WBAスーパーフェザー級タイトルマッチ
王者:内山高志 vs 挑戦者:金子大樹
試合結果:内山判定勝ち
●所見~内山の場合~
ジャブの打ち合いを制した事が大きな要因だった。
ジャブを評価する時、攻撃に囚われがちだが内山のそれに見るべき所は右パリングにある。
当然に相手のジャブも来るのでディフェンスしなければならない。
右パリングが最も有効。
最近のジムはどうか知らないが初心者にジャブを教える場合、打つと同時に逆の手を開き顔の
前に置く動きをさせるジムは未だ多く残ると思う。
管理人も初心者時はその様に指導を受けた。
現代のジャブは強く打つ傾向もあるので手を顔の前に置くだけでは押し返され、自身の手の甲が
顔に当たり鼻血ブー ( 古っ ) て事もある。
内山は力を込めてしっかりパリングしているので被弾率は低かった。
ジャブを制したから左フック、右ストも決まる。
10Rのダウンは相手の左にフラッシュダメージを負いバランスを崩し、立て直そうとした時、
相手が追撃して来たので右カウンターを合わせようとしたが逆に右フックを合わされた。
序盤に左フックでグラついたシーンもあった。
打たれ弱いと言うよりも瞬間的に脆い。
過去にもvs阪東でガクガクになり、vs三浦でもダウンを食った。
直後の動きは何とか誤魔化しているが回復が早い感じでも無い。
それを補う攻撃力とパンチングパワーがあるから良いが。
リング内外での振る舞いはダンディズムに溢れ、男性的な色気もある。
女性から相当モテる筈だが案外本人は自覚が無いのだろう。
因みに元ライバルは色気無いのに色気づいた事するからモテ無いのだわな。
●所見~金子の場合~
ジャブのスピード、伸びは優位だったが攻も防も技術が足り無かった。
日本王者レベルが初めて世界レベルと戦った場合、ジャブに驚くと言う。
何故か解説の畑山氏も初めて世界ランカーと試合した後
「 ジャブのリターンの速さと強さに面食らった 」 とコメントした。
相手は日本選手ながら世界レベルのジャブの持つ。
ジャブで劣るならばと他の作戦は準備され、右をスリップし左フック、ステップバックし右アッパー
とクリーンヒットは無かったが練習の成果が見られるシーンが多くあった。
しかし終始ジャブでジェネラルシップを譲り、良い展開に持ち込め無かった。
10R取ったダウン直後、11R立ち上がりは傍目にチャンスだったが
本人は 「 攻めなきゃ攻めなきゃ 」 で実際にKO出来るとは思わなかっただろう。
この試合をキャリアとし、レベルUPするか。
今後にキャリアを作り、レベルUPするか。
期待したい選手ではある。
それから三日後。番組からサイン色紙が届きました。読まれなかったのに!
僕の質問を読んで深いファンだと思って送ってくれたのか、質問をくれた全員に自腹で送ってくれたのかはわかりませんが(たぶん後者かなぁ)、なんだかすごく感激したのを覚えています。
金子は二の足を踏むようなタイプでは無いでしょう。確実に世界を取れる男だと思います。
しかし、一生内山を超えることは出来ないと思います。
内山はとても律儀な人格だそうで自身に振り分けられたチケットの販売は一つ一つ直筆の
礼状で送付するらしいです。
それも200~300通とか。
ブログや取材を見ても品性が感じられます。
強くて優しくて誠実でかっこいい。
ダンディズムそのものです。
>相撲王子さん
貴殿は毎日ブログ読んでくれていると思っていたのですが。
jokeです。
金子は体力が有り一通りの動きは出来るので今後どれだけレベルUPするか、と思います。
もしも再度世界挑戦があるならば、
クオリティの高い王者では善戦マンで終わる可能性があるので穴王者の方が良いでしょう。
観戦しました。
拳闘関係者諸氏が指摘された通り
ダブル世界戦を挙行する場合
キャパシティが少なく大田区総合体育館は狭すぎます。
大多数のファンはチケットを購入できません。
大晦日に15名とは熱心ですね。
その会場は狭いと聞きます。
渡辺会長は書籍 ” 一瞬の夏 ” に登場する金子会長の様な採算最優先の印象が強いです。
まあ、興行主だから当然ですけどね。