ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

熱海梅園と来宮神社

2023年02月23日 | たびたび旅

快晴の土曜日、熱海にやって来ました。
2年前に湯河原に行く途中でMOA美術館に行くために熱海で下車したことがありますが、それを除けば大人になってから熱海で観光するのは初めてのことです。

梅の花は見頃で梅園は賑わっていました。品種ごとに咲く季節がずれるので1月から3月までの間はだいたいが見頃らしいですが。

梅園は明治19年に温泉地附属の遊歩公園として作らました。初川に沿って450m続く傾斜地を上りながらいろんな風景を楽しむことができます。

滝の裏側から。

中に食事処はありませんでしたが、並んでいた屋台で炊き込みご飯とけんちん汁、大根と玉子のおでんを食べて昼食にしました。美味しかった。

ゴージャスな1本。匂ひおこせよ梅の花と言いますが、香りはほとんど感じませんでした。

韓国庭園。2000年の首脳会談後に梅園を散歩した森善朗、金大中両氏の名前で友好平和の石碑がありました。今にして思えばいい時代だったかもな。

中山晋平記念館。熱海市内の別荘を移築しました。雨雨ふれふれもソソラソラソラ兎のダンスも踊り踊るなら東京音頭もぜ~んぶこの方の作曲ですよ。
熱海梅園の入園料は300円ですが、市内に宿泊するという証明を見せれば熱海市民と同じ100円で入れます。スマホの予約画面でもオッケーでした。

梅園を後にして、歩いて来宮駅。スペイン風の瓦とハーフティンバーがかわいい洋館風。昭和11年に建てられたものです。
梅園の最寄り駅ですが、梅園とは距離も高低差もあるのでやはり熱海駅からバスで行くのが正解かと。

来宮神社へ。参拝前に鳥居の前のオープンカフェでソフトクリームをとビールで栄養補給。

本殿は寛政7年(1795)の建築。1998年に半解体修理を行い建築当初の姿に戻されているそうです。

参拝を済ませて有名な大楠を見に歩き出したところでReeさんとすれ違いました。顔を見たのはほんの一瞬でしたがすぐに分かりました。
後ろからReeさん、Reeさん!と何度か声をかけたのですがスタスタ行ってしまう。これは人違いのそっくりさんだったかと少し不安になりました。
でもRさんも間違いないというので青木さ~ん、青木~!と呼び続けてようやく向こうも呼ばれているのが自分だと気づいたようでした。
2019年に富津の海の家を訪ねて以来だからほぼ4年ぶり。少し立ち話をして記念写真を撮ってすぐにお別れしましたが、こんな偶然の再会ってうれしいですね。
私のお隣はジョイさん。15年以上前からReeさん専属のアテンダー兼ドライバーとしての有能っぷりを見ていました。お目にかかれてこちらもうれしかった。

社殿裏手にある天然記念物『大楠』。樹齢なんと2100年。幹の周りが23.9mというのはかつて私が見た植物の中でも最大ではないでしょうか。
そもそも来宮(きのみや)神社は江戸末期まで『木宮明神』。『木』に宿る神々をお祀りするキノミヤ神社は伊豆に十数か所あるそうです。

巨木を上から眺めるためにこんなデッキが作られていました。

環境省の調査でこの大楠が日本で2番目に大きい巨木ということが判明しているそうです。圧倒されます。本当にすごい。

来宮神社から旅館までは歩いて行きます。熱海は広いし古い町並みも残っているのでまたじっくり歩きに来よう。

熱海温泉発祥の地、徳川家康も愛した湯と伝わる大湯の日航亭。熱海No.1と名高いこちらでひと風呂浴びました。
明治33年に創業した大湯温泉旅館を戦後に日本航空が保養施設として買い取っていたそうです。現在はJALとは関係ありませんがその当時の名前だけ残っています。
男女の湯は日替わりで交代するようですが、写真で見るとこの日は女性用の方が広い方だったみたい。お湯は最高でした。

日航亭の目の前にある湯前神社。ここから徳川家にお湯が奉納されていた、という記述を見ましたが真偽のほどは知りません。

大湯から10分ほどで到着した本日のお宿がこちら。12畳+6畳の和室。その周囲にも余裕のある廊下や水場のある豪華仕様の部屋でした。
売却に出された物を中国人の女性が「家族が集まるために」購入。現在は日本人のご主人とほとんど民泊に近い価格とスタイルで営業されています。
テレビはないけどその代わりに各部屋にネットに繋がったプロジェクターがあるというのがユニーク。

部屋から熱海港、熱海城が正面に見えるロケーションも最高でした。

夕食の提供はないので近くにいくらでもある海鮮のお店から人気の囲炉茶屋をセレクト。

熱海に来て感じたのは若い人でものすごく盛り上がっていることです。熱海は廃墟の旅館が並ぶ衰退した老人の温泉地というイメージだったのですがそれは過去の物。
2010年以降、民間のコンサルと市が再生のためのプロジェクトを立ち上げ10年かけて「熱海の奇跡」と言われるV字回復を達成しているんだそうです。
知らなんだ。確かに来宮神社で見たカフェやウッドデッキ、売店なども若い人の好みそうなスタイルでした。

お刺身も焼き物もいろいろ食べたいと思っていたらそれらを組み合わせた「定食」が充実していました。望むところです。

部屋に戻ってお風呂に入って、夜はプロジェクターで見たいと思っていた「おやすみ オポチュニティ」をamazon primeで見ました。
悪くなかったけど思っていたよりバリバリのドキュメンタリーでした。「キネマの神様」の方が良かったかな。

翌朝の朝食。この前に大きなお皿にたっぷりの地野菜のサラダ。その後がこれ。小鉢も納豆も玉子も海苔もないシンプルさに少し驚きました。
でも食べてみたらご飯もアジも味噌汁も美味しくて、これはこれですごいと思いました。

残念ながら朝から雨と強い風。温泉街をいろいろ歩きたいと思っていましたがそれはまた次回にしましょう。9時49分の新幹線で帰ります。
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4 コメント

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おみやげやさんも (Takako kawakami)
2023-02-28 08:18:29
たくさんですね。
それにしても偶然。
今度は海外でも会えたら面白いね。
私なら待ち伏せします。間違いなく(笑)
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takakoさん (B)
2023-03-01 07:05:51
この時期に熱海で梅見ですから、ある程度可能性は高まるとはいえ、
それでも同じ場所に同じ時間にピンポイントで出会うというのは確率的に考えるとすごい偶然です。
気分的にもすごく上がります。
次の予定は3月後半に養老渓谷です。待ち伏せして。
返信する
びっくりしすぎた (Ree)
2023-03-03 11:57:42
ってことはBさんたちがビール飲んでいる間に追い抜いたって事になりますね。
それにしてもこんな偶然ってあるものなんですね。
これからは周囲の人、すれ違う人に出来るだけ注意を払おうと思います。
きっと気が付いてないだけでいろんな人と色んな場所ですれ違っているかも知れない。
返信する
Reeさん (B)
2023-03-03 15:05:21
ですねー。私がビール飲んでる横で、Reeさんたちが鳥居をくぐって行ったんでしょうね。
この日もし出会えていなくても、後からfacebookやブログで「え~!あの日私たちもそこにいたんだよ~!」ってなると思いますが。
やっぱりリアルに出会うのとはありがたみが違いますね。
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