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DAZN観戦 2021年ACL ラウンド16 蔚山現代FCvs川崎フロンターレ

2021-09-25 16:33:04 | サッカー視聴記(2021年その他)

<蔚山スタメン> 4-2-3-1
GK チョヒョヌ
RSB キムテファン CB キムギフィ CB ダビー・ブルトハイス LSB ホンチョル
DH キムソンジュン DH ウォンドゥジェ
RSH イドンジュン CH イドンギョン LSH ヴァレリ・カザイシュヴィリ
FW オセフン
<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山根 CB ジェジエウ CB 山村 LSB 登里
DH ジョアン・シミッチ
IH 脇坂 IH 橘田
RWG 家長 CF レアンドロ・ダミアン LWG 小林
※表記はyahooのページに準拠しています

前年優勝を果たしたクラブである蔚山。
その実力はリーグ内でも折り紙付きで、Jリーグに縁のある選手の名も見られ。
スタメンではドイスボランチの2人がそれで、個人的にはこの日ゲームキャプテンを務めたウォンドゥジェの名がとりわけ印象的。(福岡に3年在籍)
監督を務めているのも、かつて柏のリベロとして名を馳せたホンミョンボ氏。(過去には現千葉監督・尹晶煥氏も)
一方日本の方も、この日古巣対決となった家長をはじめ阿部(現琉球)・豊田(現栃木)・増田(引退)と所属経験がある選手がチラホラと。

今季、目下Kリーグ首位の蔚山に対し、川崎もJリーグ首位を維持しているクラブ。
首位同士の対決という事で注目度もひとしお、といった所でしょうか。

試合が始まり早速の前半1分、川崎に決定機が。
ジェジエウがクリアしたボールを自身で走り込んで再度繋ぎ、受けた家長のスルーパスに小林が抜け出し。
そしてシュートを放つもGKチョヒョヌにセーブされ、電光石火の得点はならず。
これ以降、睨み合い・我慢の展開となった事を考えれば、ここで決めておきたかった。

その後は蔚山が、長短織り交ぜたパスワークを展開。
ホンミョンボ氏の指導の下、ボール保持を根底とした攻撃を繰り広げるという事前情報の通りの攻撃で、Jリーグを知るドイスボランチの2人もしっかりとゲームメイクに関わり。
5分にはそのキムソンジュンのロングパスから、右サイドで受けたキムテファンのクロスがブロックに当たり上空へ。
ここから空中戦となり、イドンギョンの落としをオセフンがポストプレイ、そしてイドンギョンのシュートが放たれるもゴール左へ外れ。

川崎の立ち上がりは様子見していたのか、プレスを掛ける事はあまり見られず。
11分にはキムテファンのクロスがクリアされた所、再びイドンギョンがミドルシュートを放ちますが2人掛かりでブロック(シミッチと脇坂)して防ぎ。
22分には蔚山・オセフンを倒したジェジエウ(アドバンテージで流される)に警告が与えられるなど、中々積極的な守備に入れず苦労します。
自由にやらせていたというより、やられていたという感が強い印象の前半となり。

それでも攻撃でやり返せば……と思っていたかは不明ですが、好機は作れていた川崎。
14分に山根縦パス→ダミアンポストプレイで受けた脇坂が前進してシュート。(ゴール左へ外れる)
22分には右サイドで人数を掛けてパスワーク、橘田が山根とのワンツーでエリア内右へ進入、そしてグラウンダーのクロスにダミアンが足から跳び込むも合わず。

しかし23分に再度蔚山の攻撃、右サイドからのクロスがクリアされるも逆の左サイド奥でカザイシュヴィリが拾い、ホンチョルから再度クロス。
今度は速いクロスが中央を突くと、オセフンがヘディングシュートを放ち、GKチョンソンリョンのセーブで何とか防いだ川崎。
この直後辺りからフォーメーションを弄り、シミッチに橘田を加えたドイスボランチにして、ダミアンが頂点の4-2-3-1へと移行。
やられていたという認識がチーム内にも行き渡っての事だったでしょうか。

それでもシミッチに対するチェックは厳しく、28分の川崎の攻撃、左サイドから中央に展開したのちシミッチが縦パスを入れようとするも2人掛かりでカットされ。
するとカウンターに持ち込む蔚山、カザイシュヴィリのドリブルから、中央でパスを受けたイドンジュンがシュート。(GKチョンソンリョンキャッチ)

尚も厳しい展開が続く川崎。
32分には蔚山が長いポゼッションを経て、キムソンジュンの右サイドからの斜めの縦パスを受けたイドンジュンがエリア内右を急襲。
オセフンとのパス交換を経て、奥からクロスかシュートか区別のつかないボールを蹴り、GKチョンソンリョンがブロックした所でディレイでオフサイドの笛が鳴り。
その後も押されるシーンが目立ち、アディショナルタイムに入って脇坂のミドルシュートが生まれる(ウォンドゥジェブロック)も、劣勢の印象は拭えず。
0-0のまま前半終了となります。

流れを変えたい川崎(ともにハーフタイムでは交代無し)、前半同様後半1分に好機。
脇坂の浮き球のパスを収めたダミアンがシュートするも、蔚山・ブルトハイスがブロック。
早速フィニッシュに持っていきますが、前半はここから蔚山にペースを握られた事もあり、払拭するには足りず。

しかし後半はここから一転し、果敢にプレッシングを掛けては蔚山の攻撃を遮断する事数多。
蔚山陣内でサッカーを展開しゴールに迫るも、後一歩の所でシュートは放てずという時間が続きます。
それでも11分に蔚山・オセフンが敵陣でパスカットして攻撃を展開、一旦それを切るもシミッチの蹴り出しをイドンジュンがブロックして右サイド奥で拾い継続、シミッチの反則でフリーキックを得る(シュートには結び付かず)など後れは取らない姿勢を見せる蔚山。

後半はビルドアップを修正したのか、片側のサイドバック、主に左の登里が中央に絞る後ろ3枚での最終ラインでの形が目立った川崎。
それでもシュートは19分まで待つ事となり、右サイドで家長のキープから、シミッチのダイレクトスルーパスがエリア内右を突き。
脇坂が走り込んでシュートにいったものの、ミートせず枠外に終わり。
そんな残尿感を自ら払拭しにいった脇坂、その2分後に中央からミドルシュートを放ちましたが蔚山・ブルトハイスのブロックに阻まれゴールならず。
直後に蔚山が最初に交代に踏み切り、キムソンジュン・イドンギョン→イチョンヨン・ユンビッガラムへと2枚替え。
ユンビッガラムは10番で、さらにキャプテンマークがウォンドゥジェからイチョンヨンへ渡されたという具合に、リーグ戦でのレギュラー組を加えた交代だったのでしょうか。
その通りに、川崎ペースとなっていた絵図がここを境に終わり、1分毎にお互いに攻撃機会を作るという展開となります。

何とか1点が欲しい川崎、31分にロングパスを右サイドで受けた家長から、受けた山根がドリブルでエリア内右を突き。
こぼれた所をダミアンがシュートするも蔚山・ユンビッガラムのブロックに防がれます。
35分には左サイドで登里が反則を受けてFK、キッカー脇坂のクロスが中央に上がり、山村が跳んだ所を越えて合わせたのはジェジエウ。
しかし身体に当てた、という感じで打ち切れずとなりGKチョヒョヌがキャッチ。

