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ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

上と下との挟間で ~2022年J1リーグ

2022-02-18 18:19:30 | 雑記

開幕間近という事で、今季のJ1クラブの陣容を確認してみる(遅過ぎ)と、興味深い事象が。

2022年のJ1リーグ(wikipedia)

前年J2で昇格を決めた磐田・京都が加わった事で、感慨深いと思わせる構成が出来上がり。
それは上記2クラブの他、湘南・柏・セレッソ・福岡・神戸・札幌の8クラブで形成され。(?)
「J2発足以前にJリーグに新規参入したクラブが、揃ってJ1に顔を揃える」という、初の快挙が達成された年となりました。

現在のような、下部リーグのクラブ数が膨らみ、狭き門となりつつある上位カテゴリに喰い込まんとする構図。
そこに至るまでの歴史も当然ある訳で、最も判り易いものとして、下部リーグ自体が無かった時代もあったものです。
つまりJリーグ発足(1993年)~2部制に移行(1999年)の間。

下部リーグこそ無かったこの時代ですが、拡張路線に基づいて毎年のようにJFLから参入。

1994年=湘南・磐田
1995年=柏・セレッソ
1996年=京都・福岡
1997年=神戸
1998年=札幌

こう書くと、「下から上がって来るクラブは枚挙にいとまが無い」と書きたくなり、実際にその意思を見せるクラブは多く。
しかし初期は、昇格を目指すというよりは、オリジナル10から漏れたクラブが率先してJリーグ入りを決めており。
まあもちろんJFLのリーグを勝ち抜くという形にはなっていたものの、出遅れたクラブがその流れに乗る事は難しかったと思われます。(今でこそ王者の座を射止めている川崎も、Jリーグ準会員となったのは1997年)
そんな状況故、福岡・神戸・札幌のように「他のアマチュアクラブをそのまま持って来る」という手法を採って目的を達成する行為が目立ち。
当然、上がりたくてもクラブのポテンシャル(成績・経済面など)が追い付かずに上がれないという状況も数多あった事でしょう。

この下からの勢いは、Jリーグ側の予想を上回るものだったらしく、前倒しで2部制の導入が決められたそうで。
J2というクッションが出来た事で参入の条件も緩やかなものとなり、以降Jクラブが増えていく事となるのですが、それはまた別の話。

この時代は同時に暗い影も到来しており、経営難という形で顕在化。
特に1998年に起きた、横浜フリューゲルス消滅という事象が最もたるものだったでしょう。
当然他のクラブもその荒波に呑まれる事となり、今から思えば良く1クラブで済んだものだと思わされます。

ここで、上記8クラブのJリーグ参入後の歩みを簡潔に。

<磐田>
暗雲に屈する姿勢は全く見せず、黄金時代を築き上げる。鹿島と覇を争いタイトルを分け合うその姿は伝説となりつつあるが、最も成功したといえる。
<湘南(当時は平塚)>
参入1年目でタイトル獲得(天皇杯)と幸先良かったものの、親会社(フジタ)の撤退で一気に窮地に。その転落ぶりは主力選手は半年の間に全員去り、練習場・クラブハウスを失うなど凄まじく、1999年に降格してから10年間もJ2で過ごす羽目に。雌伏の時という表現がピッタリと当て嵌まる。
<セレッソ>
経営面では親会社が安定していた(実際の程は不明)おかげか特に破綻は見せず。ただし成績的には安定せず、2001年・2006年と2度J2降格を経験。いずれも優勝争いしたシーズンの翌年に降格するという、ある意味喜劇的な経歴。
<柏>
経営面では(以下略)、サッカー的にもニカノール・西野朗といった名監督の下覇権を争う。しかし西野氏解任(2001年途中)以降ズルズルと低迷し、2005年にJ2降格。「監督が去った後は草一本……」と言いたくなる事象は、現在ネルシーニョ監督にすがるその姿に繋がっているのかも。
<京都>
経営面では(以下略)。しかしサッカー的には迷走感甚だしく、初期は「日本代表再生工場」と揶揄される程有名選手の搔き集めに終始。2000年の初降格以降それは陰りを見せるも、ベース作りを怠ったツケは付いて回り以降エレベーターのように昇格~降格を繰り返し、4度目の降格(2010年)以降前年までJ2暮らしを続ける。
<福岡>
参入当初から低迷、例の「博多の森の悲劇」に代表される紙一重での残留劇でJ1にしがみつくも、それが終わると「5年に1度」のジンクスの幕開け。そして経営的には最も苦戦し、湘南のような「一気に叩き落される」感が無いのが逆に仇となった感があり。ジワジワと首を絞められ(といっても詳細は半ば自業自得感が)経営危機に陥ったのが2013~2014年と、未だ記憶に新しいといった感じ。
<神戸>
チーム設立していきなり経営面で躓き(ダイエーの撤退)、親会社不在の状態に。以降楽天に買収されるまで低空飛行を余儀なくされる……と思いきや、初の降格(2005年)はその後に起こっているというねじれぶりが可笑しくもある。それまでギリギリでJ1に残留してきたその姿は「貧しさが辛抱を生み、豊かさが転落を生む」というべきか。
<札幌>
福岡とは対照的にJ1参入決定戦で降格、2部制後は8クラブで唯一のJ2スタートを余儀なくされる。それが焦りを呼んだか、J1復帰のための短絡的思考に陥り、昇格(2001年)→降格(2002年)の果てにどん底に。以降長期的計画で再起を図るも、経営面での本格的な再建は野々村芳和氏の社長就任(2013年)まで待つ事となる。

こうして見ると、ほぼ破綻無く時を過ごした磐田が奇跡的に思えるぐらいで、悪戦苦闘を強いられている所が目立ち。
その磐田も近年J2生活が長くなっているものの、それまで安定してきた反動とも見て取れます。
柏はじめ他のクラブが逆に安定見を増してきただけに。

