王者:セルヒオ・マルチネス vs 挑戦者:ポール・ウィリアムス
試合結果:マルチネス2RKO勝ち
●所見~マルチネスの場合~
この身長でリーチ193cmもあるの? M・ハグラーみたいな体型だな。
1R、先ず、リング中央部でその長いリーチを折りたたんでの左ショートストを打ち込み、その後、
ロープに詰め、ショートレンジで左フックを2、3発クリーンヒットした。
その左フックは肘を大きく上げた打ち方で、長いリーチを持て余す事無く、パンチに体重を乗せる
に有効だった。
この試合はフィニッシュの左フックに尽きるが、このパンチは第1戦での1R、ダウンを取った
右フックと同類のものだった。
共に、相手の打ち出しのタイミングに合わせたカウンターで、そのタイミングは同時に動き、
最初にこちらのパンチが当たった様にもとれるが、スローでよく見ると微妙に相手の動きに反応
した上での後出しパンチとなっている。
相手の何の動きに反応しているかは本人でなければ判らないだろうが、瞬間的に察知する能力
はネコ科の動物的だ。
そして反応後の先に当てるハンドスピード、相打ちの為のディフェンス ( 第1戦では左ガードを
しっかりし、第2戦は顔をそむけていた ) も相手を上回っていた。
●所見~ウィリアムスの場合~
一発KOと言われる試合は幾つもあり、この試合も今後、そう言われていくだろうが、
天邪鬼な管理人はこの試合を1発KOとは考えない。
形式的に言うならば1発KOになるかもしれないが、実質的にはそうではない。
何故なら、そのパンチを食うまでにダメージを受けた状態であったから。
2R動きを見るに1Rに数発食った左のダメージで心無しかボーっとしている様に見えた。
ボクサーは脳がトラブっていても体は反応し得る事もあるのでその状態でカウンターを食ったならば、
大きな肉体的ショックとなる。
L・ルイスなどは1発KO負けのイメージが残るがvsO・マッコールもvsH・ラクマンも食う前に同じ
パンチを食っていたし、
ホリフィールドにKOされたJ・ダグラスも1、2Rに右スト左フックで痛めつけられていた。
実質的1発KOとはまさにそのパンチによるダメージのみでKOを演出するもの。
ふと思い出したのがC・ダニエルズvsJC・バスケスで、大逆転のオマケもついていた。