決して流れが良くない中、40分にはミスでピンチを招き、オセフンからカザイシュヴィリへと繋がりシュート。(脇坂がブロック)
41分に初めてカードを切った川崎、脇坂→知念へと交代。(4-4-2へとシフト)
するとその知念が蔚山・ウォンドゥジェの反則を受け、ウォンドゥジェに警告。
直後の42分に蔚山も再度交代(オセフン・カザイシュヴィリ→キムジヒョン・ユンイルロク)と、終盤を迎えたらしく泥仕合の雰囲気も加わり始めます。

45分に蔚山に好機が到来、交代で入った元マリノスのユンイルロクのパスカットから組み立て、そのユンイルロクのエリア内へのパスをホンチョルがポストプレイ。
受けたキムジヒョンがシュートするも川崎・山根のブロックに阻まれ、モノに出来ず。
結局後半も得点が生まれなかった両チーム、延長戦へと突入します。

延長前半も先制攻撃は川崎で、左ハーフレーンからのFK。
家長のクロスにダミアンが中央で合わせたものの枠を捉えられず。
しかしその直後(延前3分)にまたも川崎のミスから好機を作る蔚山、イドンジュンのクロスをユンイルロクが中央で収めるチャンス。
クリアされるも尚も繋ぎ、ユンビッガラムがシュートしましたがゴール上へと外れ。

疲労度の影響か蔚山の反則が目立ち始め、そこからFKでの好機が目立った延長の川崎。
迎えた終了間際の15分、ここもダミアンが蔚山・ウォンドゥジェに反則を受けての左サイドからのFK。
キッカー家長のクロスがファーサイド遠目に上がると、シミッチの折り返しを知念が合わせヘディングシュート。
ゴール上部を襲うも、GKチョヒョヌのセーブに阻まれ得点ならず、と同時に前半終了の笛が鳴ります。

最後の15分間に突入、川崎は4-2-3-1のフォーメーションへ戻し。
家長をトップ下に置き、知念が右SH・小林が左SHへ。
それでも疲労の蓄積は半端では無く、4度目の入りは一転して蔚山の好機となる(シュートまではいけず)と、以降も蔚山ペースで推移。

故障者の影響もあり、交代を出し渋っていた川崎ベンチも、延後5分にようやく動きます。
ダミアン・小林→遠野・長谷川へと交代し、知念の1トップへとシフトして遠野が右SH・長谷川が左SHに。
しかしそれと同時に山村が足を攣らせてしまい、もう一枚切る事となります。(山村→塚川)

疲労度はピークなのか、ボールを握っても前に進めずキープする場面が目立ったこの時間帯。(12分には蔚山・キムテファンが足を攣り、イミョンジェと交代)
ゴールに迫った蔚山の方で、7分にキムギフィのロングパスが送られると、キムジヒョンの落としを受けたイドンジュンがエリア内を突いてシュート。
しかしゴール左へと外れてしまい。
14分に川崎・ジェジエウのミスで左CKを得た蔚山、キッカー・ユンビッガラムのクロスが中央に入ると、直接抑えにいったGKチョンソンリョンがキムジヒョンと交錯しかかる格好でファンブル。
これがゴールに向かう、川崎サイドの悲鳴(上がっていない)が聴こえて来そうなシーンとなりましたが、ボールは右ゴールポストに当たってゴールならず。
ミスが続き、心臓が止まりそうな場面を作ってしまった川崎。
その後も蔚山の攻撃機会が続きますが何とか凌ぎ、とうとうPK戦にまで辿り着く事となりました。

既にダミアン・小林というゴールゲッターが退いている川崎、1人目を務めたのは知念。
一抹の不安が過ったものの、ゴール左へ蹴り込んで(GKホンチョルは反応するも届かず)成功。
蔚山の1人目・イチョンヨンも成功し、迎えた2人目。

川崎は長谷川が務めたものの、先程の2人のキックで、ポイント部分の芝が削れる事態が発生しており。
その影響か大きくふかし、枠外となってしまった長谷川のシュート。
続く蔚山はウォンドゥジェ、これで決めれば有利となりましたが、放たれたシュートはゴールバーを直撃して跳ね返り。
ともに失敗に終わり、3人目へと移行します。

川崎・遠野がGKの逆を突いて左へ決め、迎えた蔚山・イドンジュンのPK。
イドンジュンはフェイントを入れたのち中央へ蹴り込み。
(キッカーから見て)右に跳んだGKチョンソンリョンは足を残しており、これをセーブ。
しかしフェイントを入れたのが奏功したか、チョンソンリョンが蹴る前に前に出ていたとされてやり直しになります。
再度のイドンジュンのシュートでしたが、今度は左へのシュートを完璧にセーブされ、2本とも止められてしまう結果に。

これでリードを奪った川崎ですが、勝負は下駄を履くまで解らない。
4人目はシミッチが務めましたが、彼も芝の状態の影響かふかしてしまい、ゴール上へと外れ。
蔚山はユンイルロクがゴール中央へと蹴り込み、これで同点。

重大な責任が伴うキックとなった5人目、それに耐えうるのは家長しか居らず。
チームの想いを乗せて蹴った家長のゴール右へのシュートは、GKチョヒョヌの読みに上回られ、セーブされてしまいます。
これで次を決めれば勝利となった蔚山。
キッカーは10番を背負うユンビッガラムで、4人目と同様にゴール中央へと蹴り込み。
結果ゴールとなり、歓喜の渦を作り上げる蔚山メンバー。

川崎は先に勝利に近付けたものの、逆転で敗戦する事となったPK戦。
2年前のルヴァンカップ決勝(札幌戦)を思い起こさせたものの、結果はあの時とは反対の逆転負けに終わりました。

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DAZN観戦 2021年J3リーグ第19節 ガイナーレ鳥取vs鹿児島ユナイテッドFC

2021-09-23 16:15:01 | サッカー視聴記(2021年その他)

<鳥取スタメン> 4-4-2
GK 田尻
RSB 坂本 CB 鈴木 CB 藤原拓也 LSB 魚里
RSH 小田垣 DH 新井泰貴 DH 世瀬 LSH 永島
FW 大久保 FW 石川
<鹿児島スタメン> 4-2-1-3
GK 大西
RSB フォゲッチ CB 藤原広太朗 CB イヨハ理ヘンリー LSB 衛藤
DH 中原 DH 八反田
IH 秋山裕紀
RWG 山谷 CF 山本 LWG 米澤

2年前に初のJ2を体験したものの、1年でJ3に舞い戻る事となった鹿児島。
その当時のメンバーも未だかなり残っており、思い出を風化させる前に何とかもう一度昇格を……という意気込みでしょうか。
彼らに加え総勢4名の助っ人選手と、夏の補強で金沢から島津・新潟から秋山裕を加えた6名のレンタル選手の力を結集し、前半戦の出遅れを取り返したい所。