当然J1の座を守る力も劣り、降格の頻度も顕著。

磐田=2度
湘南=4度
セレッソ=3度
柏=3度
京都=4度
福岡=4度
神戸=2度
札幌=4度

合計26度で、これまでの全56度の降格の半数近くを占める事となっています。

2部制となったのち、前述の通り札幌がJ2スタートとなり、翌年から湘南の10年に及ぶJ2生活が始まり。
その影響で、8クラブがJ1の場に揃う事はままならなくなってしまいました。

しかし札幌が2017年から、湘南が2018年からJ1の座を守り。
福岡が「5年に1度」の呪いを打ち破ったという所に、京都が12年ぶりにJ1復帰と、雌伏の時を強いられてきたクラブが舞い戻ってきた今季。
偶然なのか否かは不明ですが、揃いも揃ってJ1に顔を出す事となった8クラブ。
果たして全クラブJ1残留を成し遂げる事が出来るか、それとも降格数をさらに重ねてしまうのか。
密かに注目したいと思っています。


2022年J2リーグ・開幕前の編成の雑感4 ~王者(マスコット総選挙)控える九州地方

2022-02-11 18:18:44 | 雑記

その1 その2 その3

J3から昇格・J1から降格・J3へ降格と、多彩な異動を経て迎える南方のクラブ。
九州地方においては4クラブと、J1・J2を抑えて最多を数え、「バトル・オブ・九州」の名に恥じない規模である。盟主・福岡が居ないけど
J2クラブにも拘らず、この時期行われる「マスコット総選挙」で無類の強さを発揮する長崎の存在がピカイチに見える。その発信力は申し分無いだけに、過去2年間惜しい所で昇格出来ずというサッカー自体の成績がもどかしくもあるが。

<レノファ山口FC>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 関 吉満 ファンティーニ燦 寺門
CB 渡部(C)ヘナン(L)眞鍋(RL)菊地(RL)生駒(RL)高橋(?)
WB 橋本(L)石川(R)高木(R)桑原(L)(兒玉)
DH 佐藤謙介 田中 佐藤健太郎 神垣 (池上)(山瀬) 
IH 池上 島屋 山瀬 兒玉 吉岡 沼田?(高木)(岸田)(河野)
FW 大槻 梅木 河野 岸田

予想順位 13位~21位

高井・楠本・川井と主力級は満遍無く移籍したが、いずれも移籍先がJ2へとあり、上位カテゴリへ向けて「育てて売る」というクラブのベーシックな狙いは果たせず終わり。新人獲得も、既に2年(特別指定で)在籍している橋本が目立つのみと、人材の枯渇で頓挫しそうな雰囲気だがさて。
今季40歳を迎える山瀬が加入し、FW大槻が完全移籍となり、前線に貴重な経験を加えようとする立ち回り。しかし副作用としてセンターライン全体が彼らの他、GKに関・DFの渡部・ボランチのW佐藤と年齢層の高さが目立つようになったのがネックか。
前年終盤のような、ハイプレスを貫き通すにはやや心許ない気がする。レンタル延長で残った田中を軸に、若い世代の奮起でカバーしたい所。

<徳島ヴォルティス>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 長谷川 松澤 田中 後東
CB カカ 石井 内田 石尾 安部 森
SB 藤田(R)田向(R)新井(?)石田(R?)
DH 白井 長谷川 櫻井 ヒョンリオ 大森?
SH 西谷(L)渡井(LR)浜下(R)杉森(L)藤原(L)児玉(R?)
FW 一美 ムシャカ・バケンガ 藤尾 坪井 佐藤 オリオラ・サンデー

予想順位 5位~14位

他の降格クラブとは一線を成すかの如く、監督(ダニエル・ポヤトス氏)を続投させる(その代わり主力を数多失う)措置を経て2年ぶりのJ2へ臨む事となり。布陣は前年を踏まえると4バック基調だろうが、中盤以前は中々一定せずという形だったので、とりあえず4-4-2で。
文字通りに誰も居なくなったボランチ、順当に行けば長谷川と白井の2人だろうが、新人・ヒョンリオ(玄理吾)の評判が良いらしい。神戸から借りた櫻井も期待の若手となり得るが、未だ10代と未知数な点が多く。彼らをはじめ加入選手は若手ばかりで計算し辛いが、ルヴァン杯の存在が経験を積ませる干天の慈雨となりそうである。
FWは人材豊富で2トップの方が起用には困らなさそうだが、個人的には前年シンガポールで大活躍したという触れ込みの坪井に期待……と、何処のポジションも上がり目を期待しての立ち回り。それが欠点となるか歓喜を呼ぶかは不明だが、同じ降格クラブ、特に横浜FCに対する強烈なアンチテーゼにはなりそうである。

<V・ファーレン長崎>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 富澤 笠原 浅沼 原田
CB 江川 二見 村松 櫛引
SB 加藤聖(L)米田(RL)奥井(RL)高橋(R)
DH カイオ・セザール 加藤大 鍬先 秋野 五月田 安部
SH 澤田(L)大竹(R)笠柳(L)(山崎)(米田)(クリスティアーノ)(イバルボ)(高橋)
FW エジガル・ジュニオ 植中 都倉 山崎 奥田 クリスティアーノ ビクトル・イバルボ (加藤大)

予想順位 3位~9位

強固な陣容で上位(4位)を掴み取った前年。そこから亀川・毎熊とヴィヴィくんの弄り役サイドバックが抜ける事となり、特に毎熊を軸とした右サイドアタックが肝となっていただけに、J1経験のある高橋・奥井を充てたからといって簡単に埋まる訳では無さそうだ。また守りの要のセンターバックは、新里・フレイレが抜けた(+代わりに獲ったのが村松だった)事で、高さを欠く陣容となってしまったのが辛い。
一方、クリスティアーノの加入が目玉となる前線。そうで無くてもFWは人材過多なので、恐らく層が薄いサイドハーフに入りそう。他にも米田・奥田とSHで流用出来る選手が目立つので、ウェリントン・ハットや名倉の穴は彼らで埋める算段か。
前年の成績から当然昇格候補の一つになるだろうが、盤石とはいえない陣容で、今季もキャプテンで中心選手となるであろうカイオへの負担は多大になると思われる。

