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足摺旅日記

足摺岬・・・デジャビューの旅 
エネルギー充90%




アラド浜物語Ⅱ 心の旅路

2007-08-28 00:31:26 | アロウド浜

111 大波

 海が盛り上がり一塊となり大波となって打ち寄せてきます。

 どう表現したらよいのでしょう。台風の鉛色の空と暴風を伴った荒々しい波ではありません。

222_2 打ち寄せる波

 少し引いてみると見覚えのある岩礁。

 明るい日差し、明るい海、濁りの無い透明感を保った波。

 ここはアロウド浜、地元の人はアラド浜と呼ぶそうです。

 遠くから海鳴りの音が聞こえてきます。

3333_ アラド浜と少年

 大波をアップで撮っていると一瞬、ホワイトアウトしてしまいます。

 そして、以前の記憶がよみがえって来るのです。

 たくましい足摺の少年。

荒波などものともしていません。

Photo_477 打ち寄せる波

 再び大波が打ち寄せてきます。

アラド浜、夏の日はこのような波が打ち寄せてきます。

 わたしは夏のこんなアラド浜がとても好きです。

44__2 海で遊ぶ

 大波などむしろ楽しんでいるようです。

 彼らなりに経験上、海岸で泳ぐことのできる条件は心得ているのだと思います。

 一見の観光客から見るとその光景は驚きでした。

555_2 打ち寄せる波

 再び大波が打ち寄せてきます。

 また、ホワイトアウトして記憶のフラッシュバックが起こります。

 それはあの時聴いた海鳴りの音に重なります。

77771_ 足摺の海と少年

 少年たちは岩礁に立ったりシュノーケリングしているようでした。

 アラド浜と夏の日差し明るい海。

88885_ アラド浜と少年

 ひときわ大きい波が崩れ少年の足元をさらおうとしています。

 少年は岩礁に立ちすくみふとこちらを見たように思えました。

9_19 アラド浜 今は昔

 ふと気づくとそこにはアラド浜の少年の姿は見えません。

 わたしはいつもアラド浜を訪れる時、少年の姿を探します。

 でもいつも打ち寄せる波と変わり行くアラド浜の姿。

 心なしかウドの姿も変わっているのかも知れません。

1000 アラド浜

 アラド浜に座ってしばらく時を過ごすようにしています。

 アラド浜の海と波の音。

 


アラド浜物語

2007-08-26 01:25:06 | アロウド浜

Photo_476 「アラド浜」

 正面右の小高い岩の塊が白山洞門です。

 左上の白い建物が以前のジョン万ハウス。現在の白山洞門無料鑑賞所となっている所です。

 白山洞門から続く遊歩道。

波で洗われて岩が丸くなっています。「ゴロタの浜」と呼ばれるそうです。

ゴロタの浜を歩く時は注意が必要です。慣れていないと足を捻挫しそうです。「」で囲まれた名称は地元の人が通常使う用語です。足摺岬で生を受けた「ちいぼう」さんが教えて下さいました。以下のほとんどは「ちいぼう」さんのコメントを引用する形で記述しています。

「白山洞門でたたずむ」の「ちいぼう」さんのコメントを参照してみてください。

”昔、足摺では洞窟のことを「ウド」と呼んでいたと思われます。”以下広辞苑より引用。”うど(①東北・四国・九州などで)山野の一部が雨水に流されて深く凹んだ所。うどう。うと。”

 ”アロウドもしくはアラウド(荒いウド)と呼んでいたのかも知れません。”コメントから「ああ言われてみるとそうなんだ。」と思うでしょ。こんなのわたしだけかも知れません。一見の観光客ですから。でも、ちょっと知ったかぶりして景色を見るのもいいでしょう。

333_3 アラド浜

 丸い岩や石で形成された浜。「ゴロタの浜」この名称が地元の人の呼び名なのでしょう。

 ”このアラドの浜(アロウド浜)の東にある白山洞門(たぶんこの白山洞門のことを「アロウド(荒いウド)」と呼んでいたのでしょう。”以上コメントから引用。

 少しずつ分かってきたでしょう。”ゴロタの海岸を挟んで西に行くと測候所の下にも4~5つの洞窟があります。その洞窟を「カイトリュウド(貝獲りウド)」と呼びます。”

 前に見える海岸がいわゆるゴロタの海岸で通常観光案内書にアロウド浜と記載されている場所です。画面右が西側です。したがって左に白山洞門があります。

 思い出しました。もう30年以上前、足摺岬を訪れて宿に泊まって夏の夜聞いた海の音。

その頃はクーラーも無かったので窓は開け蚊帳で寝ていました。と思うのです。

 なんと表現したらよいのでしょう。持続する波の音、それは少しホワイトノイズに似ているのですがその中でドド~~ンとひときわ大きく響く音。

 その音は実はこのウド(洞窟)に打ち寄せてくる波によって形成されていたのです。

渡船の船長さんに聞きました。「あの音って足摺岬灯台の下の洞窟から聞こえてくるのでしょう。」「違う。あれは測候所の下の洞窟に打ち寄せる波の音だ。」

 今頃は遮音性の高い宿泊施設で夏の夜など窓を開けることが少なくなってしまいました。間違っても開けると大変ですから。虫が飛び込んできます。

 波の音を聴くとあの頃の思い出がよみがえってきます。


アロウド浜で泳ぐ少年

2006-08-25 02:24:46 | アロウド浜

Photo_179 足摺岬 アロウド浜 アロウド浜で泳ぐ少年

 わたしが足摺岬を訪れて印象的な光景はアロウド浜に下りた時でした。アロウド浜は白山洞門から測候所へ続く浜辺です。全体的に丸まった石が中心で海が穏やかな時、浜辺で腰を落ち着けてのんびり時を過ごすことが出来ます。この写真は三十年近く前、今ではこの少年たちの子供も同じ年頃になっているのでしょうか。岬で中堅として仕事に従事してるのでしょうか。足摺岬のたくましさを感じた夏も盛り、昔の思い出です。今ではアロウド浜の岩の形も以前のものとはずいぶん変わっているように思います。注意してみていますがなかなか同じような光景を目にすることが少なくなったと思います。岬では松尾小学校も足摺岬小学校に統合されたそうです。中学校も土佐清水市へ統合されるのでしょうか。今日はなんとなくセンチメンタルです。次は灯台の方へ行ってみよう。