足摺旅日記

足摺岬・・・デジャビューの旅 
エネルギー充填80%




トオルマの夕日は見えますか

2012-03-20 01:13:54 | トオルマの夕日

1 トオルマの夕日は見えますか

 今日は春分の日です。ということはお彼岸ということになります。

 お彼岸といえば一般的に春分の日をはさんだ3月18日から3月24日までの7日間で秋分をはさんだ期間は秋の彼岸と呼ばれるそうです。もちろん広辞苑からの引用。

 足摺岬で春分の日といえば、もうご存じ「トオルマの夕日」という自然現象が見られます。

 わたしといえば一日千秋の思いでいつも用意をしていますが今年は諸般の事情で諦めました。せめて画像だけでもと思い昨年のものですが振り返って「トオルマの夕日」を少しだけ。

 もう、メディアでも取り上げられることが日常的になりましたから今日はサラッと!

この場所は足摺岬の大戸という「おおどトンボ公園」がある所です。

 正面がズボのクチバナ(口鼻)という所、その奥が多分明神バナその奥が鵜ノ岬その前が多分、岡の二つバエと沖の二つバエでしょうか。その奥に臼碆という位置関係になると思います。

 で、正面に岩の裂け目が見えると思いますが海食洞門となっています。その手前側を「サカマ」と地元の人は呼んでいます。

2

トオルマから見る

 ここは足摺岬の松尾という漁港から少し沖側に出る所です。

 多分画像右手がカシラゴとナガハエという磯で人気があるとのことです。

 磯の奥にあるおにぎり型の山が足摺岬中学校がある所です。一般的にはどうでしょう少し広場があって「ダルマ夕日観賞地点」という看板がある所だと思います。

 トオルマ・・・どこにあるか分かりますか。

3 トオルマ・・・通る間

 通る間とでもいえば良いのでしょうか。

 松尾側から見ると前述したズボノクチバナには画像にあるように連なった海食洞門があります。

 向って左側の海食洞門は貫通していません。

 トオルマの夕日は向って右側の海蝕洞門「通る間」を通って臼碆に沈む春分の夕日がもたらす残照をサカマ側から見ることができる自然現象ということになります。

 で春分と秋分に見られる自然現象・・・そう考えると何となくロマンティック!

 よく見ると遊歩道がありますでしょう。この上にはサニーサイドホテルがありますから松尾で宿泊する時には是非どうぞ。

4

トオルマの夕日の始まり

 気がつくと長々となりかけていますから画像を中心に手短にトオルマの夕日を見て下さいね。

 前述した海食洞門から木漏れ日のようにトオルマの夕日が始まりました。

 午後5時15分頃から何となく見えてきます。終わりは5時50分位でしょうか。

 今日は天気も上々のようです。天気予報も少なくとも一日前の予報と大きく異なった場合はどうなんでしょう・・・

「お天気お姉さん」も謙虚に反省して予想に反した原因を説明していただき、「戒めになります。」とか一言神妙な顔をして言って欲しいものです。ちょっと書いてみたかっただけ。

 わたしはトオルマの夕日の頃になるとお天気が気になって仕方がありません。今日は天候もとってもよさそうでおおどトンボ公園でも販売や催し物があると思います。

 足摺岬を訪れる方は是非お勧め。各宿泊施設からも送迎バスが出ているはずです。多分、・・・

5 伸びゆくトオルマの夕日

 5時も半ばを過ぎる頃となるとトオルマの夕日が明瞭になってきます。

 そして、サカマ側へとその光芒が伸びて行きます。

6 トオルマの夕日のあと

 6時近くになるともう通る間を通るトオルマの夕日は見えなくなってしまいます。

 が、トオルマの夕日を遅れて来て見られなかった人はすぐ帰らないでもう少しこの場所にととどまってみてはいかがでしょう。

7 臼碆に沈む夕日

 臼碆に沈む夕日がとても印象的です。

 遥か遠くに「沖の島」も見ることができます。

 わたしの好きな足摺岬の夕景の一つです。

8 トオルマの余韻

 お日様が臼碆、その奥の叶崎の西の空に沈んでしまいました。

 条件が良ければ荘厳な空の輝きを見ることができるかも知れません。

 この日はもう一つという状況でしたがわたしはしばし「トオルマの夕日」の余韻にひたっていました。

9 トオルマの夕日

 足摺岬・・・

トオルマの夕日を見ましたか。

トオルマの夕日は見えましたか。

 足摺岬、良い旅を!


