ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

TV観戦 第100回天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会5回戦 HondaFCvs筑波大学サッカー部

2020-12-23 16:30:05 | サッカー視聴記(2020年以前)

前回の天皇杯の記事-4回戦・筑波大 vs 高知ユナイテッドSC

<Hondaスタメン> 3-4-1-2
GK 白坂
RCB 鈴木雄也 CCB 池松 LCB 堀内
RWB 三浦誠史 DH 山藤 DH 松本 LWB 八戸
IH 大町
FW 岡﨑 FW 富田

<筑波大スタメン> 3-4-2-1
GK 櫻庭
RCB 森侑里 CCB 手塚 LCB 角田
RWB 三浦雅人 DH 知久 DH 加藤 LWB 山原
IH 瀬良 IH 小林
FW 和田

リーグ戦(JFL)では連覇どころか、2番目に少ない5勝(7分3敗)という体たらくで終えてしまったHonda。(それでも順位は4位ですが)
その悔しさを以降の天皇杯にぶつける算段なのは明白で、その通りに4回戦ではリーグでの優勝クラブ・ヴェルスパ大分を撃破。(1-0)
一週間が空き、その試合から石田・佐々木に代えて池松・山藤とスタメンを入れ替え、5回戦に臨みました。
ここから過密日程を余儀なくされ、スタメン選択が勝利のカギを握る要素の一つとなる事でしょう。

一方の筑波大、前回は4バックでのスタートでしたがこの日は3バック。
延長までもつれ込む激戦の中、殊勲の得点を挙げた森海渡・庄司はともにベンチスタートとなり、果たして両者何処で投入されるのかが焦点の一つとなりました。

ともにボールポゼッションを重視するスタイルで、筑波大・小井土正亮監督は意図的にミラーマッチに持ち込まんと3バックにシフトした感があり。
果たしてぶつかり合った結果、Hondaが立ち上がり押し込む展開に。
敵陣奥で右サイドでのスローインに持ち込むと、三浦誠がロングスローで放り込む攻撃で決定機を作ります。
前半5分、三浦誠の投げ入れたボールがエリア内中央まで伸びると、池松のフリックを経て岡崎がダイビングヘッド。
しかしGK櫻庭のセーブに遭い、再び右からスローイン。
再度三浦誠が投げ入れ、ニアサイドで岡﨑がフリックののち富田が足で跳び込んでシュート、という酷似したシーンが。(枠外)

いきなり原始的な好機が生まれましたが、10分過ぎからはポゼッションスタイル同士の試合に相応しい光景に。
お互いじっくりと最後方からボールを繋ぎ、好機を作らんとしていきます。

筑波大は3バックのスタメンながら、ビルドアップの際は片方のセンターバックがサイドに流れる形が主。
サイドでの人数を多くして突破しようとする意図は窺えましたが、その成果は中々出ずフィニッシュまで持ち込めません。
一方のHonda、3バック時の定番である「ミハイロ・ペトロヴィッチ(現札幌監督)式」の形を採る最終ライン。
しかしミラーマッチ故か、プレスを警戒して早めに前にボールを送るシーンがこの日は目立ち、前述のようなセットプレーで好機を作っていく事が多かった。
18分は左からのコーナーキック、ショートコーナーを経て大町がグラウンダーでクロスと変化を付け、鈴木雄のポストプレイに八戸が合わせにいきましたがミート出来ず。

若干Honda有利な流れと思われましたが、22分にそれをひっくり返すような得点が生まれます。
Honda最終ラインのビルドアップを右サイドで奪った筑波大、和田が中央へと送ると、瀬良がエリア内右からシュート。
相手の特徴を逆手に取ったゴールで筑波大が先制に成功しました。

リードを奪われたHonda、飲水タイム(得点直後)以降はボールを握る姿勢を一層強め、攻撃権を掴みます。
左CBの堀内が一列前に出る動きで、4バック時のような最終ラインの形へと変更し、前への圧力を強めんとします。
それでも流れの中からはシュートは生まれず、もっぱらセットプレーから好機を掴む展開に。
29分は左ハーフレーン・エリアからやや手前でのフリーキック、キッカー山藤のクロスをファーサイドで池松が合わせヘディングシュート。(枠外)
43分にもFK、今度は右サイドからでキッカー山藤のクロスを三浦誠が頭で合わせ、エリア内右へと浮いたボールに鈴木雄がヘディングシュート。
ゴールを揺らしたものの、三浦誠の所がオフサイドとなりノーゴール。

押され気味の筑波大でしたが、終了間際にはボールを握り一息つくシーンが。
そしてアディショナルタイムを迎え、CKを得て角田がヘディングシュート(枠外)を放ち、前半を終えました。

