ここは足摺岬を訪れたことがある人はすぐ分かるしこれから訪れる方もすぐ分かる場所だと思います。
この画像は一週間前のものを使用しています。
岬の展望台を訪れ階段の落ち椿を見て何となく淡い期待を持ち階段を上がりました。
「足摺岬を管轄するのは足摺観光協会かな、土佐清水市かな・・・頑張ってるじゃん。」とこの階段を見て感じました。(横柄な物言いで恐縮ですが個人的なブログということでお許し下さい。)
それは何故か、これまで訪れるたびに遊歩道の柵の老朽化が目立っていたのです。そして立ち入り禁止のテープが張られこの先どうなる事かと思っていたのが今年の一月。それも杞憂に終わりました。ゴールデンウィークに十分間に間に合いました。
「ああー今日もすっきりしない天気じゃないですか。足摺岬を訪れる観光客はわたし一人だけではないのですよ。みんな遠くから来ている人がほとんどなのですからスカッとすっきり晴れて下さいよ。ねぇ天気の神様。」
だれに話しかける訳ではありませんが雨男の声なき声。「よく考えてみると足摺岬は補陀洛渡海の地ここは仏様にお願いしたら良いのか・・・」などとよけいなことを考えながら・・・でも足摺岬の天狗の鼻を見て「おお、天狗の鼻展望所がリニューアルされている。」一目見るだけですぐ分かりました。
双眼鏡です。この双眼鏡も外観が傷んでいます。そう言えばこの前の双眼鏡もひどく老朽化して今のこの双眼鏡に変わりました。
この場所の環境を考えると至極当然のことなのですが・・・いいんですけどね。ちゃんと見えますから。ついつい双眼鏡を見て思い出しました。
足摺岬、何も変わっていないようで一つ一つ思い返してみるとその時々でハッとするよな事があったのですがでも何も変化していないような風景。
これから皐月、足摺岬の緑は燃え上がるような新緑となるのだと思います。
今日は今頃になって椿、落ち椿を話題にしようと考えていました。足摺岬を訪れるとき椿ロードと言われるR321には下ノ加江、久百々、大岐、以布利と道路の各所に標識のように「足摺岬 椿開花中」だったでしょうか・・・わたしが訪れた時には椿一輪の画像が表示されていました。
「今時、少し無理だろうな。落ち椿の風情でも少し見られるといいかな。」そんな気持ちで足摺岬へ向いました。
岬の展望台では観光客のグループが「椿、椿を見に行こう。」「椿咲いていました?」パンフレットを見ながら先ほどの展望台を下りて行きました。
わたしが訪れた先週は注意して見て行かないと椿の花を見つけるのは容易ではありません。岬での滞在が数十分というスケジュールでは通り過ぎてしまうのではないでしょうか。視線のやや上に椿の群生を見ることも多いです。
見所を選べばまだまだ比較的整った椿の花を見ることができましたが・・・
その後この一週間での風雨特に強風で今時はまともな椿を見るのは困難だと思います。でも、ゴールデンウィークを迎えるのですから季節が移り変わらない訳はないので・・・
今日はまったく気分が乗りません。というのも今回は「足摺岬 落ち椿の遊歩道を散策する」というタイトルでホルダーを用意していたのですが・・・
「キャンディーズ 田中好子さん逝く」というニュースが伝えられました。
「キャンディーズ」はわたしにとってまさにアイドルでした。正確に言うと本当ののキャンディーズ世代というのはもう二~三年若い世代だと思うのですが・・・
大学時代のコンパや打ち上げで下級生がトリオで見事な振り付けで歌って踊っていました。その頃は少し距離を置いて見ているふりをしていましたが熱中している後輩を見て羨ましくも思いました。
新聞などの紙面にもキャンディーズ世代の人達のある種共通したコメントや解説が記載されていました。
で、あらためてキャンディーズのCDを聞いてみました。このCDはというとわたしはミーハーですので訃報を知った夜にCDショップに画像がある物を捜して見ると・・・ワゴンの中でワゴンセールとして売られているCDの物が一枚だけありました。
もちろん曲自体はそれまでに多くそろえていました。それは「ソニーファミリークラブ」などのセット物でした。「永遠のスーパー・アイドル・ヒッツ」なのですが、今回何となく一枚。
わたしはこの一曲と聞かれればやっぱり「微笑み返し」かな。
「微笑みがえし」作詞:阿木燿子/作曲・編曲:穂口雄右・・・この曲こそキャンディーズ最初にして最後のオリコンヒットチャート第一位に輝いたそうです。ですがそれだけではなく田中好子さんというより「スーちゃん」の訃報とその経緯がそうさせるのだと思います。
映画「黒い雨」で主演女優賞など数々の賞を受賞して演技派女優としての地位を築いて来られましたその女優の名が田中好子・・・わたしはキャンディーズのスーちゃんです。
椿一輪
ゴールデンウィークを控えた今時に足摺岬の椿を話題にするのもどうかと思いましたが今日はキャンディーズの「微笑み返し」を聞きながら・・・やっぱりCDのリピートを押してしまいます。
「微笑み返し」より引用
”春一番が掃除したてのサッシの窓にほこりの渦を踊らせてます
机本箱運びだされた荷物の後は畳の色がそこだけ若いわ
・・・中略・・・
私たち お別れなんですよ
まるで青春の思い出そのもの
お引越しのお祝い返しは
微笑みにして届けます
それぞれの道
私たち 歩いて行くんですね
歩いて行くんですね”
歌詞の各所にそれまでのヒット曲の名前がちりばめられ作詞家阿木燿子さんの心づかいが感じられます。・・・そしてランちゃんの通夜でのコメントが重なります。
足摺岬の遊歩道の落ち椿です。もう季節的にはその見ごろさえ過ぎています。でもわたしが足摺岬を訪れるのを待っていてくれたかのようにも思えました。
今日はNHKのニュースでも田中好子さんの告別式の様子や肉声のメッセージが放映されていましたメッセージには正直驚きました。わたしは画像を見て聞いて涙があふれてきました。もう見たくないこれきりにしようと思いましたが夜の民放のニュース番組を見ていると当然取り上げられランちゃんやミキちゃんの弔辞と共に再び聞きまた涙があふれてきました。
わたしはいわゆるブルーカラーですから所詮アイドルは手の届かない所。
職場の30歳の職員に「キャンディーズを知っていますか」と聞くと当然今はニュースで取り上げられて知っていると話しますがそれまでは知らなかったとのこと。
当然まだ生まれる前の話ですから。ブルーカラー・・・そう言えばスーちゃんのパーソナル・カラーはブルーでしたですね。赤はランちゃんだったでしょうか。
スーちゃん
ありがとう
サヨナラ
画像は五月の昨年のゴールデンウィークに撮影したものです。
今日はめちゃくちゃセンチメンタルになってしまいましたので・・・
スーちゃんのカラーであるブルーに足摺岬の明るいブルーを重ねて。
もうすぐゴールデンウィーク
足摺岬は落ち椿の季節を過ぎ衣替え・・・初夏の足摺岬です。
わたしも気持ちを切り替えて前に進まなくては・・・
そんな気分にさせてくれる足摺岬
わたしはお勧めします。
ここまでくれば突き抜けて七月の足摺岬を!
画像は昨年のもので恐縮ですが・・・こればかりは仕方ありません。
やっぱり足摺岬は気分を明るく前向きにしてくれます。
追伸、おおよそ晴天の日に限られますが・・・