ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2021年J1リーグ第9節 柏レイソルvsガンバ大阪

2021-04-14 16:41:49 | サッカー視聴記(2021年J1)

<柏スタメン> 3-4-2-1
GK キムスンギュ
RCB 大南 CCB 上島 LCB 古賀
RWB 北爪 DH 椎橋 DH 仲間 LWB 三丸
IH 江坂 IH マテウス・サヴィオ
FW クリスティアーノ
<G大阪スタメン> 4-4-2
GK 東口
RSB 高尾 CB 三浦 CB 昌子 LSB 黒川
RSH チアゴ・アウベス DH チュセジョン DH 山本 LSH 倉田
FW レアンドロ・ペレイラ FW パトリック

前年度のカップ戦ファイナリスト同士の対戦。(柏=ルヴァンカップ・ガンバ=天皇杯)

そんな2チームが、降格圏という現状で相まみえるとは、開幕前は思ってもみなかった。
といっても、ガンバはウィルスによる活動停止に苛まれ、消化試合数自体が少ないが故のためですが。
それでも今後さらなる過密日程になる見通しで、尚も中止が絡めば「見なし開催」で勝ち点を失う事も考えられる苦しい状態。

一方、そんなイレギュラーが絡んでいないにも拘らず、勝ち点を稼げず苦労している柏。
前年得点王のオルンガが抜けたのが主たる要因で、それに代わるべくの新助っ人はようやく合流段階。
8試合消化で1勝のみ(1分6敗)と燦々たる成績ながら、1試合2失点以内に留めている辺り、大崩れせず踏ん張っているのでは無いかと。
試合中にもフォーメーションに手を加えるやりくりを見せている、古稀を迎えているネルシーニョ監督。

それでも、是が非でも勝ち点が欲しい状況に陥っているのは確かであり、この日はスタートから3バックで試合に臨んだ柏。
前節は4-2-3-1スタートで、後半から3-3-2-2にシフト。
よってそれを引き継ぐという予想フォーメーションでしたが、この日は椎橋・仲間のドイスボランチに、クリスティアーノが1トップの3-4-2-1。
前半3分に、自陣でのボール奪取から、江坂のラフなロングパスを収めにいくクリスティアーノ。(クリアされ、その後北爪が右からクロスもシュートには繋がらず)
どうやら、前年のオルンガの役割をこの日はクリスティアーノが担う体勢で、後ろに重心を置いてのカウンター狙いだったでしょうか。

下位からの脱出に執念を燃やすクラブ同士の対決らしく、序盤から激しいボールの奪い合いの様相を描き。
それ故攻撃権の移り変わりも顕著で、お互い好機を作り合い時間が進んでいきます。
立ち上がりにセットプレーを多く得た柏、サインプレーも見せる(8分、サヴィオのエリア手前へのクロス→北爪ボレーシュート・枠外)等やや押し気味という印象ながら、どちらに針が振れているのかは微妙な流れ。

15分頃から、ガンバは中盤の底から、チュセジョンが長いパスで攻撃を作っていく姿勢を見せ始め。
しかし柏からペースを剥がすには至らず、20分にサヴィオが左ハーフレーンからクロス気味にシュート。(ブロック)
21分には上島のロングパスから、エリア内に入ったクリスティアーノのラストパスを受けた江坂がシュート(ブロック)と攻め入る柏。

ガンバサイドも直後の22分、右サイドでパスを受けたチアゴが、カットインからミドルシュート(GKキムスンギュセーブ)で柏ゴールを脅かし。
試合前の柏・ネルシーニョ監督のコメントで、「(ガンバは)ポゼッション力に長けたチーム」という評があったガンバですが、その印象は薄く。
5分のパトリックの裏抜けからのシュート(オフサイドで無効に)もあり、後ろから作っていくのか、個の力によるチャンスメイクか方針がいまいち定まっていない印象を受けた前半。

遅めの飲水タイム(28分)を挟んだ、中断明けは互いに攻撃機会は減少。
ボールを奪っても、直後に即時奪回され好機に繋がらないというシーンが目立つなか、柏の強烈なカウンターが見られたのが35分。
ガンバのコーナーキックから、GKキムスンギュの素早いスローから右サイドで攻撃、クリスティアーノ縦パス→サヴィオフリック→江坂受けて手前から低いクロスと素早くエリア内を急襲。
そして中央で北爪が足から跳び込むも、撃てずにファーに流れた所を三丸がシュートしましたが、ブロックに阻まれCKに。
そのCKでも上島がヘディングシュートを放つ(枠外)など、オルンガ抜きでも攻撃を完結させられる恐ろしさを見せ始めます。

ガンバも押されっぱなしではなく(39分には柏の攻撃で、昌子がクリスティアーノと交錯し2分程痛み倒れ込む)、何度もクロスを上げるなどして攻撃。
しかし成果はアディショナルタイムの山本のミドルシュート(枠外)ぐらいに終わり、柏の5-4-1のブロックを崩すには至りません。
結局お互い無得点のまま、前半が終了。