<ロアッソ熊本>

予想フォーメーション 3-1-5-1

GK 佐藤 増田 田代
CB 菅田(C)黒木(R)酒井(L)イヨハ理ヘンリー(L?)東野(?)
WB 上村(R)竹本(L)阿部(R?)
DH 河原 田辺 三島
IH 伊東 ターレス 杉山 東出 坂本 (竹本)
FW 高橋 粟飯原 土信田

予想順位 15位~21位

過酷なJ3の沼からついに抜け出し、4年ぶりにJ2の舞台へと戻ってきた。戦術家である大木武監督のチームらしく、可変式3-3-4を経て3-1-5-1と、ややもするとイレギュラーに見えるフォーメーションを駆使して悲願達成。カテゴリが上がる今季も通用するかは不明だが、果たして同様のシステムを貫くのかどうか。
選手編成も、まずは前年の主力選手を残すのを前提として(除く岩下)、そこから肉付けを図っていく意図が見られる。大ベテランの域に近付いている佐藤がレギュラーであるGKをカバーすべく増田を、3バックに強さを加えるべくイヨハを獲得。その他、大木氏のサッカーを知る三島・粟飯原を引っ張って来る補強策も見せ、小規模だが着実な強化を選択したか。
残った主力選手の殆どが、大卒から2~4年目という特色溢れる陣容なのが売りで、今季も大卒新人の獲得が5人と路線を貫く。J2の荒波をブレない軸で乗り切らんとしているが、残留に成功したとしても、今オフ大人しかった他クラブの引き抜きが猛威を振るいそうで怖いが果たして。

<大分トリニータ>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 高木 吉田 西川 濱田
CB 坂(C)三竿(L)小出(R)上夷(?)刀根(C)(ペレイラ)
WB 香川(L)松本(R)井上(R)伊東(L)高畑(L?)野嶽(?)(小出)(三竿)
DH 下田 小林裕紀 羽田 ペレイラ エドゥアルド・ネット
IH 町田 野村 小林成豪 渡邉 藤本 中川 増山 梅崎
FW 長沢 伊佐 呉屋 サムエル 宇津元

予想順位 2位~10位

徳島とは対照的に、選手の大部分を残したうえで監督が交代となってJ2を迎える。6年間浮沈を賭けて戦い抜いた片野坂知宏氏に代わり、現役時代に(柏で)チームメイトだった下平隆宏氏が後を継ぐという胸熱?の展開。サッカー的には、ボールを握る事を信条とする両氏なので引継ぎに大きな問題は無いだろうが、フォーメーションは3バックと4バックのどちらになるか。
とりあえず3バックで予想すると、数少ない移籍選手となったエンリケ・トレヴィザンの穴が大きくなりそう。強度の足りない最終ラインにどう手を付ける腹積もりか。ないしはネットの獲得で、ひたすらポゼッションに徹する事で弱点を曝け出さないような振る舞いを見せるのだろうか。
主力の残留で数的には問題無いものの、全体的には帯に短しタスキに長しといった感が否めない。横浜FCとは意図が違うものの、大所帯の中で誰を主体に起用するか苦労しそうである。
以下余談で、前年のJ1は同じ日に3クラブ同時降格(大分・仙台・横浜FC)という事態が発生したが、野村が所属していた(している)全3クラブがいずれも降格(横浜FC・徳島・大分)というのも悲惨なものがある。

<FC琉球>

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 田口 猪瀬 ダニー・カルバハル 積田
CB 李栄直 岡﨑 中川 村瀬 大森 (金井)
SB 金井(R)沼田(L)田中(R)上原牧人(R)福村(L)大本(RL)山下(?)(上原慎)(岡﨑)
DH 富所 上里 澤田?(李)
OH 池田(C)清武(LR)中野(?)シティチョーク・パソ(?)(大本)(草野)
FW 阿部 上原慎也 野田 草野 人見 ヴィニシウス

予想順位 9位~17位

共に移籍となった風間兄弟の存在もあり、解体といった印象。知念が引き抜かれたセンターバックに中川・大森を借り固めた他、ベトナム・サイゴンFCとの提携で選手を借り受けるなど、レンタル策に活路を見出した感がある。計算できるボランチが一気に上里・富所のみとなってしまった(一応、李を起用出来るが)ので、猫の手も借りたいというような感じか。とにかく故障者が出ないように祈りたい。(尚、ベトナム勢の2人は未知なので載せていない)
故障という観点では、昨季離脱期間が長かった田中の復帰はなるかどうか。福村も獲得した事でサイドバックが比較的人材豊富なだけに、彼や沼田を一列上げる策も考えられそうだが。
地域柄ホームグロウン色を強くする事も難しいため、狙いを定めて獲得した新人選手はいち早く戦力に仕立てたい所である。小泉・知念のような引き抜きも猛威を振るうJ2という戦場だけに、もっと数が居なければ……


2022年J2リーグ・開幕前の編成の雑感3 ~翔んで岡山

2022-02-10 17:08:19 | 雑記

その1 その2 

移籍情報はこちら

「東寄り」の影響は、首都圏のクラブを終えて半数越えという面からも窺える。
両端である東北・九州地方のクラブが増えた事もあり、何処かに綻びがあっても可笑しくない……と考えながら観てみると、京都の昇格で関西地方が丸々抜けてしまっている事に。
金沢からいきなり岡山に跳ぶのは珍妙ではあるが、まあ一地方の全クラブがJ1に収まっているのは幸せなのだろう、という事で……。

<FC町田ゼルビア>

予想フォーメーション 4-4-2(4-4-1-1)

GK 福井 ポープ・ウィリアム バーンズ・アントン
CB 高橋 深津 岡野 奈良坂 (佐野?)
SB 三鬼(LR)奥山(RL)翁長(L)
DH 佐野 高江 樋口? 宇野?(平戸)(アーリア)
SH 平戸(L)太田(LR)長谷川アーリアジャスール(RL)山口(LR?)(安井)(翁長)
FW ドゥドゥ 中島 鄭大世 安井(SS)平河 佐藤 (アーリア)(平戸)(山口)

