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DAZN観戦 2024年J1リーグ第25節 アルビレックス新潟vsジュビロ磐田

2024-08-09 16:36:57 | サッカー視聴記(J1)

<両軍スタメン>

  • 磐田は、松原が累積警告により出場停止。

今季J1に臨むにあたり、開幕前の補強で外国人助っ人4人を一気に加入させたのが印象的だった磐田。
そのうち3人が戦力となり2名がレギュラー級に収まるという具合に、成果としてはまずまずな所でしょうか。
既存戦力のグラッサがディフェンスの核で、日本人選手でもハーフのジャーメインが覚醒と、片仮名の選手が幅を利かせる状況。
その流れに乗るかのように、夏の補強ではさらに2人加入し、そのうち1人は国内からの移籍でクルークス。
かくして集結したこれらの人材で、J1残留を成せるかどうかという中断明けの戦い。

そんな下からの突き上げをいなし、崖下に振り落とすべくの戦いとなったこの日の新潟。
立ち上がりの前半1分、GK小島が藤原を狙ったフィードを送り、受けた藤原が松田へのスルーパス。
そして(パスカットに遭うも宮本の繋ぎを経て)渡った松田の突破という3段構えで右サイド奥を突き、そこからスローインによる攻勢に。
一度は遮断されるも、すかさず松田が奪い返したところを秋山の1タッチでの縦パスが長倉に通り、早くもポケットを突く好機に。
そしてその前に立ちはだかったグラッサに、長倉が交錯する形となると、反則並びにPKを告げる笛が鳴り響きます。
早々にPK献上か……という絵図を余所に、反則したグラッサは足を掛けていないと主審に猛抗議を繰り広げ。
それでもオブストラクションでは無いか、しかし進路妨害という形で果たしてPKにまで発展するのか……と疑惑が渦巻く中、ピッチ上でもVAR→OFRでそれを解決に図る絵図となります。
そして検証の末、やはりグラッサが足を引っ込めていた映像が可視された結果、反則は取り消しという断が下され。
いきなりのPKは避けられるも、これにより長い追加タイムになる事を考慮しての戦いに入り。

これで有利に持ち込みたかった磐田ですが、好機といえる好機は8分のクルークスのアーリークロスのみ。
後はひたすら新潟ペース、という状態に陥り。
12分に左サイドをレイオフ→ミドルパスの連続で突破した新潟、長倉が奥からカットインしてポケットを突いた末に放ったシュート(ゴール左へ外れる)で攻勢が幕を開けます。

そして14分、右からの前進で松田が藤原とのワンツーを経てポケットへとパス、またも間で受けた長倉が浮かせて操りながらのカットインを経てシュート。
GK三浦がセーブし、その後磐田が矢印を反転させに掛かるもパスミスを宮本が拾って継続。
そして秋山に託したのちそのまま前に出た宮本に、長谷川元とのパス交換で溜めを作ったのちにミドルパスを送った秋山。
これを反転しながらダイレクトで合わせたボレーシュートが、華麗にゴールネットを揺らします。
PK取り消しをものともせず、先にスコアを動かした新潟。

立ち上がりはボランチを経由せず、サイドから仕掛ける事が多かった新潟ですが、これを機にしっかりと最終ラインから繋ぐ姿勢にシフト。
堀米が残っての3枚の最終ラインに、秋山がアンカーと化して宮本が前に出る、というのがこの日の基本形となりました。

早いうちに追い付きたい磐田、19分にクルークスへの後ろからの反則で小野が警告を受け、新潟のリズムが乱れたのを突きに掛かり。
20分、ボランチの位置に降りて持った山田、バックパスする身体の向きから左前へとパスを出した事で新潟の前線の裏を掻き。
そして稲村のスルーパスに金子が走り込んでクロスと、立ち上がりの新潟のようなサイド攻撃に掛かりましたが、剥がすには至らずブロックされ。

結局直ぐに新潟ペースと、元に戻る格好に。
25分に敵陣右サイドで宮本がボール奪取、拾った長倉のカットインを倒してしまった山田が反則・警告。
しかも右ハーフレーンからの直接フリーキックというおまけも付き、これをキッカー長谷川元が、壁の外側を通してニアサイドへ直接シュートを放ち。
GK三浦がセーブするも右コーナーキックで継続し、クロスは跳ね返されるも後方から二次攻撃に入り。
左サイドで前進する姿勢から、堀米のパスを受けた秋山がカットインし、果敢に放たれたミドルシュート。
これが戻りながらの上原のブロックを掠め、ゴール右へと突き刺さるフィニッシュとなり、同時に飲水タイムへ突入。
ドイスボランチ双方のゴールにより2点差と、意気揚々のままブレイクに入る新潟。

