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DAZN観戦 2024年J3リーグ第11節 松本山雅FCvsカターレ富山

2024-05-02 16:01:06 | サッカー視聴記(その他)

<両軍スタメン>

  • 松本ホームだが、↓とは逆のコートで前半スタート。

大宮が降格してきた事で、J1~J3全てのカテゴリを経験するクラブがまた一つ増えた今季。

そのうちの一つである松本ですが、今季もまた素直な昇格争いとは無縁となるシーズンの立ち上がりを強いられ。
過多な選手編成と、負傷離脱者が織り成す事で、中々メンバーを固定できずにいるというのがこの表を見た第一印象。
チームトップの出場時間者が、移籍組かつベテランの山本康・馬渡というのが寂しくもあり。
8節・金沢戦での6失点での大敗により、ディフェンスラインも安定せずな状況に陥ってしまったでしょうか。

この日は浅川が負傷離脱から復帰しましたが、その負傷という要素が依然として付いて回る事となり。
入りのボール争いの時間帯で、浮き球を拾いにいった菊井が下堂のチャージを受けて、肩を激しく痛める事態が発生してしまいます。(前半3分)
前年の古傷との事で、ここに来て再発し長期離脱……という事になれば、今後も苦戦は続きそうであり。
幸いここでは何とか復帰し、富山の攻勢を受けながらも何とか立て直さんとする松本。

すると8分、山本康の右サイドへのロングパスを馬渡が収めるという、チームを支えるベテラン移籍組コンビのホットラインからの攻めでコーナーキックに持ち込み。
ここでもショートコーナーから、山本康のバックパスを馬渡がダイレクトで手前からのクロス。
この低く鋭い角度が付いたボールに対し、ワンバウンドした所に浅川が頭から跳び込んで合わせ、ゴールネットを揺らし。
復帰戦の試合早々で、早くも自ら祝うゴールを挙げた浅川により先制を果たします。

松本はリードした事で、GK大内から繋ぐビルドアップでその時間を長く保たんという立ち回りへ移行。
富山のプレッシングをいなしてのパスワークを経て、最後は大内まで戻してのロングフィードで裏を突くという組み立てでペースを握らんとします。

すると17分、富山が最終ラインでボールを持った所に菊井がプレッシャーを掛け、下堂がコントロールミスした所を滝が奪取に成功。
そのままドリブルで左ポケットへ進入した滝、放ったシュートはゴール右へ惜しくも外れ。
しかし事件はその後で、必死に戻って防がんとした神山と交錯して痛む滝とは別の所で、また倒れ込む松本選手。
それは他ならぬ先程負傷した菊井で、限界が訪れてしまったようであり慌ただしく交代の準備をするベンチ。

その数的不利の間に、富山は地上で長らく繋ぎ、末木がミドルシュートに持ち込む好機。(GK大内キャッチ、21分)
その後自発的にラインアウトし、安藤を投入し11人に戻した松本ですが、ペースまでは戻す事は出来ません。

続く22分にも高橋馨のパスカットから素早く運び、伊藤がドリブルし自分で仕掛けると見せかけ、カットインからのヒールパスを経てまたも末木がミドルシュート。
野々村のブロックでコースが変わった所をGK大内が何とかセーブと、チームに流動性を齎す菊井を失った事で、目に見えて退潮が著しくなってきました。(よく菊井はこれまで個人昇格の牙に掛からなかったというのが正直なところではある)
自身での攻撃も、25分には滝のラフな蹴り出しが右サイドの安藤に繋がり、村越がカットイン(その後ディフェンスに遭った所を自らダイレクトクロス)という偶発性の高いもののみに終わり。

そしてその流れがスコアに繋がったのが30分。
松本が最終ラインに戻した所を突き、野々村→安永へのパスにプレッシャーを掛けた末木がボール奪取。
すかさずショートカウンターとなり、こぼれ球を拾った佐々木がエリア内へ切り込んでのシュートでゴールネットを揺らします。
相手のアクシデントに付け込む形で、同点に追い付いた富山。