予想順位 9位~18位

前年5位まで躍進し、ランコ・ポポヴィッチ監督勝負の3年目……と言いたい所だが、陣容を見ると層の薄さに辟易しかねない状態。少数精鋭でのやり口が巧くいっていた前年ではあるが、2年前ほどでは無いものの過密日程がチームにダメージを与える主因になりかねないシーズン。下手を打つと勝負どころか、1年目と同様の状況にまで逆戻りしてしまう恐れが。
その少数精鋭ぶりは、三鬼・吉尾除くレンタル組(デューク・カルロス、ンダウ・ターラ、田代)がロクに出番無く退団を迎えた(森下は微妙)点からも窺える通り、一度構想外となってしまった者にとっては厳しい。そこそこ出番があった岡田・土居も、もう一年手元に置いておいた方が良かったのでは無いだろうか。ともかく吉尾のレンタルバックという回避不可(?)な事象に以上の要因が加わり、薄い層に拍車が掛かってしまった感が拭えないオフ。
そんな状況を改善する要因は新戦力。翁長はサイドバック・サイドハーフ双方をこなす存在として即戦力が予想され、岡野も最終ラインに厚みを増すだろうが、やはり決定的に数が少ないのが難点。前年故障を繰り返していた山口に目途が立てば、FWとSHを兼任する人材が厚いので前線は何とかなりそうだが……。

<横浜FC>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK ブローダーセン 六反 市川 大内
CB ガブリエウ(C?)韓浩康(?)高橋(C)岩武(R)中塩(LR)(和田)
WB 高木(L)武田(L)中村拓海(R)亀川(LR)松浦(R?)和田(R)(長谷川)(ハイネル)(岩武)
DH 安永 ハイネル 中村俊輔 手塚 (和田)
IH 齋藤 長谷川 山谷?(山下)(中村俊)
FW サウロ・ミネイロ フェリペ・ヴィセウ 小川 伊藤 渡邊 クレーベ 山下

予想順位 1位~8位

J1からの降格クラブらしく大所帯、前年途中に加わった助っ人組も大部分が残り、文字通りに1年での復帰を果たさんとする姿勢なのは明白。そんなクラブの纏めが期待される新監督は四方田修平氏で、札幌監督時代にヘイス・ジェイなど助っ人の得点力を存分に活かし、J1昇格~残留を果たした実績を評価しての事か。
そんな助っ人勢力に対抗するように、日本人選手でもJ1に居ても可笑しくない立場の選手を搔き集め。一人一人繊細を述べるのも面倒で、これだけ揃えればJ1昇格は間違いないだろう……という言葉で締めたい所。
しかしその分、巧くいかなかった際の反動は尋常では無いだろう。ややもすると「ただ戦力を搔き集めただけ」と揶揄されかねない状態になったのは、三浦移籍という混乱を招く事象(本当にそうなっていたのかは不明)もあり仕方無いのかなとも思うが。
整理整頓しきれていない陣容を見渡し、せめてクレーベは放出してしかるべきでは……などと選手目線での事象を考えてしまう。しかし穿った見方をすれば、助っ人組が1年間の契約=今夏にシーズン途中で流出という事態に備えての大所帯なのかもしれない。

<ヴァンフォーレ甲府>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 河田 岡西 小泉 山内
CB 新井(CRL)浦上(R)北谷(RL?)野澤陸(?)レナト・ヴィスキ(?)(山本)
WB 荒木(L)関口(R)須貝(RL)小林(?)(中山?)
DH 野澤英之 山田 山本 石川 松本 林田?(新井)
IH 宮崎 長谷川 鳥海 中山 飯島 (小林?)
FW ウィリアン・リラ 三平 ブルーノ・パライバ (宮崎)(鳥海)

予想順位 7位~14位

恐らく部外者から見ると、最も首を捻った監督人事となったであろう、4年前にシーズン途中で解任となった吉田達磨氏が再就任という運びとなり。なお吉田氏自身は2019年からシンガポール代表の監督を前年まで務めており、監督としてのタフさは増していると思われる。
前回監督時の失敗(2017年に降格、2018年に途中解任)は、それまで守備的であったチームを、攻撃的スタイルを導入しようとしたという典型例だったとの事。しかし現在は伊藤彰前監督の下、主体的にボールを握っての攻撃も行えるチームへと変貌しており、吉田氏自身の理想を落とし込むのに時間は掛からない(と予想される)のが大きな違い。果たしてサポーターを見返す成績は残せるだろうか。
そんな吉田氏が率いるチーム編成はというと、ボランチの野津田・中村が移籍と、スタイルを貫くには若干不安な選手放出。またメンデスも居なくなり、セットプレーでの得点力も見通しは不透明。前年後半戦の戦いを彩ったウイングバック含めた前線の若手選手達も、これらの事象で後方の土台が揺らぐ事があれば満足なパフォーマンスとはいかないだろうが、果たしてシーズンの入りは。

<アルビレックス新潟>

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 阿部 小島 瀬口
CB 千葉 舞行龍ジェームズ トーマス・デン 遠藤 (早川)(田上)
SB 堀米(L)藤原(R)早川(R)田上(LR)渡邊(L)長谷川(R)(星)(デン)
DH 高 島田 秋山 (高木)(藤原)
OH 本間(LRC)高木(CL)伊藤(CRL)三戸(RL)星(R)イッペイ・シノヅカ(RL)松田(R)(谷口)(矢村)(秋山)
FW 鈴木 谷口 矢村 小見

