足摺岬の夜明けです。足摺岬を旅してイソップ物語を思い出しました。
イソップ物語はイソップが物語った寓話です。と広辞苑にありました。その中でありましたでしょう「金の斧」物語。わたしの幼い頃に読んだ絵本はきこりと湖と女神の物語。いろいろな国にあわせて同様な物語があるようです。詳しくはウィキペディアなどを参照してください。
足摺岬の夜明けはいつ訪れても印象的に心に残っています。
それでは足摺旅日記の足摺岬 金の斧物語の始まり始まり。
わたしにとって足摺岬の夜明けはいつ訪れても印象的に心に残っていますと前述しましたがそれはそれはいつもいつも天気がよいことなどありません。
今日はちょっと茜色で期待が持てるかも。画像は過去のものを使用して構成しています。
では、
「足摺岬を訪れることをいつも楽しみにしているまじめな旅人がいました。旅人は朝を迎える時、大抵は二台のカメラを用意しています。一つはコニカミノルタ製の600万画素APS-Cサイズの一眼レフカメラもう一つは1000万画素のソニー製の一眼レフカメラです。レンズは純正ですがありふれた仕様のものです。足摺岬を訪れる費用とその後の画像処理を考えるとこれでも旅人にとっては十分すぎる装備でした。また、それ以上望めるすべもありませんでした。」
つづく・・・
期待していると茜色の空はみるみる雲に覆われてきました。
「旅人は夜明けの二時間以上前からカメラを準備していました。当然周囲は真っ暗ですから懐中電灯やヘッドランプで設置の準備をします。
足摺岬の海岸はごつごつした岩や丸い不安定な石があり足場がはなはだ不安定でした。
一台のカメラを準備し終わって狭い岩の上で体を動かした時、少しふらつきその体勢を整えるとき思わず足がもう一台のカメラに触れてしまいました。
カメラは身も弥立つ音を残して足摺の海に落っこちてしまいました。コニカミノルタ製の600万画素のカメラでした。落胆にくれていた旅人の目の前の足摺の海がにわかに青白く光そしてまばゆい黄金の光の中で女神が海から現れました。」
つづく・・・
足摺岬の夜明け、茜色していた東の空はさらに急速に雲に覆われてしまいました。
「もしもし、旅の人。今私の足摺の海にカメラを落としませんでしたか。
はい、落としてしまいました。すると女神は右手に持っていたカメラを旅人の目の前に差し出しました。カメラはキャノン製のEOS-1DsMarkⅢと最新のEFLレンズでした。・・・旅人はいえいえそれはわたしのカメラではありません。それではこのカメラですか。女神は左手に持っていたカメラを差し出しました。カメラはニコン製のD3Xと最新のGEDレンズでした。・・・旅人はいえいえそれもわたしのカメラではありません。」
つづく・・・
足摺岬の夜明けです。どんより曇った東の空に一線の光芒が立ち昇り一瞬、朝日が顔をのぞかせました。
「女神はそれではとキャノンとニコンのカメラを海に返し両手で海水をすくうようにしてわたしの目の前に差し出しました。そして手のひらを開きました。
そこには見慣れたわたしのコニカミノルタ製のカメラがありました。」
はっ、と気づいた時に足摺岬にほんの一瞬ですが朝日が見えました。ほとんど前日から一睡もしてないので少しうとうとしていたようです。
今日は長くなってしまいました。これで足摺旅日記の足摺岬 金の斧物語の前半部のおしまいおしまい。