その後も松本は選手同士の交錯で倒れ込むシーンを続発させ、更なるアクシデントの危機が頭を過る展開に。
それを尻目に攻め込む富山、38分には下堂縦パス→松岡フリックで右サイド裏を取り、大迫の奥からのクロスの跳ね返りを高橋馨がミドルシュート。
山本康がブロックした跳ね返りを拾った末木がさらにミドルシュート(GK大内セーブ)と、セカンドボールも支配しての攻勢で逆転を狙います。

良い所の無い松本、攻撃では山本康のフィードを軸に、高い位置を取る馬渡中心に届ける事で組み立てんとしますが依然として分が悪く。
菊井不在となり、やはりこの2人のコンビに頼るしかないのか……という感情も湧いてきてしまう光景で、結局33分以降はフィニッシュを放てず。

1-1のまま前半を終え、勝負の後半戦に。
流れを変えたい松本ですが、既にアクシデントでカードを使っている影響もありハーフタイムでは動かず。

そして始まった後半、松本は後半2分にゴールキックでのロングフィードから、セカンドボールを拾っての攻撃で押し込みを掛け。
ここも軸となる馬渡の切り込みからのスルーパスを経て村越がクロスと、頼りになるのは馬渡と言わんばかりの攻撃。

対する富山は前半同様、松本の最終ラインでの繋ぎに対し果敢にプレッシングを掛けるスタイル。
時折、サイドの揺さぶりを受け、相手センターバックにサイドハーフが詰めなければならない場面を作りますが大過には至らず。
4分にはとうとう松本のミスを生み、野々村のトラップミスを左サイド深めで碓井が拾うショートカウンターの絶好機に。
ラストパスを右ポケットで受けた松岡が奥に切り込んで、シュートかクロスかの二択(ファーに佐々木が走り込み)というボールを蹴り込み、GK大内がこれを足でセーブ。
その跳ね返りを大迫がダイレクトでクロスを入れ、佐々木のヘディングシュートで追撃もしましたが、GK大内がキャッチして勝ち越しはなりません。

その後も短期間でCKを2本得るなど押し込んだ富山ですが、そこに落とし穴が待ち受けていました。
7分、松本が最終ラインからパスワークで前進せんとする所、例によってプレッシングでそれを阻む富山。
GKまで戻す事を余儀なくされるも、大内のロングフィードで裏を突き。
これで好機に繋がらなくとも、直接相手GKの田川が抑える事でイーブンだな、と思われた矢先に事件が発生します。
エリアからやや前に出て抑えんとした田川、胸トラップでエリア内に落とした所をキャッチ、という流れの中で浅川の強烈なプレッシャーを受けてキャッチに出る事が出来ず。
そして奪われてしまいゴールに蹴り込まれるという、致命的なミスの絵図で松本に勝ち越し点が齎されました。

結果的に、この1点が重くのしかかる事となり。
その後も富山はプレッシングを掛けるもそれが冴える事は無く、9分には右サイドに追い込む通称「監獄」状態を作ったものの、村越の後ろ向きでのキープに対し前に出た安光が奪いきれず。
そして戻しを経て逆サイドから運ばれる(山本龍がアーリークロス)という具合に、折角の組織力が相手との勝負の段階で勝てずに空回りしてしまい。

そんな相手を尻目に、本来のビルドアップの感覚を取り戻す松本。
前年からの持ち味である、長い距離間を保つ選手へのパスにより、相手に長い距離を走らせるという繋ぎがここに来て冴え渡ります。
14分にはGK大内からの繋ぎで、左から前進と見せかけて右へとサイドを移し、更に敵陣で左へ持っていく激しい揺さぶり。
そして山本龍が滝とのワンツーで左奥へ切り込んだ所、大迫の反則を呼び込む(大迫に警告)など、着実に相手にダメージを与えていき。