予想順位 6位~11位

新監督は、マリノスで幾年もコーチを務めていたという経歴の松橋力蔵氏。新潟へ働き場を移した途端、1年後に監督のお鉢が回って来る事となり、昇格を目指すチームを引き継ぐだけに責任も重大であろう。ただし今季からプレーオフが復活するとあり、前年から大崩れしなければ……といった所だろうか。
その松橋氏のマリノスとの縁からかレンタル移籍。松田の他、柏から借りたシノヅカも元はマリノスの選手で、サイドを増強して監督1年目のシーズンに臨む。そのフォーメーションは不透明だが、とりあえずは前年同様4-2-3-1で予想。しかし本間ら既存戦力との被りを考慮すると、4-3-3で収まりを良くするのも手か。
ポゼッションスタイルを貫くには不可欠となっていたディフェンスライン、そこにJ1クラスのデンが加わり層は万全といった陣容。考慮しなければならない千葉の衰えが到来した際にも、同様のサッカーは貫けるか。
キャンプでいきなりウィルス感染による足止めを喰らってしまい、難しいシーズンの入りを余儀なくされた新体制。果たして上位をキープできるだろうか。

<ツエーゲン金沢>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 白井 三浦 上田
CB 廣井 庄司 松本大輔 稲葉 黒木
SB 松田(R)長峰(L)毛利(L)高安(R)片倉(L)
DH 藤村 松本大弥 力安 小野原?
SH 嶋田(RL)大石(R)平松(L)(力安)(大谷)(高安)
FW 丹羽 豊田 大谷 杉浦恭平 林 杉浦力斗

予想順位 12位~21位

前年は厳しい残留争いに晒され、大ベテランの域に入ってきた柳下正明監督にとっては同じシーズンを繰り返したくない所ではあるが、クラブ規模的に一発逆転もしづらい難しい状況。なおコーチには久藤清一氏が収まっており、3度目の代行も残留のための戦いに……なんて事にならないのを祈る。それを織り込んでのクラブ側の招聘という節が感じられるけど
新戦力に輝かしい実績を持つFW豊田を持ってきたのは、大橋・石尾と重要なセンターラインの人材を抜かれてしまったダメージの相殺か。海外修行を終えた(?)小野原も獲得と、これまでとは一線を成す補強策で、文字通りの柳下体制6年目の集大成にせんとしているのだろうか。多方面を見ても、J1クラブからのレンタルで陣容を固めているのが目立ち、苦境打開へ奮闘を重ねる。
藤村・大橋の鉄板の形が崩れる事となるボランチ。確かに安定性といえばこのコンビであったものの、そのマンネリ感が前年の苦境を呼んでしまったと思えば、大橋移籍は悪い面ばかりで無く。藤村のパートナーは誰が来ても若い人材になるが、新たな化学反応が引き起こされる事に期待。

<ファジアーノ岡山>

予想フォーメーション 4-3-3(4-1-2-3)

GK 梅田 金山 馬渡 谷口
CB 濱田 ヨルディ・バイス 柳 阿部
SB 宮崎智彦(L)河野(R)廣木(R)(徳元)(木村)(松木)(野口)
DH 喜山 河井 疋田
IH 関戸 ユヨンヒョン(河井)(木村?)
WG 宮崎幾笑(R)チアゴ・アウベス(?)木村? 徳元? 野口(R?)松木(L?)
CF ミッチェル・デューク 川本 齊藤 福元 ハンイグォン

予想順位 8位~16位

木山隆之氏を新監督に迎える。前の働き場であった仙台で猛烈に苦戦を強いられ、典型的な「J2ならば名将」という評価が固まりそうな木山氏。それを覆さんと意気込むかのように、岡山では4-3-3に取り組むとの事だが果たして。
前年一大勢力(?)を築いた清水勢、石毛が抜けたものの、河井とチアゴ・アウベス(山形のとは別人、一応)が加わって拡大は止まる所を知らず。安定感抜群だったGK梅田も、レンタル期間を引き延ばす事で無事残留。
しかし彼の前方であるセンターバック・ボランチはほぼ総替えを強いられる。バイス・柳の獲得で、形だけならCBは万全といえるが、2人とも得点力の方が目立つ選手なので守備構築をし直す現状としてはどうか。ボランチも、補強はしたものの1アンカー(4-1-2-3)では不安という印象は拭えない。サイドの選手はレンタルバックもあり数的には問題無く、やりたい形への移行はスムーズになると思われるが、チーム強度の面で難ありか。

続く その4


2022年J2リーグ・開幕前の編成の雑感2 ~首都圏での争いは昇格か残留か

2022-02-09 16:04:44 | 雑記

その1 

移籍情報はこちら

J2に固定化しつつあるという印象の首都圏のクラブ、それは安定かあるいは怠惰か。
上のJ1に目を向けると、川崎とマリノスがリーグ制覇している過去5年間、神奈川県はどうやらそんな流れから脱しているようで。J2視点で見ても、湘南・横浜FCが昇格し片方が定着しつつある状態で、神奈川と他を分ける趣が……ある訳無いか。
今季昇格に絡む現実性としては、千葉がどうかというぐらいで、大宮の凋落が著しい状況では苦しいか。前年上位に喰い込んだ町田はやはり神奈川寄りの街なのか

<水戸ホーリーホック>

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 中山 小澤 山口 茂木 本間
CB タビナス・ジェファーソン 三國スティビアエブス 鈴木 楠本 山田
SB 大崎(L)村田(R)黒石(R)松田(?)後藤田(R?)
DH 平塚 新里 前田 土肥 (鈴木)
OH 音泉(R)森(LC)曽根田(CR)高井(L)椿(L)金久保(C)(村田)
FW 安藤 梅田 唐山 木下 (高井)

予想順位 8位~16位

主力の引き抜きの被害は毎度の事なので開き直れるだろうが、それに加えて木村・細川・岸田といったベテラン勢が居なくなったのは地味にキツイと思う。本間の存在もあり、クラブに残ってくれる選手は大事に扱うと思っていたが……。その本間のポジションであるGKは、誰がレギュラーになるのか解らない状況が訪れており、2期ぶりの出場があるかもしれない。
とりあえずはFWが少なめという事を踏まえて4-2-3-1で予想すると、大幅に引き抜かれたとはいえ、新規獲得選手は実力者ばかり。J3上位クラブからも梅田・音泉・前田と補強に余念が無く。
そんな訳で巧く組み合わせられれば攻撃陣は例年通りの力を発揮できるだろうが、逆に動きがあまり無かった(というかそれまでに抜かれ尽くした)ディフェンスラインに不安を残す。補強してきた楠本は、山口では3バックの経験が多かっただけに対応できるかどうか。まあチーム自体が3バックに移行する事も考えられるが……。
レギュラー固定はしないチームなので、過密日程になってしまってもダメージは少なそうなのが救いか。