この日の相手の鳥取に、J2をともに戦った金鍾成(キンジョンソン)氏が監督の座に就いているという運命の巡り合わせ。
当時と同様、高いボールポゼッションを維持してのサッカーを繰り広げている今季の鹿児島。
そこにトップ下として加入後初スタメンとなった秋山裕。
前節(岩手戦・1-2)途中出場でゴールを挙げ、評価を上げているとはいえ、異物扱いにならずにすんなりとフィット出来るかどうかが注目となりました。

早速の前半1分、2センターバックからショートパス攻勢を掛ける、噂に違わぬビルドアップを展開しての攻撃。
左サイドでの繋ぎから、ボランチの八反田を経由して右へと移し、最後は山谷がシュート。(ブロック)
ファーストシュートに辿り着き、以降もガチガチのポゼッションスタイルでペースを握らんとします。

サイド攻撃では、ウイングが引いてボールを受けに来て、その分サイドバックが入れ替わるように上がるという流動性が基本線となり。
最終ラインも2CBと、ボランチが降りての3枚での形を使い分け。
これらの形に加わるように広い範囲を動き回るのが秋山裕で、開いてサイド攻撃に加わったり、ボランチが降りた分自身も降りてビルドアップの出口を作らんとしたり。
敵陣に運ばれると、FWの位置でボールを受けたりもするなど、非常にアクティブな印象を受けました。

一方の鳥取、金氏が監督を務めているように、こちらも後方からパスを繋ぐサッカーを目指しているようであり。
しかし前回観た際(17節・福島戦)は、水浸しのピッチという要素もあり色を出す事はままならず。
この日もある程度繋ぐものの、CBのフィードを中心に攻撃を組み立てるのが目立ちました。

鹿児島の攻撃機会が多めで序盤が過ぎ去るも、17分の鹿児島・山谷の転倒によるボールロスト(しかも自陣エリア付近で)から鳥取が好機を作り(シュートには繋がらず)、これにより攻守交替となった節があり。
続く18分、左サイドで藤原拓のスルーパスに走り込んだ魚里から永島→大久保と渡り、中央から大久保が反転シュートを放つもGK大西がキャッチ。
20分には藤原拓の縦パスを石川がヒールでポストプレイというテクニックを魅せ、受けた小田垣が右ハーフレーンをドリブル。
そして中央へと流れ、ペナルティアークからシュートしますがブロックに阻まれます。
鹿児島がポゼッションスタイルを貫くための宿命か、フィニッシュでは鳥取が強い印象を残し、23分に飲水タイムが挟まれます。

明けた直後から、鳥取が今度はセットプレー攻勢。
25分に石川が岐阜・イヨハに倒され、中央・エリアからかなり手前という位置での直接フリーキック、世瀬が直接シュート。
壁に当たって左に逸れ、今度はコーナーキックとなり。
続く28分にもCKを得る等押し込みますが、CKからはシュート出来ず。

守勢が続いた鹿児島ですが、30分に再度最終ラインからの攻撃。
左へ展開したのち中原が縦パスを送り、秋山裕のポストプレイを挟んでエリア内左に進入し、中央へ横パスを送る中原。
山本がシュートし、ブロックされた跳ね返りに走り込んだのはフォゲッチ。
ダイレクトでエリア手前右からシュートを放つと、GK田尻の腕を弾いたボールが右ポスト内側に当たってゴールに吸い込まれ。
得意のスタイルを貫いての先制ゴールを奪いました。

失点してしまった鳥取、直後の32分に新井泰が敵陣でボール奪取し、そのままミドルシュートを放って反抗。(ゴール右へ外れる)
その後も鹿児島の、フォゲッチを軸とした右サイドアタックに苦労しますが、前半の終盤には再びペースを剥がす事に成功し攻勢に出ます。

41分、敵陣でボール奪取した大久保が、石川・永島とのパスワークを経てエリア内からシュート。(ブロック)
その後クリアボールを拾いにいった小田垣が反則を受け、右サイドからのFK。
キッカー世瀬のファーへのクロスを、大久保が合わせヘディングシュート。(ブロックされCKに)
44分にも、最終ラインから繋いで右サイドを進み、坂本の低いクロスを収めてシュートした大久保。(ハイキックの反則で無効に)
エリア内からゴールを狙う、FWの仕事を連続で見せたものの、得点には繋がらず。
結局前半を0-1で終えます。

迎えた後半、キックオフした鳥取が細かくパスを繋ぐ入り。
その際CBの鈴木が右に大きく開いて受け入れをしていたので、後ろ3枚でのビルドアップをする形へとシフトした感があり。
そんな事を予測していた刹那の後半2分、左サイドで世瀬のボール奪取から、大久保→石川と繋いでエリア内を急襲。
そしてシュートを放った石川でしたが、GK大西のブロックに阻まれ同点はなりません。

鳥取の猛攻を鹿児島が受けるという展開になりそうな入りでしたが、その矢先の5分でした。
GK大西から攻撃を作っていく鹿児島、右サイドでの前進を経てフォゲッチからグラウンダーで鋭いクロスが入り。
ファーサイドを突くこのボールに走り込んだのは米澤で、強烈なシュートがゴールネットを揺らします。
緩急の「急」の部分を担っていた感のあったこの日のフォゲッチ、これでこの日1ゴール1アシストの活躍を魅せました。

追加点を与えてしまった鳥取、入り以上の攻勢を見せんとしますが、失意は隠せず。
鹿児島は逆に、肩の荷が下りたかのように、秋山裕がゴールを狙いにいく場面が膨れ上がります。
10分、右サイドでフォゲッチのロングパスがエリア内へ通り、走り込んだ山谷からグラウンダーのクロスに秋山裕が合わせシュート。(GK田尻キャッチ)
14分には左CK、キッカーを務めた秋山裕は二次攻撃で左サイド奥でボールを持つと、米澤のポストプレイを交えてエリア内を急襲。
そして角度のキツい所からシュートを放つも、GK田尻が足でセーブして得点はなりません。(跳ね返りをフォゲッチがシュートもブロック)

「ゲームメイクが主な役割」という、昔のトップ下のような姿はもう遥か彼方に置いていかれた、そんな事を感じさせたこの日の秋山裕。
しかし多方面に動き回った代償は、31分に足を攣らせて続行不能となるものであり、途中交代となってしまいました。(酒本と交代)

反撃の1点が欲しい鳥取ですが、7分に坂本がシュートを放って(ブロック)からは、ボールは握るもののフィニッシュには辿り着けずに推移します。
11分に坂本→秋山大地へと交代、右サイドアタックに厚みを加えるものの、試合の絵図は変えられず。
20分に再度交代カードを切り、大久保→清永へと交代するとともに、4-2-3-1のフォーメーションへ。
小田垣がトップ下に移り、右サイドハーフに永島・左SHに清永という前線の形となります。

リードしている鹿児島も順次カードを切り。
15分に山本・山谷→萱沼・五領へと2枚替え、鹿児島のJ2時代を知る2人がピッチに投入されます。
五領の技術を軸に、右サイドで圧力を掛ける鹿児島の攻撃。
しかし秋山裕が足を攣らせる以前の22分に、藤原広も足を攣らせてしまう事態が発生しており。
そのため23分には藤原広・衛藤→ウェズレイ・砂森へと再度2枚替え。
同じくJ2時代を知る砂森が入ったものの、こちらは五領と比べてあまり目立たず。