ここからのフリーキックを凌いだ富山、16分に佐々木→井上へと交代し、何とか流れを変えんとします。
しかし村越のロングスローにより継続する松本のセットプレー(その後CKも2本続く)により、それが果たされる事は無く。

20分にも村越のロングスローから、クリアボールを拾った馬渡が右ポケットへ切り込んで低いクロスを送り。
ニアで野々村が合わせにいくもこぼれ、追撃しシュートを放ったのは馬渡(GK田川セーブ)と、チームに流れ始めた好循環をバックにさらに躍動を見せるベテラン選手。
しかしスタミナの消耗も激しかったようで、23分に交代の措置が採られ。
一気に3枚替えとなり、馬渡・山本康・滝→佐相・米原・山口へと交代します。(いずれも同ポジション)

その後も、24分にこぼれ球に対し拾いにいった安藤が神山と交錯した事で反則。
激しく痛む安藤の姿に、またもや不安が過る松本サイドでしたが、無事に終わりさらにFK。
依然として続くセットプレー攻勢に、富山は反撃の狼煙を上げる機会すらままなりません。

このFK(右ワイドから)からの攻撃を何とか切り、再度ベンチが動く富山、伊藤・碓井→布施谷・松本孝平へと2枚替え。
しかし再び村越のロングスローで始められると、何とかクリアするもその跳ね返りを中央やや右寄りから佐相がミドルシュート。
これがバウンドしながらゴール右へと突き刺さり、とうとう攻めきって追加点を挙げた松本。
逆に富山にとっては、勝ち越されてからずっとペースを掴めないまま、致命的な1点を献上する結果となりました。

その後も繰り広げられる松本の攻勢を凌ぎ、ようやく富山が押し込む流れを得たのが32分以降。
布施谷の推進力を盾としながら、安光が最前線まで張り出してフィニッシュに絡むという左サイドでの流れから、何とか得点を狙いにいき。

しかし2点差という余裕がある松本、34分に最後の交代を敢行。
最前線の浅川に代えて宮部を投入した事で、守備的な3-4-2-1へとシフトします。
安藤の1トップ、シャドーが右に山口・左に村越という前線に。
右ウイングバックとなった佐相は、攻撃時は極端に高い位置まで上がり、その流れで5バックへの合流が間に合わない事もありましたが大事には至らず。

一方、これでサイドから推進力を押し出す事もし辛くなった富山。
最後の交代は37分で、大迫・松岡→西矢・瀬良へと2枚替え。
これで瀬良がボランチに入り、高橋馨が本来の右SHへとシフトします。

既に終盤を迎え、44分に安光戻し→GK田川右へのパスで松本のプレッシャーをいなしてから前進。
西矢の右からのクロスが跳ね返されたのち、空中戦を制した末に高橋馨のミドルシュート。
ブロックされた後も繋ぎ、再度西矢のクロスがファーサイドへ上がり、布施谷がヘッドで合わせたものの枠外に終わり。
こうして、松本の前掛かりな姿勢を突けたのはこれが最後となり。
アディショナルタイム突入後はパワープレイ気味に、松本孝をターゲットとしたロングボールに活路を見出す事に。

順風に見える松本ですが、山本龍が足を攣らせてしまった事で、彼が1トップに入るポジションチェンジを敢行。
左WBには村越が入るなど、アクシデントの種は尽きる事がありませんでしたが、何とか富山のパワープレイからの攻勢をいなし続け。
そして富山陣内に持ち込み、満身創痍の山本龍も関わりながら時間を使う立ち回り。

そのまま試合終了の時を迎え、3-1で勝利を挙げた松本、苦しみながらもようやく初の連勝へと辿り着きました。
菊井の症状は不安要素ですが、「J1経験クラブのJ3クラブ」の先輩として、目下首位を走る大宮を脅かす戦いが出来るかどうか。

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