この大会初めて追う立場となったHonda。
流れを変えるべくハーフタイムに選手交代を敢行し、温存していた石田・佐々木を投入します。(山藤・大町と交代)
そして先制された後、疑似的な4バックのビルドアップを敢行していましたが、正式に4バックへと変更する事となります。

<後半のHonda> 4-4-2
GK 白坂
RSB 三浦誠 CB 鈴木雄 CB 池松 LSB 八戸
RSH 佐々木 DH 松本 DH 石田 LSH 堀内
FW 岡﨑 FW 富田

前半の後半同様、敵陣に押し込んで攻撃を繰り広げていくHonda。
そして前半と同じく、三浦誠のロングスローも交えつつのセットプレーで攻勢に。
後半5分には三浦誠の投げたボールをニアサイド手前で池松が頭で合わせ、その後こぼれたボールを八戸がボレーシュートにいきましたが、ふかしてしまい枠外に。
7分にはCKから、キッカー石田がクリアボールを拾って再度クロスを入れると、ファーサイドで佐々木が飛び込みヘディングシュート。(枠外)

一方の筑波大もやられ続けるだけでは無く、追加点を狙いにいきます。
8分には左サイドで瀬良のパスカットから、スルーパスに和田が走り込み、奥へと進入してカットイン。
エリア内左からシュートするも、枠を捉えられず。
15分には和田が右サイドをドリブル、エリア内右へ進入後左へとサイドチェンジのパスを送り、受けた山原が奥へと切り込み角度の無い所からシュート。(GK白坂キャッチ)

どちらが次の得点を取るのか、という流れになりましたが、試合が動いたのはこれまでも再三好機を作ってきたHondaのセットプレーからでした。
18分、松本の縦パスから繋いでいき攻め上がると、佐々木がエリアすぐ手前で筑波大・角田に倒され反則。
絶好の位置でFKを得ると、キッカー石田の直接シュートがゴール右を襲い、GK櫻庭に弾かれるもポストの内側を叩いてネットに突き刺さり。
鮮やかなFKで同点に追い付いたHonda。

その後もHondaが攻撃権を握ったままの展開に。
22分に筑波大は和田→庄司へと交代しますが、流れを変えられず。
直後に再び三浦誠のロングスローから、クリアボールを石田がシュート(GK櫻庭セーブ)と、変わらずにロングスローから好機を作っていくHonda。

飲水タイムが挟まれると、流れの中からもシュートに繋げていきます。
26分、左サイドで石田・八戸・堀内・岡崎がダイレクトパスを繋いだのち、八戸がドリブル突破から中央へパス。
受けた佐々木がペナルティアークからシュートしますが、GK櫻庭の横で三浦雅がブロックして防ぎます。
32分にはここも左サイド、今度は八戸ロングパス→富田ポストプレイという単純な突破から、岡崎が抜け出してエリア内左へ進入。
しかしループ気味で放たれたシュートはゴール上へと外れてしまいます。

33分に筑波大は再び動き、瀬良・知久→山内・井川へと交代。
その交代効果もあり、一時的にペースを取り戻す筑波大。
36分には中盤でのパスカットから、山内がドリブルののち右足アウトサイドでのシュート(GK白坂キャッチ)と技術を見せていきます。

しかしすぐにHondaのペースに戻り、40分以降はひたすら押し込むHondaという絵図に。
左サイドで攻める際は、右サイドハーフの佐々木も同サイドに寄って来たりと、人数を掛けてパスを繋ぎ勝ち越し点を奪わんとします。

そしてアディショナルタイムへと突入(44分に筑波大は小林→鈴木瑞生へと交代)。
筑波大にとっては3試合連続の延長戦も視野に入ってくる中、勝負を決めたのはHondaらしいパスワークからでした。
最終ラインでのパスワークを経ての松本の右サイドへの展開から三浦誠・松本・石田がパスを回したのち、受けた佐々木がドリブルで奥へと進入すると、ここからクロス攻勢。
2本目のクロスがクリアされたボールを堀内がエリア内へと送ると、八戸が浮かせたボールを三浦誠がフリックし、エリア内右で受けた佐々木がシュート。
乱戦模様となったエリア内での攻防を制し、ついに勝ち越し点を奪ったHonda。

その後は反撃に出ようとする筑波大をかわし、無事に逃げ切り2-1で勝利。
アマチュアオンリーとなった5回戦までの戦いを制し、とうとうJクラブとの戦いを迎える事となりました。

その準々決勝で、HondaはJ2優勝クラブの徳島と当たる事が決定。
前年Hondaは徳島に勝利しているので、因縁の対決ともなります。
あくまで優勝が目標と日頃から口にしているHonda、その念願は果たして叶うでしょうか。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2020年J2リーグ第4... | トップ | DAZN観戦 2020年J2リーグ第4... »

コメントを投稿