食べたい食べたい足摺芳香パイン!

2012-03-05 00:57:49 | 足摺岬

Photo 足摺岬 旅の宿 夕食

 どうなんでしょう旅の魅力は・・・以前テレビで関西圏の辣腕旅行会社の担当者が話していました。

 観光地はその自然も大切だが宿泊施設と食事もとても大切な要素だそうです。

 画像は足摺岬でも人気の宿泊施設の夕食です。大体8500円からとなっていますが11500円くらいでしょうか一泊二食付き。繁忙期とか休日前など少し料金の違いがあります。

 やっぱり夕食は良いなあ~旅の醍醐味の一つです。

Photo_2 カツオのたたき

 画像の色調が悪く恐縮ですがとても美味しかったです。

 カツオのたたきの盛り付けには各々の宿泊施設で趣向を凝らしているようにも見えます。

 女性の係りの方が

「お客さん、グジャグジャにかき混ぜてお召し上がり下さい。」

「そうなんですか。」

そこでわたしは「えいっ!」とばかりにグジャグジャにかき混ぜて食してみる。

これがとても美味しい。

 ところで、「たたき」の由来知ってますよね。ネットで調べれば高知の料理屋さんのホームページにいろいろと記載されていますから是非どうぞ!

 で、わたしが最も好きな「カツオのたたき」の由来について・・・もちろん土佐清水のエース「ジョン万次郎」さんこと「中浜万次郎」説が大好きです。以下は引用です。伝承写真館「日本の食文化」Vol10四国。

 この中で高知県出身の漫画家「はらたいら」さんが「おらんく風土記・たべもの篇」で記述されている一節がわたしのお気に入り。

”このカツオのたたき料理が、いつどうして生まれたかについては、いろいろな説があるが、私がいちばん好む話に、ジョン・万次郎説がある。土佐清水の貧しい漁師の子として生まれた中浜万次郎が出漁中、嵐にあい漂流、それを米国の捕鯨船に救助されアメリカに渡ったのである。

 十年間のアメリカ生活の中で口にしたビフテキの味が忘れられず、帰国後もあのレアに、ミディアムにひってきする食べ物はないものかとさがした。そこで考えついたのがカツオのタタキ料理、たしかにカツオの切り口を見るとレアでありミディアムである。

 この説が正しいか正しくないかは別にして、ユーモラスで夢があるから、あえてここに書いたわけであある。”以上、引用。

Photo_3 旅の宿 夕食 ヒオウギガイ

 ここで広辞苑からの引用です。

”桧扇貝、ヒオウギガイ・・・

 イタヤガイ科の二枚貝。殻は扇形で表面に24本内外の放射肋があり、その上に鱗状突起が並ぶ。普通は赤褐色であるが、黄・橙・紫色など美しいものは観賞用。肉は美味で養殖される。房総半島から九州に分布。”

 もちろん食する時には上記のようなことは考えませんがそこはそこつい同じイタヤガイ科のホタテ貝と比較してはみますけど。

 足摺岬で宿泊する時、画像のような食材が焙烙に盛られ供されることが多く経験されました。蒸し焼きにして食べます。ヒオウギガイは産地として宇和海など愛媛県などで養殖され、お歳暮など地産品として出荷されている場面を時々テレビで見ることがあります。

 足摺岬の旅の宿でも供されることが多いので近くに養殖しているところがあるのかも知れません。購入しようとすると足摺岬では「黒潮市場」にあったと思います。もちろんお持ち帰り用にパックしてくれます。(別途費用がかかると思います。)

Photo

皿鉢料理

 土佐の代表的な料理といえば皿鉢料理・・・

 足摺岬を旅する時、各宿泊施設ではコースとして「皿鉢料理コース」などという料金設定がありますが少人数で旅する時はどうしても画像のような大皿に盛り付けた形式になってしまいます。

 現在では皿鉢料理は大皿にどんなものでも盛り付けた料理というイメージになっていますがものの本を読むとなかなか奥が深い料理であることが分かります。ここから前述のはらたいらさんが書いている文章から引用です。

”豪快な皿鉢料理

 土佐の食を語るときには皿鉢(さわち)料理にかぎる。ほとんどの食べ物が大皿の上に並べられているからだ。すし、刺し身、煮物、焼き物。その気にさえなれば、なんだって盛りつけることができる。

