足摺岬、ここは足摺七不思議の亀呼場と呼ばれる所。しばらくたたずんでいるとドドドドドド船が疾走して行きます。
渡船です。正面の岩場はガジヤ碆、別名不動岩と呼ばれる所。弘法大師が亀の背中に乗って渡ったとされる所です。今は磯釣りの人が渡って磯釣りをしています。渡船の向う方向は東向きです。
せっかく足摺岬まで来たのですからやはり船に乗って周遊してみたいと思うのは人情。ただ残念なことに足摺岬では一般の観光客を乗せて周遊するシステムが確立されていません。
足摺岬には渡船業者は三つあるそうです。以前は足摺岬には海上遊覧もしてくれる漁船もあったそうです。昭和五十年頃の観光パンフレットには記載がありました。今はそれほどのニーズがないのかも知れません。ホテルの主に聞くとホテルにも以前はクルーザーがあったそうです。
現在は渡船業者が営業している民宿を利用するか一般の民宿でも手配が可能な所もあるようです。でも一般的に1人5~6千円である程度人数がまとまらなければ出船できないのではないでしょうか。
あらかじめ人数がまとまっているのであれば宿泊施設に問い合わせてみてはいかがでしょうか。飛び込みで渡船業者へ体当たりしてもよいかも知れません。でも、幡多弁の女将さんや船長さんを目の前にするとちょっとすくんでしまいます。ぎらぎら目を輝かせている釣り人の集団へ飛び込むのも少し勇気がいりますが熱意が伝われば何とかなるかも知れません。いいですよ足摺の海は。もちろん船酔いには注意が必要です。渡船の方向は西向きです。