このアクシデント含みの交代以降、ようやく鳥取は攻撃権を握り反撃体制に。
27分、右サイドで繋いだのち中央から藤原拓がライナーで縦パス、胸で受けた石川が反転シュートを放つもブロックに当たりゴール左へ逸れ。
その左CKからも、クロスの跳ね返りを新井泰が拾い、ミドルシュートを放ちましたがGK大西のセーブに阻まれます。
35分にも強烈なミドルシュートを放った新井泰、再度GK大西にセーブされたものの、この遠目から撃つ姿勢をちらつかせた効果で敵陣でボールを握る時間が格段に増加した鳥取。

32分に交代枠を使い切った鹿児島は36分、八反田までもが足を攣らせてしまうなど被害が甚大。(担架で運ばれるも、その後八反田はピッチに復帰)
鳥取サイドも、藤原拓が空中戦の競り合いで、鹿児島・酒本との接触で頭部から流血する一幕が発生。(33分)
互いに傷を作りつつも、戦いを止める事は出来ず。
鳥取は最後の交代は小田垣→杉井で同じく36分の事であり、永島がトップ下に移って右=清永・左・杉井とシフト。
圧力を持って攻め続けるも、守勢に入った鹿児島を崩しきる事は難しく。

2点差のままアディショナルタイムを迎え、鹿児島の引き気味の守備ブロックの周囲でボールを支配し、最終ラインの鈴木・藤原拓までもエリア付近にまで迫るシーンが多々。
鹿児島ディフェンスの一瞬のスキを突き、右サイドから清永がカットインからエリア内へとスルーパス、受けた石川が中央やや右からシュートを放ち。
しかしこれもGK大西にセーブされ、僅かな決定機もモノに出来ず仕舞だったこの日の鳥取。

結局最後まで攻撃権を支配した鳥取ですが、無得点のまま試合終了を迎え。
0-2で勝利した鹿児島、勝利数が先行する成績になり(7勝4分6敗)、後方から昇格圏を伺いに掛かりました。

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DAZN観戦 2021年J3リーグ第17節 福島ユナイテッドFCvsガイナーレ鳥取

2021-09-09 16:06:35 | サッカー視聴記(2021年その他)

<福島スタメン> 3-4-2-1
GK 山本
RCB 福島隼斗 CCB 堂鼻 LCB 鎌田翔雅
RWB 吉永 DH 上畑 DH 鎌田大夢 LWB 池高
IH 樋口 IH 橋本
FW 雪江
<鳥取スタメン> 4-4-2
GK 田尻
RSB 坂本 CB 鈴木 CB 石田 LSB 魚里
RSH 秋山 DH 世瀬 DH 新井泰貴 LSH 清永
FW 大久保 FW 石川

福島のサッカークラブといえば、Jリーグ入りを目指していたものの、J2が出来る前の1997年に破産・解散となった福島FC
その後を継ぐかのように生まれた(正確には1996年に創設)ものの、目標であるJFLへの昇格が叶わないまま現在に至っているFCプリメーロ辺りが思い浮かぶでしょうか。
しかしJリーグ参入を果たしたのはプリメーロでは無く、その後の2002年に新設されたクラブである福島ユナイテッドFC。(当初の名称はFCペラーダ福島、以下福島)
「イスマイラを輩出し、J2(京都)に押し上げたクラブ」として知名度が上がった感がある今季。

現在監督を務めているのは時崎悠氏で、現役時代は湘南でスタートし、最終的に福島で引退というキャリア。
つまりはOB監督であり、今季からの新任ですが、JFL時代の2012~2013年に指揮を執ったという歴史もある人物。(もっと言えば、選手時代の2007年に兼任監督の経験あり)
しかしフロントは元湘南という肩書の方にこだわっているようで、過去には栗原圭介氏・田坂和昭氏(現栃木監督)が務めた福島の監督業。

それもそのはずで、2013年以降現在J1の湘南と業務提携を結んでいるクラブ。
その縁はこの日も、湘南のスタジアムDJ(三村ロンド氏)が「レンタル移籍」でホームのとうほう・みんなのスタジアムのDJとして腕を奮うという形で表れていました。
提携以降、湘南からレンタル加入する選手の割合が増加し、今季も福島隼・トカチが在籍中。(トカチは今季から完全移籍)
その福島隼がゲームキャプテンを務め、「福島のキャプテンは福島」というメッセージを発信する事で、福島のクラブをアピールするかのように見えたこの試合。(本来のキャプテンは河西と諸岡の2人)

前半3分の福島、池高が左サイド奥へ切り込んでコーナーキックを獲得すると、コーナースポットへボールを足で移動させたのち場を離れ。
するとキッカーの位置に向かった樋口がドリブルを開始するというトリックプレーを仕掛けましたが、審判に止められてしまい。
どうやらルール改正が行われたようで、このプレー自体が不可能になったとの事。
昨年徳島が見せた事があるプレー(この試合)であり、改正はそれ以降行われたのでしょうか。

これで流れを失ったのか、ファーストシュートは7分に鳥取が放ち。(大久保・石川が中央突破を仕掛け、こぼれた所を秋山がミドルシュート・ブロック)
11分には福島も、右サイド奥からのフリーキックを得て、ボールはキッカー樋口のクロスに福島隼が合わせたような軌道を描き。
枠外のヘディングシュートという絵図でしたが、福島隼は相手に先に当たって自分は触れていないと抗議の姿勢を見せます。
しかしゴールキックの判定は変わらず、判定でギクシャクするような立ち上がりを強いられた福島。

そしてその流れに従うかのように、鳥取が攻勢に。
福島がトリックプレーで失ったCKを、多数得る等押し込み続けます。
18分には中央からの直接FKを得て、距離はかなりあったもののキッカー世瀬が直接シュート。(壁に当たり枠外)

この日は雨模様で、ピッチ上にも水分がかなり多い状況が影響したのか、FWに当てるロングボール中心の攻めが多かった両チーム。
21分の鳥取の攻撃、世瀬のロングパスを大久保がフリックでエリア内に送り、受けた清永がシュートするも枠外に。
23分には福島も、左サイドで池高がカットインからエリア内へロビングを上げ、雪江が胸で落とした所を樋口がシュートしますが枠を捉えられず。
飲水タイム直前に双方とも、それを象徴するようなフィニッシュシーンを作りました。

明けた後は、中々ショートパスが繋がらずにカットされるシーンが多発。
そして28分に、自陣で福島・上畑がバックパスした所、水でボールが失速。
慌てて鎌田翔が蹴り出した所を清永がカットして鳥取のショートカウンターとなり、これを直接大久保が裏抜けで受けてシュート。
先制かと思われた軌道でしたが、左ゴールポストを叩いてしまい、詰めにいった石川も撃てずと決定機を逃してしまいます。