今度こそ流れを変えたい磐田、キックオフでの初手はロングパス→右サイドで西久保落とし→ジャーメインシュート(ブロックされCKに)と手数少なくフィニッシュに持ち込むものであり。
その後は自身がボール保持を高める展開となるも、やはり「ボールを持たされている」域を出ない時間帯に。
ショートパスを上下動させて新潟ディフェンスを間延びさせに掛かるも、結局は4-4-2ブロックの前に手も足も出ない、というシーンが続きます。

そして攻撃が途切れると新潟のターンとなり、プレッシングを掛けたくても奪い所を定められずにズルズルと過ごし。
じっくりとショートパスを繋ぎながら、磐田が前に出る所の裏を突くという姿勢で尚も好機を作る新潟。
44分には秋山が左→右への対角線のロングパス、走り込んだ松田の落としを小野が拾い、エリア内への浮き球パスがクリアされるもCKへ。
CK攻勢のなか、舞行龍がボレーシュート(ブロック)、藤原がヘディングシュート(枠外)と時間を使いながらフィニッシュを重ねていき。

そして+7分と長くなったアディショナルタイムへ突入。
新潟のパスワークを、グラッサが前に出て強引にスライディングで遮断した磐田ですが、この際長倉と接触して痛んでしまったグラッサ。
しかし何とか起き上がると、その甲斐もありペースを反転させボール保持からの攻勢に入り。
最後方からそのグラッサの持ち運びからの展開で左サイド奥を突き、植村のクロスがブロックに当たるも、そのままゴールに向かった結果ポスト外側を叩く際どいボールに。
尚も左CKとなり、ショートコーナーを経て後方からクルークスの強烈なミドルシュートが襲うも、エリア内でデンがブロックして凌ぐ新潟。
結局2-0のまま前半を終えました。

最終盤は攻勢に入れたものの、まだまだ物足りない磐田。
その燃料補填に努め、ハーフタイムで上原と山田に代え、松本とマテウス・ペイショットを投入。
ポイントゲッターのジャーメインをサポートすべく、ポストプレイヤーのペイショットと2トップを組ませ打開に掛かります。

磐田のビルドアップの際、ゴメスの浮き球パスが主審・清水勇人氏の腕を掠めて試合が止まったのが早速の後半1分。
それにより腕を痛めた清水氏が、新潟ベンチスタッフの治療を受けに行くという珍妙なシーンで、前半のVAR程では無いが時間を浪費する入りとなりました。

磐田が流れを堰き止められる格好となり、結果前半同様新潟が主導権を握り。
2点のリードがある状況ながら、果敢に追加点を狙いに攻め上がります。
しかし6分長いパスワークで左奥を突き、一旦戻しとポゼッションスタイルの真価を発揮しに掛かるものの、結局は堀米のクロスが手前で跳ね返される形で終了。
すると磐田が拾ってカウンターになりかけ、ペイショットの前進を宮本がカバーして何とか防ぎましたが、こうした安いロストからの危機は避けたい展開なのは明らかであり。
それでも8分、敵陣中央で宮本が右へ展開ののちパス&ゴー、松田のグラウンダーでのクロスに走り込んでシュート(枠外)とボランチもイケイケでゴールを狙うのは変わらず。
その姿に、膨らむのは3点目への期待感か、ないしは失点への危惧かは意見が分かれる所でしょう。
12分に磐田ベンチはさらに動き、サイドアタッカーの古川を投入と、その間にも着実に反撃体制を整え。(金子と交代、同時にクルークス→ブルーノ・ジョゼに交代)

15分の磐田、鈴木海の右サイドでのパスカットから、彼のパスをジャーメインがフリックで繋ぎこの日初と言っても良いショートカウンター気味の好機。
更にペイショットの浮き球パスにジャーメインが走り込み、ポケット奥で受けたもののコントロールできずゴールラインを割り。
19分には再び新潟が長らくポゼッションを続けるも、左奥へ進入→戻しを経ての、秋山のパスミスをカットしたゴメスからカウンター。
ペイショットのポストワークから古川に繋がり、カットインからミドルシュート(舞行龍がブロック)と、新潟のパスワークを乱しての好機で期待感を膨らませます。