<栃木SC>

予想フォーメーション 4-2-3-1

GK 川田 藤田 青嶋
CB 小野寺 三國ケネディエブス カルロス・グティエレス 大谷 鈴木 井出
SB 福森(L)黒﨑(R)面矢(L)大島(R)(磯村)
DH 佐藤 西谷 磯村 神戸
OH 森(RCL?)山本(RL)トカチ(C)ジュニーニョ(RL?)谷内田(LC?)松岡(RL?)大森(?)
FW 矢野 瀬沼 小堀 五十嵐 宮崎

3-4-2-1の場合

GK 川田 藤田 青嶋
CB 小野寺(RL?)三國(?)グティエレス(C?)大谷(R)鈴木(R?)井出(?)
WB 福森(L)黒﨑(R)面矢(L)大島(R)谷内田(L?)(山本)
DH 佐藤 西谷 磯村 神戸
IH 森 山本 トカチ ジュニーニョ 五十嵐 松岡 大森?(谷内田)(瀬沼)
FW 矢野 瀬沼 小堀 宮崎

予想順位 14位~21位

ある意味パワーサッカーの先駆けともいえた栃木、その伝道師(?)であった田坂和昭氏に代わり、前年まで福島を率いていた時崎悠氏が監督に。前年福島の試合を観た際は、3バック・4バックどちらも使用していたので両方予想する。
柳が抜けたディフェンスライン、三國は福岡でのFW起用が仇になったか未だ今一つな状態なので、福岡から獲得した(出来た?)グティエレスが軸となり得るか。思えば柳はその得点力ばかりが目立っていただけに、前年田代(現鳥栖)が抜かれた際よりは穴は(守備面で)大きくないのが救いか。
豊田⇔瀬沼の交換トレード(金沢と)のような形になった攻撃陣。恐らく主体的な組み立ても取り入れての構築となると思うので、メンバー云々というよりは監督の手腕がモノを言いそうな状態。そういう意味では、福島からトカチを獲ったのが大きいか。それでも前年までのスタイルの削ぎ落しに手を焼く事となりそうだ。

<ザスパクサツ群馬>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 清水 櫛引 伊藤 山田
CB 畑尾 渡辺 川上 城和
SB 小島(L)平尾(R)藤井(R?)高橋(L)光永(L)岡本(?)(岩上)
DH 細貝 岩上 内田 中山 風間 田部井?
SH 田中(R)白石(L)加藤(L)高木(L?)久保田(LR?)(平尾)(山根)
FW 北川 深堀 山根 平松 (高木)(加藤)

予想順位 18位~22位

既定なのか否か、今回も残留のためだけの指揮となった久藤清一氏に代わり、新監督に選んだのは大槻毅氏。そのキャラクター性が数多のファンに印象を残した人物だが、残留争いという苦境を強いられそうなクラブでの指揮は博打に近いものがあると思う。浦和時代を振り返ってもチーム運営的にとりわけ強みを見せ付けられず、選手獲得などで強い人脈がある訳でも無いだろうし……。
前年までの基本形と大槻氏の浦和時代での基本形から、4-4-2が有力と踏まえて予想。大前・青木の移籍が重大事項で、個人的には「ベテランが去っても、彼らより若い人材で埋めれば大丈夫」と考えるのを優先したいが、選手獲得源が限られている群馬にとってはまさに痛手以外の何物でも無く。彼らの働き場だったFW以外を見ても、センターバックの薄さとそこそこ揃っているサイドバックが織りなす最終ラインのアンバランスぶりなど、課題はそこかしこに転がっているようであり。岩上をSBに回すかどうかで悩ましいボランチでは、風間獲得で硬くなったのが唯一の幸いか。
(大槻氏のサッカーから考えて)速攻主体になる事を踏まえると、新加入で最も期待したいのはスピードのある山根か。

<大宮アルディージャ>

予想フォーメーション 4-3-3(4-2-1-3)

GK 南 植田 若林
CB 西村 新里 田代 貫 (茂木)(山田) 
SB 吉永(L)山田(R)茂木(RL)
DH 三門 大山 小島 大橋 (山田)(三幸)
IH 小野 武田 三幸 矢島慎也 菊地
WG 奥抜(LR)柴山(LR)泉澤(L?)中野(RL?)高田(R?)(小野)
CF 河田 富山 矢島輝一 (中野)(菊地)

予想順位 9位~18位

前年はまさかの残留争い、それも最終節での残留決定という有様。そんな汚泥に塗れた結果と中途半端に潤沢な資本力による編成が招いたものは、オフの20名もの退団選手と、いかに整理整頓の意思が働いたかが窺える。その過程で黒川はじめ個人昇格という名の引き抜きにもあったのはマイナスだが、ある程度は仕方ないという事で……。
そんな断行の影響で、特にディフェンスラインが一気に薄くなった感があり。未だ若い西村を中心にせねばならないセンターバックの状況故、新里の獲得は僥倖となるか。サイドバックも手薄で、茂木・吉永の新加入組(吉永は再加入だが)を軸に、前線の選手からのコンバートが考えられそうだが想像の域を出ない。
中盤以前の補強は、中堅所(25~30歳)の選手を集めたという感じ。他クラブでの主力が数多なだけに使いやすい分、上がり目も少ない気がするし、故障明けの泉澤の出来も気になる所。例外的な若手である武田が育成型レンタルなため、彼に経験を積ませるというのも長期的な策では無いのが辛い。