以降もロングパス中心の攻撃となり、スローインも増大。
その度にFWがそれを収めにいくというシーンが増えるといった枠組みのまま、前半も終盤を迎え。

そしてそのスローインからの好機をモノにしたのは福島でした。
42分左サイドでのスローイン、跳ね返されるも池高が拾ってボールを確保、中盤の底まで戻してから逆サイドへ。
そして吉永からクロスが上がると、中央で橋本が落としたボールを池高が拾い、左ハーフレーン・エリアライン付近からシュート。
ボールは巻く軌道で綺麗に右サイドネットへと突き刺さり、見事なプロ初ゴールを挙げた池高。
現在は浦和から育成型レンタル中の立場ですが、J3の場でどれだけ自身の価値を上げる事が出来るかが勝負となるでしょう。

その後は鳥取も、清永のロングスローを交えて反撃しますが、ゴールを奪う事無く前半終了。
ハーフタイム、動いてきたのはリードしている福島の方で、堂鼻→河西へと交代。
本来のキャプテンの投入で、福島隼がキャプテンマークを譲ると共に、フォーメーションも大きく弄ります。
<後半の福島> 4-2-3-1
GK 山本
RSB 吉永 CB 福島隼 CB 河西 LSB 鎌田翔
DH 上畑 DH 鎌田大
RSH 池高 DH 樋口 LSH 橋本
FW 雪江

雨は止む気配が無く、ピッチ上では水が浮くのが目立ち始めます。

後半立ち上がり、ビハインドの鳥取が攻勢を掛け。
後半3分に魚里のミドルパスを大久保が胸トラップから、反転シュートを放ちますがゴール左へ外れ。
4分には自陣からの世瀬のロングパスが、直接エリア内を突いて石川が受け、切り返しからシュートするもブロックに阻まれます。

一方、大胆なポジションチェンジを敢行した福島。
前半は左右に散っていた吉永・池高が同サイドになった他、左サイドの攻撃では鎌田翔と鎌田大が近い位置を取り、ショートパスを繋ぐ場面が目立ちます。
11分にはその「W鎌田」による左サイドでの突破から、鎌田大のクロスをファーサイドで樋口が落とし、雪江がボレーシュートにいきましたがミートせず不発。

以降次第に膠着状態となり、得点が欲しい鳥取もベンチが動き。
17分に秋山→田口へと交代します。

1点を争うゲームとなる中、それに文字通り水を差す格好となるシーンも頻発。
18分の福島の攻撃、右サイドで池高がドリブルで前進ののち、エリア内へカットインし中央へ横パス。
しかし水たまりで失速し、橋本に渡らず終わります。
21分には鳥取も、大久保の左奥からのクロスがクリアされたボールを新井泰が拾い、右に展開するもこちらも水たまりに阻まれ。
坂本へのパスは通らず終わってしまいます。
どちらが押し気味かという判断もしかねる、好試合というよりは、絵図の通り泥仕合の様相へと突入しつつあったでしょうか。

福島サイドは22分に2枚替え(池高・橋本→長野・トカチ、雪江が右サイドハーフにシフト)を敢行。
23分に鳥取のCKから、田口が叩き付けるヘディングシュートを放つもゴール上に外れた所で、後半の飲水タイムが取られます。
福島が先程投入された長野・トカチが、水分補給をせずピッチに残っていたというシーンが描かれる中、試合は第4クォーターへ。

過去に「田んぼサッカー」と揶揄されたのを彷彿とさせるピッチ上もあり、ロングパス中心の攻撃が必須となる状況で、スコアを動かしたのは最終ラインからの繋ぎでした。
28分の鳥取、最終ラインから左SBの魚里が受けると、縦パス→清永ポストプレイで受け直してからドリブル。
ディフェンスにこぼされるも、拾った大久保がすかさずシュートし、ブロックされたボールを石川が拾ってエリア内へラストパス。
受けたのはここまで上がってきた魚里で、尚も前進ののちシュート。
ゴール左へと突き刺し、同点に追い付いた鳥取。

ホームで勝利を挙げたい福島は、31分に雪江→森へと交代。
前節に加入後初出場で即ゴールを挙げた森の投入で、勝ち越しのため攻め込まんとします。

その通りにペースを掴み押し込む福島ですが、悪天候もあり綺麗な攻撃は中々出来ず。
肝心のフィニッシュシーンも34分には上畑が、35分には長野がともにボレーシュートをミート出来ずと、天候による影響を感じさせるシーンを頻発させてしまい。
一方防戦を強いられる状況となった鳥取は、36分に大久保→原田に交代。(田口が右SH→FWへシフト)

終盤が見え始めた状況で、尚も攻勢を続ける福島。
右サイドでのスローインに連続で持ち込むという漸進戦術を見せ、これにより泥臭いながらも攻撃権を独占していきます。

そして40分、味方のクリアを右サイドで拾った鎌田大から攻撃開始、受けた森が前進ののち中央へパス。
これを手前で長野がフリック(意図的かどうかは不明)し、中央で樋口がワントラップでエリア内右を突き、そのままシュート。
際どいコースながらも鮮やかに左サイドネットギリギリに突き刺さり、待望の勝ち越し点を挙げた福島。

直後に鳥取は清永→杉井へと交代し、望みを繋ごうとするも、中々ボールを繋げず。
それどころかキックオフ直後、あろう事か後ろに蹴り出したボールが水たまりで止まり、福島に奪われてしまう始末。

アディショナルタイムに突入し、完全なロングボール攻勢へと切り替える鳥取。
何とか石田のロビングを中央で原田がヘディングで合わせますが、威力に欠けてGK山本がキャッチ。
結局そのまま福島が逃げ切り、2-1で勝利を収めました。

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DAZN観戦 2021年J3リーグ第16節 カターレ富山vs藤枝MYFC

2021-09-03 18:35:35 | サッカー視聴記(2021年その他)

<富山スタメン> 3-3-2-2
GK 西部
RCB 柳下 CCB 林堂 LCB 戸根
RWB 音泉 DH 姫野 LWB 安藤
IH 椎名 IH 花井
FW マテウス・レイリア FW 大野
<藤枝スタメン> 3-4-2-1
GK 杉本
RCB 久富 CCB 秋本 LCB 鈴木翔太
RWB 河上 DH 鈴木惇 DH 杉田 LWB 温井
IH 横山 IH 押谷
FW 大石

前半戦はきっちり全クラブ半数を消化し、上位カテゴリに遅れ、この日から再開となったJ3。
首位で折り返したのは富山ですが、混戦状態故一つの綻びであっさり逆転されかねない、というのはリーグ自体の特性でもあるでしょう。

昇格戦線からかなり離された位置に居る藤枝も、首位・富山とは勝ち点差12であり、諦めるにはまだ早い状況。
とはいえ前半戦は3勝のみという成績(5分7敗)で、ブレイク突入後に監督交代(倉田安治氏→須藤大輔氏)を敢行して臨んだ後半戦。

スタメンには今季初出場の選手が3人並び(夏に新しく加入した温井を入れると4人)、鈴木翔と横山は出場自体が初。
大卒選手ながら前者は3年目・後者は2年目(1年の浪人期間あり)と、即戦力になれずに燻っている存在で、まずは彼らを起用する事で閉塞感を打ち破ろうという須藤氏の采配が表れたでしょうか。

