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DAZN観戦 2023年J3リーグ第33節 福島ユナイテッドFCvs鹿児島ユナイテッドFC

2023-11-03 18:14:31 | サッカー視聴記(2023年その他)

<両軍スタメン>

監督交代以降調子を上げ、再度昇格争いを牽引するようになった鹿児島。
9試合で僅か1敗(6勝2分)と、再び強者の振る舞いで昇格に向けて一直線といった状況ですが、順風にいくかどうかは誰にも分らず。
それでもこのまま走り抜けたい残り6試合、この日は福島との「ユナイテッド・ダービー」。

立ち上がりはともに裏狙いのロングパス中心に立ち回るも、フィニッシュには辿り着けず。
福島はロングスローを交えるなど、ホームで久々の勝利(8/19以来)に向けて泥臭さを前回よりも二割増しにしたような感じで攻め上がり。

しかし試合が落ち着くと、鹿児島のビルドアップを対処する展開へと突入。
「偽サイドバック」戦術を多用し、主にボールサイドと反対側のSBが中央に絞る位置取りをする鹿児島の攻撃。
対して福島の前線は、この日も5-4-1というよりは、森が前に出ての5-3-2に近く見える布陣を取る事となり。
それでも、自発的にその布陣を取っていた以前に比べ、鹿児島の「偽SB」に対処すべく自然的にそうしていた感が強かったでしょうか。
即ち鹿児島が最終ラインから左へ展開し、逆サイドの星が中に絞るのに付いていくように、森が位置取るという感じに。
そしてドイスボランチは、以前のように上畑が左に張り出してこないので、鹿児島から見ての右サイドにはスペースが出来。

その対応姿勢を見た鹿児島。
12分に左でボールを持ったのち素早く中央→右へと展開し星がボールを持つと、そこに前に出て来たのはセンターバックの鈴。
いくら何でも出過ぎではないのかと思わされたものの、ちゃんとした理由があり。
その後もパスワークを続け(鈴は後ろへ戻る)中盤まで進むと、再び星がボールを持った際には今度は上畑がチェックにいく福島。
それでも端戸のポストプレイを絡めて前に進みクロスに辿り着く鹿児島、星の低いクロスに対しファーサイドで米澤が走り込むも、惜しくも合わず。

以降も福島が作ってしまうそのスペースを利用して攻める鹿児島。
主に端戸が開いてパスを受けるシーンが目立ち、鈴はその端戸のチェックを担当。
そのため先程は、端戸に対して動いた結果ボールに最も近くなっていたが故に前に出たための現象でした。

一方福島の攻撃は、最終ラインから繋ぐ姿勢でも、3-4-2-1の布陣にありがちな「ウイングバックが高目の位置を取る」事はせず。
柴田と田中は低い位置のままパスを受け、そこから裏を狙うパスを主体とした攻撃。
この日は(CBとWBの間に開く位置取りをする)吉永がベンチスタートのためか、彼ら(柴田・田中)を上げる手段に乏しいという従来の流れと変わらないものに映り。
しかしこちらも、WBにSBが出て来る鹿児島の対応を逆手に取った立ち回りの節があり。
SBの裏を突いて、開いてシャドーが受ける事でCBがサイドに張り出して来る鹿児島。
中央の守備を薄くするという意図のある攻めが出来ていた感がありました。
惜しむらくは、フィニッシュに辿り着けずその効果を表せなかった事でしょうか。

福島がアタッキングサードで攻めあぐねているうちに、鹿児島のチーム力が牙を向きはじめ。
24分にパスワークで例によって右サイドを攻め上がり、五領が田中に倒されて反則となると、そのフリーキックを素早くリスタート。
端戸→山口→星と経由し、右ポケットを突いた星がグラウンダーでクロスを入れると、走り込んだ米澤が逆向きとなってヒールシュートを蹴り込みましたがGK山本海が抑え。
28分には敵陣右サイドで星がボール奪取すると、パスを受けた藤本がその勢いのまま中央を突いてシュート。(堂鼻がブロック)
そしてそこからのCK攻勢で仕留めきります。

1本目の左CKでも米澤のヘディングシュートをGK山本海がセーブと際どい好機となり、続く2本目でクロスが跳ね返された後の二次攻撃。
左サイドへ展開し人数を集めて繋ぐ体勢に入ると、奥を突くのでは無くハーフレーンからの攻めを選択し、端戸がカットインからミドルシュート。
コントロール重視のボールがゴール右隅へと突き刺さり、攻めきって先制に成功した鹿児島。

リードと共に主導権も奪った格好となり、尚も鹿児島の好機は続き。
押し込まれる状況となった福島、何とか攻撃を断ち切っても、自陣からのスローインをカットされて攻め続けられるという悪循環に突入してしまいます。
36分に再びCKで攻める鹿児島、クロスの跳ね返りを星がダイレクトでミドルシュート。
大武がブロックしたボールが上空へ上がり、GK山本海がパンチングで弾いた所を米澤が追撃しましたが枠を捉えられず。

耐え凌ぐ姿勢を余儀なくされた福島。
41分自陣から森がドリブルで持ち運んでの好機を作り、アタッキングサードでの展開で右CKを獲得。
ここからも、クロスの跳ね返りを右サイドで拾った森、そのままカットインでミドルシュートを狙います。(枠外)
劣勢を個の力で打開する事で、ようやく初のフィニッシュに辿り着き。

その後も、星の自陣でのハンドがあったりで、セットプレーで得点を狙いにいった終盤の福島。
しかし得点どころか、終了間際には前線でディフェンスに入った鈴が足を痛めてしまう事態が発生し。
無事にプレーを続けたものの、不安材料を抱えて折り返す事となりました。

