとの相性は抜群。

 

来場者に配られたクリアファイルの表裏両面。(自宅で撮影)

そうしてスタメン発表の時間が。
しかし今回は「川崎ゲームショウ」とのコラボであり、通常バージョンとはかけ離れた選手紹介に。
おかげで自分は呆気にとられておりシャッターを押せず。
説明すると、ドラクエの戦闘画面風の選手紹介を個人々々行っていました。詳しくはこちら
何故知念のとくぎにポストプレイが入ってなかったのか

 

申し訳程度に撮った2枚。
ドラクエのタイトルを川崎風にアレンジしたものと、選手紹介の後の予想フォーメーションの図です。
助っ人までひらがなで表記されるのはシュールですな。

試合内容はこちらに書いてあるので割愛。



そして試合終了の笛を迎え……
その直後、突然先程も流れたFFの「勝利のファンファーレ」が。
当然、試合の余韻に浸ろうとしていた自分は心の中でズッコケました。

この時流れたのはFF2のバージョンでした。
後になって考えると、「川崎が2得点だったからFF2だったのでは」との疑惑が頭に浮かびました。
本当だったなら、是非4点以上取って貰いたかった。

帰路につき、痛む足にムチを入れながら歩く事で再び武蔵小杉駅へ。
復路は前述の東急目黒線で都心に戻りました。

この日の等々力は1万4千人以上の観衆を集めましたが、時折周囲の川崎サポーターから「今日は少ないな……」という声が聞こえ、普段のリーグ戦では大盛況・満員御礼が通常である等々力・川崎。
ルヴァンカップだからという一言で全て片付けられ、おかげで自分もチケットを取れたようなものなのですが、それでも普段の等々力に準ずるスタジアムの雰囲気は感じられました。
むしろ札幌市民の自分にとってはカルチャーショックを受けっぱなしだったかも

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