キックオフの攻撃でいきなりコーナーキックに繋げ、そこからショートコーナーを経て横山がエリア内右からシュートを放った(ブロック)藤枝。
しかしその後は富山が反撃に移り、前半4分に敵陣で奪ったマテウスに対し藤枝・秋本が引っ掛けて反則・警告を受けると共に、直接狙える位置でのフリーキックに。
このFKを蹴ったのは林堂で、ゴール左を狙うシュートを放つも、枠を外れてしまい先制ならず。

共に一太刀浴びせたのち、展開は藤枝がボールを握り、最後尾からのパスワークで攻撃を作っていく絵図に移り。
GK杉本が前に出てのビルドアップが色濃く、フィールダーの数を1人増やしたような状態から、パスを繋いでボールを前線に運んでいきます。
最初は3バックの形を、秋本・鈴木翔の2CB化したうえで、その後方に杉本が構えるという基本形で挑み。
その上で鈴木惇のゲームメイク能力を絡め、ロングパスを散らす長短織り交ぜた攻撃を展開します。

しかし守備面では富山の、夏に加わった助っ人マテウスに苦戦気味。
先程の秋本だけで無く、15分には彼のドリブルを止めにいった杉田が倒してしまい反則・警告を受ける事となり。
そして17分に再び秋本がマテウスを倒してしまい反則(後ろからだったので、正直ここで退場にならなかったのは運が良い)となり、かなり手前ながらFKを得た富山。
右ハーフレーンからのキック、距離があるためクロスを選択する事となりますが、この椎名のキックをエリア内中央で合わせたのは林堂。
叩き付けたヘディングシュートがバウンドしてゴール右へと吸い込まれ、セットプレーから富山が先制ゴール。
林堂がキッカーとヘッダー双方で見せ場を作った序盤戦となりました。

先制された藤枝は、以降ビルドアップの形をマイナーチェンジ。
最終ラインに杉田が降り、その分鈴木翔が前へと位置取る、所謂ミシャ式に似たような形へ。
いかにも前への圧力を高めるという姿勢で、反撃体制に移ります。

攻撃権を支配していくも、中々フィニッシュまでは辿り着けない状況が続いた藤枝ですが、ようやくの28分。
左サイドでのパスワークから、一転戻しを経て中央→右へと展開、押谷のスルーパスで奥へ走り込んだ河上からマイナスのクロス。
緩急付けた攻撃に富山は慌ててラインを下げた結果、最終ラインとボランチの間にスペースが空き、そこに走り込んで合わせた鈴木惇。
綺麗にゴールネットを揺らし、同点に追い付いた藤枝。
直後に遅めの飲水タイムが採られ、激しくスコアが動く第1クォーターに。

その後富山は再度セットプレーで好機。
藤枝・横山のハンドで再び中央からのFK(最初のFKに比べやや距離がある)を得ると、林堂が再度直接シュート。
しかしGK杉本にパンチングで防がれ、尚も拾った椎名からエリア内へ出された所を、柳下がシュートしますが右サイドネット外側に。
これで富山ペースで推移する形となった残り時間。
45分には姫野が反則気味のチャージでボールを奪い、音泉のドリブルを経て、花井がミドルシュートを放つもGK杉本がセーブ。
首位チームの実力を見せつつ、前半を終えます。

「今季が昇格の千載一隅チャンス」という新社長の左伴繁雄氏の意気込みの下、その通りに昇格争いの中心に位置する富山。
新助っ人マテウスの獲得も、そんな影での営業努力の賜物が形となった補強だったでしょうか。

地元の大企業がこぞって株主に名を連ねている割には、予算規模が非常に小さいというクラブの状況。
何処と無く、七社会がバックボーンに付いていながら経営難に陥った一昔前の福岡の事を考えさせらるのは気のせいでしょうか。(あれは放漫経営による影響もありましたが)
地方クラブに希望を……と聞こえの良いフレーズを叫ぶにしろ、まずは確固たる地盤が必要となるのは言うに及ばず。
それを作るのは資金源という事で、左伴氏によるグラウンド外での改革は始まったばかりでしょうが、それを一層円滑にするためにもグラウンドでの結果も欲しい所。

後半開始の前に、その富山が大野→高橋へと交代。
FWを交代し得点を取りにいく姿勢を見せたものの、それとは裏腹に藤枝ペースの入りとなります。

いきなりの後半1分左サイドで押谷の奪取からボールを繋ぎ、鈴木惇の裏へのミドルパスを横山が収め、エリア内へ進入する絶好機。
しかし放たれたシュートはGK西部がキャッチで防ぎます。
左伴氏の清水時代の奮闘を知る男である西部、既に大ベテランの域ながら、富山の昇格に力を貸すべくゴールを守ります。

後半も、GK杉本からのビルドアップを中心に攻撃を展開する藤枝。
5分には左サイドから鈴木翔の斜めの縦パスが入り、押谷がダイレクトでエリア内へ送り、大石が収めてシュート(ゴール右へ外れる)と流れるような攻撃。

その後も河上がミドルシュートを放つも大石の頭部に直撃してしまったり(7分)、押谷の中央からのミドルシュートが大きく外れてしまったり(12分)と、攻め立てながらも流れの面では今一つなシーンが見られた藤枝。
そんな藤枝も15分にカードを切り、温井・横山→稲積・清本と2枚替えを敢行します。
同時に富山も、花井→末木に交代。
末木がボランチに入り、姫野とのドイスボランチとなり、高橋が一列落ちる3-4-2-1気味へとシフトしたようでした。

17分に富山のゴールキックを河上が直接カットし、押谷が中央からシュートを放つも再びGK西部がセーブ。
未だ藤枝ペースが続くか、と思われた矢先、富山が反撃に出ます。

19分、GK西部からパスを繋ぎ、長いポゼッションで左右に振ってからの敵陣中央での攻撃。
末木がエリア内へミドルパスを送ると、右から音泉が裏抜けで走り込む所に、逆の左から走った高橋が受け。
GK杉本は音泉が受ける前に抑えようとしていたためゴールががら空きとなり、トラップで右に流れた高橋がシュート。
見事なトリックプレーで、ワンチャンスを活かした富山が1点を勝ち越します。

失点にもめげず、引き続き攻勢を掛ける藤枝。
21分には鈴木惇が中央からミドルシュートを放ちましたが、GK西部のセーブに阻まれて同点はなりません。
中盤の底でパスを散らしつつ、好機に果敢にゴールを狙うという、ボランチらしい働きを貫いていたこの日の鈴木惇。

尚も攻撃を続け、23分には秋本→金正也(キムジョンヤ)へと交代。
有名選手を次々とピッチに立たせ、同点への意欲を見せる藤枝。

26分に飲水タイムが挟まれましたが、押され気味の富山にとっては良いブレイクとなったでしょうか。
明けた直後の28分、マテウスが遠目からシュートを放ち(ブロック)、流れを切らんとします。
藤枝は以降も攻勢を続けるも、フィニッシュまで辿り着く事が出来なくなり。
32分に押谷・大石→堀・森島へと2枚替え、河上がシャドーに回る(堀が右ウイングバック)という具合に形を代えたものの、次第に行き詰まります。
特に鈴木惇の長いパスが繋がらないシーンが目立ち、これで流れを失う事となります。