ともに交代は無く、迎えた後半開始のホイッスル。
反撃したい福島は、後半2分の最初の攻撃で大武が右→左へ対角線のロングパスを送り、田中を裏へ走らせ。
WBの上がりを使っての攻撃と、前半とは違った振る舞いを見せると、その田中の(森とのパス交換を挟んでの)クロスの跳ね返りを拾って堂鼻がミドルシュート。
かなり遠目からながら、これがゴール上へ際どく外れる惜しいフィニッシュとなります。

これが号砲となり反撃に掛かる福島。
続く3分には敵陣で雪江がボール奪取、拾った塩浜がドリブルでエリア内を突いてそのままシュートを放つも、これもゴール左へ際どく外れ。
6分には鈴も上がっての左サイドからの前進で、森のグラウンダーのクロスに柴田が走り込むもクリアされて右CKに。
ここから、キッカー宮崎のクロスをニアで塩浜が合わせヘディングシュート(GK泉森キャッチ)と、前半とは打って変わって数多フィニッシュを浴びせます。
そこまでの流れも、WBが前線で度々好機に絡み分厚い攻めを展開と良好なものであり。

試合を落ち着けたい状況となった鹿児島。
その流れを断ち切るように、13分敵陣で縦パスを中原がカットしてショートカウンター。
縦パス→藤本ポストプレイ→五領ミドルシュートは枠外だったものの、その一定の効果はあったでしょうか。
その後一進一退という展開も、勢いを失った福島は再び前半同様の流れに。
即ち低い位置で受けたWBから裏を狙うという攻めになり、それに伴い森・塩浜のシャドー頼みとなっていくアタッキングサード攻略。
そして後方でのビルドアップも、グラウンダーでのパスがズレてしまい、その結果鹿児島に陣地を押し下げられてやり直しといったシーンが続くなど一気に苦境となります。

それでも攻め手を緩める事は許されない福島。
22分に柴田のロングスローから、大武のフリックで混戦に持ち込むと、雪江のポストプレイを経て塩浜がエリア内でシュートという流れに。
しかしこのシュートはふかしてしまい枠外と、「突然の決定機に驚いてしまった」QBKような形で逃してしまいます。

26分に両ベンチが動き、福島は塩浜→長野へと交代。
鹿児島は一気に3枚替えで、端戸・五領・藤本→山本駿亮・武・鈴木へと交代します。(いずれも同ポジション)

絶好の同点チャンスを逃した事で、焦りが露わになる福島。
27分に自陣で反則を受けて鹿児島の攻めが途切れるも、素早くリスタートでショートパスを出した結果囲まれて奪われ再度鹿児島の攻撃に。(ショートカウンター風に繋ぎ、米澤がミドルシュート・枠外)

すっかり立ち上がりの好循環が失われてしまったようでしたが、直後のゴールキックで、右へと寄せてから左スペースへフィードを送ったGK山本海。
これは上手く逆を突いた格好となり、受けた田中が奥からクロスを送り、クリアが小さくなった所を柴田がダイレクトでシュート。
しかしGK泉森がファインセーブと、鹿児島も硬さを発揮します。

先んじて動く鹿児島ベンチ。
34分にCKを得たというタイミングで、中原→木村へと交代。
ここからの攻めで、クリアボールを拾った米澤が奪われて福島のカウンターになりかけましたが、中盤で遮断して何とか凌ぎ。

守備意識が強まる鹿児島に対し、崩しを図れない状況となる福島。
36分に大武縦パス→雪江ポストプレイ→柴田スルーパスと素早く右から前進するも、走り込んだ雪江のクロスはブロックされて実らず。
相手が自陣で固める前に好機を迎えたいという意識は見られますが、その難度は高いというのもサッカーの常であり。
37分に2度目の交代を敢行する福島ベンチ、柴田・雪江→古林・澤上へと2枚替え。

39分の鹿児島、左サイドからパスワークで前進していき、遮断されるもすかさずゲーゲンプレス。
そして野嶽がカットした結果すかさず堂鼻に倒された事で反則、深めでのFKを得ます。
キッカー木村の中央へのクロスを、鈴木が合わせて叩き付けるヘディングシュートを放ったものの、バウンドしたボールはゴール上へと外れ。

これが鹿児島最後の好機となり、残り時間は主に守備を固めて逃げ切りの体勢に。
それでも手を緩めればプレスを掛けてくるので、福島はボールを前に運ぶのにも四苦八苦。
43分に最後の交代を敢行し、宮崎・森→吉永・樋口へと2枚替え。
宮崎が反則を受けてFKというタイミングでの交代でしたが、ここ(右サイド・かなり遠目)から放り込みを選択する(ファーに流れた所を吉永が折り返すもクリア)など、以降はロングボールへと舵を切ったでしょうか。

しかし一向に有効打が生まれない福島、時間はとうとうアディショナルタイムへ。
鹿児島は残されたカードを使い、米澤→広瀬へと交代し、これにより5バックシステム(3-4-2-1)へ移行と完全な逃げ切り体制に。(3バックは右か=広瀬・中央=戸根・左=岡本)
前に出て来た星の裏を突くなど一定の隙は見られたものの、それでもアーリークロスを上げるのが関の山といった福島。
最後までフィニッシュに辿り着けず、試合終了の時を迎えました。

逃げきって勝ち点3を得た鹿児島、2位の座を死守。
残り5試合で、次節(奈良戦)はチームトップの出場時間を誇る岡本がサスペンドと、楽観視できない状況は続き。
ここまで来れば一戦必勝という中、栄光に辿り着く事は出来るでしょうか。

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