<ジェフユナイテッド千葉>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 新井章太 鈴木椋大 松原
CB チャンミンギュ(C)鈴木大輔(L)新井一耀(RL)佐々木(L)ダニエル・アウベス(?)
WB 末吉(L)福満(R)米倉(R)秋山(L)
DH 田口 熊谷アンドリュー 小林 小島 (高橋)
IH 見木 サウダーニャ 高橋 高木 風間
FW 櫻川ソロモン 川又 ブワニカ啓太 (サウダーニャ)(高木)

予想順位 2位~11位

苦闘を経てようやく最適解へと辿り着いて結果を残した昨季終盤。引き抜きが予想されていた見木らも契約更新と、珍しく上昇機運著しい状況でシーズンを迎えそうだ。
ディフェンスリーダーとなるべき鈴木が中央では無く左センターバックに定着するなど、現状のサッカーに行き着くまでの苦難が窺える陣容。カッチリと役割を当てはめての最適解故に、ポリバレント性に欠けるという難点も見受けられ、アクシデントに弱そうなのが不安点だろうか。
ともかく前年のメンバーを主体にしたその期待度は高く、前線3人のレギュラー(櫻川・見木・サウダーニャ)が未だ伸びそうな年齢なのも好材料。カギは日程的に苦しい時に、風間・高木などの新戦力が綻びをどう埋められるかだろう。

<東京ヴェルディ>

予想フォーメーション 4-3-3(4-1-2-3)

GK マテウス 長沢 高木和 佐藤久弥
CB ンドカ・ボニフェイス 馬場 平 山越 佐古 谷口 (加藤弘)
SB 深澤(R)山口(L)奈良輪(L)宮本(?)加藤蓮(?)
DH 山本 加藤弘堅 (森田)
IH 梶川 森田 井出 石浦 (稲見)
WG 小池(RL)杉本(L)新井(L)阿野(R?)バスケス・バイロン(R?)河村(?)(端戸)
CF 佐藤凌我 端戸 阪野

予想順位 7位~15位

ユース出身はじめ生え抜き選手が大勢力を形成するクラブ、しかしそれが決して良い状況を生む訳では無いというのがプロサッカーの世界。経営難故の苦しさをも窺わせる生え抜き重視であり、順位的にもJ2中位に定着しつつあるという、冒頭に述べた怠惰を感じさせる象徴ともいえる状況で浮上の芽はあるのか。
昨季終盤にチーム状態は急上昇し、千葉と同様に上昇機運は抱えている。ただし主力であった若狭・福村・山下が抜けてしまい、若干の再編成と若手の突き上げの両方が必要な状況。ピンポイントに補強選手を加えたものの、それが果たされなかったサイドバック(特に左)がネックだろうか。佐藤凌に続けと言わんばかりに大卒選手を多数獲得しており、いずれは彼らを軸として陣容を固める算段か。
2年目を迎える堀孝史監督の手腕も重要なファクター。浦和時代も、正式な監督として挑んだ2018年シーズンに迷走してクラブを追われてしまっただけに、同じ轍を踏まないかが今後の指導者生活の分かれ道だろうか。

続く その3 その4


2022年J2リーグ・開幕前の編成の雑感1 ~東北を覆うパワーサッカーの渦

2022-02-08 16:01:38 | 雑記

※例によってあまり込み入った事は書いていません

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今季はワールドカップ(以下WC)イヤーであり、そのWCが冬季に開催されるというイレギュラーぶり。
そのため前倒しでの閉幕に向けて日程が圧縮されており、波乱の予感。
ただでさえウィルス禍は未だ健在で、キャンプ開催に難儀するクラブも見受けられるなど、2年前の超過密日程と同様の問題(コンディション調整など)が猛威を振るう事も考えられ。
そんな訳で順位予想は困難を極める事でしょう。

※ポジションの凡例
GK=ゴールキーパー。そのまんま。
CB=センターバック。3バックの際は()内に左右中を表記。
SB=サイドバック。4バックのみ記述。()内に左右を表記。
WB=ウイングバック。3バックのみ記述。()内に左右を表記。
DH=ディフェンシブハーフ。要はボランチ(2人)ないしはアンカー(1人)。
SH=サイドハーフ。4-4-2のみ記述。()内に左右を表記。
IH=インサイドハーフ。3バックの際はシャドーないしはトップ下、4-3-3の際はボランチを除いたMF。
OH=オフェンシブハーフ。4-2-3-1の2列目。()内に左右中を表記。
WG=ウイング。3トップのみ記述。()内に左右を表記。
FW=フォワード。セカンドストライカーの役割にはSSを追記。
CF=センターフォワード。3トップのみ記述。

R=右サイド C=中央 L=左サイド

東北地方は岩手が昇格・仙台が降格という流れで、一気に4クラブに膨れ上がるという隆盛ぶり(?)。
前年表記順でトップを飾った秋田同様に、今季の岩手が繰り広げるサッカーの内容もフィジカルを活かしたパワーサッカー。
東北のフットボールを席捲しつつある所に下(J3)ではフィジカル養成クラブと形容されるいわきFCが参入と、流れが固定化されているようである。(いわきがどんなサッカーをしているのかは未確認)

<いわてグルージャ盛岡>

予想フォーメーション 3-4-2-1

GK 野澤大志ブランドン 阿部 松山 稲葉
CB 牟田(C)戸根(L)甲斐(CL?)小野田(R)田平(?)深川(?)斉藤(?)
WB 中村太亮(L)ビスマルク(RL)加々美(R)宮市(R?)チャンヒョンス? 南?
DH 脇本 増田 石井 小松 オタボー 弓削 奥山?
IH 和田 色摩 モレラト 中村充孝 武田 中野
FW ブレンネル 韓勇太 キムジョンミン (和田)