34分に音泉・マテウス→田中佑昌・吉平へと2枚替えを敢行した富山、ここから一転攻勢に。
36分に姫野のボール奪取から、高橋の裏へのロングパスが吉平に渡りエリア内へ進入し、切り返しからシュート。(ゴール右へ外れる)
これを皮切りに、クリアボールを直接吉平が受けての攻撃や、敵陣で末木のボールカットから攻撃とリズム良くシュートに繋げていきます。

それでも追加点はならなかった富山、試合は最終局面となり、藤枝がパワープレイ気味に押し込む展開に。
敵陣でパスを繋ぎつつ、説明不要のデカモリシこと森島を狙ったロングパスを送るも、富山の守備陣を破る事はままならず。
アディショナルタイムに突入し、富山・柳下が足を攣らせてしまう中、時間も進んでいき。(最後の最後で柳下→今瀬へ交代)
藤枝は何とか好機を作り、鈴木翔のロングパスを森島が落とし、拾った河上がシュートを放つもゴール左へ外してしまいモノに出来ず。
2-1のまま富山が勝利に辿り着き、首位固めに成功しました。

Jリーグ全体のクラブ数の上限が定められる(60クラブとの事)というニュースも流れ、J3でもサバイバルの空気が生まれつつあり。
これから燻り続ければJEFに降格の可能性も生じる中、先んじて富山はそこから抜け出る事が出来るでしょうか。

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TV観戦 天皇杯 JFA第101回全日本サッカー選手権大会4回戦 ヴェルスパ大分vsジュビロ磐田

2021-08-19 16:02:12 | サッカー視聴記(2021年その他)

<V大分スタメン> 4-4-2
GK 渡辺
RSB 本多 CB 村田 CB 浦島 LSB 西埜植
RSH 薮内 DH 吉田 DH 篠原 LSH 利根
FW 中野 FW 中村真人
<磐田スタメン> 3-4-1-2
GK 杉本
RCB 鈴木海音 CCB 今野 LCB 中川
RWB 藤川 DH 清田 DH 鹿沼 LWB 三木
IH 大森
FW 小川航基 FW ファビアン・ゴンザレス

アマチュア勢で唯一の勝ち残りとなったのが、前年JFLを制覇したヴェルスパ大分。(以下V大分)
にも拘らずJリーグ加入とならなかったのはライセンスが無いからで、HondaFCと同等の立場ですが、Hondaとは違い将来のJリーグ入りを目標としておりその途上との事。
ライセンス取得も目指さなければなりませんが、スタジアムの条件を揃えるのが困難なため既に今季の断念を発表するなど、その道はまだ険しそうです。
一つ前の3回戦では憚らずもアマチュア同士の対戦となり、広島に大勝したのが印象的なおこしやす京都ACを下し、この4回戦へと進出。

対する磐田、3回戦ではHondaと対戦する「静岡ダービー」を制し。
そしてこの日のV大分と、JFLの常連クラブとの連戦となりました。
とはいっても、リーグ戦(J2)で繰り広げる昇格争いの方が大事なのは言うまでも無いようで、完全ターンオーバーを敢行したスタメン。
前節(25節・ヴェルディ戦、2-1)のメンバーからは、途中出場した鹿沼・大森・ゴンザレスのみがスタメンに選ばれました。

V大分ペースで展開する立ち上がりの中で前半4分に磐田の攻撃、右サイドで繋いだのち大森がエリア内にロビングを入れ、後方から走り込んだ清田が落とすもフィニッシュには繋がらず。
レギュラー格に比較的近い位置である大森が攻撃の橋頭堡となりそうな予感がしたものの、その後もV大分の攻勢は止む事無く続きます。

6分には左サイドから、斜めのパス→ポストプレイの連続で中央へ展開し、吉田の縦パスを受けた利根がエリア内左へ進入。
そして切り返しからシュートを放ち、ゴール上を襲ったもののバーを叩いてしまい跳ね返り。
9分には浦島のロングパスをエリア内右で本多が受け、そのままシュートするも枠外に。
13分にはコーナーキック、左からキッカー中野のクロスを、中央で村田が合わせヘディングシュートを放つも磐田・鹿沼のブロックで防がれ。
フィニッシュを連発するも、スコアを動かす事は出来ません。

一方の磐田、その後反撃を試みるも、どうにも2トップが機能不全。
最終ラインでの繋ぎから、ゴンザレスへのロングボールを主体にするも好機は生まれず。
地上でのパスワークでも、ポストプレイ役を務めるゴンザレスのパス出しが乱れるシーンが多発するなど、メンバーを入れ替えた故の連係面の不安を露呈。
その相方の小川航も小川航で、15分には清田から斜めの縦パスが入りますが、スルーを選択した結果奥のゴンザレスが反応出来ずというシーンに。
連係に期待出来ない状態にも拘らず、難しいプレーを選択して流れを失う事となり。

磐田がようやく好機を得たのは22分で、左サイドでの繋ぎが遮断されるも鹿沼→清田→大森入れ替わりと繋がり、エリア内左から大森がシュートするもGK渡辺がセーブ。
23分にも、鹿沼のボール奪取から大森がエリア内左奥へ切り込んでクロス、クリアボールをゴンザレスがバイシクルシュート。(枠外)
フィニッシュシーンを重ねつつ、飲水タイムに。(24分)

双方良い時間が生まれ、ここからせめぎ合いとなりそうでしたが、第2クォーターはほぼV大分の独壇場に。
最終ラインから繋ぐビルドアップや、ハイプレスによるボール奪取を展開し、攻撃権を完全に支配していきます。
磐田サイドを押し込んで攻撃を展開するも、守備を固める磐田の前に、立ち上がりのような決定機は生まれず。
41分に薮内が中央からシュート(ブロックに当たりGK杉本キャッチ)、44分には利根がエリア内左からシュート(ブロック)と、フィニッシュを生む事は生みましたが、手前のブロックに阻まれて終わり。
攻め込む時間が多かったV大分でしたが、結局得点は出来ず前半を終えました。

後半立ち上がりも、流れのままに攻め込まんとするV大分。
中野のポストプレイ(磐田・ゴンザレスのプレーぶりもあり、対照的に巧く見えた)を交えて好機を作るも、ハーフタイムを挟んだ事で磐田が息を吹き返します。
後半3分に清田が敵陣でパスカットに成功し、そのままミドルシュート。
枠を外して終わりますが、リーグ戦で未出場だった清田の奮闘ぶりが契機となったか、以降怒涛の攻撃を開始。

4分鈴木海の右へのミドルパスを大森が受け、中央方面へ流れつつ溜めたのちエリア内へスルーパス、走り込んだゴンザレスがシュートするもGK渡辺が前に出てブロック。
8分には敵陣で藤川がパスカットからクロス、こぼれ球になるも左サイドで三木が拾って中央へ送り、受けた小川航がペナルティアークからシュート。(GK渡辺キャッチ)