ハーフタイムに動いたのはガンバで、ペレイラ→宇佐美へと交代。
ガンバも3試合で得点ゼロと、我慢の序盤戦を強いられているのは柏と同様で、パトリック・ペレイラとこの宇佐美を回しながら最適解を見つけんとしている2トップの布陣。

後半が始まり、柏が前半同様に威力ある攻撃を見せる入りに。
後半2分、左サイドでサヴィオがドリブルで持ち上がるも、戻されたのち椎橋が一気にエリア内右へロングパス。
走り込んだ北爪の落としから、江坂のポストプレイを経て仲間がシュート。(ブロック)
続く3分には、江坂が一気にドリブルで駆け上がり、エリア手前でカットインからミドルシュートを放つもGK東口がセーブ。
個の力と組織力、双方を活かして攻め上がります。

ここからカウンターの応酬の様相となり、しかも前半の柏同様、相手CKからの直接カウンターが目立った時間帯。
4分にガンバの、5分に柏のカウンター攻撃(ともにシュートまでは繋がらず)を経て、6分のガンバ。
ここも柏のCKから、倉田が繋いだボールをチュセジョンがロングパス、これをチアゴが収めて一気に逆襲。
ドリブルで進むチアゴから、ラストパスを受けた宇佐美がエリア手前右からシュートするも、ブロックに当たり右サイドネット止まり。
「どちらが鋭いカウンターを繰り出すか」という流れにもなってきた試合ですが、逆に前半のような即時奪回が出来なくなっていた両チーム。
双方好機の繰り返しという非常にオープンな展開で、1分間に3度攻撃機会が生まれるなんて事もザラな時間帯となっていました。

それでも、柏サイドのシュートが多めに推移。
17分には相手クリアを拾った江坂が、中央からエリア内右を襲うスルーパスに再び北爪が走り込み。
彼のポストプレイからサヴィオがシュートを放ちますが、惜しくもゴール左へ外れ。
クオリティ高い攻撃を見せるものの、後はフィニッシュ精度だけという、オルンガ移籍のダメージを感じさせる展開にもなってきた柏。

柏に不安が過った所で、18分にガンバは2枚替えを敢行。(山本・チアゴ→井手口・小野瀬)
ここから敵陣へ押し込み、19分には相手クリアを拾ったチュセジョンから、エリア内左へのスルーパスに走り込んだ倉田が中央へ折り返し。
そこに宇佐美がシュートを放ったものの、柏・古賀にスライディングでブロックされてゴールならず。
ガンバサイドも、代表クラスの選手が多数入った事でクオリティ勝負へとなってきた中盤戦。

ともに得点が奪えず苦しい状況のなか、柏が初めて交代カードを切ったのは24分。
椎橋に代え、柏一筋のベテラン・大谷が投入されました。

後半も遅めの飲水タイム(27分)となり、先に流れを掴んだのは柏。
30分、左サイドでパスを多く繋いだのち、最終ラインの古賀からまたもや対角線のロングパス。
そしてエリア内右へと走り込むのは再度北爪で、直接ボレーシュートを放ちましたがGK東口にセーブされてCKに。
しかしその右からのCKで、ついに歓喜の瞬間が。
サヴィオのファーへのクロスに江坂が合わせるも、クリアされて逆の左サイドから三丸がクロス。
上島が合わせにいき、こぼれ球となった所を、走り込んでシュートしたのは大谷。
マイナスに走り込んだ末の反転シュートという難しい動きからでしたが、放たれたボールは右ゴールポスト内側を叩いてゴールイン。
これ以上ないという、ベテラン大谷の苦境を跳ね返すゴールとなり先制した柏。

ビハインドとなったガンバ、キックオフ前に倉田→福田へと交代し反撃体制へ。(35分には黒川→一美へと交代、福田が左SH→左SBへ)
34分、三浦ロングパス→パトリックエリア内へ落としで宇佐美がシュートする好機もブロックされて及ばず。
38分には再びチュセジョンのロングパスから、エリア内左で一美が落としたボールを宇佐美がボレーシュートにいきましたが、枠を捉えられず。
単純明快な攻撃からフィニッシュに繋げたガンバでしたが、これが精一杯の抵抗だったのか。
以降は柏が攻撃権を支配し、それもリードを奪ったクラブらしく、相手を押し込んだのちボール回しに徹するスタイルへと転換します。
その過程の中で、41分にはサヴィオ→神谷へと交代。

そのままATに突入し、ガンバは三浦が最前線に上がるパワープレイ体制に入るものの、お構いなしに時間を使っていく柏。
右サイド奥でスローインを得て、コーナー手前でクリスティアーノがボールキープに入る時間稼ぎ体制に突入。
そして最後に反則を受けてミッションを完遂したクリスティアーノ、そのFKを江坂が蹴り出した所で、試合終了の笛が鳴り響き。
降格圏を脱出し(16位に浮上)、息を継がせる勝ち点3を得る事に成功しました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2021年J2リーグ第7... | トップ | DAZN観戦 2021年J2リーグ第7... »

コメントを投稿