予想順位 16位~22位

前年の秋田のように、パワーサッカーで残留を果たさんとするという位置付け。2月に入ってもなお、独自にトライアウトを行い大学から選手を拾い上げるなど、初のJ2を迎えるに辺り慌ただしい編成となった印象だ。
肝となる3バックは佐々木(千葉へ移籍)の穴埋めに、J3の主力級選手を獲って「岩手山脈」を維持しようとしているのは相変わらず。大規模な補強がままならない以上、生命線である守備力がどれだけ粘れるかが残留へのカギとなりそう。
J2からの移籍選手で目立つ所は、ともに山形からの中村充と小松。小松はセンターラインを固めるのが主な仕事となりそうだが、攻撃力が持ち味の中村充、近年は故障がちという事もあり違いを出せるジョーカー的役割だろうか。
攻撃の橋頭堡となるのは当然ブレンネルだが、リザーブの韓・新加入のキムジョンミンと、ロングボール主体のサッカーを繰り広げるための備えは隅から隅まで染み渡っている。

<ベガルタ仙台>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 杉本 ストイシッチ 小畑 井岡
CB 平岡 吉野 福森 若狭 キムテヒョン
SB 蜂須賀(RL)石原(L)真瀬(R)照山(R)内田(L)(若狭)
DH 松下 富田 フォギーニョ レアンドロ・デサバト 鎌田 (吉野)
SH 氣田(L)加藤(R)梁勇基(L)名倉(RL)遠藤(R)(石原)
FW 富樫 赤崎 フェリペ・カルドーゾ 中山 皆川 (名倉)

予想順位 5位~10位

前年降格決定してから指揮を執った原崎政人氏が、そのまま継続して監督を務める。
ボール保持重視のサッカーを展開するらしいので、記載順で挟まれている岩手・秋田のアンチテーゼとなる事請け合い。財政難に苛まれる状況ながら、梁にレアンドロ・デサバトと有名助っ人を獲得するなど、1年でのJ1復帰を目指さんとしているようである。
しかしその所為で平均年齢が高めなのが気掛かりであり、新人獲得も1人だけで層が薄く、勝負所での不安要素となりそう。この辺りは20歳代前半の選手の奮起に期待したいが、ボランチとセンターバックにはそれが皆無なのが辛い、と気付いたのか駆け込むように2月に福島から鎌田を獲得した。
それなりの有名選手が揃っているが、爆発力に欠けていそうな2トップ。カルドーゾの大化けが期待されているが、中山が水戸時代の実力を発揮できるかにかかるウェイトの方が大きそうだ。

<ブラウブリッツ秋田>

予想フォーメーション 4-4-2

GK 田中 新井 松井 安田
CB 千田 増田 加賀 小柳 池田 加藤
SB 飯尾(LR)藤山(R)小暮(R)高瀬(L)吉村(R?)(小柳)(輪笠)(才藤)
DH 稲葉 輪笠 普光院 江口 (藤山)
SH 茂(L)沖野(R)三上(R?)井上(L?)(中村)(才藤)(青木)(小暮)
FW 中村 武 齋藤 吉田 青木 半田 才藤

予想順位 13位~19位

10月に加入内定した加藤が素晴らしい体格(191センチ)であり、その後池田や小柳の獲得で「いかにも秋田らしいなあ……」なんて感想を抱いたものであるが、小暮・吉村・藤田とサイドの選手もしっかり補強したオフ。
大きな補強ポイントが故障者に塗れたセンターバックと、鈴木が(FC東京に)引き抜かれた傷跡が癒えない右サイドだったのは一目瞭然。大ベテランの加賀に多くを期待するのは既に酷であり、千田の無事(前年は前半戦を棒に振る)を祈りつつ補強選手に期待、といったCB事情。一方の右SB、才藤・飯尾はじめスクランブルで凌いでいた状況に別れを告げられるか。
他方、前線には吉田謙監督の教え子繋がりで青木を補強した。加入と同時にFW最年長の立場になったが、過去のシーズンを見ると点取り屋としての活躍はJ3時代が主で、J2では得点出来ていないというキャリア。ポストプレイヤーとして年下のFWへの文字通り伝導役となるのか。あるいは吉田氏との再会で劇的な化学反応が起きて点取り屋として化けるのか。

<モンテディオ山形>

予想フォーメーション 4-4-2(4-4-1-1)

GK 藤嶋 後藤 長谷川 大友
CB 野田 山﨑 木村 坂本
SB 山田拓巳(L)半田(R)松本怜大(L)川井(R)吉田(L?)
DH 藤田 南 小西 岡﨑 (國分)
SH 加藤(L)國分(RL)新垣(R)河合(L)チアゴ・アウベス(?)横山(?)(木戸)(南)
FW 山田康太(SS)藤本 鈴木 松本幹太(SS) 木戸 荒川 (南)

4-3-3の場合

GK 藤嶋 後藤 長谷川 大友
CB 野田 山﨑 木村 坂本
SB 山田拓(L)半田(R)松本怜(L)川井(R)吉田(L?) 
DH 藤田 小西 岡﨑 (國分)(南)
IH 山田康 南 河合 國分 (小西)(鈴木)
WG 新垣(RL?)加藤(L)松本幹? 荒川? チアゴ?
CF 藤本 鈴木 木戸?

予想順位 4位~11位

ヴィニシウス・アラウージョが移籍の運びとなってしまった以上、彼不在の方が成績が良かった、と開き直るしかない。彼の他に林・中原も移籍したため、再構築も無くはないと思い、ピーター・クラモフスキー監督の清水時代のメインである4-3-3も同時に予想した。しかしそれだとウイングが不透明なので、やはり前年同様の4-4-1-1が有力だろうか。
小西が加わったため、前年ボランチで通した南が前目になる事も考えられるなど、不透明さが目立つ。鈴木・新垣・河合が加わり、選手層は問題無くなったと思われるので、後はいち早く最適解に辿り着く作業か。前年のような出遅れは無いと信じたい。
センターバックの層が非常に薄いのが気掛かりか。パワーサッカーを売りにするクラブ(秋田・岩手)とは対極的で、東北の勢力図を示しているようであり面白い(?)ものの、スクランブルの状況になった時は誰を持ってくるのか不安が拭えない。

続く その2 その3 その4