そして21分、ここもジョゼのパスカットからで、新潟のゲーゲンプレスを受けながらも繋いで先程と同様に左へと展開し古川に。
今度は奥へ切り込んでのクロスを選択すると、新潟ディフェンスが(ゲーゲンプレスにより)デンが前に出た事で乱れていたのもあり、戻って何とか建て直すもペイショットのニアへの動きに簡単に釣られる始末となり。
その結果ファーへのクロスから、どフリーのジャーメインが放ったヘディングシュートが突き刺さり、キッチリ好循環をスコアに結び付ける事に成功しました。

新潟にとっては、守備強度に欠けた相手と相対した事で、面白いように好機が作れていた事もあり後方が疎かになってしまったという失点。
飲水タイムののち、ベンチも動き松田と小野に代えてダニーロ・ゴメスと谷口を投入します。(24分)

しかし第4クォーターも、ダニーロの右での仕掛けを中心とした攻めで、あくまで3点目を狙いにいく立ち回りが中心となり。
一方磐田は、投入されたジョゼ・ペイショットの連係を軸として右サイドを脅かし、その逆では古川の推進と奥深さを増した攻め。
互角の状態ながら、1点差に詰め寄った磐田の方に追う者の勢いを感じる、ホームの新潟にとっては嫌な展開を強いられます。

そして再度新潟ベンチが動いたのが35分で、堀米→稲村へと交代。
燃料切れの選手をその都度代えるという解り易い采配でしたが、これ以降松橋力蔵監督は動かず。
この時点で残りはDF2人と島田のみと、動かし辛い駒が残ったのも影響したでしょうか。(それでも終盤にボランチのどちらかを代えるべきだったとは思う)

その後の展開としては、投入された稲村のフィードで好機を作っていく新潟。
後方からのこうしたフィードは、追加点を狙いながらもゲームコントロールしているという風にも映り。
37分にはダニーロのクロスから谷口がヘディングシュート(GK三浦キャッチ)、39分には長谷川元のスルーパスに走り込んだ谷口がシュート(ブロックを掠めて枠外)と、いずれも稲村のロングパスからフィニッシュを齎しましたが肝心の3点目には辿り着けません。

そして磐田は41分に最後の交代、ゴメスに代えて夏の補強により今節登録された渡邉を投入。
これにより松本がアンカー、渡邉とジャーメインがインサイドハーフの4-1-2-3へシフトします。

しかしその矢先に事件が起き、度々好機を齎していた稲村のフィードを防ぐべく、ペイショットがスライディングを仕掛けたのが43分。
これが勢い余り、足裏を向け思いきり高く上げた末に削ってしまい反則となると、主審・清水氏から突き出されたカードは赤色と非情な結末に。
危険なプレーによる一発退場劇で、以降10人で1点を追う展開を強いられる磐田。

これで勝負あったかに見えましたが、急激に局面が変わるこの事象により、新潟は攻めっ気を保ったまま試合を再開させてしまった感があり。
最後方からのFK、前線へのロングボールを放り込むも簡単に跳ね返されると、拾った古川を経由して敵陣中央の渡邉へ。
そして一気にジャーメインへスルーパスを通すと、舞行龍・デンの2人を振り切ってエリア内へ進入し、GK小島の上を通すループシュートで仕上げ。
起死回生の同点ゴールで、下から這い上がる者の意地を見せ付けました。

逆に、ゲームコントロールの精神を置き忘れたツケを支払う格好となってしまった新潟。
ATに何とか数的優位を活かし(その後磐田は、IH2人をFWに回しての4-3-2へシフト)、2CB+1アンカーの形での繋ぎへ切り替え勝ち越しを狙いにいくも、時既に遅しの感は拭えません。
秋山の左サイド手前からのクロスから、長倉が放ったヘディングシュートはGK三浦にセーブされ。

そして試合終了の笛が鳴り、2-2でドロー決着。
混迷の残留争いに巻き込まれかねない一戦となった新潟ですが、切り替えと反省双方が求められるなかどう立て直すか。

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