・・・中略・・・

 この皿鉢料理はなにも土佐だけのものではなかった。その昔、神人一体となって作った農作物を、ひとつのなべで調理して神といっしょに食べる儀式は、明治の中ごろまで全国各地に見られた。

 それが他国では自然になくなっていったのに対して、土佐だけになぜかのこったのである。豪快な皿鉢料理の中に、土佐人のいごっそうとネアカとたくましさを見ることができるのである。”以上引用終わり。

 はらたいらさんの記述は料理史を興味深く解きほぐしてくれます。

Photo パイン

 どうして今日は「足摺芳香パイン」の話題を取り上げようと思っていたのにこんなにだらだらとなってしまったのか。で、本題の足摺芳香パインのお話。

 画像はある宿泊施設の夕食。女性の担当の人に尋ねました。

「これって、足摺芳香パインですか。」

「あっ、違いますね。」

「違うんだ~」

「足摺芳香パインが食べたいんですけど?」

「少し無理みたいですよ。地元の私達でも口にできませんから。」

「そうなんだ。でも、もう4~5年前から地元の特産品として育てていたのではないのですか。」

「そうなんですか。」・・・

Photo_2 別なパイン

 それからというもの、わたしは足摺岬で宿泊するたびに食後のフルーツにパイナップルがある時は係りの人に尋ねるようになりました。

「これって足摺芳香パインですか。」

「パイン?」

「ホウコウ?」

「足摺にはパインはありません。」

わたしはどうして足摺岬で一流と言われているホテルの食事接客の担当員が知らないのか少し驚きを禁じ得ませんでした。

「ホウコウ」と二度聞き返されてわたしの思っていることが間違いだったのかと疑心暗鬼になりましたが・・・

広辞苑で調べるとありましたです。

ほうこう[方向]

ほうこう[彷徨]

ほうこう[芳香] 

ほうこう[咆哮]

ほうこう[奉公]

 わたしは思わず咆哮しそうになりましたが・・・というのはまったくなく「まだまだ、足摺芳香パインは定着していないんだ。」という思いが強くなりました。

 土佐清水でも地元の特産品を育てようという試みの中でその一つが「足摺芳香パイン」ということを以前から知って楽しみにしていました。

 ちなみに画像パインの奥にあるいわゆる醤油ですが最近これが土佐清水で開発された商品で何らかの賞をいただいたと思います。簡単にいえば醤油瓶の中に宗田節が入っていて自分の好みの醤油を容器に入れ宗田節の風味が加わった醤油が楽しめるというアイデア商品です。

Photo_3 あしけん市場

 足摺岬にもちょっとした地域の特産品を販売する所もあります。

 しかし、足摺芳香パインはとても希少なもので特に足摺岬というより土佐清水市の特産ブランドとして土佐清水市の都会のアンテナショップで季節限定で販売されるそうです。もちろん季節は夏だそうですが・・・

 もう一つ土佐清水市が運営する「土佐清水元気プロジェクト」という会社で通信販売で「足摺芳香パインを使ったロールケーキがありますが・・・やや価格が高く設定されていていま一つ購買意欲が湧いてきません。数量限定で今すぐという訳にはいかないようです。解凍して食べるということは一般的なロールケーキの手法ということでわたしはやっぱり今作られたイチゴロールのようなフレッシュなイメージの足摺芳香パインが食べてみたいです。

 それが叶わないのであれば・・・凍結するのであれば細かくしたパインをいれたご当地ソフトクリームなどにして手軽に季節を問わず食べられるようになればいいなあ~と思いました。

 ソフトクリームといえば手前味噌になりますがわたしの郷土の誇り小豆島には醤油テイストのソフトクリームが大好評で何と小豆島特産の醤油で作った佃煮がトッピングされています。

 まあ、食べられないとなるととても食べたくなるのが人情というもの。

Photo 足摺岬 朝

 今日は一枚も足摺岬の画像がなかったので・・・朝日に照らされている足摺岬です。

 ここでも足摺芳香パイン。土佐清水市の資料からの引用です。

”土佐清水産の足摺芳香パインは「永田農法」により植物本来の持つ力を引き出すよう、原産地の環境を温室栽培により再現し、安全性と美味しさを追求して、肥料や農薬も必要以上に与えず、心をこめて栽培しました。また、美味しさのポイントである健康な根を育てるため、除草剤は一切使用しておりません。