対するV大分も7分に、自陣深め右サイドから繋いで前進、中盤で中野のドリブルを経由し左サイドの利根の下へ。
利根はカットインからのシュートを選択しますが、グラウンダーのボールは惜しくもゴール左へと外れてしまい。
10分にも敵陣深めで篠原のボール奪取から、エリア内で藪内シュート(ブロック)→こぼれ球を繋いでエリア内に出たボールに西埜植走り込み(GK杉本ブロック)と際どいシーンを作り、プロクラブの圧力にも屈しない姿勢を見せます。
磐田はこれを受けてか、ウイングバックの2人をポジションチェンジし、藤川が左・三木が右へと移り。
直後に左に移動した藤川がドリブルで魅せる場面を作りますが、V大分の推進力は止められず。

果敢にゴールを狙いにいったのが利根で、14分には左ハーフレーンを持ち上がり、エリア内に進入してシュート。(ブロック)
17分には篠原のパスカットから薮内→中野と繋がり、エリア内右からの中野のクロスを、ファーサイドでボレーシュート。(枠外)
放送席で何度も「ガソリンスタンドに勤務しながらのプレー」という謳い文句が語られていた利根、成り上がりの精神をプロ相手に発揮していたかのようでした。
再度V大分へと主導権が移り、攻撃権を支配したのち、24分に後半の飲水タイムへ。

ブレイク明けに先に動いたのはV大分の方で、吉田→高橋宏季へと交代。(25分)
この日は大分トリニータの本拠地・昭和電工ドームでの試合でしたが、天候の関係で屋根が閉められての開催となり。
おかげで高湿度の中でのプレーで、それによる体力消耗を考慮しての動きだったでしょうか。
しかし1人交代するだけではカバー出来ず、以降パスミスが目立ち始め、攻撃機会が減少していったV大分。

対する磐田、この日余り良い所が見られなかった三木に代え、ユース所属の藤原を投入します。(27分)
その藤原がボランチに入り、清田が空いた右WBへ。
そして28分、大森がV大分・村田に反則を受け、左ハーフレーン・エリアからやや手前という位置での直接フリーキック。
これを蹴ったのは藤原で、直接シュートが壁に当たるも、跳ね返りを拾ってすかさずロビング。
ファーサイドで今野が胸で収めてボレーシュート、先制かと思われた今野の動作でしたが、中途半端な威力のボールがGKのほぼ正面に飛んでしまいGK渡辺がキャッチ。
しかし勝負所でキッカーを任された藤原、先程の清田然り、若者の奮戦を原動力に押し返しを図る磐田。
その後も藤原はボランチの位置でパスを散らしつつ、チャンスの場面ではゴール前で受けにいくなど多方面で活躍を見せ。

そして41分に決定機。
攻め込むも相手守備に跳ね返されたのち、クリアボールを拾った鹿沼がそのまま中央をドリブル。
そして大森とのパス交換でエリア内に入り、ディフェンスに遭ってこぼれたボール走り込んだのは清田。
しかし放たれたシュートは枠を捉えられず終わり、値千金のゴールとはなりませんでした。

疲労によるダメージも色濃く表れ、42分には磐田・鈴木海が足を攣らせて続行不可能に。
鈴木雄斗が同ポジションに投入されます。
一方のV大分も、度々足を伸ばす仕草をしていた利根が45分に退く事に。(藤本と交代)
既に中野→前田へと交代カードを切っており(34分)、3回の機会を使い切る事となりました。

アディショナルタイムに突入し、最後の力を振り絞って攻勢を掛けるV大分。
何度もクロスを入れ、プロでも実績ある前田を軸にフィニッシュを務めさせんという攻撃を繰り広げるも、シュートは放てず。
結局スコアレスから動かぬまま、後半終了を告げる笛が鳴り延長戦に突入となりました。

その開始前に、磐田は小川航→松本へと交代。
FWを一人削る事で3-4-2-1へとシフトし、松本が本職の左WBに入った事で以下のような布陣に。
<延長の磐田> 3-4-2-1
GK 杉本
RCB 鈴木雄斗 CCB 今野 LCB 中川
RWB 清田 DH 藤原 DH 鹿沼 LWB 松本
IH 大森 IH 藤川
FW ゴンザレス

入りは磐田が攻撃機会を掴み、ゴンザレスのロングボールの収めから、CKを得る所まで攻撃。
対するV大分も反撃しますが、以前のようなソリッドな攻撃は影を潜めてしまい、疲労の影響が隠せないようでした。
パス数の少ない攻撃に終始し、また自陣でもバックパスの連係ミスで相手にCKを与えるなど精彩を欠き。
そして延長前半7分に本多までも足を攣らせて続行不能となり、延長で追加された交代機会を使わざるを得なくなりました。(西村と交代、同時に薮内→山﨑へと交代)

直後に中村真が、右サイドからGKの位置を見たロングシュートを狙うシーン(9分)もありましたが、結果的にこれが最後っ屁のようになってしまったか。
直ぐに磐田へと主導権が移り10分、右サイドから清田→鹿沼ヒールパス→ゴンザレス斜めの縦パスと繋がり、中央の松本が受けてシュート。
これは枠外に終わりますが、続く11分でした。
最終ラインから右サイドへと渡り、パスワークを経て藤川が中央へ向かって持ち上がったのち左へ展開。
受けた松本がカットインからエリア内へパスを送ると、ファーサイドで受けた藤原からグラウンダーでクロス。
このGKとディフェンスの間を突いたボールを、ゴンザレスが合わせた結果、待望の先制ゴールを奪った磐田。
投入されてから再三攻撃に顔を出した藤原と、一試合通しては疑問が残る働きながら勝負所で仕留めたゴンザレスが融合しての得点でした。

善戦しながらも、とうとうビハインドを背負ってしまったV大分。
その後も磐田に後塵を拝す展開を強いられますが、ATに好機が。
右サイドから西村が斜めに縦パスを送り、これを中村真がフリックでエリア内へ送った所に前田が抜け出し。
GK杉本の前進を受けつつもループシュートを放ちますが、枠を大きく外してしまい同点ならず。

そして延長前半が終わり後半へ突入。
当然1点が欲しいV大分、ボールを握って崩さんとしますが、疲労困憊な中ではやはり苦しくフィニッシュまでは遠い状況。
対する磐田、カウンター気味に好機を作り、エリア内へと迫ってプレッシャーを掛ける攻撃。
延長後半6分にはV大分が攻撃を遮断するも、拾いにいった篠原が村田と激突してしまいボールロスト、拾った大森から縦パスを受けた藤川がシュート。(ブロック)

それでも万が一にも事故らせるわけにはいかない磐田。
8分にはGK渡辺のキックを妨害しようとしたゴンザレスが、9分には高橋祐をアフターで倒してしまった藤原が警告を受ける等、なりふり構わないといった守備体制を見せます。

磐田サイドも必死といった展開の中、とうとうV大分にチャンスが訪れたのが11分。
右サイドから高橋祐のロビングが上がると、中央ペナルティアークでの中村真の落としを、エリア内左で前田がボレーシュート。
渾身のフィニッシュだったものの、GK杉本のセーブに阻まれて万事休す。

その後迎えたAT、両チームともに裏狙いのパスを送るオープンな展開となりましたが、結局そのままタイムアップを迎え。
磐田が逃げ切りに成功し、準々決勝にコマを進めると共に、主力選手の大部分を休ませるミッションも果たす事が出来ました。

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