 完熟状態で、収穫・出荷するため、芳醇な甘い香りがあり、酸味と甘みのバランスがとれたパインです。肉質はジューシーで、通常はスジがあり召し上がれない芯の部分まで美味しく召し上がっていただけます。”

 「永田農法」といえば確か高知の特産トマトもそのような育て方だったと思います。今年はトマトブームですからこれからの高知のトマトも目がはなせません。ただ、「永田農法」と言えば今、飛ぶ鳥を落とす勢いのユニクロのファーストリテーリングが手がけた「アグリカルチャー」事業のことも少し脳裏をかすめました。土佐清水議会でも少し取り上げられたこともあったと思います。今年の夏の収穫が楽しみです。食べることができるでしょうか・・・土佐清水の特産品として育って欲しいものです。今年は夜明けとなるのでしょうか。

 食べたい食べたい足摺芳香パイン。 


足摺岬 今夜は最高!

2012-03-01 23:44:57 | 足摺岬 星空

1 足摺岬 今夜は最高!

 足摺岬を旅して感じることがあります。

 それは旅から帰って郷土の空を見上げて見る時、その思いをより強く感じます。夜空はくぐもって星の瞬きも乏しい。

 足摺岬の夜空はとても澄み切ってそれは星降るという表現が自然と言葉にこぼれてくるかのようだ。

 わたしの旅するカメラの特性と技術的な問題で足摺岬の夜空を的確に表現できないことにもどかしさを感じます。が、でも次の課題としてそれはそれで納得。

 以前にも話題にしましたが足摺岬では「スターウォッチング」という各宿泊施設が開催しているイベントがあります。

 わたしが出合ったスターウォチングガイドさんの中では「足摺国際ホテル」のガイドさんが名調子。

 行事を開催しているホテルの熱意も自然と感じられます。この日はこのホテルが開催する二回の催しに遭遇しました。参加した宿泊客からもう少しみて見たいと・・・名残惜しそうに展望台を宿泊施設に帰って行きました。

 足摺岬も真冬では零度近い気温です。

 もし、足摺岬を旅してその宿泊施設で「スターウォチング」の企画案内があれば参加してみることをお勧めします。足摺岬の旅の良い思い出になると思います。冬に限ったことではありません。四季折々、足摺岬の夜空はプラネタリウムより自然です。

 足摺岬で見る「りゅうこつ座のカノープス」。かろうじてこの画像の足摺岬灯台の左斜め上に低く輝いています。その斜め上高く、足摺岬灯台のほぼ真上に「オリオン座」があります。

 オリオン座のペテルギウス、おおいぬ座ののシリウス、こいぬ座のプロキオン・・・冬の大三角を見ることができます。

 星空案内人・・・足摺国際ホテルのガイドさんはますます名調子・・・穏やかな人柄がそうさせるのかも知れません。足摺岬の展望台に宿泊客の歓声が響きます。

 わたしの推測ではありますが・・・ガイドさんにお願いすれば中島みゆきさんの「地上の星」を歌っていただけるかも知れません。

”風の中のすばる

  砂の中の銀河・・・♪♪♪ ”以上、中島みゆき作詞、作曲「地上の星」から引用。

以下、割愛。

Photo

足摺岬 今夜は最高!

 りゅうこつ座のカノープス・・・南半球では明瞭に見えるのだそうですがわたしは南半球で見たことがありません。

 日本では・・・東北以南で見えるのですが関東地方では水平線上約二度の高度です。環境や大気の状態でその姿を見るのは・・・どうなんでしょう、都会では無理ではないでしょうか。

 ガイドさんが星座の見つけ方やその由来を見る人を引き付けるように解説しています。

 カノープス、足摺岬の南の空にはっきり見ることができます。太陽を除くと全天でシリウスに次いで二番目に明るい恒星です。足摺岬では何故か弱々しく赤みを帯びて見えますがそれは見える高度と大気の影響があるからだそうです。

 中国の伝説では寿老人の星、南極老人星とされる。(ウィキペディアより引用)・・・

・・・その星、カノープスを見ると・・・長寿が約束されるという・・・

   足摺岬でカノープスを見てみませんか。

 熟年のカップルもよし、若いカップルならなおさらよし。

    「君が 見える。」

      「あなたが 見える。」

  気が付けばいつの間にか映画「アバター」の世界にどっぷり浸っていました。

    足摺岬 今夜は最高!